今回のプレミアムレビューは、ISETAN MEN'S(伊勢丹メンズ)とジグソーのコラボ企画第6弾、ジェイソンマーク・スニーカーケアセットです。
ISETAN MEN'Sとは、「こうありたい」という自分のスタイルを持つ男性のために価値のある商品、いわゆる「本物志向」のアイテムを提案する、伊勢丹のメンズ専門店です。今回のスニーカーケアセットは、そんなISETAN MEN'Sが責任を持ってお勧めする、本物志向なシュークリーナーというわけです。
なお、わたくし、宇佐木クマのISETAN MEN'Sレビューは、第3弾のSEEK・UネックTシャツに続いて2回目となります。前回のレビューを評価していただけたと考えてよいのでしょうか!ありがたいことですʕ→ᴥ←ʔ
袋を開封すると、中には上の写真のようなブラシとプレミアムシュークリーナー(液体クリーナー)が1本入ってます。クリーナーの容量は4オンス(約118ml)で、1回の使用量は1mlと書いてますので、118回も使えます。
プレミアムシュークリーナーの98%が、ココナッツオイルやホホバオイルなどの天然素材でできているため、地球環境にも優しいクリーナーとなっています。
! 準備するもの
さっそく、ESSENTIAL KIT(エッセンシャルキット)の方から試してみたいと思います。準備するものは次の3つ。
- ジェイソンマーク エッセンシャルキット
- 水を張ったボウル
- 柔らかく大きめの布
水を張ったボウルは、靴を洗うためのものではなく、エッセンシャルキットのブラシを濡らすためのものなので、小さくても大丈夫です。洗う際に靴を濡らす必要はありません。ブラシの先を水に浸せる程度のサイズ・水量でOKです。
布は洗い終えた後に泡をふき取るためのものなので、そこそこ大きい布が必要です。フェイスタオルでも雑巾でもなんでもかまいませんが、マイクロファイバー繊維だと水分を多く吸い取れるのでいいかも。ジェイソンマークから専用のマイクロファイバータオルも販売されていますので、そちらを購入されてもいいかもしれません。
! 準備した靴①:アディダスのスニーカー
1足5,000円程度で買ったリーズナブルなスニーカーです。いやほんと、伊勢丹様の高級志向のISETAN MEN'Sにふさわしくない安物で本当に申し訳ありませんʕ-ᴥ-;ʔ
ただ安物ではあるんですが、私、クマでございましょう?なので足のサイズが人間の平均サイズよりもかなり大きいんですよね……この靴、なんと30cmです。しかし人間社会では30cmの靴なんてそこらへんには売ってなくて、なかなか見つかりません。そのため、見つけたら同じデザインのものでもまとめ買いしたりしてるほど。このスニーカーでも同じデザインの物をもう1足買ってます。
こっちはまだ一度も履いてないので今回は洗いませんが、まあこんな大人買いみたいなことをするくらい、本当に靴がないんです!見つけたら即確保!だからこそ、洗って新品同然とまではいかなくとも、綺麗な状態のものを長く履けるのはとてもありがたいのです。靴1足でも長く大切に履いていかなくてはならないのです。
! 準備した靴②:ユーズドのエンジニアブーツ
こちらは会社の先輩からお土産としていただいた、フランスの蚤の市で買ったというユーズドのエンジニアブーツです。お土産というか、もとは自分用に買ったらしいのですが、その露店で一番小さいサイズの物を買ったはずなのに大きすぎたそうで、足が大きいことで有名だったクマめにそれを持ってきてくださったのです。
そしてさっそく履いてみたら、マー何とも言えないフィット感!まるで自分のために作られたよう!それほどの履き心地ながらも、所詮は中古、最初から汚れが相当目立っておりました。
とりあえずモゥブレイのステインリムーバーで古い靴墨を落としてからもう一度靴墨を塗りなおしてはみたものの、黒ずんだところはどうやっても消えず。そんな状態でも履き続けてはいたんですが、やっぱり専門店で綺麗にしてもらおうかねーなんて考えていたところに今回のレビューがあり、もしこれで落ちるなら!と応募させていただいた次第です。
ちなみにメーカーは頂いた当初調べたときには不明だったのですが、さっき調べてみて判明しました。ブー ツにKORROKと書かれてあるのですが、メーカー名はそのまま、KORROKという、アイルランドのメーカーだったようです。
それにしても、アイルランド……! 私が一番好きな外国です!アイリッシュバンドのFlookに感銘を受けてアイルランド音楽にはまり、アイルランドの民族楽器であるティンホイッスルやローホイッスルを吹くのがここ十年の趣味でした。なんという運命的な展開……ʕ゜ᴥ゜ʔ!
