前回、AIRFORT ホワイトをPremiumレビューさせていただきましたが、今回も長年、医療現場に携わっている家人に詳細なレポートと忌憚ない意見で、AIRFORT 2の実力を評価させて頂きます。
ナースシューズはデザインも重要
ワークシューズは、機能性とコストを重要視するあまりデザインは似たようなモノが多くなり、クォーター部分が薄く型崩れしやすいモノも多いですが、AIRFORT 2(メディカルシューズ)は、さすがMIZUNOが作っただけあって「形がしっかりしてデザインが良い」「スマートに見える」と看護師の皆さんからも好評です。
何の変哲も無いデザインに見えるがサイドのメッシュ部分と踝に当たらない、かかとのデザインが好評
幅広のゴムを靴紐として採用しており、メッシュから透けて見える部分や、かかと部分のカラーもマッチングしておりなかなかおしゃれです。
シューズカラーについて
これは医療分野での使用を考えると致し方無いのかも知れませんが、未だに白が基調になっています。特に、急性期、回復期医療での治療や介護に携わる看護師や介護スタッフは、血液・薬液・汚物などの付着が、すぐに判別する必要があるためが主な理由ですが、やはり清潔感が出しやすい白がイメージ的に良いと言うのも、白が基調になる背景があります。
最近は、上着に関してはカラー(ただし単色)モノを着ることが増えてきましたが、ズボンや靴は白が指定されることが多いようです。
また、医療機関によっては、白衣やメディカルシューズは支給品に限定しているところもあります。因みにオペ室では別な理由で白は着ません。
予防や健診を主に行っている医療機関では、より柔軟な対応がされているようです。
AIRFORT 2 はホワイト×ライトグレー・ホワイト×アクアブルー・ホワイト×ピンクとからバリエーションとしても丁度良いと思います。
立位での作業が多い医療現場でメディカルシューズに求められる要素を網羅している
前回のレポートでも言っていますが、メディアカルシューズは過酷な環境で使用、朝から晩まで立ちっぱなしの時もあり、足への負担は大きいため、より快適性や動きやすさ、負担の少なさが求められます。
快適性
☆全体に足を包み込む感じはいい。
かかとから全体を包み込むようなクッションが厚めに配置され、形状もくるぶしが当たら無いよう工夫されている。
☆ヒモがないので結んだヒモが垂れたりして不潔にならなくていい。
前回も同様の指摘をしましたが、靴紐は、緩んで垂れてくると床面に接触して不衛生になりがちですが、今回もMIZUNOではゴム紐式を採用しています。特に今回は幅広のゴムのバンドにして脱ぎ履きも楽に出来ます。
靴紐の代わりのゴムバンドは、ちょっときつめなため、しばらくは締め付け感があるかも知れません。購入時はワンサイズ上を選んだ方が良いでしょう。
☆立位になったとき、重心が自然と前方にかかるのは、疲れにくく、歩行時は次の足出しがしやすいと思う。
また、早く走れる気がするという意見もありました。
重心が中足骨に自然とある感じで良く、この辺りは、スポーツのMIZUNOならではの設計なのでしょうか?特に床との底付きはストレスがなく、掃きやすい
ナースシューズでも、ひどい物は一枚板的な感じがするものもや、重心が後ろにある感じがするモノもあり、こういうのは不評です。
丁度、他のナースシューズブランドであるルコックとモスファインを持っていて、比較したところ3足では、一番、ホールド感があって履き心地が良くフィット感が有るのが、AIRFORT 2でした。
メッシュの短所を複層にすることで改善
夏場の足蒸れ対策で、メッシュ素材を使ったワークシューズを多くなっていますが、メッシュ素材特有の課題として、メッシュ部分からの汚れの混入と、屈むことが頻繁にある医療業ではメッシュ素材に破れなどが起き安いという短所があります。
AIRFORT 2ではサイドにメッシュを使用し、ムレにくく快適にするとともに、メッシュ素材を複数の層にしてるため、通気性と丈夫さや汚れの入りにくさなどを両立しています。
素材を多く使うことはコストアップに繋がりますが、長く履くことを考えると履き心地や蒸れにくさ動きやすさなどを重点に選んだ方が、体への負担などを考えると結果的には良いと思います。
より良いメディカルシューズを目指して
AIRFORT 2は総評としてフィット感があり快適性や動きやすさの評価が高く、履いてみたいメディカルシューズの一つになりますが、スタッフからはいくつか質問や改善点も受けています。
代表的なモノとしては
☆足幅の広い人は上のサイズを選べばいいのか?、サイズを上げるとフィット感がなくなるのか。
■シューズサイズの計測方法はこちら
☆夕方は足が浮腫むから、ワンサイズ大きめを選ぶのがいいのではないか。
☆ナースシューズの価格は、2000円~買えるモノも有る。安いものを買う理由は「病院の靴は家に持って帰りたくない」と言うスタッフも多いです。感染とか考えると、汚れたら洗う人もいるけど取り替えてしまう人もいます。
☆甲高の人はゴムがきついと思うのでうまく調整ができるといい
☆甲材の合皮部分は付いた汚れが落ちやすいなど(車のコーティングみたい)の加工がされていると、長く履けるのではないか
などなどでした。
ナースシューズが汚れたときなど、洗うのか、取り替えるのかは個人の判断になりますが、AIRFORT 2はインソールのメッシュには抗菌防臭、消臭加工がされており取り外しも可能なので、一番汚れや臭いが気になるインソールを外して洗うのも効果的かと思います。
また、MIZUNOのAIRFORTシリーズのメディカルシューズでは、甲高の調整が可能なベルト式もあるので、体型に合わせたモノを選ぶことも出来ます。
前回のAIRFORT AF、今回のAIRFORT 2 をレビューして感じたことは、医療現場のような超時間の立ち仕事では、足の疲れが少ない、快適なシューズを選ぶことが何より重要であると思いました。
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