レビューメディア「ジグソー」

限られた時間の中で、プレイに没頭するための高性能SSD

このたび

 

WD Blue SSD 2.5インチ/7mm(WDS100T1B0A)

 

 

をレビューする機会をいただきました。今回も全力でレビューいたします。


さて、今回のお題ですが

 

 

テーマ:PlayStation4 の内蔵 HDD を WD Blue SSD に換装

 

PlayStation4の内蔵 HDDを WD Blue SSD に換装する手順について、写真や可能であれば動画を用いて詳しくレビューしてください。
また、換装後ゲームをプレイし、一定期間利用してパフォーマンスがどのように変化したのか性能や機能について交えながらレビューしてください。


となっております。


他のパソコン系情報サイトでも「SSDの1TBだけがやたらと売れている」という記事を見かけたことがあります。
理由は「PlayStation4への換装」だそうです。今、パソコン以上に需要があるのかもしれません。

 

そこで、私が応募時に入力したレビュー内容はこちら

 

レビューで使用するPlayStation4:PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB(CUH-2000AB01)


実施予定のレビュー内容:小学6年生の長男にHDD⇒SSDへの換装を実際にやらせて、普段こういった作業に不慣れな子供や女性が失敗しやすいところがわかるようなレビューをしてみたい


換装後のベンチマークや体感の速度変化など、「ベテラン」「ツワモノ」が集まるここZigsowではある意味当たり前のことをやっても他の人とカブってしまう。
なので、私が考えたのはもっと違う人。


「別にパソコンの分解は好きじゃない」
「換装してみたいけど、全然わからない」


という人も、きっといるはず。
ということで、我が家にいる長男「12歳・男 ゲーム好きで父親の真似をするけどよくわかっていない子供」に実際に換装をさせます。


その中で「まっっっっったく初めて作業する人がつまづくところ」
というのをピックアップしていきたいと思います。

 

分解や交換作業に慣れてしまうと、意外なところが初心者のハマりポイントなのかもしれません。

 

 

今回、レビューで使用する機体は

 

こちらのPlayStaion4。
新型のスリムタイプです。我が家には2016年の年末にやってきました。


PS4のレビューにあるとおり、長男の「クリスマスプレゼント兼、中学校入学祝い」ということで祖父母から買ってもらったものです。
そのときに、長男が「1TBモデルがほしい!!」と言い張ったのですが、私が「もったいない!いつでも交換できるから!」と突っぱねていたのです。

HDDがダメになる、もしくはゲームが増えて容量が一杯になった時に交換すればいいと考えていたのですが、まさかこんなにも早く交換の機会が訪れるとは。
しかも、高性能SSD。

 

と、我が家にとって「願ったり、叶ったり」なレビューなのでした。

 

 

ということで、レビューいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

WD Blue SSD に換装する手順

 

 

 

 

 

Ⅰ.交換用ストレージの用意

 

 

 


まず、換装するためには交換用のストレージを用意しなくてはいけません。
SONYの公式サポートサイト「PlayStationサポート」には、こう記載されています。

 

 

PS4 には、回転速度 5400 RPM、インターフェイス SATA II の HDD が内蔵されています。

HDD を交換する際は、厚さ 9.5 mm 以下、容量160 GB 以上、サイズ 2.5 インチの HDD をご使用ください。

 

 

まず、サイズ。


HDDには3.5インチと2.5インチがあります。PlayStaion4に使うには、2.5インチサイズでないといけません。

その中でも、厚みが「9.5 mm 以下」とされています。
3.5インチは、あまり厚みが極端に違うものはありません。一時期「スリムタイプ」というのもありましたが、だいたい一緒。

ですが、2.5インチには薄いのやら厚いのやら、結構種類があります。
1TB超えの大容量を選ぶとき、HDDの「厚さ」に注意です。

 

 

 

