パッケージ内容
シックに黒で纏まっています。
キャップがNo1だけ異なっています。
金属のものが「スパチュラ」でいわゆるヘラです。No1に直接付けたり、No3&No4などを容器に入れて混ぜたり、生地に当てて動かす事で液体を浸透させます。
取扱説明書
開封から3年間とあります。
ざっくり見た感じ、No1が油性、No2が水性、No3&No4が血液の模様。
常に身の回りにあってなかなか消えない例が書かれているので便利です。
やはりラスボスはカレーか?
汚れについて
選定した理由について。
しょうゆ:頻度が高いと思われる為。
コーヒー:頻度が高いと思われる為。
ワイン:説明書に”シミ抜き中は青くなる”とあった為興味本位で。
カレー:カレーやカレーうどんは(汚れ的に)危険だと思ってもついつい食べたくなる。
今回はインド料理屋のスパイスでテストを行いました。粉を水で溶いたものです。
和風カレーは色々な素材が入っているために少々異なる結果になるかもしれません。
テスト 1
【概要】
すぐにシミ抜きして、シミ抜き後すぐに水で濯いだ場合。
【条件】
生地:白Tシャツ(綿100%)
汚れ:
左上 → しょうゆ。No2を使用
右上 → ワイン。No3&No4を使用
左下 → コーヒー。No1を使用
右下 → カレー。No1を使用
手順:汚れた直後にシミ抜き。シミ抜きは汚れの右側で行う。シミ抜きは1分ほどで水洗い。
【結果】
汚れ → 対応中 → 水洗い後
シミ抜き後に放置していない為にワインは効果がそれほど出ていない。
カレーはパウダーが多くスパチュラで逆に生地に刷り込んでしまっていた模様。(反省点)
テスト 2
【概要】
1時間経過後、シミ抜き後は10分放置して水で濯ぐのを3回、その後家庭用洗剤で3分手もみ。
【条件】
生地:白Tシャツ(綿100%)
汚れ:
左上 → しょうゆ。No2を使用
右上 → ワイン。No3&No4を使用
左下 → コーヒー。No1を使用
右下 → カレー。No1を使用
条件:汚れた1時間後にシミ抜き。シミ抜きは汚れの右側で行う。
【結果 】
汚れ → カレーの粉をはたく
シミ抜き1回目 → 10分後に水洗い
シミ抜き2回目 → 10分後に水洗い
シミ抜き3回目 → 10分後に水洗い
家庭用洗剤で3分手もみ洗い
さすがに3回繰り返したせいかワインとカレーも分かりにくくなっている。
今回使用した生地は凹凸がある事から、写真で見ても谷にこびり付きやすくなっている為 、フラットな生地であればもう少し良い結果になるのではないかと思われます。
数度繰り返したものの生地のイタミは見受けられませんでした。
テスト 3
【概要】
麻。12時間経過後、シミ抜き後は1分放置して水で濯ぐのを1回。
【条件】
生地:麻シャツ(麻100%)
汚れ:
左上 → しょうゆ。No2を使用
右上 → ワイン。No3&No4を使用
左下 → コーヒー。No1を使用
右下 → カレー。No1を使用
条件:汚れた12時間後にシミ抜き。シミ抜き後は1分放置して水で濯ぐのを1回。
【結果】
汚れ → 12時間経過
シミ抜き中 → 1分後水洗い
麻も綿と同じ傾向となった。
どのパターンにおいてもワインとカレーが強い。
ワインといった黒系は「んーちょっと汚れてるかな?」で済ませられるだろうが、カレーの黄色は「あー、カレーこぼしちゃってるよねー(笑)」とバレてしまうのがカライツライ所。
テスト 4
【概要】
スーツ。12時間経過後、シミ抜き後は1分放置して水で濯ぐのを1回。
【条件】
生地:スーツのハギレ(ウール)
汚れ:
左上 → しょうゆ。No2を使用
右上 → ワイン。No3&No4を使用
左下 → コーヒー。No1を使用
右下 → カレー。No1を使用
条件:汚れた12時間後にシミ抜き。シミ抜き後は1分放置して水で濯ぐのを1回。
【結果】
汚れ → 12時間経過
シミ抜き中 → 1分後水洗い
綿ほど吸収しない素材のせいかあっさりと綺麗になった。
