今回のレビューは『真夏の暑さを吹き飛ばせ! ミズノのファン付きジャケット「エアリージャケットTOUGH ベスト」で作業が快適!!』のレビューアー選出によるものです。
ここ数年で知名度が一気に上がった空調服。
今回はミズノによる空調服「エアリージャケットTOUGH ベスト」のレビューと言うことで、自ずと期待値もあがりますね。
空調服はいくつかのアイテムにより構成されており、その組み合わせになる訳ですが……
今回レビュー用に提供頂いたものは以下になります。
- エアリージャケットTOUGH ベスト F2JE0190(ブラック×アロイグレー)
- ジャケット用ファン F6JSF19110
- エアリージャケット用バッテリー F6JSB19190
- KUGEKIシャツ半袖 F2JA0180(ディープネイビー)
厳密に言えば、KUGEKIシャツは直接的に空調服を構成するアイテムではありませんが、空調服と組み合わせて用いる事で、空調服+一般的なシャツに比べて、より快適性が増す、と言う事だと思います。
今回のレビューでは「エアコン無しでの室内」「自宅屋根裏物置」「屋外」の3地点での体感等をレビューしていきたいと思います。
縫製しっかり、流石ミズノ
では今回のレビュー対象を順番に見ていきたいと思います。
エアリージャケットTOUGH ベスト F2JE0190(ブラック×アロイグレー)
先ずはメインになるジャケット、「エアリージャケットTOUGH ベスト F2JE0190(ブラック×アロイグレー)」
前面。今回選んだのが「ブラック×アロイグレー」なので首周り部分がブラックに、ボディ部分がグレーのツートンカラーになっています。
背面。表面だけだと一般的な作業用ジャケットって雰囲気でしたが、背面に回ると脇の部分に大きめの丸い穴が空いているのが判ります。
この穴の部分にジャケット用ファン F6JSF19110を装着する形になります。
ファンの装着については後ほど……
背中の部分は手を通せる用になっていて、かつポケットが付いています。
何でこの位置にポケット?って感じですが、この背中のポケットにエアリージャケット用バッテリー F6JSB19190を入れて立ち作業をする想定になっているそうです。
ジャケット閉じての胸元ポケット。
作業時に物の出し入れがしやすい位置にあり、スマホやメモ帳等を入れて使う感じですかね……
脇部分の左右にはチャック無しの通常のポケットがありますが、作業時に物が落ちたりしないようにポケットの縁の部分が折り返しと言うか入れ子と言うか、兎に角不用意に入れた物が出てこない仕組みになっています。
背面首元。平時はブルーのラインなのですが……
光が当たると反射するようになっています。
夜間には存在アピールとして有効ですね。
ジャケット用ファン F6JSF19110&エアリージャケット用バッテリー F6JSB19190
お次は空調服の心臓部とも言えるファンとバッテリー。
「ジャケット用ファン F6JSF19110」に「エアリージャケット用バッテリー F6JSB19190」
パッケージのロゴと名称からも判る通り、空調服の老舗である株式会社サンエスの「空調風神服」のファンとバッテリーが使用されています。
サンエスの「空調風神服」(ファン&バッテリー)はミズノ以外にも多くのメーカーの空調服で採用されているので実績的にも安心できますね。
一先ずジャケット用ファン F6JSF19110 の方から。
中身を取り出すとファンが2つに電源ケーブルが1本、説明書等が2枚。
左右のファンをケーブルで繋いでみた所。
下の写真の下部に見えている赤い端子がバッテリーに接続する端子になります。
そして、エアリージャケット用バッテリー F6JSB19190。
バッテリー本体に、充電用のACアダプタ、そして説明書等が2枚。
バッテリー本体は日本製らしく、モールドでMADE IN JAPANの文字が見えます。
反対側には空調風神服のロゴ入り。
本体インジケーターを見ると、bluetoothに対応している模様。
え?バッテリーがBluetooth対応なの?どういう事?