次に、規格。


昔は「IDE」だの「SCSI」だの、いろいろな規格がありましたが今はほぼ「SATA」オンリー。
「基盤むきだし」なメモリーみたいな形をした「M.2」などを選ばなければ、ほとんど迷うことないでしょう。
転送速度を示す「SATA2.0(3Gbps)」や「SATA3.0(6Gbps)」という数字が後ろにつき、今回レビューするWD Blue SSD 2.5インチ/7mmは、高速転送できるSATA3.0になります。
ですが、機械がSATA3.0に対応していないとSATA2.0の速度でしか転送できません。
PlayStaion4はSATA2.0らしいので、PlayStaion4 Proでなければあまり気にしないでいいと思います。

あとは、値段と容量、入手性や保証、評判などで決まっていくと思います。

 

 

 

 

 

 

Ⅱ.セーブデータのバックアップ

 

 

 

 

ストレージを交換するので、本体内に保存されているゲームのデータが消えてしまいます。やりかけのゲームなどがあり、数10時間もやりこんでいるデータが消えると目も当てられません。
月額料金を支払うことでいろいろなサービスを受けられる「PlayStationPlus」に加入していると、オンラインストレージにデータを保存することもできます。


そうでない場合(我が家の場合)、HDD内に保存してあるデータを一時的に何かの媒体に保存し、新しいストレージをPlayStaion4に導入したあとに復元する必要があります。
今回は、この方法をとります。

 

手順としては


①Sony Entertainment Network(SEN)アカウントを作成し、サインアップする
②USBメモリをPlayStaion4に取り付ける
③保存してあるデータを、ゲーム単位でUSBメモリに保存する


となります。このとき、USBメモリの条件は


PS4では、厚さ8mm 以下の USBメモリなどの USBストレージ機器が利用できます。


だそうです。

 

 

 


ココで「ハマりポイント」


PlayStaion4では、USBメモリのファイル形式によっては認識しません!!

 

 

 

 

USBメモリは、別にWindowsだけで使うものではありません。

Apple社のMacなどでも使われるし、Linuxなどでも使われます。それぞれ、認識できる形式で「下準備(フォーマット)」をしないと使えないのです。
PlayStaion4で認識できるファイル形式は「FAT32」か「exFAT」という形式です。

それ以外、たとえば「NTFS」などでフォーマットされたUSBメモリだとPlayStaion4に差し込んだ時に

「使えないUSBメモリだぜ!!」


的なメッセージが出て使えません。最近の大容量USBメモリを使うなら、「FAT32」よりも「exFAT」でフォーマットするほうが勝手がいいと思います。


そこで、USBメモリのフォーマットの仕方。


①パソコン(Windows)にUSBメモリをつなぐ
②「コンピュータ」からUSBメモリを選び、ファイル形式を指定してフォーマットする


という手順になります。

当然ですが、USBメモリの中身は全てきれいさっぱりなくなります。


何の予備知識もないままに、今までWindowsパソコンで使っていたUSBメモリをPlayStaion4に差し込み、エラーメッセージだけをみると戸惑う可能性が高いポイントです。

もう少し、具体的なメッセージを出してくれても………

 

さて、PlayStation4で読み込める形式のUSBメモリを差し込んでデータをバックアップしてもらいましょう。


手順は簡単。


「設定」 から入っていき

⇒ 「アプリケーションセーブデータ管理」

⇒ 「本体ストレージのセーブデータ」

⇒ 「USBストレージ機器にコピーする」


と辿り、「すべてを選ぶ」を選択してデータを保存します。
これだけで、HDD内のセーブデータがUSBメモリに保存されました。

 

 

 

 

Ⅲ.HDDの換装

 

 

 


では、HDDをSSDに換装していきます。


まず、PlayStaion4を完全に電源OFFにします。普段「スタンバイ」にしている人は、注意。


完全に電源OFFしたら、映像を送るHDMIケーブル、電源ケーブルなどを外して本体を作業しやすい位置へと移動します。


まず、裏側の右側パネルを外します。特に難しいことはありません。

 

 

