まずは今回使用する機材をざっくり紹介です。
その後、項目に分かれてテストです。
比較機
・FOSONN M3 モバイルDLPプロジェクター(100ルーメン) ASIN:B01KUDH7TI (以後M3)
・Excelvan 800WM DLPミニプロジェクター (400ルーメン) ASIN:B01K6O63HI (以後800W)
その他機材
・DJI Phantom4Pro Plus
・Amazon Fire TV Stick
・WiAXルーター
・MAXOAK モバイルバッテリー K250Ah ASIN:B01KNFGSQQ(以後K250)
Any
数値相応ではあるかと
上記であげた比較機の情報をもう少し紹介
Excelvan 800WM
明るさ:400ルーメン
ネイティブ解像度:1280x800、対応解像度:1080p
Android内蔵 ※電源が必要 本体重量:約570g
FOSONN M3
明るさ:100ルーメン
ネイティブ解像度:854x480、対応解像度:1080p
3.3m=100インチ 本体重量:約170g
AIRXEL AXJ800
明るさ:330ルーメン
ネイティブ解像度:1280x720、対応解像度:720p
本体重量:約400g
比較機のチョイスとして、据え置きの1000ルーメン以上のモデルではなく、コンパクトでモバイル重視のもので自宅にあるものをチョイス 800Wは電源が必要ってので微妙感がありますが、エアーセルより少し明るめでどこまで違いが出るか?という意味で無理やり入れてみました。
比較動画がこちら
映像より、昼間の投射
投射距離:1.6m、明るさ:63ルクス
・M3
・AIRXEL
・800W
映像より、夜間の投射
投射距離:1.6m、明るさ: 1ルクス(ほぼ0ルクス)
まずは、サイズですが、1.6mの距離ではM3が大きいです。
3mで100インチが可能だけあり、限定空間でサイズ重視ならM3がいいかと
(M3と3mってかかってるのか?)
昼間のテストについて
M3は見えることはみえるが、ほぼカスレているじょうたいです。特に、字幕などはかなり厳しいです。対して、AIRXELと800Wは文字も種類によっては読める段階になっており、映像もほぼほぼ問題なく見えてきています。
今回の昼間のテストではカーテンなどはあえてしないでおいて、昼間の普通の状態で投影しているので、少し配慮をしてカーテンを閉めるなどすれば、実用として問題ないかと思います。
夜間のテストについて
M3が意外といい結果です。色の濃さがしっかりしており、写真の見た目AIRXEL、800Wよりいい印象があります。ただ実際は、AIRXELと800Wの光源が明るいため、撮影機材の明るさ調整との組み合わせがアンマッチで、結果としてAIRXELと800Wが薄くみえていますが、肉眼でみていると、AIRXELと800Wがやはり上手です。特にネイティブ解像度がHDになっていることで、M3にはないくっきりとした映像となっていました。
本体操作とその使用感
本体操作について
本体の操作は側面にあるボタン3つのみと非常にシンプル
ただ、ターンオフとして、Wifi接続時の文字入力では少し苦労します。
いつもと同じWifiであればいいですが、出先などでWifi接続のみでモタモタするのは、
デザインが良いことはいいですが、それを損なう操作感と言えます。
Wifiパスワード入力画面
WifiによるiOSは直接接続するアドホック方式と共通のWifiを経由して行うものとなてています。前者では、Wifiがインターネットに出れなくなるため、内部コンテンツ及び、スマホ等であれば、4G、3G網を使用することとなるので、パケットの消費に気を使うこととなります。
また余談ですが、Wifi方式も経由するルーターとインターネット、接続するスマホやタブレット端末自体の性能などによっては、映像がコマ送りになったりするので、留意が必要です。
Androidはミラキャストはこれに関係なく、接続が可能ですが、Wifiの混みには左右されますね
小型サイズにあるワイヤレスのみは、自分は接続OKであっても周囲の状況に左右されやすいので、お手軽ではあるものの最終手段としてHDMIの物理入浴があるのはよいかと
特にミラキャストは機種との相性がある場合があるので、個人的には不安です
本体を操作していて気になった点として、ソフトウェアのアップデートに自宅のWifi接続に「N」のマークが現れたので、更新か?と思ったが、特に更新もない状態です。なんのマークなのか?
追記:2017/08/13
aPieceOfSomethingさんより頂いた情報で、充電残量による更新可否があるとのことで、実機で確認してみたところ、電源を接続しなくても満充電状態であれば、更新可能であることを確認できました。残量がどの程度の時までできるかは不明ですが、とりあえず解決です。電源残量検知機能があるとは驚きです。
aPieceOfSomethingさんありがとうございます!スッキリしましたww
使用感について
サイズはさておき、ピントがあう最短投影距離は約18cmと意外と短距離でも投影が可能です
フル装備で554gとまだまだ軽量ですね
専用スタンドがマグネット方式で手軽に取り外しができるのはいいですが、簡単に動くので
HDMIで接続してる際に、付け替えなどが発生すると本体丸ごとか角度がずれやすいです。
しっかり固定したい場合は三脚を使用するのが良いかと、専用スタンドあくまでお手軽台としてならありかと思います。
工夫は必要だがその効果は!!
