今回は、Microsoft Azureのプレミアムレビューをさせていただきますmanya嫁です。
普段は比較的小規模なコーポレートサイトなどの制作を行っております。サーバー周りに関しては、(専門のものが別にいる関係もあり)知識はほぼありません。
Microsoft Azureは2014年3月26日にWindows Azure(ウィンドウズ・アジュール)から名称変更されました。
Microsoft 様がWindowsだけでなく、Microsoft のサービス全体を現す「Microsoft Azure」と名称を変更することで、これからこのサービスに更に力をいれるよ!という強い意志がこめられた名称変更だそうです。
その強い意志を感じさせられるように、先日「Microsoft Azure」の申込みプロセスが改訂され、自分が求めるサービスに「Microsoft Azure」のどのサービスが適正なのかより分かりやすくなりました。
これまでのサイトトップは、既にある程度「Microsoft Azureの機能を知っている」ことが前提で「1ヶ月の無料評価版」の導入を強くアピールすることが目的だと思わせるトップページでした。
しかし改訂版は、1ページの中に、「Microsoft Azure」という単語に興味を持って初めてそもそもクラウドとはなんなのか?」という疑問をもった人向けのメニューから、「Microsoft Azure」はどういうものなのか説明につながるメニュー。また「ご導入企業のみなさまのお声」という形で、実際に導入した具体的な日本企業名とその動画がすぐに見られるようになっており、より、クラウド初心者や「Microsoft Azure」に興味関心を抱かせるトップページへと変化しています。
そしてページ下部のフッター内のナビゲーションに、以前のサイトよりもより細かくMicrosoft Azureについてのメニューが追加されただけでなく、Microsoftのサービス(WindowsやOffice、Xboxなど)サイトへのリンクを配置し、Microsoft Azureが各サービスとの結び付きを強化していることをアピールしていることが伺えます。
また料金計算ツールに関しても、以前のものに比て各サービスの内容が完結にまとめられており、自分が求める機能に対してどういった予算が必要なのかがわかりやすいです。
さらに、以前は無かった「Azureの主なサービスの利用料金例」というページができ、各サービスにてMicrosoft Azureを使用した場合にどれ位の金額がかかるのかが記載されています。
「Windows 業務アプリケーションを Azure 上で稼働する場合」から「大規模な Web サイトを Azure 上で稼働する場合」まで5つの利用料金例が掲載されています。
先述した「ご導入企業のみなさまのお声」とあわせ、これまでのサイトよりも導入時のビジョンが想像しやすく変更されたのではないでしょうか。
それでは実際にMicrosoft Azureのアカウントを作成してみましょう。
Microsoft Azureのアカウントを作成するために必要なのは、以下の3つです。
01.Microsoft アカウント
02.クレジットカード
03.携帯電話
クレジットカードの番号を登録することで、代金が引き落とされてしまうのではないかと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが評価版の無料クレジット金額を超過した場合は、アカウント一時停止状態になりその後に有料で使うことを希望して、従量課金制の Azure サブスクリプションにアップグレードしなければ、料金は一切発生しないそうですのでご安心ください。
それでは実際に登録作業に入りたいと思います。
まず、Microsoft Azureのサイトに移動し、トップページ上部にある「無料評価版」へのリンクをクリックします。
そうしますと、Microsoft アカウントへのサインインが表示されますので、情報を入力します。
無事にMicrosoft アカウントへのサインインできますと、Micorsoft Azureにサインアップするために情報を登録する画面が表示されます。
その際に注意しなければならないのは、携帯電話の記入方法です。
例えば090-0000-0000といった携帯番号だった場合は、90-0000-0000というかたちで冒頭の0を抜いた形でフィールドに入力します。
2の携帯電話確認にて、テキストメッセージを受信か電話で確認コードを受け取るを選択することができますが、
テキストメッセージの場合は、携帯電話のメール設定を確認し、「海外からの電話番号メールを受信許可」にしていないとテキストメッセージが受信できません。
