PHILIPS(フィリップス)のマルチグルーミングキットの中で最高等級である
「Multigroom series 7000(MG7720/15)」のレビューをさせていただく機会を得る事ができた。※公式HP
こちらの商品は、
これ一台で、頭からつま先までのムダ毛とおさらば!
という、
- 髪の毛や体毛をカット出来るトリマー
- 髭を剃るシェーバー
- 鼻毛カッター
- 剃刀で剃る様に体毛をカットするボディーグルーマー
を一つのボディーに収めた、いかにもアメリカ的な何でもくっ付けちゃえという商品でありながらも、オランダに本社があるPHILIPS(フィリップス)社の商品だ。
※恥ずかしながら今までPHILIPSはアメリカの会社だと思っていました。
Multigroom series 7000(MG7720/15)は、PHILIPS(フィリップス)らしい目の覚めるような真っ青な箱に入っている。
ケースの中身は本体にアタッチメント等がギッシリと詰まっている。
トリミング用のコームが8品、ヘッドの交換部品として5品、掃除用ブラシに本体や充電機も含めて
16品がワンセットになった商品だ!
これだけの数のアタッチメントがあると、実際には使わない物も人によっては出てくるかもしれないが、非常にお得感を感じられる。
この他に、説明書関係と収納用のポーチが付属品として付いている。
収納という面では、この専用ポーチでも問題ないが、本体に取り付けているアタッチメントを抜かしても12点もあるアタッチメントを毎回テーブルの上にぶちまけて探すのは非効率だと感じ、専用ケースをUSAアマゾンから取り寄せた。
日本のアマゾンでも汎用品はあるようなので、そちらでも十分だが、専用品だけあって収まりが良い。
どのヘッド部分を取り付けていてもしっかりと保護してくれるハードケースなので、出張が多い人などは用意した方が良いだろう。
海外の販売では必要はないのだろうが、日本での最上級機種という販売であれば、多少高くなっても付属品としてこういったケースが最初から付いていても良いかと思う。
本体のデザインはシンプルで、シルバーの色味も合わせて非常にシックでメカニカルなイメージだ。
背面には簡単なスペックの記載がある。
HPには、防水加工設計としか書いていない防水性能についてここで初めて知る事が出来た。
IPX7というIEC(InterNational Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格で、
IP:Ingress Protection(侵入に対する保護)に続く二桁の数字で左側が防塵等級、右側が防水等級を示している。
IPX7という事は、防塵等級はテストをしていないが、防水等級は7ですよという事で、
30分間の間、15cmから1mの水深で 水が浸入しない性能を表示している。
浴室での使用を想定して、浴槽に落としてしまっても十分防水性能を発揮するスペックだ。
入浴中やシャワー中でも使える他、丸洗いが出来る防水性能になる。
お手入れとしての油差し等も不要で、アタッチメントを付けたまま水没させても大丈夫な、
お手軽メンテナンス仕様だ。
説明書は、多言語による解説になっているが、トリマーやひげ剃り、鼻毛カッターは直感的に使用方法が分かるが、ボディーグルーマーなるアタッチメントの使用は初めてで、どの向きで肌に当てれば良いのか記載が曖昧で、手探りで使い方を探る事になった。
もう少し、詳細な説明が記載してあるマニュアルを希望する。
絵を見ると本体を横にするように見えるし、拡大した絵で見ると本体を立てているようにも見える。
ボディーグルーマーを使うときにどの角度で肌に当てるのが効率よく剃れるのか試行錯誤をする事になった。
本体は、1時間の充電で120分利用できるスタミナ設計になっており、約15分でとりあえず利用できる急速充電モード付だ。
充電を忘れていても、他の支度をしている間に充電ができる。
本体下部に、充電のインジケーターがある。
赤いランプが光っている時は充電が必要で、充電中は白いランプが点滅する。
動作中は消灯しているのが、光物好きな筆者には物足りなく感じられる。