靴を頂いた当時はどうやらすでに倒産していたらしく、それで情報がでてこなかったみたいなのですが、2年前に再起動したようです。これはもう一生大事にするしかない!むしろ自分の棺桶に入れてもらわなければ!!ということで、メインターゲットはこちら、エンジニアブーツです!ブーツを傷めず綺麗にできるか、やってみます!
スニーカーと革製品を洗ってみよう
まずはスニーカーから洗いにかかります。
このスニーカーについている汚れはこんな感じ。
我が家の御犬様の御散歩で、雨上がり後の公園なんかにいくと、すぐこんな風にいい具合に汚れてしまいます。基本は土汚れですが、ゴムの部分は一度汚れるとなかなか落ちません。また、靴の内側より外側の方がやはり汚れるようです。さて、この汚れは落ちるでしょうか。
①まずは靴ひもをすべて外します。
②水を張ったボウルにブラシを浸します。
③洗剤を数滴ブラシにたらして、再びブラシをちょっとだけ水に付けます。
容器をさかさまにしてもポタポタとしか落ちてこないので、使いすぎるということがありません。実際、4滴ほどたらしただけで下記のような泡立ちになりました。靴1足を1回洗うのに必要な洗剤の量が1mlというのも頷けます。
④ゴシゴシ洗います。香水みたいなフローラ系のいい匂いがふんわりとします。
⑤泡立ちはいいのですが、少し経つとすぐに泡が消えていきます。乾燥が早いのでしょうか。
⑥全部アワアワゴシゴシ終わりました。ブラシの毛は硬めですが、小さめなので扱いやすいです。
⑦洗い終わったら、柔らかい布で泡を拭き取ります。水洗いする必要はありません。
⑧吹き終わったら陰干しします。結果はのちほど!
続いてエンジニアブーツも洗います。
こちらもかなり汚れが目立ってます。
このエンジニアブーツ、牛革だけでなくスエードのような生地も使われています。
ひっかき傷のようなものもあります。この中にもしっかり黒ずみが……。
これは乾燥によるクラックでしょうか。蚤の市で売られてたブーツなので、おそらく管理が行き届いてなかったものと思われます。
汚れが色々ありますが、一番気になるのは「傷口に入り込んだ黒ずみ」。これが綺麗に落ちてくれればありがたい。
今まではモゥブレイのステインリムーバーという液体のクリーナーで靴墨を落とすだけで、「洗浄」と呼べるようなことはしたことがありませんでした。布にリムーバーをつけてブーツを擦って、というのを繰り返して汚れを落としていました。
でもこれが結構めんどくさい!もしこのエッセンシャルキットで洗えれば楽ですが、でも楽だからといって靴墨がちゃんと落ちないとしたら本末転倒。さて、どうなるでしょうか……。
こちらもスニーカーのように、泡立ててゴシゴシ洗います。ブラシの先が靴墨の茶色に染まりましたが、すぐに水洗いすれば簡単に落ちました。なのでちゃんとブラシを洗えば、スニーカーなどに色移りすることはないと思います。
スエード部分は水分を良く吸うため、なかなか泡立ちませんでした。というか泡が立ってもすぐに消えてしまうため、拭く時間すらありませんでした。一応ゴシゴシとしてはみましたが、泡はすぐ消えて全体的に濡れただけで、なんだか汚れが落ちてる感覚がしない……ʕ→ᴥ←ʔ
ひとまず全体をこすったので、こちらも同じように泡を布で拭き取って、数時間ほど陰干しします。泡立てましたが、水はあまり使わなかったので、革靴を洗い終わる頃にはもうすでにスニーカーはほぼ乾いていました。この速乾性はいいですね!