また電話で確認コードを受け取るの場合は、英語で電話がかかってきます。
上記のどちらかの方法で確認コードを受け取った後は、コードを入力することで、つぎの支払情報を登録するすることが可能になります。
そして1~4までの項目を記入し、ページ下部のサインアップボタンを押すとサインアップは終了です。
WordPressでサイトを構築してみよう。
無事に「Microsoft Azure」にサインアップもできたので、WordPressのインストール、テーマの制作、Webサイトの構築をしていきたいと思います。
まずはMicrosoft Azureのダッシュボードを開き、左メニューから「WEBSITE」を選択します。
そして画面下部の「+新規」ボタンを押すと、下部のバーが開きますので、「コンピューティング」→「WEBSITE」→「ギャラリーから」をクリックします。Microsoft Azure向けアプリケーションの検索画面が開きますので、左メニューの「CMS」の中からWordPressを選択します。
以前はWordPress英語版のみしか提供されていませんでしたが、現在は日本語版パッケージも提供されています。
ただし、日本語版パッケージはバージョンが3.9と10/11現在での最新版ではないのでWordPressインストール後に更新作業が必要になります。
Microsoft Azure Webサイトのドメインはデフォルトazurewebsites.netになります。URLの欄に入力した文字列がazurewebsites.netの前に入ったものが、これから構築するサイトのURLになります。
今回はWordPress日本語版を選択し、続いてアプリケーションの構成画面に移動しサイトの設定を入力します。
無料評価版を初めて使うので、データベースは「新しいMySQLデータベースを作成します」、WEBSCALEGROUPは「新しいWebホスティングプラン」を選択します。
また地域は、主に国内向けサイトですので、「東日本」を選択しました。
次にWordPressで使用するMySQLデータベースの設定です。
名前は任意でつけられます。またここで設定する地域は先ほどサイトの設定で設定した地域と同じ地域名を選択します。
最後にチェック欄にチェックをつけ、下部右矢印をクリックすると、WordPressの作成が開始されます。
ダッシュボードのURLにアクセスするとWordPressの初期設定画面が表示されるので、必要な情報を入力します。
サイトが完成するまでは、検索エンジンにサイトを登録されたくない場合は、「検索エンジンによるサイトのインデックスを許可する」のチェックをはずしてください。
全ての入力が終了し、WordPressをインストールボタンを押すと、インストールは完了です。
その後、WordPressのログイン画面よりログインして、WordPressのダッシュボードを開きます。左上に最新版のWordPressのバージョンがあることがつげられているので、そこをクリックする(もしくは左メニューのダッシュボードメニュー内の更新ボタンを押す)と、現時点でのWordPressの更新画面にいきます。
WordPressのバージョンアップは比較的に多く、セキュリティに関する脆弱性の修正なども頻繁に行われます。ですので、出来るだけ最新版を利用するようにすることが大切です(といっても、使用しているプラグインの動作確認なども必要なので、即座に反映しても良いという訳ではないのですが)。
この画面の下のほうには、デフォルトで入っているプラグインや、テーマファイルの更新などもありますので、そちらもあわせて更新してしまいます。
これでデフォルトテーマ「Twenty Fourteen」を利用したWordPressのサイトが出来上がりました。
WordPressの自作テーマをアップロードするために、Microsoft Azure WebサイトへのFTP接続します。
そのための情報を得るために、まずMicrosoft Azure管理ポータル内の、先ほど作成したWebサイトのダッシュボードを開きます。
右側の概要メニューの中にある「デプロイ資格情報を設定する」をクリックします。
FTP接続に必要なユーザー名とパスワードを設定します。
ここで設定したパスワードがFTP接続の際のパスワードとなります。
再び、作成したWebサイトのダッシュボードに戻ると右側メニューの下部にFTP接続に必要な情報が記載されています。
この中で必要な情報を任意のFTPソフトなどに入力し、FTP接続をします。