写真ではうまく投射できていない雰囲気ですが、実際はしっかりと映像を確認できるレベルです
(※写真では目視外飛行をしていますが、各所の許可・承認は取得しております。)
屋外でのテストではどうしても太陽光との戦いになり、どうやって暗室を作り出すかがポイントとなります。
ご参考までにこの時撮影した映像です。
今回はプラスチック・ダンボールを使用して、遮光ボックスを作成(作成費用:2000円)
これに向けて投影することで、目視でドローンの映像をリアルタイムで共有することができました。
作成した遮光ボックスはこんな感じ
今までは操縦者の横で、操作画面をみるか、外部モニターを接続して、電源をどうにか確保する必要があったのですが、プロジェクター導入により、遮光ボックスのみで複数の人にシェアすることができました。これにより、撮影映像のサポートなどがしやすくなったことや、クライアントに映像を簡易に確認してもらうことができる様になりました。
稼働時間について
ただし単体動作だと、2時間切るぐらいが稼働時間の限界でした。(節電OFF時)
対応策としては、モバイルバッテリーで給電しながらであれば、長時間が可能でした。
モバイルバッテリーとの組み合わせ例
ただ、遮光ボックスでは限界があるので、まだまだ工夫が必要です。
ドローンの機体確認をする場所に設置するタープなどで、遮光カーテンをしてすることで、
さらに大画面で、よりくっきりと見ることができるかと思います。
何処でもFire!!
今回は Amazon Fire TV Stick NewモデルとWiMAXなどのモバイルルーターを使用して
屋外で使用する
使用するもはざっくりこんな感じ
撮影し忘れですが、これにWiMAXのルーターを持っていきます。
これだけでどこでも(モバイルルーターの圏内ですけど)シアターになるのはかなり快適!
まずは車で、車中泊や夜の車移動などで後部座席での天井へ投影してみた感じ
普通に投影している様にみえますが、これでも車の天井に投影しています。
次に屋外で壁に投影した感じ
こちらは投影サイズとしては100インチ近いですが、見ることは全然可能なレベルです。
やはり暗ければ、330ルーメンでも映画鑑賞は全然可能ですww
投影テストとは別件になりますが、今回の使用であらためで感じたのは
Fire TV Stickが太いということです。
HDMIに接続した状態の場合、本体の充電DCポートに干渉してしまい、使用しながらの充電が不可能でした。一つの目論見であった、モバイルバッテリーK250を使用して、Fire TV Stickをエアーセルを同時に電源供給することで、長時間の使用も可能!ってのができませんでした。残念!!!
ただ、当然ですが、Fire TV Stickでなければ可能でした。
このことから、HDMIスティックPCなどもいいのでは?とおもっていたのですが、使用するならばHDMIのショート延長ケーブルなどが必要かと思います。
良いものだけに!
今回はM3と800を比較したり、単体での使用テストをしてきた点を踏まえて、まとめです。
外観について
一貫して言えることはデザイン性は間違いなく他のモバイルプロジェクターとは違い優れている
また、今回合わせてテストした天井投影ミラーはとても有効であることに関心しました。
価格については
M3が2万円ちょいと本製品の半額と考えると意外と悪くないが、ワイヤレス専門
800Wは4万弱とちょっと安いがほぼ据え置き、デザイン的なものを考慮してもちょい高い印象です。
特に天井ミラーと専用スタンドをつけるると、5万円半ばとなる、こうなるとモバイルユーザとしては、ルーメンを落としても、ケースや三脚付きで3万円前後でも良いかな?となりかねないかと
価格をこのままにするならば、下記の点が改善されるとよいかと
惜しい点
まずはモバイルとデザインありきであれば、持ち運び用のケースが必要であること
レンズや本体保護のためには必須と言っていいかと思います。それと天井反射ミラーは何かケースが必須です。持ち運びの際はかなりり気を使いました。理想としては本体に収納できればベストですね
次に本体操作をするためのリモコンです。本体ボタンがシンプルであることはとテオもいいのですが、本体を設置したら電源ON後はできれば触りたくない
角度のがずれたりするので、音量調整だけのために画面がぐらつくなどは勘弁して欲しい
モバイルというのであれば、出先で手軽に充電したい!ならま充電はMicroUSBまたはUSB-Cに対応して欲しかったですね。充電器を持ち歩くのは専用ケースの件を踏まえて、荷物が増えるのはナンセンスかと、どうせ増えるならば流用が効くUSB接続充電だったらよかった・・・
あとは自宅で使用する際には、できればオーディオアウトが欲しいところです。
サイズ感からすれば音質は頑張っている部類ですが、腰を据えてとなると心もとない感じです。
さて、ややネガティブなところをピックアップしていますが、全体としては星4.5
デザインや機能性などかなりモバイルプロジェクターとしてはかなり高い次元で良いものです
良いだけに惜しい部分(欲が出る部分)があるといった感じです。
atsuo@tokyoさん
2017/08/06
ところでメニューに現れる「N」マークですが、当方では「N」マークが現われた後に「SWバージョン情報」を確認する事でバージョンアップが行われ、その後消えましたので更新の有無で間違いないと思うんですが。
sleepingfishさん
2017/08/06
コメントどうもです!詳細なレビューお疲れ様でした!丁寧にレビューされておられて、見習わないといけないなぁ〜と思っております
「N」おっしゃる通りかと思うのですが、なぜか更新なし!で返答されるんです
個体差なのか、タイミングなのか?まだ少し様子見予定です。
aPieceOfSomethingさん
2017/08/06
僕のところでは、バッテリー残量が少ないとNマークが出てもアップデートはありませんという感じの表示が出ていました。
フル充電だけでも大丈夫だと思いますが、フル充電後+ACアダプタ給電にしたところ、アップデートができました。
sleepingfishさん
2017/08/06
お!バッテリー残量検知機能があるかもしれないってことですね!良い情報ありがとうございます!早速試して見ます!!
前後しましたが、レビューお疲れまでした!!