今回のレビューは『WD × 玄人志向 KURO-DACHI/CLONE+AVGP-2TB ~簡単TV録画キット~』レビューアー選出によるものです。
この度はレビュアーに選んでいただきありがとうございます。
この場をお借りして御礼を申し上げます。
昨今ではネットで色々な番組を見られるようになったとは言え、手軽さで言うと未だTVの方が優っている部分もあります。
特に地上波なら月額不要で見られると言うのは大きなメリットですね。
ただ、今時リアルタイム視聴なんてのは余程時間を持て余している人くらいしか利用出来ないと思います。
そこで活躍するのがレコーダーの類になる訳ですが……
家族でレコーダーを利用していると、子供達が録画したアニメ番組等が容量を圧迫してきます。
見て消す、を行えば良いのですが、飽きること無く同じものを繰り返しみようとする子供達は見ても消さずに置いておくので、どんどん空き容量が減っていってしまいます。
現在メインで使用しているレコーダーはPanasonicのDIGA DMR-BW890。
口コミなどを参考に購入してみたけど、実際に使ってみたら余りの馬鹿さ加減に呆れ果てたシロモノです。
アナログレコーダー時代の東芝RDシリーズは他社製品など話にならないくらいに素晴らしい出来だったのですが、地デジになってからアナログRDの良さが一切なく、改悪ばかりでダメダメ状態だったことから仕方なくDIGAを選んでみたものの、何で評判が良いのか判らないくらいにひどい有様で愕然としました。
例えば連ドラ予約入れててて特番で番組が休みになっても、その無関係の番組を録画する無能っぷりだったり、番組表を見ようとすると画面の左端にでかでかと広告エリア設けてあって肝心の番組表が見辛くなっている上に、番組表そのものが使い難かったり。
幸いTVは東芝のREGZA 37Z8000でしたので、外付けUSB-HDD繋げば録画も可能、と言うことで、そちらにHDDも繋いでいましたが……
先のような状態なので、空き容量なんて残り無く。
さらに残念な事にREGZAの録画はDR録画(無圧縮で放送データをそのまま保存)にしか対応していないので、HDD容量の圧迫が半端ないと言う……
正直な話、REGZAがXP、SP、LP、EP等の長時間録画モードに対応していれば別途レコーダーを用意する必要自体無いのですが……
抜き差しが簡単!差込口も判りやすい
外箱を開封すると、中からHDDとHDDスタンドの2製品が出てきます。
そう、今回の製品は「HDDスタンド+2TB HDDセット」と言うことでWD製 3.5型HDD「WD AV-GP 2TB(WD20EURX)」と玄人志向 HDDスタンド「KURO-DACHI/CLONE/U3」のセットになっているんですね。
玄人志向 HDDスタンド「KURO-DACHI/CLONE/U3」の中身がこちら。
ACアダプタにHDDスタンド本体、そしてUSBケーブルと取説。
HDDスタンドにはスロットが2つあって、普段は埃が入りにくいように蓋が閉まっています。
蓋を開くと底の部分にSATAコネクタが見えます。
3.5インチと2.5インチの双方に対応していて、3.5インチのHDDを使う場合は、そのまま差し込めばOK、2.5インチのHDD/SSDを使う場合は蓋の上半分、幅の狭い方に左寄せで差し込めばOKです。
要するにSATAコネクタの位置合わせて差し込めばOKですよ、と言うことです。
HDDスタンドの正面部にはインジケータLEDが設置されています。
HDDスタンド背面部にはUSB3.0 Standard-Bポート、ACアダプタの差込口、そして電源スイッチがあります。
メーカー曰く「WD GreenPower技術による低温で静かな信頼性の高いAVドライブ」との事。
私的にはPC用のHDDも、ここ数年はWDのGreen(現状はBlueに吸収)シリーズを多用しています。
Greenシリーズに対して批判的な方も一部にいるようですが、私的には不具合も無く安定して使用できています。
勿論、IntelliParkについては解除または設定変更で時間長めにしていたりはしますが……
WD AV-GP 2TBを玄人志向 HDDスタンドに挿してみました。
HDD1のスロットにHDDを合わせて差しこむだけ。とっても簡単です!
HDDを抜く際には右側のボタンを押せば、HDDの底が浮いて抜けるようになります。
家族に邪魔されない、自分だけのAVライフを!
REGZAがHDDを認識した直後は、HDDのフォーマットが行われます。
そしてフォーマット完了後、接続機器の一覧に表示されるようになります。
接続しているHDDの登録名は自由に変更可能なので、HDD毎に判りやすい名前を付けておく方が良いですね。
予約を入れる際にも、どのHDDに対しての録画なのか、が表示されます。
さて、今回のレビューテーマは「HDDスタンド+2TB HDDセット で家族それぞれの専用HDDを作る」です。
今回レビューしている「HDDスタンド+2TB HDDセット(KURO-DACHI/CLONE+AVGP-2TB)」にはWD20EURXが付属されていますが、それとは別にWestern Digital(WD)のWD20EARSを用意しました。
WD20EARSもWDのGreenシリーズです。
今回このWD20EARSを自分専用の録画HDDとして、付属のWD20EURXを家族兼用の録画用HDDとして使用してみたいと思います。
HDD1スロットにWD20EURXを、HDD2スロットにWD20EARSをセットしてみました。
さて、ここで問題発生!