生地のイタミや色落ち色あせといったものも見当たらない。
慌ててティシュ等でふき取って拡散&刷り込むより、後でしっかり対処した方が良さそうです。
やるごとに慣れていくのが分かります
テスト A
【概要】
ワインはしみ抜き中に青くなるとあったので動画で変化を見ていただく事にしました。
【条件】
生地:白Tシャツ(綿100%)
汚れ:ワイン
手順:汚れた5時間後にシミ抜き。30分経過後に水洗い。
【結果】
汚れ(5時間経過) → シミ抜き(30分経過) → 水洗い
シミ抜き時に想像以上に青くなった。
水洗いした後でも色が抜けきっておらず時間を置いたり何度か繰り返す必要がある。
テスト B
【概要】
ジーンズ裏。自転車のチェーン汚れ。シミ抜き直後に1回水で濯ぐ。
【条件】
生地:ジーンズの裏(綿)
汚れ:自転車のチェーンの汚れ
左上 → No1を使用
右上 → No2を使用
左下 → No1&No2を使用
右下 → No3&No4を使用
条件:汚れた直後にシミ抜き。シミ抜き後は1分放置して1回水で濯ぐ。
【結果】
No2が良く消えている。No1&No2は混合なので当然か。
No3&No4はほとんど消えていない。
どれが良いのか分からない場合には、このように試しながら効果の高いものを繰り返す事になるかと思います。
段取りが要求されるため普段からの慣れが必要
疑問に感じた点
・すぐに対応するのが良いのだが現実的に持ち運べるのだろうか?
→現実問題として場所・時間・道具・着替えなどの確保が大変であり落ち着いてやるべき。
・ケースをどうするか?
→上記理由から持ち運びは厳しい。箱がしっかりしており収納も効率が良くガラスがガチャガチャ言わない。ただ素材が紙のため液体を防ぐ効果は無さそうなので置き場所には留意されたい。
・No3とNo4は同時利用が前提の模様。例を見ると稼働率は低そう。そして比率は1:5。という事は3はすごく余るハズ。
→No4の単体販売は無いのだろうかと考えましたが、3年間で使い切るというのはあまり無いかな?
・適量を超えたり、適さないものを使用した場合、生地が傷んだり変色などしないのか?
→あくまで自分でやった範囲内で推奨されない話ではありますが・・・ビンから直接多めに垂らしてみたり、間違えて凡例とは異なる組み合わせだったり、色々やりましたが支障はなさそうでした。あまり怖がらずに安い生地からどんどん試していけば良いかと思います。
まとめ
男性はこういう事に慣れてないので、一度ハギレで練習しておいた方が良いです。
準備をしてからレビューに挑みましたが、それでも色々バタバタとしてしまいました。
本製品が液体という事でビン周辺に垂れたりシミ抜きをした場所周辺にも付着、水洗いという事で作業した周辺に水滴が付き、何度も行ったり思ったより大掛かりになってしまいました。実際に使用するケースでは、シミ抜きをする時間的余裕や水場や作業場所が限られているので余計に手間取るものと思われます。
そういった経験から得られた教訓を纏めてみました。
【心得】
・早く処理するにこしたことはないが、落ち着かない状況で慌てて辺りをずぶ濡れにして途方に暮れるより、豊富なリソースがあり落ち着いた状況で時間をかけて行うべき。
・そういった判断を正しく行うためにも普段から使用して段取りに慣れておく事。
【段取り】
・場所:着替え。水場。陰干し。
・時間:シミ抜き( シミ抜き A分 + 放置 B分 + 水洗い C分 ) * n回 + 陰干しの時間
・道具:本キット。ビニール手袋。手を洗うための石鹸やタオル。液だれを拭くためのティッシュ。
・衣類:着替え。干すためのハンガー。
【コツ】
・カレーのように粉状のものは乾燥していれば叩いて落ちる部分も結構ある。叩き落とさずにそのまま処理してしまうと塗り付けている事になる。
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