今回は新築戸建て住宅の「アイダ設計」さんの「荻窪モデル店」についてのプレミアムレビューになります。
自分のこと
さて、私自身、現在は医療系の仕事をしておりますが、医療の前は8年ほどTOSTEM(現在はLIXIL)に勤めていました。
主にTOSTEMのリフォームフランチャイズ本部の仕事をしており、住宅関係にはそこそこ興味がありました。
今回のレビューでは荻窪モデル店の担当さんと色々と話が弾みました。
前職で言えばライバル関係にあった会社同士ですので(笑)
それだけに色々な話ができました。
決して広い!というわけでは無い。それなのに各部屋にゆとりを感じさせるほどの設計。
実際にアイダ設計 モデル店に訪問してみます。
今回のアイダ設計 モデル店の住所は
〒167-0031 東京都杉並区本天沼2丁目5-7
交通:JR中央線『荻窪』駅 関東バス10分「稲荷横丁」停歩1分。
となっておりますが、荻窪駅から徒歩でも16分です。私も実際に歩いてみましたが駅からモデル店までは平坦な道で大人の男性の足なら徒歩13分で歩いても楽でした。
徒歩10分程度なので実際に購入するイメージとしても想定しやすい場所にモデルルームがあるなと感じました。
まず、間取りと外観です。
こちらはアイダ設計 モデル店のホームページから抜粋させていただいてます。
今回の物件の特徴は「半地下」の部屋があります。
上の間取り図の文面でも「土地を有効活用した半地下を採用。限られた敷地で生活空間を作り出せます。」と書いてあります。
なぜ「半地下」を採用したのかとても気になります。
理由については、このレビューの中で記載していきます。
【外観】
南面の道路に面しており太陽が当たってなかなか良い立地にあります。
【玄関】
玄関は引き戸タイプになっております。
そして、玄関とインターホン間に小さな隙間の物入れがあります。
これって地味に便利だなぁと感じました。実際の利用としては清掃用具や自転車を一台入れるなどが可能だと思います。
玄関とインターホンの間に壁を一枚入れるなんて、なかなか気が利いてるなと感じ担当さんに質問したところ、実際にこの壁が躯体的に抜くことができない柱とのこと。
この柱を抜かないで設計する際にできあがった案とのことで、一石二鳥の非常に良い手法だと感じました。
玄関を入ると大容量の靴箱があります。
収納量としては申し分無しで、家族4人くらい居ても余裕で収納可能だと思います。
【一階】
玄関を入ると一階に8.3畳の部屋がありますが、ここはアイダ設計さんの事務所になっておりましたので撮影しておりません。
このまま階段を降りて下から順に見ていきたいと思います。
【半地下】
まず階段を半分降りて半地下へ移動します。
階段を降りた場所にトイレがあります。
この時点で地面よりも下にトイレということに?マークが付く方も居ると思います。
トイレは排水(下水)が必要なので、あまり道路よりも下に設置することは少ないのですが、最新の装置ではディスポーザーとポンプが合体しような装置を設置することで、汚物はディスポーザー部分で破砕してポンプで上げてしまうと言うことができるようになったと言うことなのです。
下のトイレの背面下部に置いてあるのがその部分とのことです。
これって技術的に、かなり凄いことだと思います。
ただ一点欠点がある事を担当さんが教えてくれましたが、ディスポーザーなので動作音がします。実際に水を流させていただきましたが日中なら問題ないですが夜中に使用したら、寝ている家族によっては起きてしまったりするかもしれません。
ただその点を知って使えば問題ないと思います。
トイレの左右にはそれぞれ6畳の部屋があります。片方は事務所になっていましたので撮影しておりません。
もう片方の南側の6畳が以下のような感じです。
半地下になっておりますので、上から太陽の光が降り注いできます。
ちなみに外から見るとこのようになっています。上の写真の大きな窓が下の写真の窓のところになります。
もしも自分が使うなら、この6畳は子供部屋などには良いかもしれないと感じました。
トイレの音が多少大きくてもトイレをした本人のみの部屋ならば寝ている他の家族にも迷惑かけないですしね。
なお、この部屋は入ってすぐ両側に2つのクローゼットが付いています。2つは便利ですね。
