ミズノは、スポーツウェアからの思想を、ワークウェアに活かしています。
そして、それが、活発になってきています。
以前、レビューさせていただいた
オールマイティLSも、素晴らしい安全靴でしたが、
そこからラインナップが増え、
今回、レビューさせていただく、ALMIGHTY ZW43Hが
どこまで進化したのか、色んな独自項目で、徹底レビューをしたいと思います。
ALMIGHTY ZW43H 徹底観察!
2020年9月20日発売開始の、最新モデルです。
今回レビューするシューズの色は、05 グレー×イエロー
パッと見から、かっこいいぞ!
この靴は、プロテクティブスニーカーと言われる
公益社団法人日本保安用品協会制定の
プロテクティブスニーカー規格(JSAA規格)にて定める
一定の安全性能や耐久性を備える作業靴になります。
http://prosneaker.jp/prosneaker/index.html
注目するポイントがいくつかありまして、
まずは、サイドジップが装備されたこと。
ミリタリーブーツ系では、サイドジップはよく見かけますが、
安全靴では、なかなか見ない装備です。
そして、そのスライダーも特殊で、
YKKのセミオートマチックロックスライダーを装備しています!
タブが下を向いた状態ではロック状態なので、
スライダーは動きません。
タブが
真ん中か、
上向きの時に、ロックが解除され、
スライダーが動き開閉できます。
意図せずスライダーが動くことを回避できる、なかなか優れた装備です。
サイドジップが有ることで、靴紐は最初に自分の足に合わせた状態で結んだままに出来ますが、
そのままでは解けてしまうことや、靴紐が何かに引っ掛かる事も想定したのか、
ベロに、結んだ靴紐を留めるゴムバンドを装備!
(これ、スポーツシューズでも装備してほしい機能!!!)
ソールが、
「MIZUNO FOAM WAVE」
上部にソフトな接地感を実現するために「柔らかさ」を追い求めたミッドソール素材「U4icX」
下部に左右の安定性を保つしっかりとした素材
を貼り合せた、WAVE形状の2重構造
ミズノでは、スポーツシューズではウェーブ構造を30数年前から採用していて、
スポーツシューズの場合、ウェーブ状のプレートがソールに入っていたりするのですが、
参考記事URL:https://www.mizuno.jp/contents/hakkentai/product/20170120/
この安全靴の場合は、プレートは入れず、種類の違うソール素材の貼り合わせという形で
ウェーブ技術を採用しています。
表皮は
通気性を意識した、穴多め
オールマイティLSと比較しても
穴が増えているのが判ります。
靴底は
油による劣化がしにくいラバーソールで、
六角形のアウトソールパターンで、耐滑性能を実現しているのだとか。
これも、オールマイティLSと比較すると、
土踏まず辺りの靴底にも、六角形のアウトソールパターンが配され、
ソールのパターンが、より細かくなっているのが判ります。
インソールは
取り外し可能で、
抗菌防臭加工が施された、アーチサポートインソールを採用。
アーチ部分が、黒い素材で補強されているのが判ります。
重さは、片足
415gほど(メーカー公称値420g)
サイドジップが装備された分、少し重め(オールマイティLSでメーカー公称値390g)
それでは、靴紐を私の足型に合わせて結びなおして、
セッティングをしましたので、
これを履いて動いてみます(^^)/
脱ぎ履きの早さを、他のシューズと徹底比較!
私が過去に長い間生業にしていた職業に
家電系のサービスエンジニアという職業が有ります。
その職業は、家電の修理が主な仕事ですから、
ご家庭にお邪魔し、宅内に入ることが多い職業です。
例えば、1日10件のご家庭を訪問したとすると、
屋内での作業だけだとしても、サービスカーに道具や部品を取りに戻ったりして、
1件でも複数回の靴の脱ぎ履きが発生します。
そんな時に、この安全靴の特徴の一つであるサイドジップが活きるのではないか?
そう考えた時に、脱ぎ履きの早さ、簡便さがどうなのか気になり、
他の靴と比較してみたくなりました(^^)
比較対象は、この安全靴の他に
2足ほど用意しました。
1足目は、
ミズノ マキシマイザーの結ばない靴紐仕様
ほぼ、スリッポン的なセッティングになっていますので、
脱ぎ履きで1分を切っています(^^;
靴紐を結ぶ時間が入ると、1分半ぐらいでしょうか。
2足目は、
ミズノ オールマイティLSミッドカットタイプ
ベルクロの締め直しが、意外と時間が掛かって、1分20秒ほど。
そして、この安全靴、ミズノ ALMIGHTY ZW43H
ベルクロ仕様のオールマイティLSミッドカットタイプとほぼ同じ、1分20秒ほど。
ALLMIGHTY ZW43Hの場合、ファスナーを上げたら、ほぼそのまま歩き回れますが、
結ばない靴紐仕様のマキシマイザーや、
ベルクロ仕様のオールマイティLSミッドカットタイプの場合は、
玄関外で締め直しもしますから、
その分のタイムロスも加算すると、
この安全靴の脱ぎ履きの早さ、簡便さが伝わるでしょうか。
ただ、気になった点も有りまして、
ファスナーのカバーや、内側のフラップが脱ぎ履きの際邪魔をして、
ファスナーの上げ下げがし難く感じることがありました。
急がないときは、ゆっくり確認しながら操作したら良いのですが、
現場で急ぐ時には、気になる点です。
その点を踏まえ、☆1つ減としました。
色んな足元のシーンで徹底チェック!
