今回、ミズノのメディカルシューズ「AIRFORT AF」をレビューするに辺り、長年、看護師として医療現場に携わってきた家人に詳細なレポートと忌憚ない意見を頂きました。
筆者は医療関係には疎いですが、現場の仕事に専用のワークシューズがとても重要であることは建設関係の仕事をしていたため良く理解していいるつもりです。
また、スポーツの分野ではミズノの名前を知らない人はいません。無数のアスリートの足下を支えてきたミズノの技術がを医療分野にどのように生かされているのかも大変興味があります。特に他の人の体重を支えることが多いリハビリや介護の現場は、足腰の負担が大きく、足に負担がかからない機能と動きやすい柔軟性の両立は重要になります。
紐タイプなのに結び目がない
一般的な紐結びは、紐の締め方でフィット感を調整しますが、AIRFORT AFは紐タイプなのに結び目がありません。伸縮性のあるゴム紐を使っているため、紐を結ぶ必要が無く従来の様に履いている内に結び目ほどけたり、紐が緩んで、先端が床に触れて不衛生になることがありません。
特に昨今の医療現場では感染症対策からも不衛生なものに極力触れないことは重要です。
紐はゴム製で、脱着は出来ません。
足下のセンスは重要
ナースシューズで重要な実用性や機能性はこれから詳しくレビューしますが、やはり、医療業界の現場になじむかなどデザイン面にも気を遣いたい足下は重要なポイントです。
メッシュ生地は少なめ、メッシュ部分がミズノの頭文字Mにも見える(昔のロゴ?)
ミズノというとどうしてもアスリート向けのシューズを思い浮かべますが、ユニセックスタイプのナースシューズとしても違和感のないデザインとなっています。
アスリート向け製品ではの強烈なインパクトのあるミズノRunBirdロゴも、AIRFORT AFではさりげない主張になっている点も高評価を受けています。
フィット感よし❗
紐を締めなくても、履くだけで程よいフィット感がえられる、ちょっときつめのゴム紐になっています。仕事中に脱げることもなく、ワンタッチタイプのように、屈んだ時に外れることもないので安全性も高いです。
ただ、長時間の使用で、甲高の人はきつく感じるかも知れません。
サイズについて
靴のサイズ選びですが、通常より1~1.5CM大きめを選ぶのがオススメです。0.5CM程度だと仕事終わりでは足もむくむので、ゴム紐部分がキツく感じるようになります。
サイズの選定はここのサイトを参考にしてください。■シューズサイズの計測方法はこちら
長距離を歩く医療現場では軽さも重要
24CMで200gを切っています。リハビリ病院などの介護を中心とした医療現場では、看護師の歩行距離も長く、階段の上り下りも頻繁に行われるため、より軽いナースシューズが好まれます。
通常、靴を軽くすると素材を薄くしたりメッシュ素材を多用するなど安定性に欠ける場合がありますがAIRFORT AFではメッシュ部分を極力少なくし、足全体を包むような安定感があります。
加えて軽さが両立されているので、この辺りにミズノのノウハウが活かされているのでしょう。
歩いたときの靴底の屈曲が絶妙で歩きやすい
良く長距離ランナーが「足が前へ進むシューズ」と表現することがありますが、もちろん競技用のシューズとコンセプトが違うので、同じとは言いませんが、歩きやすさを追求したソールであることは現場の声からもうかがえます。
また、どの床形状でも滑りにくい靴底になっています。(これはどのナースシューズも必須項目ですが)
足前部に負担がかからないような形状なので、疲れにくい
長時間歩き回ると疲れるのは足裏の指の付け根ですが、AIRFORT AFは、この部分の疲れが少ないようです。
シューズ幅が3E相当と言うサイズ感もあるのかも知れませんが、前出の歩きやすさ=疲れにくさの部分も大きいです。
日本人の足を知り尽くした、ナショナルブランド
さて、今回は医療現場向け商品と言うことで、医療現場について少し触れさせて頂きます。
看護師さん(介護士さん)達が働く医療現場には大きく三つあり、それぞれ急性期、回復期、慢性期があります。良く皆さんがニュースやTV番組で見るのは殆どが急性期医療です。(ERなとかとか・・看護師さんはいつも走ってるイメージ)一方、治療が進み治癒を目指すときとなると社会復帰に向けリハビリなどが始まります。これが回復期医療になります。慢性期とは、完治しない場合や病状が比較的安定している時期を言います。
家人はリハビリテーション専門病院で、回復期医療に携わっています。(以前は急性期にいました。オペ室とか・・)
リバビリ病院では患者さんを支えることが仕事となり足を踏ん張るシーンが多く、シューズへの力の掛かり方も普段とは異なります。
この様に各医療現場での看護師さん達の動き方は全く違い、足への負担も異なりますがナースシューズは、どの医療現場にもマッチする必要があり、そう言った意味でもAIRFORT AFは屋外も屋内も使用でき、静電気帯電防止タイプのためCT室でも使用できる万能タイプです。
また、ミズノは長年日本人アスリートをサポートしてきただけあり日本人の足を知り尽くしていると言っても過言ではないでしょう。
ナショナルブランドとして、これからも日本の医療を足下からサポートして頂ければと思います。
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