今回『GetNavi(10月号)』特派員として Nikon社製双眼鏡「PROSTAFF 7S 10x30」をお借りしレビューさせていただく事になったのですが、
併せて「ACULON W10 10x21」を奥さんに使ってみて欲しいと送られてきました。
家族が使った感想を含めレビューしていきます。
【仕 様】
「ACULON W10 10x21」の仕様は以下の様になっています。
製品仕様
参考に「PROSTAFF 7S」の仕様も載せてみました。
項目の説明や視界に関する考察は「PROSTAFF 7S」のレビューに載せましたので、興味ある方はそちらのレビューを見てみて下さい。
双眼鏡というとブラックやシルバーというイメージが強いですが、「ACULON W10」には倍率が 8倍のモノと合わせ 6色展開されており、カムフラージュが送られてきました。
また表には載せていませんが、本品は防水仕様になっており、「PROSTAFF 7S」同様 1mの深さに 10分浸けていられる防水性能となっています。
「PROSTAFF 7S」に比べてしまうと実視界が 1°狭まり、カタログ上明るさが半分になっていますが、使用しての感想などは後ほどレビューします。
【外 観】
本来ケースとストラップが付属しているようなのですが、こちらもお借りした状態では付いてこず下記のストラップを使いました。
本品の重さは 215gと軽いので、コンパクトカメラ用の細いストラップでも全く負担を感じません。
「PROSTAFF 7S」同様、接眼部分は回転させると引き出せるようになっています。
真ん中を折って接眼レンズの幅を自分の瞳の間隔に合わせますが、この調整範囲は 56~72mmで「PROSTAFF 7S」と同じ範囲です。
小さいので調整範囲も変わるのかと思っていたのですが、この辺は一緒なんですね。ちなみに Nikon製の他の双眼鏡でもほぼ一緒でした。
ピント調整など使い方は「PROSTAFF 7S」と一緒ですので、そちらのレビューでご確認ください。
野球観戦と家族旅行で使ってみた
今回お借りした期間中に野球観戦と家族旅行を予定していたので、この間基本的に奥さんに渡して使用してもらいました。
今回の『GetNavi(10月号)』特派員のテーマは「夏のアクティビティに双眼鏡を使うとどれだけ楽しくなるのか」で、「PROSTAFF 7S」のレビューにて双眼鏡の利用については書きましたので、こちらでは奥さんが使った感想と「PROSTAFF 7S」との使い勝手などの違いを書きます。
まず奥さんに野球観戦で使ってもらうと、いつもだと必要な時だけ借りてすぐ私に返してきていたのですが、今回はずっと首から提げていました。
理由を聞くと迷彩柄が可愛いと気に入ったようで、サイズも小さく重量も軽いのでずっと首から提げていても負担ではなかったからとのこと。
そして明らかにいつもより双眼鏡を使う機会が多く、ちょくちょくのぞいていました。
今まであまり使わなかった理由は私と一緒で、対象物(人)をなかなか捉えられず、捉えられてもぼんやりした感じで暗いし手ブレで見ていられなかったそうです。
それが本品の場合は見えている範囲が広く前より倍率が低い(今まで使用していたモノは 20倍)ので簡単に対象物を見つけられ、手ブレもあまり気にならず明るくハッキリと見えていたの事です。
「PROSTAFF 7S」と比べてしまうと実視界が 1°狭まっていますが、広いグラウンドで対象物を探すのにわざわざのぞき比べてみないと分からない程度で、十分視界は広いです。
また、明るさに関して数値では「PROSTAFF 7S」が ”9”に対し本品は "4.4"と約半分ですが、ナイター試合を観るには十分な明るさで数値比程の差を感じませんでした。
もっとも本品で見た後「PROSTAFF 7S」を使うと明るさの差は歴然としているのですが、奥さんにとっては本品の明るさ等は十分で、それよりも「PROSTAFF 7S」は重くてずっと首から提げていられないとの事。
双眼鏡の使い易さは、明るさや視界の広さだけでなく、サイズや重さも含めて考えなくてはなりませんね。
その後、家族旅行で鴨川シーワールドとマザー牧場で使いましたが、ほぼ同様の感想でした。
特に歩き回るような時は、この軽くて小さいサイズは大変楽です。
ただ今回パフォーマンス(イルカショウ等)の観客席からステージがそれほど離れていなかったので、10倍ではアップになり過ぎて見辛かったとの事。
イルカショウの様な対象物全体を見たい場合には、もう少し低い倍率の方が良さそうです。
持ち歩くのに快適なサイズと重量
今回本品と「PROSTAFF 7S」を使用してみて、使い易さは倍率と明るさ、視界の広さ、そして重量の全てのバランスが大切だと思いました。
野球観戦では、私が使うには「PROSTAFF 7S」が最適だと感じましたが、奥さんはこれでは重くて使っていられないと言います。
旅行などで首から提げて歩き回らなくてはならない時には、本品のサイズと重量は全然苦にならず、私でも多少明るさは犠牲になっても本品の方が便利だと感じました。
倍率に関してはオールマイティに使いたいならば、10倍では高倍率過ぎるように感じました。写真撮影で望遠レンズを使う時も、400mm以上を使う場面などは少なくもっと短い焦点距離を使う事の方が多いです。
あと本品は防水仕様になっているのですが、あると安心ですね。
実は野球観戦の日は夕方前に雷雨になっており、試合時間が近づくまで開始を危ぶんでいました。
結局通り雨(ゲリラ雷雨)だったようで試合開始一時間前には止んでいたのですが、試合が始まっても何時降り出すかという空模様でした。
結局雨が降る事は無かったのですが、本品と「PROSTAFF 7S」は防水なのでどっしり構えていられました。
うちでの利用状況を考えると「PROSTAFF 7S」より本品の方が便利そうですが、倍率が 8倍なら更に良さそうです。
そして使っていて明るさや視界の広さ、解像度など不満が出てきたら重さも考慮しつつ「PROSTAFF 7S」などにステップアップしてくというのが良いのではないでしょうか。
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