FTPで自作のテーマをアップロードし、WordPressのダッシュボードの外観→テーマから自作テーマを選択し適用します。その後、必要な固定ページを作成、プラグインのインストール、設定などを行い、WordPressを使用したWebサイトが完成です。
今回WebサイトのギャラリーからWordPressにてサイトを制作していて、気になった点をいくつか書きたいと思います。
個人的にWordPressのインストールする際に、サブディレクトリなどにインストールして、最後の公開時にルートディレクトリに移動させるようにしているので、ギャラリーからのWordPressのインストールですとドメイン直下に強制的にインストールされてしまうのが、少々使いずらさを感じました。
そしてWordPressのパーマリンク設定を変更する際にパーマリンク構造を更新しました。web.configファイルの書き込みアクセスを削除してください!というメッセージが出てあせりました。
WordPressのルート階層にある「web.config」を手動で書き換える必要があります。
また、最初にWordPressをインストールしてサイトを構築していた際に、うっかりWordPressへのログインパスワードを忘れてしまいました。(忘れるなというツッコミはもちろんなのですが)
そのためパスワードを再設定するため、ログイン画面の下部からWordPressからのメールを受信しようとしたのですが、出来ませんでした。
このような
「メールを送信できませんでした。
ホスティングサービス上で mail() 関数が無効になっている可能性があります。」
と表示されました。
これに関する解決法はおいおい調べて行きたいと思います(WP Mail SMTPなどのSMTPで外部からメールを送信するようなプラグインを使う方法があるそうなのですが、まだ実践していないです)
またギャラリーから何も考えずにそのままWordPressを作成すると、使用するデータベースはClearDBのMySQL(無料の規定20MB)なのですが、転送制限などの関係もあり非常に動作が遅くなってしまいました。
調べてみるとClearDBの容量をあげたり、MySQLではなくSQL Azureを使用するなどの方法がありましたが、こちらもまだ実践していないので、今後の課題です。
「Windows Azure×WordPress超入門」という書籍を持っていて、普通のレンタルサーバーにWordPressを設置するような形でWordPressの設置が楽なのかな・・・という先入観があったMicrosoft Azureです。
今回実際にMicrosoft Azureを触って思ったことは、確かにWordPressの設置に関してはとても楽でしたが、その後の設定などは多少なりともサーバーの知識が必要不可欠です。
また、Microsoft Azureのサイトや管理ポータルなども「すでに知識が十分にある人」向けのつくりになっていると感じました。
ただ、十二分に知識のある方にしてみれば、Microsoft Azure内で仮想マシーンが作れたり、メディア配信ができたり、トラフィック管理が容易であったりと様々なことが可能な場であり、私のような初心者からすれば素晴らしい場所だなーと思います。
こんな場所を1ヶ月間+規定額というしばりはありますが、自由にできる機会が初心者にも開放されるというのはすごいことなんだなーと今更ながらに感じております。
今回、Microsoft Azureに触れる機会があったとことをいいチャンスだと思い、少しはサーバーに関する知識をつけるために勉強してみようと思いました。
初心者は初心者なりに学ぶことは多いと思いますので、敷居が高いな・・・と躊躇されてるかたも、アカウント登録してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
本当、同僚のサーバー周りの方々の苦労がほんのちょびっとだけ分かりました。
以上を持ちまして、Microsoft Azureプレミアムレビューとさせていただきます。
お付き合いありがとうございました。
まーくんZさん
2014/10/15
私もほぼ同じテーマですが、SQLデータベースを使用する方法を記載していますので参考にしてください。
manya嫁さん
2014/10/21
レビュー参考にしてSQLデータベース作ってみたいと思います。
かげちゃんさん
2014/10/27
とりあえず、「HELLO WORLD!」が表示されるところまで。
WordPress環境を立ち上げるだけだとConoHaの方が簡単でしたが、ドメイン名があるのがいいですね。パフォーマンスとかはよくわかりません。
これからどうすれば良いのかよくわかりませんが... ^^;