現場で歩き回る際、また、作業する際のシーンを私なりに設定して、
試してみました。
脚立の昇り降り
足裏の感覚が、確り掴めるので、
脚立の昇り降り、脚立上での姿勢変化は、難なくこなせました(^^)
また、靴の先端の芯の太さも、安全靴によっては脚立の昇り降りでは気になるときも有りますが、
この靴はそれほど大きさを感じず、脚立の昇り降りが出来ました(^^)v
細い足場の上を歩くイメージは、こんな感じです。
やはり、足裏の親指の付け根当たりの感覚が掴みとれるので、
傾斜のある細い足場をイメージした場所を歩いても、
安定感のある歩行が可能でした(^^)
不安定な足元でも、こうして安定感のある歩行が可能でした。
足元の安定感は、クッション性と耐滑性能が高次元で融合しています。
足元がぐらつかず、滑りにくいので、
現場作業でも、安心して動き回れると思います。
滑りそうな
錆びた鉄板の上とか、
数年前にサンダルで歩いていた時に足を滑らせて怪我をしたグレーチングの上とか、
大型車両の駐車場の出口に敷いてある鉄板の上とか、
あらゆる滑りそうな場所を歩いてみましたが、
滑りだす気配はなく、確りと路面を掴み、安定して歩けました(^^)
このソール、
明らかに進化してます!
この項目は、満点評価です。
動き回る=ウォーキングで徹底チェック!
先に例示した家電系サービスマンは、靴の脱ぎ履きも頻繁ですが、
工具や部品をサービスカーに取りに戻ったり、
資料を確認しにサービスカーに戻ったりで、
訪問先に居続けるわけではありません。
当然、動き回ります。
動き回るということは、歩き回るというわけで、
歩行性能も、安全靴には重要な要素になります。
今回は、動き回る=ウォーキングで徹底チェックをしてみました(^^)
テストコースは、
アップダウンも適度にある
約3kmのコースを歩いてみました。
ペース的には、他のスポーツシューズ並みの
1km13分を切るペース(私の中では速いほう)で歩きました。
各評価基準は☆3つが満点評価とします。
疲労度:☆☆☆
安全靴は、そもそも、ウォーキングユースに特化している靴ではありませんから、
長めの距離を歩くと、それなりに反動が有り、
当日、翌日と足腰にダメージが残ることもあるのですが、
(過去に履いたことが有る一般的な皮の安全靴の場合)
ALLMIGHTY ZW43Hの場合、ダメージは残らず、翌日以降も普通に動けています。
軽さとクッション性の良さが、効いていると思います!
歩行性能:☆☆
つま先に芯が入っており、その空間を稼ぐ必要性から、つま先側に重心が有る感じなので、
踵着地のウォーキングが、ややし難い印象が残りました。
個人的には、踵の高さ(ドロップ)が、10mmほど高くなってくれたら、
歩行性能が、より上がるような気がしています。
それでも、1km12分台のペースで歩けていますので、
歩行性能もそこそこ良いかと。
安全靴ゆえに、つま先が重くなり、結果重心が前掛かりになっている点を、
もう少し改良してほしい気持ちを込めて、
この項目は、☆0.5減で。
靴の脱ぎ履きの多い、エンジニアにお勧めします!
この靴の特徴は、
安全靴なのに
・サイドジップで、脱ぎ履きが楽
・クッション性が良い
そして、
・見た目がかっこいい!!!
これは、家電メーカー系のサービス部門のエンジニアたちに
履いてほしい、履かせてあげてほしい
そんな気持ちが、レビュー前よりも膨らみました。
ミズノ様も、古来からある安全靴メーカー様に負けず、
全国の家電系サービスマンが、これを履けるように
制服としての採用が増えるように、ご尽力いただけたら幸いです。
家電メーカー系サービスエンジニアの足元が、
この靴で統一されたら、それはそれで、かっこいいと思うのですが…
家電メーカー系サービスエンジニアが多く在籍している会社の方々、
ご検討の程、よろしくお願いします!
(元・家電メーカー系サービスエンジニアの心の叫び)
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