シンプルな本体なので、このライトのデザインもカッコいいのだが、あとどれくらい充電が残っているのか一目でわかるようなデザインの方が、ゴテゴテしたとしても良かったのではと思う。
重量154gというのは、大きさの割には軽い。
本体のサイズは、フルメタルトリマーを付けた状態で、幅 37mm x 長さ 166mm x 奥行 40mm と鼻毛カッターとして考えれば少し大きいが、オールインワンな商品の特性を考えれば仕方ないだろう。
電源ボタン周りは、滑り止めのついているゴム製になっている。
電源ボタンの背面にも滑り止め加工がしてあるので、浴室で使う時の滑り止め機能十分だ。
外周は首周りのサイズが11cmで、持ち手の方は 12.4cm
この本体の形状だと、手の小さい筆者が普通に握るには外周が大きくて握りずらかった。
滑り止めが付いている部分で握ればしっかりと握れるのだが、形状から考えるとサッとこの部分を握るイメージは湧かなかった。
アタッチメント付け替え
Multigroom series 7000(MG7720/15)のアタッチメント付け替えは非常に簡単だ。
本体に引っ掛けるようにハメ込むだけだ。
フルメタルトリマー大・小と、鼻・耳毛カッターにボディーグルーマーは簡単に取り外せるのだが、ミニシェーバーは取り外そうとすると、シェーバーの網部分が外れてしまい、矢印の書いてある正面ではなく、サイドを摘まむように外さないと中々本体を取り外すことが出来なかった。
フルメタルトリマー+トリミング用コーム
フルメタルトリマーは、公式HPによると、
『自動研磨式の45°ダブル鋭角刃でシャープな切れ味を実現するデュアルカットテクノロジーを搭載』
との事で、自動研磨式なので、油を差す必要もなく、ステンレス刃だから切れ味も長持ちするそうだ。
過去にバリカンや、ペット用トリマーを使った事があるが、使用後のメンテナンスが面倒で結局壊れてしまったり、使わなくなってしまった筆者には持って来いの機能だ。
今まで、トリマー的に利用していた、シェーバーのキワゾリ部分は、板が上下に重なったような形状をしている。
すでに5、6年使用しているため、最近は切れ味もかなり落ちている。
一方でMultigroom series 7000(MG7720/15)の刃は斜めにカットした刃が上下に重なっているように見える。
この斜め部分が自分で研いでくれる自動研磨式部分になるのだと思うが、形状からして如何にも良く切れそうな刃だ。
このトリマーに取り付けるアタッチメントとして10種類用意されている。
ヒゲトリミング用コーム(1 mm, 2 mm,3~7mm(調節式))
ヒゲトリミング用コーム(3~7mm(調節式))
ボディートリミング用コーム(3 mm, 5 mm)
ヘアートリミング用コーム(9 mm、12 mm、16 mm)
ヒゲやボディー用のコームが9本の櫛が付いているのに対して、髪の毛用は7本の櫛となっており、毛量の調整をしているようだ。
実際に調整式ヒゲ用コームをセットし、ツーブロックにしている髪型のサイド部分を刈上げてみた。
5mmの長さで刈り上げ、もみ上げは4mmで刈ろうと思ったため、調整式ヒゲ用コームを利用したが、トリマーを動かしている間も髪に引っかかる事もなく、スイスイと刈り上げられていく。
この快感な切れ味がどれ位長続きするのか、フルメタルトリマーの自動研磨刃に期待値が否が応でも上がっていった。
床屋に行ってから1週間も経つと刈上げ部分がバラケてくるので、今まではコームを当てながら電気シェーバーのキワゾリを使ってモミアゲ部分から耳の上までを刈上げていたが、コームを取り付けたトリマーのお手軽さとは比べ物にならない位に面倒なお手入れ方法だった。
※以前のスタイル
一度ツーブロックにしてしまうと、中々ツーブロックを辞められない為、床屋に行く頻度が以前の髪形に比べるとかなり増えてしまったが、Multigroom series 7000(MG7720/15)があれば、月に1回の散髪ペースに戻せそうなので、経済的にもお得だ。
40代になり、眉毛なども時折やたらと長い毛が1本だけ生えてくるようになった。
今まではグルーミングセットで時折長さの調整をしていたのだが、しばしば切り過ぎてしまう事も・・
そんな眉毛もボディー用5mmコームを付ければ、一発で長さの調整が出来てしまう!
