ダイナマイトレビューの最終回を飾る第４弾は、再び X25-M G2 の登場だ。 ただし！単なるSSDのレビューではない！！ 今回は Intel 最強の SSD である X25-M G2 160GB 2台を RAID 0 で使用してもらい、ハイエンド環境下における爆速レビューを行って頂きたい。

言うまでもなく、SSD は速い。 とりわけこの Intel X25-M G2 は、高速性のみならず安定性においても抜群の評価を得ている SSD だ。 Intel製という信頼感からか、自作ユーザーの間でも人気がある定番 SSD だと言える。 zigsow のダイナマイトレビュー第１弾でも、ノート PC をユーザー対象としたレビューアーを募集しているが (締め切りは2010年5月2日0時まで) 最終回では倍の容量である 160GB を 2台使い、合計 320GB の RAID 0 環境における超絶スピード体験レビューを実施する。

ただでさえ速い X25-M G2 を RAID 0 にすると、いったいどのような性能を発揮するのだろうか？ 容量問題を解決できるのはもちろんだが、その超高速性能を活かした動画編集や音楽編集など、大規模なデータを扱うアプリケーションの使用感はどのように変わるのだろうか！？

ここでは最近発表された Core i7-980X を搭載した試用機で、その片鱗をお見せしよう。

ここで RAID について、簡単におさらいをしておこう。

RAID とは Redundant Arrays of Inexpensive Disks の略で「レイド」と読む。 簡単に言ってしまえば複数のドライブを組み合わせることで高速性、信頼性を高める仕組みのことだ。 RAID にはストレージの組み合わせ方によって以下のようなレベル分けがなされている。

RAID 0

「ストライピング」とも呼ばれる。 複数のストレージを１つのストレージとして扱う仕組み。 データを各ストレージごとに分割して書き込むので、通常よりも高速に動作する。 ただし冗長性はなく、１台のストレージが故障した場合は、システム全体が動作不能となる。 容量は２台分となる。 最低２台必要。

RAID 1

「ミラーリング」とも呼ばれる。 複数のストレージに対して同じデータを書き込むため、１台のストレージが故障しても他のストレージによりシステムを稼動することができる。 ただし、容量は１台分になってしまう。 最低２台必要。

RAID 5

「パリティ」と呼ばれるデータを冗長化するコードを用いており、１台のストレージが故障してもシステムを稼動することができる仕組み。 データも分散化されるので、高速化も図ることができる。 容量は（ストレージ数 - 1）台分。 最低３台必要。

RAID 10

「RAID 1+0」とも呼ばれる。 RAID 1 と RAID 0 を組み合わせることで、冗長化と高速化をする技術。 RAID 0 で高速化されたストレージ群を RAID 1 で多重化する。 最低４台必要。

もはやいまさら言うまでも無く、X25-M G2 の RAID 0 は「猛烈に速い」。 予想できたことだが、実際にベンチマークの結果を見ると、改めて実感する。

今回は、ベンチマークのごく一部を紹介したに留めたが、性能の更なる検証や実際のアプリケーション上における使い心地など、このハイエンド環境を存分に生かしたレビューを期待したい。

我こそは最高の速度環境を構築可能だという真の強者ユーザーのみならず、今まで知り得なかった超速の世界を気軽に体験してみたいというDIYユーザーの応募を心待ちにしている！