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40daysダイナマイトレビュー Intel Core i7-980X Extreme Edition

6コア搭載の超ハイエンドCPU、Core i7-980X 登場!

2008年夏に発表されて以来、インテルのハイエンド CPU として君臨している Intel Core i7 シリーズに、最上級のIntel Core i7-980X Extreme Edition(以下 Core i7-980X)が加わった。

Intel Core i7シリーズは、zigsow でもこれまで Core i7-975 プレミアムレビューCore i7-870 プレミアムレビューを実施してきたが、ここに来てついにCore i7-980X の登場となる!

これまでコードネーム“Gulftown”として知られていた Core i7-980X は、コンシューマ向けとしては初の 6コア CPU だ。サーバー用途などを除いては現時点で最強の性能を秘めていると言えるだろう。 今回さっそく評価機を使うことができたので、その驚くべきパフォーマンスの一端をご紹介しよう。

また、今回の評価機ではCore i7-980X に加えて、パフォーマンスに定評のある X25-M G2 を 2台用いた RAID 0 構成を搭載することで、ストレージのボトルネックを極力押さえた環境となっている。

試用機の主なスペック
CPU Intel Core i7-980X Extreme Edition
M/B Intel DX58SO
(BIOS: SOX5810J.86A.4598.2009.1211.1321)
Storage Intel X25-M G2 SSD 80GB x 2台 (RAID 0)
GPU NVIDIA GeForce GTX 285
OS Microsoft Windows 7 Ultimate (64bit)

Hyper-Threading テクノロジでド迫力の12スレッド同時実行!

タスクマネージャーでは12個のCPUとして見える(クリックで拡大)

Core i7-980X は、従来の Core i7 シリーズと同様 Hyper-Threading テクノロジに対応しているため、論理コア数は 12となる。 定格動作周波数は Core i7-975 と同じく 3.33GHz であるが、負荷状況に応じて動作クロック数を上昇させる「Intel Turbo Boost Technology」適用時は最大 3.60GHzにまで自動的にクロックアップが行われるのだ。 さらにコア数が 6つになったことに応じて、3次キャッシュも 1.5倍の 12MBを備えている。最強 CPU に相応しく、細やかな部分までがブラッシュアップされているのはインテルならではのコダワリと言えるだろう。

Core i7-980X の対応ソケットは従来と同じく LGA1366 であるため「Intel X58」チップセット搭載マザーボードの BIOS をアップデートすれば、そのままの環境で簡単に最強性能を味わうことが可能になる(※ご使用のマザーボードメーカーの公式情報をご覧下さい)。

コア数が増えても消費電力は据え置き!

32nm プロセスルールの Westmere を採用し、新たに AES にも対応している。(クリックで拡大)

従来の Core i7 シリーズは 45nm プロセスルールの Nehalem マイクロアーキテクチャを採用していたが、Core i7-980X からは 32nm プロセスルールの Westmere マイクロアーキテクチャを採用している。 プロセスルールを 32nm と微細化することによって、コア数を 1.5倍にしているにも関わらず、TDP は 130W のままに抑えるという事が実現したのである。

また、Westmere アーキテクチャの採用に伴い、暗号化のアクセラレーションを行なう命令セット「AES-NI(Advanced Encryption Standard, New Instructions)」も追加されている。 AES とは Advanced Encryption Standard の略で、米国政府の次世代標準暗号化方式として採用されている。

身近なところでは Windows Vista から提供されている BitLocker などを用いたストレージの暗号化処理や、ZIP ファイルなどのアーカイブファイルの圧縮、展開などで威力を発揮するだろう。

爆速!動画変換とRAW現像にみる6コアの威力

6CPU、12スレッドに対応する TMPEGEnc 4.0(クリックで拡大)

それではいよいよ Core i7-980X のマルチコア性能を見るために、最近では身近になってきた動画変換を行ってみよう。 ここで使うのは「PEGASYS TMPEGEnc 4.0 Express」(以下 TMPEGEnc)。 TMPEGEnc は 6コア 12スレッドに対応しているため、Core i7-980X のパフォーマンスをいかんなく発揮することができるだろう。

結論から言おう。 29分のフルHD動画をDVD向けSD動画に変換したところ、なんと7分23秒で処理が終わってしまった。 ストレージ関連の仕様が違うとはいえ、手元にあったCore i7-975 マシンとの比較では確実に 25%以上の(Core i7-975 マシンでは10分12秒)性能を叩きだしている。 これらは動画フォーマットの違い等によって変化すると思われるが、それにしても実際の動画の約1/4の時間で変換が終わってしまったのはまさに 6コア 12スレッドの絶大なる威力といえるだろう。

この動画変換が7分23秒で終わってしまった
変換前変換後
フォーマットH.264MPEG2
画像サイズ1920x1080720x480
フレーム数30FPS29.97FPS

次に「Adobe Photoshop Lightroom 2.6」による RAW 現像処理を試してみよう。こちらもマルチスレッドに対応しているため、高いパフォーマンスが期待できると思われる。

RAW画像には Leica M8 で撮影したものを100枚を用意した。 これらをバッチで JPEG 画像として現像処理してみたところ、わずか1分4秒で完了した。 今まで味わったことのない次元の速度に思わず笑いがこみ上げてくるほどだ。

マルチコア新世紀!Core i7-980X で一歩先行くコンピューティング環境を!

近年、CPUのマルチコア化は当たり前のようになってきており、それにともなうマルチスレッド対応のソフトウェアも増えてきている。 特に今回ご紹介した動画変換やRAW現像などのマルチメディア処理においては、その処理の並列性の高さからマルチスレッド化に適しており、Core i7-980X の最強性能が十二分に活かされる環境が整いつつある。 時代はまさしくマルチコア世紀へと突入したのである!

ここまでのレポートは、驚異の性能をもっている Core i7-980X の片鱗をお伝えしたに過ぎない。 これ以上のより詳しいレポートに関しては、今回のダイナマイトレビューにて運良く当選したレビューアー諸氏にお任せしたいと考えている。

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