フルメタル細部トリマー
細かいラインや輪郭、細部を正確に仕上げて、スタイルを決めることができる
フルメタル細部トリマー。
フルメタルトリマーの幅が32mmだったのに対し、細部トリマーの幅は10mmと約1/3のサイズになっている。
アゴヒゲやヤギヒゲの形を整えるのに使うそうだが、日本人のビジネスマン的には中々挑戦しづらいスタイルだ。
※こんな感じのスタイル HPより引用
筆者は、通常のフルメタルトリマーでは、剃りすぎてしまうかもしれないモミアゲのラインを整えるのに使用してみた。
シェーバーのキワゾリでやっていた時は、ヘッドが大きい為、モミアゲがヘッドの陰になって大きく剃り過ぎてしまう事も良くあったが、フルメタル細部トリマーを利用すると、ヘッドが小さく小回りが利くので、『あーっ、やっちゃったー』っていう事も減りそうだ。
モミアゲの横に飛び出ている4~6本の毛を綺麗に剃ることが出来た。
ボディーグルーマー
筆者的には、もっとも期待していなかったアタッチメントだが、
実際に使用してみると一番感動したアタッチメントがこのボディーグルーマーだ。
ざっくり言ってしまえば、カミソリ的に使えるアタッチメントなのだが、カミソリと違って肌を切ってしまう事がない点が優れている。
体毛は、それほど濃い方ではないが、唯一ボーボーなのがスネ毛で、人生初のスネ毛剃りを体験してみた。
befor after
・・・ビフォー画像のスネ毛が少ないと思われるかもしれないが、熟成10日のスネ毛になる。
実は、スネ毛剃りは、商品が届いたその日に画像を撮ろうとしていたのだが、足は2本あるので片側で試し剃りをしてから写真や動画を撮ろうとしていた・・(過去形)
ボーボーのスネ毛が見る見るとツルンルツンになって行くのが面白くて、気が付いたら両足ツルンルツンになっていた!。(白目)
奥さんがそろそろ永久脱毛にまた行かなくちゃと言いながら、2、3日置きに体毛を剃っているのを、そんなに頻繁に剃っていて大変だな~と思っていたが、これはハマる!
やっと理解できた!!
あまりにもハマってしまった為に、勢いで胸毛も剃ってしまった。
befor うっすらと胸毛らしきものが生えており、パイ毛もちょろっと伸びている
aftter ツルンツルンに
ちょっと乳首周りが赤くなってしまっているが、ボディーグルーマーは、乳首に引っかかる事もなく、スルスルと剃ってくれた。
パイ毛は、夏のプールに行く前に、シェーバーのキワゾリで剃ったりもするのだが、
ボディーグルーマーで剃る方が痛くないし怖くない。
調子に乗って、デリケートゾーンもやってしまった。(困惑)
土手の辺りは簡単にツルツルに。
袋のあたりは皺だらけなので、カミソリで剃るのは、かなり勇気がいる作業になるが、ボディーグルーマーでは、肌を傷付けることもなくツルツルに・・
おかしなテンションになっていたのが悪かったんだ。
小学生以来のツルンツルンな、うちの子の周りを見た時に冷静になった。(涙目)
やっちまったーw
しかも、時計を見てみると気が付けばスネ毛を剃り始めてから2時間弱経っているではないか!
Multigroom series 7000(MG7720/15)の充電は、まだ切れていない。
『俺は、まだまだヤレルぜ!』
と、銀色のボディーが語っているようだ。
1時間の充電で約2時間、Multigroom series 7000(MG7720/15)は筆者の頭から、体の中心を通って、爪先まで、まさにこれ一本で全身のムダ毛を処理してしまっていた。
トイレの度に後悔はあるが、それを上回る満足感でいっぱいだ!
ミニ網刃シェーバー
横幅の狭い電気シェーバーだ。
これも、ヤギヒゲやアゴヒゲの形を整える為に利用するのだが、以外に良く剃れるので2~3日の出張程度であれば、ヒゲソリ用のシェーバーを持って行かなくても 、
Multigroom series7000(MG7720/15)のセットがあれば十分身嗜みを整える事が出来る。
良く剃れるとは言っても、網の幅で焼く18mmしかない為、ヒゲが濃い方は普通のヒゲソリ用シェーバーの方が使い勝手が良い事は間違いないが、一晩でこれ位しか生えない筆者程度のヒゲであれば Multigroom series7000(MG7720/15)で十分だ。
鼻・耳毛トリマー
以前に、乾電池式の鼻毛カッターを使っていた事があったが、電池交換が面倒なのと、防水仕様では無かったため洗浄する時にパーツをバラすのが大変で、段々と使わなくなっていった。
Multigroom series7000(MG7720/15)の鼻毛カッターは防水仕様なので、お手入れも洗面器に水を張ってポチャリとするだけなので簡単だ。
簡単に鼻毛をカットする事ができ、洗浄も簡単なのだが、一点不満を言えば、鼻毛カッターの内刃を分解して洗う事が出来ない点だ。
たしかに、お手入れ方法としては、簡単なのだが、たまには分解掃除をしたい。
お手軽なお手入れで快感の切れ味
Multigroom series7000(MG7720/15)を使ってみて、一番感心した点はお手入れの簡単さだ。
昔に使った事のある電動バリカンや、ペットのトリマーは、防水仕様では無かったため、お手入れは分解掃除が基本で、ブラシを使ったり、使用後の油を差す事を忘れると直ぐに切れ味が悪くなる物だった。
その点、Multigroom series7000(MG7720/15)でのお手入れは、基本的には水や、ぬるま湯の中にボチャン!