小学生でも、簡単簡単。

 

 

そうすると、中からネジが見えてきました。SONYらしく「○△□×」があしらわれたプラスネジです。このネジを外します。ネジは、右ネジです。

 

「反時計回り」

 

に回すと緩みます。


ネジを外したら、後ろから見て右側面が正面を向くようにします。

 

 

 

 


黒いフィルムが「山なり」になっているので、そのフィルムをまっすぐ引っ張ります。すると、金属製のベースに固定されたHDDが出てきました。

 

 


よく見てみると、HDDの裏面は基盤がむきだしになっています。木製の机など、電気を通さない場所で作業しましょう。

 

 


2.5インチストレージは、製品規格で側面のネジ穴が位置、サイズ、ネジピッチなどが決まっています。側面4つのネジを外し、HDDが外れたら同じ構図になるようにSSDを取付けます。

 

 

(注意)金属製のベース、HDD取り付けネジの部分にはショックを吸収するゴムがついています。

HDDはネジで固定されますが、ゴムを介して金属製ベースに取り付けられる構造になりダンパーの役割をしているのです。

ゴムが外れた場合には、落ち着いて隙間に入れましょう。「表裏」はないようでした。

 

 

 


ココで「ハマりポイント」


実は、HDD(SSD)が表裏逆でもネジがついてしまいます。

 

 

ですが、本体に戻した時に組み込めなくて同じ作業の繰返しに。

 

 


新しいSSDを隣に置き、向きを合わせて置く。

もしくは、分解前に写真を撮りながら作業するとこういった単純ミスが防げます。

 

 


あとは「SONYらしいネジ」、カバーを元通りにすれば交換終了です。

 

 

 

 

Ⅳ.復旧、使用準備

 

 

 


新しいストレージをPlayStaion4に組み込んだだけでは、実は使えません。


「システムファイル」と呼ばれるファイルを書き込まないと、使えないのです。
SONYの公式サポートサイト「PlayStationサポート」から

「アップデートデータ(再インストール用)」

をダウンロードしてUSBメモリに保存しておく必要があります。

 

 

 

 

ココで「ハマりポイント」


USBメモリに「アップデートデータ(再インストール用)」

を保存すればいいのですが、厳密にルールが決まっています。

 


①ファイル形式
「Ⅱ.保存データのバックアップ」と同じで、USBメモリがPlayStaion4が認識するファイル形式でないといけません。先ほどセーブデータを保存したUSBメモリを使うのが無難です。

 

②ファイル名
パソコンからデータをダウンロードするのですが、ファイル名は「PS4UPDATE.PUP」でなければなりません。

 

③ファイルの保存場所
USBメモリにファイルを保存する場所は
「PS4」という名前のフォルダの中に「UPDATE」というフォルダを作り、その中に「PS4UPDATE.PUP」を置く必要があります。


ココが、長男に教えるのに一番時間を要したところでした。

 

復元用USBメモリができたら、あとは実行するのみ。
まずはUSBメモリをPlayStaion4に差し込み、電源ボタンを7秒以上押し続けます。


あとは

 


「PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」


を選択すれば、PlayStaion4が起動できる状態になります。

 

起動した後は、購入時と同じようにアカウント、ネットワークなどの設定をしていきます。

 

※注意

最初は、DualShock4をUSBケーブルで本体に接続しないといけません。

なので、MicroUSBケーブルを用意しておく必要があります

 

 

 


ココで「ハマりポイント」

 

まずゲームをインストールしなければ、セーブデータはUSBメモリから復元できません

 

 

ゲームをプレイするためには、またゲームをHDD(SSD)へとインストールしなければならないのです。
ゲームをプレイしたい、はやる気持ちを抑えてまずはインストール。
「ハマり」ではありませんが、所有しているゲーム数が多ければ多いほどこの時間は多く必要です。

 

無事にゲームがインストールできたら、また「設定」から入っていってUSBメモリの中のセーブデータをPlayStaion4本体へと書き戻せばOK。換装前の状態が復元できます。