さて、綺麗になったでしょうか。
スニーカーは綺麗になりました!が、ゴムのところに染み込んだ(?)汚れまでは落ちなかったようです。逆にこういう汚れは、消しゴムとかスエードイレーサーなどでこすると落ちそうな気がします。ひとまず布部分の汚れは綺麗に落ちましたので安心しました。
スニーカーはこんなに綺麗になりました!
次にエンジニアブーツの方を見てみます。
ひっかき傷のようなところは若干薄まったようなそうでもないような……ʕ´ᴥ`ʔうーん?
もう一つ、クラックがひどいところも見てみます。
こちらは若干綺麗になった気がしますが、やはりクラックの奥に染み込んだような汚れまでは落ちなかったみたいです。でもまあ、これもひっかき傷の方もミンクオイルとかでケアしてブラウン系の靴墨を塗り込めば、パッと見では目立たないのではないかと思います。
ちなみにスエードの汚れはは全く落ちてませんʕ´;ᴥ;`ʔ
ここまでがっつりと定着してしまうと、きっと革の奥底まで汚れが入り込んでしまって取れないんでしょうね……。特にこの茶色の部分は靴墨が移ったところなので、染料系が染み込むとダメなのかもしれません。
黒い部分は頂いたときからすでにこれくらい黒かったのですが、もしかするとカビかも……?他に黒ずむ原因がわからないのでなんとも言えませんが、カビだとしたらそりゃ洗剤じゃ落ちませんわな。
とはいえ全体的な洗い上がりはかなりいい感じ。水をあまり使わないため、変に乾燥して型崩れするような心配もなさそうです。
この写真はミンクオイルを塗ってしまった後ですが、いい具合に光沢がでています。これにあとは茶色の靴墨を塗りこめば完成です。
革靴も綺麗になりました!
ふーむ、しかし革靴を泡立て洗うというのがなんとも斬新。ビジネスシューズを履く仕事をしていたころでさえ、そんなこと一度もやったことありませんでしたから。スエード部分はちょっと残念でしたが、牛革部分は今までみたいに布で少しずつ拭き取るくらいだったら、このエッセンシャルキットを使ってシャカシャカと牛革の部分だけ洗うのが、手っ取り早くて楽ですね。
さて、ここからは靴以外のものも洗ってみます……ウフフ。
! 財布を洗ってみた
革の財布を洗ってみました。吉田カバン(PORTER)のSOAKシリーズの財布です。素材は牛ステア(ベジタブルタンニン鞣し)と豚革。
こちらも靴と同じようにブラシで洗います。外側の牛革らしい茶色の部分だけを洗います。洗って乾かした結果がこちら。
もともとそれほど汚れはなかったので写真では違いが分かりづらいですが、縫い目の隙間に詰まった微小な汚れは綺麗に落ちました。また、内側の右側がカビっぽいものに少し浸食されているようでしたが、こちらはやはり落ちませんでした。繊維の奥深くに入り込んでいる染料やカビの汚れまでは落とせないようです。
! 帆布カバンを洗ってみた
数年前に買った須田帆布のショルダー。長年愛用していたためにジーンズの藍色が移ってしまってます。次はこれの汚れ落としに挑戦してみます。
同じようにブラシに水をつけて、シュークリーナーをブラシに数滴落として、再びブラシに水を少しだけつけて擦る!が、帆布がガッツリ水気を吸ってしまって泡立たないʕ→ᴥ←ʔ
もしかして洗剤をつけるより前に水に浸しておいた方がよかったのかな……?泡が立たないのにゴシゴシしてるとなんだか無力感が……。仕方ないので<水をつける→クリーナー数滴たらす>を4回ほど繰り返して、カバンをビショビショに濡らしてなんとか泡立たせました。使い方やコンセプトとしては、とても正解とは思えませんがʕ´ᴥ`ʔ
ほとんど藍色は落ちてませんな……。まあこれはやっぱり靴用クリーナーだからというよりも、ジーンズの色移りは強力すぎるってことではないかと思います。無理をさせすぎましたʕ→ᴥ←ʔ
もう一つ、レビュー品としてクイックワイプス(Quick Wipes)があります。
こちらは携帯型クリーナーです。ウェットティッシュのようなものが1箱に12枚入っています。個包装使い切りタイプのクリーナーです。
こんな感じで1枚ずつ切り離して持ち歩くことができます。
片面に青い粒が一面についていて、それらが突起になっているため手触りはざらついてます。この粒で削り取るように汚れを落とせるようです。裏側にはこの粒はついていなくて、広げると手のひらぐらいのサイズになります。
さっそくこれで黒いブーツを拭いてみます。
パッと見ではなかなか綺麗になったように見えます。が、やはりペーパーで拭いてるため、こまかいところまでは拭ききれません。とはいえ外出先で少し気になる汚れがあったときにパッと見を誤魔化せる程度には綺麗になりますね。
特に身なりに気を使わないといけない営業職の方だったりすると、もし出先で靴が汚れたからといって、靴磨き屋さんを探して綺麗にしてもらう時間があるとも限りません。靴用ブラシをビジネス鞄に入れて常に持ち歩くのも変。
ですが、このクイックワイプスなら小分けされているので、いつでも素早く取り出して使えます。個包装されていますので、いざというときのために1袋でも懐に忍ばせておけば、泥のはねる雨の日でも安心できるのではないかと思います。
ついでに出先で上司の靴の汚れをこれをサッと取り出して綺麗にして差し上げたりすると、イケてる営業の演出にも一役買えるかもʕ→ᴥ←ʔ!?とかアザトイこと考えてみたり!