と言うか、予め判っていた事ですが……
冒頭でも触れた通り、うちのTVは東芝REGZA 37Z8000なんですね。
このZ8000と言うシリーズ、外付けHDDを繋ぐことでHDDに録画は出来るのですが、同時に認識出来るUSB-HDDの数が1台限りという制約があります。
登録出来るHDDの数は8台までなので、差し替えての運用は可能なのですが……
ちなみにZ8000の次のZ9000では、この点が改良されており、同時に4台まで認識可能になっています。
と言うわけで、残念ながらHDDはHDD1スロットのみで、HDDを差し替えての運用となります。
改めてHDD1スロットに自分専用のWD20EARSを挿し直し、REGZAに接続、フォーマットした上で機器登録を行いました。
ここでは登録名を「パパ専用」とし、子供達が間違わないように解りやすくしてあります。
さて、HDDを差し替えながらの運用で試用してみましたが……
利点
未だ運用始めて期間が経っていませんのでHDDの圧迫率は低めですが、やはり子供達とは別に録画出来るようになった事で、HDDの空き容量を気にする事無く利用出来る点は嬉しいですね。
さらに、HDDの空きが無くなった場合でも、HDDのみ追加すればどうにかなる点、さらには差し替えが簡単な点が大きなポイントになっています。
いくらHDDを増やせば対応できると言っても、そのHDDの切り替えが面倒だと嫌ですしね。
今回のHDDスタンドKURO-DACHI/CLONE/U3を用いれば、ケーブル等の接続のし直し不要でHDDのみ入れ替えれば済む、と言うのは、かなり大きなメリットです。
正直、USBケーブルの差し替えは未だしも、電源ケーブル抜き差ししてHDD切り替えるとか面倒ですもん。
特にTV裏の配線は隙間が少ないこともあり、気軽に頻繁に電源の抜き差しが出来る状態ではないので……まぁ、家庭の事情ですけどね!
録画自体については、DIGAよりも賢いREGZAの録画なので無駄に余計な無関係の番組が勝手に録れていてHDD容量を圧迫する、なんて事は無くなりそうです。
勿論、あの勝手に無関係な番組を取ってくれる方が有り難いと言う人はDIGAの方が優れていると感じるのだと思いますが……
欠点・問題点
HDDの空き容量が無くなればHDD追加購入して差し替えればOK、とは言え、その上限は8台まで。
後継機のZ9000以降だと、HDD1とHDD2にHDD刺した状態で、空き容量が無くなりかけているHDD1から、買ってきたばかりの大容量HDD2に録画データを移動して、HDD1の中身をHDD2に移行した上で、HDD1をお払い箱にして更に大容量のHDDに置き換える、と言う手段が取れますが……
残念ながらZ8000では、その手法が取れないので、同じことを行おうとすると別途NAS-HDDを用意して、そちらとの移動でHDD容量をアップしていくしかありません。
PCのデータHDDとかであればHDDスタンドKURO-DACHI/CLONE/U3の持つ、ボタン1つでクローン作成、等の機能も、地デジの利用者無視な仕様のせいでクローンを作る意味がありません。
(クローン作成しても、REGZAにHDD繋いだ時点でフォーマットされてしまうので。)
またHDDが1台しか認識出来ないため、番組録画する時間帯によってはHDDの振り分けが出来ない場合もありました。(HDDを切り替えるためには物理的にHDDを差し替える必要があるため。)
これらはHDDスタンド+2TB HDDセットの欠点ではなく、REGZA Z8000の仕様による欠点ですが、使用する機器の制約で色々な制限が付いて回る以上、HDDスタンド+2TB HDDセットを用いる前に、しっかりと接続する機器の仕様を把握・理解しておく必要がありますので覚えておきましょう。
製品自体の欠点としては、LEDに青色LEDを用いている点。
青色LEDの視認性が高いのは判りますが、かなり目障りです。
青色LEDを採用する場合は、付いているのかどうか判らないレベルの低輝度のものにして欲しいものです、と言うか、青色LED止めて、輝度低めの赤色LEDまたは緑色LEDにしておいて欲しいですね。
総評
さて、今回は接続したTVがREGZA Z8000(2009年春モデル)と言う古いものだったため、TV側の仕様・制約により玄人志向 HDDスタンドKURO-DACHI/CLONE/U3の機能・性能を生かし切ることが出来ませんでしたが、最近のTVに接続するような場合であれば、HDDスロットが2つあり、かつHDDを抜き差しするだけの簡単交換は、かなり有用であると言えます。
スロットが2つありますから2台同時に認識出来るTVであれば、通常録画用のHDDと、永久保存用のHDDを用意しておき、残しておきたい番組は通常録画用HDDから永久保存用HDDに移動して保存しておく、と言う使い方も出来そうですね。
hidechanさん
2016/06/11
個人的に青色LEDは大好物ですが、これは明るすぎですねw
cougarさん
2016/06/12
設置場所がTVの背面もしくは、その近辺にならざるをえないので、動作中にTVの背面から青い光が目に入ってきて、視聴するのにもの凄く邪魔になるんですよね。
とりあえずLEDの前にダンボール片置いてTVの前に光が出てこないようにしてます。
もう少し輝度が低くて視聴の邪魔にならない程度なら良いんですけどね……