 

 

 

 

 

 

 

以上、段階を4つに分けて「PlayStation4 の内蔵 HDD を換装」の手順をお送りしました。


その中で出てきた「ハマりポイント」は、必ずしも全員がハマるというわけではありません。ですが、私だったり私の長男が引っかかったポイントであることは間違いありません。


インターネットの「PS4のHDD交換」を謳うブログなどでも、ある種「これはもう当然よね?」といったところもありました。


ですが

 

「Zigsowの「PS4のHDD交換」という記事を見つけて、

それを参考にして交換しようとする人とは?」

 

と考えたとき、「そこまで説明が必要か?」というところからレビューするべきなのではないか、と思ったのです。

自分がマニアックになり、当然に思っていることでも「普通のあまり興味のない人」にとっては高いハードルなのではないか、と感じるようになりました。

 

ちょうどいいサンプルの、うちの長男(12歳)でも簡単にできました。是非、挑戦してみてください。

 


もしHDD換装をためらっている人がいて、この内容を見て交換する人がいれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パフォーマンスの変化

 

 

 

 

 

一般的なHDDから、高性能なSSDに換装したら

どれくらい快適になるのか?

 

それを比較していきたいと思います。

 

「HDDと比べて」

 

というところから、敢えて「SSDからHDDに」と読み替えたいのです。それは、私の実体験から

 

「いくら快適になっても、人はすぐ慣れる。

でも、性能低下(劣化)や速度低下(不具合)には割と敏感に気づく」

 

と思うからです。

まる2日間、存分にSSDの高性能を堪能した兄弟に「元のHDD」の性能を見てもらいます。

 その感想が、おそらく一番リアルな感想だと思うからです。

 

ということで元のHDDへの換装なんですが、せっかくなので長男にやってもらいます。
今度は、一切のアドバイスなしです。見守るだけ。

 

USBメモリを渡し「セーブデータを全部保存しろ」と。
保存したらHDDを渡して「交換しろ」と。

 

 

これだけです。
ですが、長男はミスもなくスムーズに無事交換できました。めでたし。

最初は「怖ぇ~!」とか言っていたのに。


で、元のHDDは外してそのままとってありました。なので、すぐにプレイできます。

 

ということで、兄弟のファーストインプレッション。

 

「遅っ!!」

 

もう、この連発でした。とにかく「遅い」「遅い」と、ずっと言っています。

 

 

実は、単純なロード時間を計測してもレビューに乗せるほどの差がなかったのです。

で考えた挙句、

この方法を思いついた、というわけです。

 

これは憶測ですが、たぶん「WindowsをSSDに換装すると快適になる」のと同じ原理で、ランダムアクセスが効いているのだと思います。

ランダムアクセスの高速さこそが、SSDの特長。HDDに比べてブッチギリに速い。

 

最初のゲームロード時間はそれほど変わらなくても、プレイ途中のロード時間は体感でずいぶんと違うようです。

我が家では「ゲーム時間は連続して1時間」と決まっています。ゆえに、ゲームのロード時間には敏感なのでしょう。


HDDに戻すことで、実質のプレイ時間が減ったのですから不満を漏らすのも当然っちゃあ当然。

SSDの性能を一番体感したのは子供たちでした。

 

 

 

結論

 

 

 

お父さんやお母さんにゲーム時間を制限されている子供さん、

家族がいて独身のように自由にゲームがプレイできないお父さん

 


限られたゲームのプレイ時間が伸びるかもしれません

 

ぜひSSDへと換装してみてください

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • takamizuさん

    2017/01/22

    これは初心者の方にも参考になる記事ですね。
    500GBで購入して見たら使っているうちに容量不足で、買い替えよりも換装するって方もいると思いますからね。
  • 稲蔵さん

    2017/01/22

    takamizu さん

    コメントありがとうございます。

    それが目的なので、そういってもらえるとありがたいです。

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