本体裏面。リチウムイオンバッテリーである旨等が記載されています。
側部には操作用のボタンが。
こちらにも、やはりBluetoothのボタンが……
ファンに電力供給するためのケーブルを接続するためのコネクタ。(下の赤いやつ)
閉まっている蓋らしき部分を開けると、ACアダプタを接続するためのコネクタと、USBポートがありました。
ACアダプタはMade in Chinaですが、ちゃんとPSEマーク付き。
KUGEKIシャツ半袖 F2JA0180(ディープネイビー)
最後に「KUGEKIシャツ半袖 F2JA0180(ディープネイビー)」。
中に手を入れてみると判る通り、全体的にメッシュになっていて、かなり風通しが良さそうです。
確かにこれを空調服と組み合わせれば……
空調服を準備する
それでは実際に空調服を使えるように準備を行いましょう。
先ずはファンの裏側、ファンリング(外周部分)を取り外します。
ストッパーになっている爪の部分を押さえて、ファンリングを持ち上げれば外すことが出来ます。
左右用のファン2つともファンリングを外した所。
ファンリング外したファンをジャケットの表側から差し込みます。
ジャケット内側にファンの裏面が来るようにして、コネクタのある出っ張り部分から穴に通していきます。
ジャケットの穴にファンを入れたら、ファンリングを上の爪から順に嵌めて、ファンをジャケットに固定します。
以下の写真はファンをジャケットに固定した状態。
次にジャケット内側の中央ポケットの上辺りにある通し穴に、ファン用のケーブルを通して、左右のファンを繋ぎます。
通し穴の穴のサイズが、ファンケーブルのプラグの頭がギリギリ通るくらいのサイズなので、ここは慎重に通していきましょう。
以下の写真は左右のファンをケーブルで繋いだ所。
写真では背中中央のケーブルが表にでてしまっていますが、ポケットが付いてる中央部は裏があいているので、ケーブルを裏側に通しておく方が良いですね。
今回は立ち作業用の背中ポケットではなく、座り作業用のサイドポケットにバッテリーを収納しました。
これで準備は完了。
後は実際に使ってみるだけです。
空調服を着てみた
最後の準備と言うか、実際に空調服を着てみます。
先ずはKUGEKIシャツ。
パット見だと普通のスポーツ用半袖シャツに見えますね。
見た目は普通ですが、通気性はかなり良いでですね。
KUGEKIシャツの上にエアリージャケットを着てみます。
内側左のポケットにバッテリー入れてるので、その分左側が重いですね。
ファンが目立つことを除けば、作業用と言いつつも、このまま外を出歩いても、そこまで違和感を感じるようなものではない気がします。
ブラックとシルバーのツートンも落ち着いていて良い感じですね。
KUGEKIシャツもエアリージャケットも、縫製などはしっかりとしていて、流石ミズノと言う感じですね。
故にファンによる空気の流れを最大限に活かすような作りになってる反面、ファン停止状態でジャケット着込んでいると暑い気がします。
アプリ連携は必須、ただし……
先にも述べたように、空調服の心臓部とも言えるファンとバッテリーにはサンエスの「空調風神服」の物が使用されています。
ここで先程から謎だったBluetooth登場!
どうやらサンエスから「空調風神服アプリ」と言うのが提供されていて、アプリからファンの操作が出来るようなのです。
アプリを起動すると最初に位置情報へのアクセス権を要求されます。
アプリの機能的には必要性の無い 位置情報へのアクセス権 が要求されるとの事で、playストアのアプリコメントを見ても、その点において、かなり批判されているようです。
とりあえず許可しないと先へ進めないので許可します。
メイン画面へ遷移すると、そこに「バッテリーとペアリングする」のボタンがあるので、バッテリーのBluetoothボタンを長押ししてペアリングモードで起動しつつ、アプリの方でもペアリングを開始します。
一度ペアリングを完了してしまえば、次回からはバッテリーのBluetoothボタンを押せば自動的に繋がるようになります。
アプリのメイン画面には他に「困った時は?」「ユーザー登録はこちらから」「カスタマーサポートセンター」と言う項目があります。
「困った時は?」に遷移すると、操作方法の動画リンクや公式サイトへのリンクになっています。
「ユーザー登録はこちらから」はブラウザ起動で公式サイトのユーザー登録ページへ遷移。
「カスタマーサポートセンター」はポップアップダイアログでサポセンの電話番号が表示され、電話番号部タップで電話起動、って感じになっています。
実際問題として、スマホにこのアプリ入れておかないと、風量調整の度にバッテリー本体のボタン操作をする羽目になるため、作業中などには困ることになると思います。
スマホアプリでの操作も含め、ファンの風量確認やバッテリ充電中の様子を動画にしていますので、参考にどうぞ。
アプリでの風量操作などは非常に判りやすく、使い勝手も良いです。
ただ、やはり気になるのは何のために位置情報を必要としているのか、という点ですね。
リビングで使用してみる
実際にエアリージャケットを試してみたいと思います。
先ずは無難に自宅リビング。
普段テレワークしている時と同じ状態でチェックします。
室温は32.7度。まだ、そこまで高くはありません。
夏場に近づくと厳しくなっていきますが、まだクーラーは要らない温度。
座り仕事用にサイドポケットの方にバッテリーを入れたのは、この為。
椅子に座っての長時間作業です。
ゲーミングチェアを使用している事もあり、チェアの形状的に背もたれに持たれるのは厳しい感じですね。
と言うのも、持たれるとファンが背もたれと言うか、背もたれのサイド部分にぶつかって押し付けられる形になります。
これに関してはゲーミングチェア使ってるのが敗因。
サイドに出っ張りのない一般的な椅子なら問題にならないと思います。
ファンを起動しての作業……
周囲が静かなので弱は兎も角、中・強にすると音が響きます。
未だ気温が穏やかな事もあり、弱でも外気がジャケット内を通り抜けることで、かなり涼しく感じますが……
調子に乗って長時間使用していたら、ちょっとダルい感じがしてきました。
扇風機固定して長時間当たっていた時に感じるのと同類のダルさですかね……
休憩取らずに作業しっぱなしな時点で問題ありありなので、適度に休憩挟みつつ、休憩の際にはジャケット脱ぐとかして、少しリフレッシュした方が良さそうです。
屋根裏収納で使用してみる
元々は壁とかあったんですが、そこはそれ上も横もぶち抜いて本来収納じゃない所まで収納に使えるようにしていたり(^^;
流石に床板貼ってない部分は空箱とか、軽いものしか置いてないんですけどね。
さて、この屋根裏収納。
一応、階段登った出入り口付近に小型のサーキュレーター設置していて、朝早めの時間から夕方日暮れ過ぎまで動作させて、屋根裏の空気を循環させるようにはしています。
とは言っても、昼間屋根に直射日光受けて内部の空気は熱せられているので……
リビングが32.7度だったのと比べ、こちらは何と37.4度……
比較用にとファン回さずに、ほんの2~3分佇んでいただけなのに、既に汗だく……
まぁ、普通こんな所で滅多に作業とかしないですが……
今回は自宅作業と言うより、倉庫整理とかそういう類の仕事で使う想定での代替としての屋根裏収納ですので。
汗だくになった所でファンのスイッチをOn!