水流でジャ~っと非常に簡単、お手軽である。
筆者は、細かい作業が大好物なのにも関わらず、面倒くさがり屋の横着癖がある為、ちょいちょいパソコンなど電源をいれたまま作業して壊してしまう事がある。
当然毎日使うシェーバー等は、丸洗いが出来る物か、自動洗浄をしてくれるクレードルに挿すタイプ以外は直ぐにダメにしてしまうのだが、Multigroom series7000(MG7720/15)のお手入れは丸洗いが出来るので非常に簡単だ。
トリマーの切れ味を長持ちさせてくれるという、自動研磨式の45°ダブル鋭角刃でシャープな切れ味を実現するデュアルカットテクノロジーにも期待したい。
ただ、鼻毛カッターだけは、偶には分解掃除をしたかったので0.5ポイント点数を下げた。
それ以外の使用感は、大満足だ。
また、防水仕様で、お風呂場で使える点も素晴らしい。
ボディーグルーマーは、毛が濡れているよりも産毛など細かい毛を剃る時は、水分を飛ばした方が毛が起きていて剃り易かったが、トリマーも鼻毛カッターもシャワーを浴びた後にムダ毛を処理し、そのまま全身とMultigroom series7000(MG7720/15)を丸洗いして、最後に排水溝に溜まった毛を捨てれば良いので、後処理も簡単だった。
バラで揃えるよりもお手頃
筆者だけかもしれないが、ボディーグルーマーという商品を知らない層からすると、何だか良く分からない商品も付いていて7,000円出すより、必要なものだけをバラで、それぞれ買った方がお得と考える層もいるかと思う。
トリマー(バリカン)、ボディーグルーマー、鼻毛カッター、ミニシェーバーと、単品で揃えるよりも、おそらく3000円位お得なのでは?
しかもお手入れが簡単で、充電式となるとそれ以上のコストパフォーマンスだ。
開けてはいけない扉を開いたかもしれない
2019年3月21日現在、明日に届くショッピングサイトで6,721円という値段ながら、そのポテンシャルはお値段以上のMultigroom series7000(MG7720/15)。
髪の毛から、眉毛に鼻毛、胸毛、陰毛にスネ毛と正にこれ一本で全身のムダ毛とおさらばした訳だが、スネ毛や胸毛の処理がこんなに面白いとは40年ちょっと生きてきて初めて知ってしまった。
しかも、お手入れが簡単!
ここが一番重要である。
どんなに、素晴らしい商品でも、お手入れが大変だと手が離れて行ってしまうものだが、
朝の洗面所や、夜のお風呂場でそのまま流せるお手軽さは商品を使い続ける点でも重要だ。
今後、一度処理してしまったムダ毛の処理の為にもMultigroom series7000(MG7720/15)とは長い付き合いになりそうだが、デリケートゾーンだけは形を整える程度に抑えたい。
大満足なMultigroom series7000(MG7720/15)ではあるが、二点だけ不満がある。
一つは、その大きさだ。
重量154gというのは、大きさの割には軽い。
男性であれば、問題のない重さであるし、夢中で全身のムダ毛処理をして2時間経った時にも重量は感じられなかったが、幅 37mmx高さ 166mmx奥行 40mmというサイズは、筆者の手には少し大きい。
身長178cmでありながら、身長154cmの奥さんと手の大きさは変わらない筆者にとって、大きな面である胸毛やスネ毛の処理をしている時には、そのサイズは余り気にならなかったが、デリケートゾーンや、耳の横辺りを刈り上げている時にしっかりと握れない大きさなので本体を動かしにくかった。
二点目は説明不足な点だ。
HPでの商品説明や、取扱説明書の内容など、もう少し詳しい内容が記載してあるとスペック厨な筆者のような者にも購入を促し易いのではないかと思う。
そのあたりのサイズ感や説明の不味さを踏まえて、0.3ポイントだけ減点したが、
Multigroom series7000(MG7720/15)は、筆者の知らない世界を開けてくれた素晴らしい商品である事に変わりはない。
toshi_wanganさん
2019/03/24
体を張ったレビュー、お疲れ様です(^^)
専用ケース、なかなか良さそうですね♬
hidechanさん
2019/03/24
コメントありがとうございます。
お互い身体を張りましたね~
専用ケースは収まりが良いのでおススメですが、送料が・・
本体の値段は同じくらいですが、同じだけの送料がかかるという罠がw