今回のレビューは『対戦型ゲームに最適! 低遅延のワイヤレスオーディオ「ROG Cetra True Wireless」』のレビューアー選出によるものです。
ASUS(エイスース)と言えば古参はマザボード、昨今ではスマホのZenFoneのメーカーとしても有名ですが、昔からゲーミング系にも力を入れており、その ROG (Republic of Gamers) シリーズは有名ですね。
今回、そのROGを冠した低遅延のBluetoothイヤホン「ROG Cetra True Wireless」を試す機会をいただけましたので、その使用感を記したいと思います。
ROGロゴのイルミネーションで気分爆上げ
先ずはパッケージ。
左上にROG (Republic of Gamers)のロゴが輝いてます。
通常この手の箱は内箱が抜けにくいのですが、内箱に引手が付いてて取り出しやすくなっています。
細かい事だけど、こういう小さな部分のこだわりは嬉しいです。
内容物。イヤホンケースに交換用のイヤーピース、充電用のUSBケーブル、取扱説明書(クイックスタートガイド)と製品保証書(1年保証書)。
イヤホン本体はケース内に収納されています。
充電用のUSBケーブルは今時なのでType-A - Type-C。
ケース本体上面から。
ケース自体はマット仕様ですが、ROGのロゴ部分のみ光沢仕様。
光の当て方でロゴが見えるようになっています。
ケース正面にあるのがLEDインジケーター。
ケース背面には充電用のUSB Type-Cポートがあります。
ケースの上蓋を開けると中央部のROGロゴが光ります。
開封直後はイヤホン本体の充電端子に保護シールが貼られています。
なおイヤホンのROGロゴ部分がタッチ操作部になっています。
取扱説明書はマルチリンガル。
実は薄い方が取扱説明書で、分厚い方が製品保証書。
取扱説明書は言語毎に別ページではなく、各箇所ごとに複数言語での説明になっています。
一方で製品保証書は言語毎にページが別れています。
日本語は28ページからの模様。
もう少し先に進んで31ページから日本語が表示されていました。
うん、まぁ、良くある話。些末な事なので気にしない(w
イヤホンの形状は所謂「耳うどん」タイプですね。
私的には初期装着されているMサイズのイヤーピースで良い感じに装着出来ました。
これ、イヤホン本体のうどん部分に書かれているROGの文字が、装着時に左耳側は上下逆さになっちゃうんですよね……
せっかくなので天地逆転しないようにデザインしておいて欲しかった所。
ケースはROGらしく、と言うか、ゲーミング用品らしく、イルミネーションがキラッキラですね。
初見でケース開くと「おっ!」って感じで割りとテンション上がります。
ANCが、かなり優秀
ROG Cetra True Wireless 公式の特徴を引用すると……
- 低遅延のワイヤレスオーディオ:音声と映像の同期性を高める、対戦型ゲームのためのゲームモード
- アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC):ハイブリッドANCテクノロジーは、ヘッドフォンの内側と外側からのノイズを検知してフィルタリングし、臨場感あふれるオーディオ体験を可能にします
- 長いバッテリー寿命:27時間のバッテリー寿命と急速充電技術を搭載
- ワイヤレス充電:ケースは、ワイヤレス充電で便利に充電できます
- タッチコントロール:シンプルなクイックタッチコントロールにより、ゲーム中の迅速な調整が可能です
- 耐水性: IPX4の防滴性能で保護します
と言う感じになってます。
Bluetooth 5.0、対応コーデックはSBCとACC。
残念ながらAptX系には非対応です。
使用前には先ず充電。
充電中はケース前面のLEDインジケーターが青く光ります。
生憎と我が家にはワイヤレス充電器が無いので試せていませんが、ROG Cetra True Wirelessはワイヤレス給電にも対応しているとの事。
イヤホン本体をケースから取り出すと、即座にスマホが反応しました。
せっかくなので先ずはスマホと繋いでみます。
繋いだ先はdocomoのGalaxy A51 5G SC-54A。
先の画面で保存をタップすると、今度はアプリのダウンロードを促されました。
勧められるがままアプリをダウンロードしてみます。
アプリは「ARMOURY CRATE」と言う物のようです。
使用しているPCがASUS製もしくは、自作でASUS製マザーボードを使用しているとスマホから色々と操作が可能なようです。
残念ながら今回はDELLのPCを使用するので、PCとの連動はありません。
「ARMOURY CRATE」を使用するに当たり、「写真撮動画の編集」および「位置情報へのアクセス」の権限を求められました。
とりあえず、どちらも「アプリの使用時のみ」で許可しておきます。
「ARMOURY CRATE」の「デバイス設定」をタップすると、「オーディオ」と「電源」のタブがある画面に切り替わりました。
「電源」タブでは、イヤホンのバッテリー残量の確認が出来るようです。
「オーディオタブ」では「バーチャルサラウンド」と「イコライザー」の設定が可能なようです。
音楽を再生しつつ色々変更してみましたが、普通に音楽を聴くのであれば「バーチャルサラウンド」は「フラット」で良い気がしました。
「イコライザー」の方は好みの問題ですが、メタルを聴くから「メタル」が良い、とも限らない感じですね。
大まかな方向性を一覧から選んでおいて、「カスタマイズ」で微調整入れるのが良さそうです。
画面をスクロールすると、イコライザーの下に「バスブースト」と「Gaming Mode」が。
イヤホン本体操作でなくとも、こちらからゲーミングモードの切り替えが可能なようです。
画面右上の歯車マークをタップすると「ROG Cetra True Wireless」の現在のファームウェアのバージョンと、イヤホン本体の操作説明が表示されました。