水洗いは必要ない……だからすぐ乾く!すぐ履ける!
小学生の頃には上履きを持って帰ってきては水洗いをしていましたが、丸一日干しておかないと乾きませんでした。洗うのがめんどくさくて、子供の頃はほんとこれ苦痛でした……特に冬。冷たい水に付けて、ブラシでゴシゴシとか最悪。
靴洗いと言えば水洗い、水洗いは冬は辛い。それが当たり前のように考えていましたが、このエッセンシャルキットがあれば水洗いが必要ありません。
- 水洗いがない!
- 水洗いがないからすぐ乾く!
- すぐ乾くからすぐ履ける!
- 水洗いがないから冬でも冷たくない!
クイックワイプスも含めてこの4行に集約されます。このスニーカーキットの良さは非常に単純明快。とにかくお手軽メンテナンス。
必要なのは小さいボウル一杯の水と泡を拭き取るための布。それとこのエッセンシャルキット。それだけで簡単に靴洗いができちゃいます。これだけ手軽なら小学生でも嫌がらずに自分でやってくれるんじゃないでしょうか。
また、何も靴を丸洗いする必要もありません。水洗いしなくていいので、ちょっと気になったところだけを洗うこともできます。歩き方によっても違うかもしれませんが、おそらく同じ人が履く限り靴の汚れる場所は決まっていると思います。私の場合はかかとは滅多に泥はつきません。
なので汚れた箇所だけ狙い撃ちで綺麗にするのもアリなのではないでしょうか。クリーナーはポタポタと本当に少量ずつしか落ちて来ませんので、使いたいときに使いたいだけ使う、という使い方ができるのではないかと思います。
なおこのプレミアムシュークリーナーですが、8オンスのクリーナーも売られているようです。伊勢丹で売っているかはすみません、ちょっとわかりませんが、まずはエッセンシャルキットで試してみて、気に入ったらこの大容量のクリーナーだけを買い足していくのも良いかと思います。
最後になりましたが、このたびはジグソープレミアムレビューのレビュアーにご選出いただき、ありがとうございました。株式会社三越伊勢丹様と関係者各位に改めて感謝申し上げます。
千里一歩さん
2015/10/27
これから寒くなっていく季節、水洗いの苦行が避けられるのは嬉しいですね。
上司へのゴマすりアイテムにも使えるみたいですし……(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
宇佐木クマさん
2015/10/27
水に手をつけなくていいってのが、ホントいいですよー!お風呂でお湯を出しながら洗うのもありですが、学校の校内でだけ履く上履きだったらまだしも、普通の外履きの靴の泥汚れをお風呂で洗うのは抵抗がありましたので、その点も気に入ってます。
クイックワイプスは実はちょっとお高めで、普通に買うと12枚で1700円くらいするようです。1枚当たりだと150円!私みたいなパンベアー(一般的な熊)にはなかなか普段使いとして手の出せる額ではありませんが、営業職の方には喜ばれることは間違いないと思いますので、ちょっとしたプレゼントとかで差し上げてもよろしいのではないかと思いますʕ•ᴥ•ʔ