※真ん中の扉を開けると廊下になっています。
【中二階】
中二階です。
半地下は、階段の突き当たりにトイレ、左右に6畳という構成でした。
中二階は、階段の突き当たりにトイレ、右の南側が6畳和室、左の北側が洗面浴室にという構成。
まず和室。
右面に黒いふすまになっていますが、ここは開けるとすぐに壁になっています。
あくまで見た目だけのふすまです。
ライトなども、このふすまの上側に隠してあり間接照明になっています。
またふすま部分の下に板の間少しあり、花が飾ってありました。
なるべく和室の雰囲気を崩さないように設計に力をいれているのが感じ取れますね。
ちなみに反対側から見た入り口写真が以下です。入り口横には収納スペースがあります。
この入り口をまっすぐ進んだ方が反対側の洗面・浴室になります。
最近多い洗面台モデルですが下は踏み台になっています。
小さな子供も別途踏み台を用意しなくても歯磨きなどできるので便利ですね。
なお、この踏み台は天板が外れて下に収納スペースがあります。
奥に進むと浴室があります。
戸建てだと浴室には窓がある事が多いですね。このモデル店も浴室に窓があります。
浴槽自体は一般的なユニットバスですね。
床はTOTOの「ほっカラリ床」になっています。
「ほっカラリ床」はFRP樹脂で柔らかいのです。踏むと軽く凹みます。また断熱構造になっているので床がひやっとしない「ほっとした」感じから、名称がきてるとのこと。
詳しい特徴はメーカーであるTOTOの説明動画を参照していただくのが一番わかりやすいです。
三階に上がるために戻る途中で、ポイント。
廊下と洗面・浴室を繋ぐ開き戸ですが、吊り戸タイプになっています。
吊り戸はコストが高いので、何故採用したのか聞いたところ、ここの柱の強度と設置場所の問題からコストがかかっても吊り戸タイプを選択しているとのこと。
安全はしっかり守ってきっちり設計。素晴らしいです!
そしてもう一つ。
便利な人感センサーの足下ライト。これはここ一カ所だけじゃ無くて階段の色んな場所に装備されてますので、夜の移動でも安心です。
また階段の高さも変更可能とのこと。
中二階から三階に上がる階段はサンプルとしてわざと低い段差で作ってありました。
ちなみに階段の幅は同じ為、高さを低くすると階段が長くなるので、その分だけ場所を取ってしまうという事が注意点です。
こういう細かいカスタマイズが出来るのが注文住宅の良い点です。
中二階から上がって二階部分はLDKです。
リビングはカウンターキッチン。
キッチンの向かい側が、ダイニング部分になります。
ダイニングの奥側を見ると天井が斜めになっていますね。
キッチンは今時の感じで内臓食洗機、ガラストップコンロが標準装備です。
キッチン背面に吊り戸棚がありますが、吊り戸棚の中には昇降式アッパーキャビネットが標準装備です。これ、便利なんですよね。背の高い人でも奥の方まで使うのは大変。背の小さい人ならなおさらです。
でも、降式アッパーキャビネットなら、手前に降りてくるから容易に物の出し入れが可能です。
キッチンの奥には左右に同じ量のパントリーがあります。
この空間は食料品置いたり色々自由に使えて便利な空間です。
そして、ここも天井が斜めになっていますね。
なお、この階の壁際には上からインターホン、浴室リモコン、ダイニング照明調整器が付いてます。
照明はLEDの明るさの他に色も変更できるので白色にしたり暖色にしたり変更が可能です。
【中三階】
階段を上がって中三階は右の南側が6.6畳洋室、左の北側が4畳納戸となっています。
まずは南側の6.6畳洋室。
四角く使いやすい感じです。また入ってすぐの場所には収納があります。
左の北側の4畳納戸はメーカー様のカタログなどが置いてありましたので、あまり撮影はしてませんが、この部屋も天井が少しだけ斜めになっていますね。
【三階】
中三階から上がって三階部分は6.4畳+ウォークインクローゼットという構成の部屋です。
下記写真の左側の扉がウォークインクローゼットで、階段下が先ほどの納戸(カタログ置き場)が写ってますね。
ウォークインクローゼットの中も天井が少しだけ斜めになっていました。
モデル店では商談スペースになっておりました。
この部屋は窓も多く明るく過ごしやすい空間と感じました。