新しいファームがある場合は、ここからファームアップが可能なようです。
操作説明は紙で添付されていた取扱説明書よりも、アプリ画面で見る方が分かりやすいですね。
ANCは2回タップする毎に「ヘビーノイズキャンセリング」「ライトノイズキャンセリング」「アンビエントサウンド」「ノイズキャンセリングOFF」で切り替わります。
「ヘビーノイズキャンセリング」は、かなり優秀でイヤホン自体の密閉性と相まって、周囲のノイズが殆ど気にならないレベルになります。
ヘビー→ライトの切り替えで若干周囲の音が入るかな?って感じからの、アンビエントに切り替えると一気に周囲の音が耳に入ってくるようになり、その落差に驚いたり。
アンビエントサウンドで耳に入ってくる外の音については、正直音質は期待しない方が良い感じですね。
聞き取れるかどうかで言えば聞き取れますが。
後、ANCをOFFにした場合も全体的に音が微妙な感じになってる気がします。
対応コーデックはSBCとAACで、スマホと接続した際にはAACで繋がっていました。
音楽を聴くにしろ、映像を観るにしろ、周囲の雑音がシャットアウト出来るのは良いですね。
コロナ禍突入以降、筆者はテレワークで仕事してるのですが、オンラインミーティングの際にROG Cetra True Wirelessで参加してみました。
うちの職場ではGoogle Workspaceが基本になっており、PC画面でGoogleドキュメントの資料を参照しつつ、スマホで会話を行う形でオンラインミーティングを行っています。
Googleドキュメントだと、リアルタイムに編集している様子が見られるのが良いですね。
ビデオ会議ではないので、そこまで厳密に遅延を気にする必要も無い、と言う事で「ゲーミングモードはOFF」の状態で、でも周囲のノイズは避けたいので「ヘビーノイズキャンセリング」で、と言う感じで使用しました。
通常のイヤホンだと近隣を走る車の音や、犬や鳥の鳴き声等の雑音が耳に入ってくるのですが、その辺りの音が耳に入らなくなるだけでも集中度が随分と変わった気がします。
低遅延に偽りなし、かなり優秀!
では、肝心要のゲームプレイ時の遅延について。
今回はゲームをプレイするハードウェアとして、PCとSwitchを用います。
PCの方はDELLのVostro 15 7580。
企業向けモデルのノートPCですが、独立GPUとして NVIDIA® GeForce® GTX 1060 を搭載しています。
一方の任天堂Switchは言うまでもなし。
プレイするゲームとしては、双方共通で遊べる「フォートナイト」および「フォールガイズ」を用います。
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それぞれのハードで、それぞれのソフトをプレイした訳ですが……
PCの方はAACで接続されるから少しはマシかなぁ、と思ってましたが、良い意味で完全に予想を裏切られて、SwitchのSBCですら本当に低遅延で驚きました。
勿論、いずれの場合も完全に遅延が無い訳では無いのですが、普通にプレイする分には音のラグが影響するレベルでの遅延は感じなかったですね。
Switchの方はBluetooth接続に際し、本体のBT機能での接続と、USB接続のオーディオトランスミッター経由での接続を試してみましたが、こちらについては特に差異は感じられませんでした。
使用したトランスミッターは「CYBER・Bluetoothオーディオトランスミッター スリム」ですが、基本性能的には以下と同じです。
音の遅延の確認と言う事で、Switch本体スピーカーの音、Switch本体BTおよびトランスミッター経由でROG Cetra True Wirelessを使用した場合の、フォートナイトでの発砲音の聞こえ方を動画にまとめました。
なお、スピーカーおよびイヤホンの音をマイクで拾いつつ、Switchの画面を外部撮影しているのと、拾えた音が小さくてゲイン調整入れてるせいで、かなりノイズが乗って聞き取り辛くなってますので、その辺りご留意くださいませ。
併せてケース開放時およびイヤホン収納時のケースイルミネーションも収めてあります。
ゲーミングモードOFFでも、そこまで遅延は感じませんが、ゲーミングモードをONで使う方が、より遅延を感じなくなりますね。
ただゲーミングモードをONにすると、その分音質は犠牲になります。
ゲーミングモードの有効性を一番確認しやすかったのが、ゲーム以上に動画再生した場合でした。
ライブビデオでも邦画でも良いのですが、人の口の動きと声のズレで確認するのが一番ですね。
ゲーミングモードOFFだとワンテンポ遅れるので、観ていて違和感を感じますが、ゲーミングモードONにすると、そのズレがほぼ無くなります。
ズレが完全に消えるわけでは無いですが、違和感感じる程では無いので十分許容範囲だと思います。
正直な所、ゲーミングモードOFFの状態だと、もう少しズレが発生すると思ってたんですが、OFFの状態でも、本当にワンテンポレベルだったんですよね。
まぁ、そのワンテンポのズレがゲームによっては致命的になる訳ですが……
ゲーミングモードONだと、その辺りが本当に改善されますね。
ゲーミングイヤホンとして見ると、かなり優秀な部類じゃないですかね。
惜しむらくはコーデックがSBCとAACにしか対応していない(aptX非対応)と言う点ですね。
みっちゃんさん
2022/09/18
レビューすごく速いですね・・・
会議で使用されるあたり、実用的にも良さそうですね!
これから動画撮らないと間に合いません(笑)
cougarさん
2022/09/20
届いてから毎日使い倒してる感じです。
会議中に雑音が消えるのは、かなり有用ですね。
昼間の自宅だと、どうしても近隣からの雑音が気になりますので。
動画撮影頑張ってください :-)