うわぁ、マジか……これ凄いわ……
ファン回ってジャケット内を空気が通り抜けていくだけで、一気に体感温度は急下降。
外気温が外気温なだけに、冷え冷え~って感じの快適さでは無いですが、それでもあるのと無いのじゃ大違い!ってくらいには差があります。
さっきまで汗だくだったのが、汗が引いてきた感があるくらいですからね。
基本的に外気を吸い込んでジャケットの中を通すだけなので、外気温が高いと中を通る空気も温いわけですが、それでも空気が流れていく際の気化作用で涼しくなるんですね。
ここで活躍してるのが、KUGEKIシャツですね。
通常のシャツだと汗でシャツが体に張り付いて、いくら気化作用が起こったとしても、ここまで涼しくはならないんじゃないかと思います。
KUGEKIシャツのおかげで排熱しやすくなっていて、かつシャツ自体が体に張り付かないので、ベトつかずに爽やかな体感を与えてくれているんですね。
ちなみに屋根裏から降りたら、外気温が一気に下がったので、中を通る空気も一気に冷たくなり、屋根裏で過ごしたのが嘘のように快適になりましたね。
屋外で使用してみる
最後は屋外。
この手の風神服着て作業してる作業員さん良く見かけますよね。
誤差の範囲だけど、屋外の方がリビングより涼しいってどうなんですかね?
まぁ、時間の差もあるから、誤差って事にしておきますが……
屋外に出ると外気温がどうって言うよりも、太陽からの直射日光が敵ですね。
屋外作業する時は素直に帽子を被りましょう。もしくはメット?
気温的にはリビングと変わらないのに、直射日光のせいか、リビングで過ごしている時よりも体感的には暑いです。
まぁ、ジャケットの中の空気も熱せられて実際に暑くなってる気もしますけどね。
屋根裏ほど汗だくにはならないけど、やはり汗ばみますね。
そこでファンをOn。
流石屋外、外気温が低いので一気に快適に!
ジャケットの中通り抜けてく風の快適さが段違いですね。
屋内で過ごしていたよりも汗を書いてる分、気化作用が起こりやすいのかリビングよりも快適かもしれない。
汗をかくような場所での有能さが凄すぎる!
使ってみた結果、まぁ、予想以上に体感差が出るなぁ、という感じですね。
空調風神服用ファン&バッテリーがもたらす風を、エアリージャケットが上手く内部に流し、気化熱を発生させて体感温度をぐっと下げる、という素晴らしき連携。
忘れちゃいけないのは陰の立役者なKUGEKIシャツ。
これ普通のシャツだと、ここまで上手く気化されないと思います。
メッシュ構造のKUGEKIシャツが体表の汗をシャツの外へ運び、そこに風が流れることで気化が促進されている感じですね。
KUGEKIシャツだけ着ている状態で汗ばんでも、肌にベタベタまとわりつかない快適さも特筆すべき。
エアリージャケットの方も途中で空気が漏れること無く、給気口から首元・袖口まで綺麗に流れるからこその快適さだと思います。
まぁ、組み合わせが絶妙って事ですね。
反面、エアリージャケットの気密性が高いため、ファンを回していない状態では熱がこもりがちになるので、ファン停止時には前を開ける等して上手く排熱してやる必要はありそうです。
後、KUGEKIシャツの方もメッシュ構造故に、単体で着ると思いっきり透けます(w
エアリージャケットの下に着る分には問題ないですが、単体で着る際にはTPOを考えて、って所ですね。
バッテリーがBluetoothでスマホ連動出来、専用アプリから風速コントロール出来るのは便利、と言うか、実際に作業するような現場だと必要不可欠だと思います。
アプリそのものの操作性は悪くないのですが、やはり位置情報権限を要求されるのだけが不可解ですね。
何のために必要なのか、だけでも明記されていれば随分と印象が変わってくると思うのですが……
そのせいでストアでのアプリ評価も低めになっているのが残念ですね。
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