下の写真は上の写真の奥に写っているカーテンの左側の写真です。
下記写真の右側が屋上に上がる階段で、階段の折り返し部分の関係で天井が少し斜めになっていますす。
【屋上】
屋上は見晴らしが良いです。周りが住宅地なので高い建物も無いです。
それもそのはず。この住所は「第一種低層住居専用地域」なので高い建物が周りに無いのです。
用途地域マップで検索すればあなたの住所がどの用途地域か簡単に調べることができます。
屋上には水洗、コンセント、ライト2つ(建物左側にもあり)があります。
屋上で簡単なBBQなどをやることは十分可能だと思います。
ちなみに屋上から下を見ると斜めになってるのが、ウォークインクローゼット部分です。
【その他】
西側に、もう一つ駐車場がありますが、こちらには蛇口やコンセントがありました。
また、窓はペアガラスを採用しておりますので、断熱効果は安心です☆
凄いなと思ったのは、床材の幅が広いんです。
下記は私のスマホのau Z5です。高さは146㎜なのですが、これよりもちょっと広い15cm幅の床材を使用しており、これが標準装備品とのこと。
幅の広い床材の方が高級感が出ますが、広いほど高価なのでが、15cmが標準とは驚きました。
細かいところで便利なのが、「マグネット式ストッパー」
磁石の力で自動でくっつきますので操作性が非常に良いのです。
もう一つ面白いと思ったのが調光式ライト。
下の写真の黒い丸型のライト2つの光量を調整できます。
またこのライトは向きを回転できるので下向きに出してとても明るくしたり、上向きに出して間接照明的な使い方をしたりと自由がきいて良さそうだと感じました。
部材も各所に最新部材が見受けられるのに値段はかなり頑張っている。
これは大量購入ができる大手ならではと感じさせられました。
都心の限りある建坪で広い家を作る事に特化を凄く感じた!
【まとめ】
モデル店は随所に天井が斜めになっている場所がありました。
また、何故「半地下」だったのでしょうか?
これについて尋ねてみると、「半地下」になっているのは高さ制限の対策。
そして「天井が斜め」になっているの「日影規制」、「北側斜線制限」対策を行った結果。
このモデル店のコンセプトは「限られた用地で可能な限りの建坪率」を第一に考えて設計したとのことです。
納得です!
このモデル店ですが、決して広い土地では無いのです。
普通のサラリーマンの家庭でも現実的に買えるかなと想定される条件になるように設計されています。
土地は広くないのに狭いと感じることはありません。
むしろLDK、和室1、洋室5、納戸1と部屋数が多く、余ってしまう部屋もあるかな?とさえ思えしまったほどです。
限りある土地で広い空間を確保することに全ての目的をおいて設計した努力が感じられます。
これはこれで、非常に有りだと思います。
こういう特化は個人的には素晴らしいと思います。
都内は土地は非常に高く、狭い土地でも3000万程度する。
その中でどうすればいいか考え抜いたモデルです。
また細かいところで便利なアイテムが使われているも住み心地が良さそうだと感じたポイントかもしれません。
なお、西側から建物を見ると、北側に向けて建物が段々に作られているのが一目瞭然です。
今回のレビューは楽しかったです。
私自身、過去に住宅系の職業をしていたこともあり、その当時のライバル社を拝見したということもありますが、住宅の進歩は素晴らしいです。
貴重な機会を頂けたアイダ設計様、ZIGSOW様、ありがとうございました。
くろぱんださん
2016/12/19
「自分ならこうする」「もっとこうなら良いのに」「この部屋はこう使いたい」などイメージしながら見る事ができました。
もっと気軽にモデルハウスを見に行きたいですが、営業さんの勢いが怖くていけません。
まこりんさん
2016/12/19
今回ほんと楽しかったです。
自分の生活シーンに合わせて妄想ばっかりしちゃってました。
確かにモデルハウス見ると、アンケートに連絡先書いてその後の追撃がありますからね。。。
でも、最初に見るときに「買いはしなくてあくまで参考だけでちょっとみせて」みたいに断ってから見せてもらえば追撃も少ないかな?
是非、タイミングあれば近隣モデルハウスに訪問してみてくださいな