Acronis True Image
True Image Unlimited for PC and Mac
パソコンを使う時に、大事なのが なんといってもバックアップ。
そしてカメラ、携帯を使うときも。データが壊れた時にバックアップがあれば貴重なデータや時間を守れます。
そんな、バックアップソフトで人気が高いのがAcronisのTrue Image。有名で歴史が長く、多くの人が愛用しています。
今日は、最新の2015年版となる
Acronis True Image Unlimited for PC and Mac をモニターさせて頂きます。
■ 目次
・ Acronis True Imageとは ー 2015年版のバリエーションと概要
・ 目的 - 使った人 状況や環境の解説
・ 使用開始 - インストール
・ テーマ 1 Acronis True Image Unlimited for PC and Mac の活用術
実施レビュー 1:仕事や自分のデータを、クラウドにバックアップ。
オリジナルテーマ:1 昔のバックアップデータに対応しているか確かめる
・ テーマ2 Acronis True Image Unlimited for PC and Mac の使用感
実施レビュー2: Acronis2014版との変化、使いやすさを比較
■ Acronis True Imageとは
Acronis True Imageは、バックアップソフト。
歴史の長いソフトで 時代に合わせて進化を続け、新しい機器やOSの対応が進むのが強みです。最近では、新しいパソコンにデータ移行できる機能が付いてますます強力になりました。
自動でバックアップしたりと、日常のバックアップに使いやすく大事なデータを守ります。
● 2015年版 Acronis True Imageと「unlimited」について
最新となる2015年版は、ダウンロード版が9月24日。ボックス版が10月23日から発売。
種類はWindows用、Mac用、Mac&Win用(1台、3台)、Mac&Win用Unlimited(1台、3台) それぞれにパッケージ版、ダウンロード版、アップグレード版。 無償試用版も用意されています。
■ Unlimitedの特長
2015年版のAcronis True Imageの中で、最上位にあたるのが 「Unlimited(アンリミテッド)」
特長は、標準でクラウドの利用が可能。 Acronis社が用意しているデータ保管場所に保存ができます。 しかもアンリミテッドの名前通り、容量が無制限で1年間使用可能。 ~ なお通常版もクラウドの利用権を購入することで使用可能になります。
■ 目的 - 使った人 ~ 状況
AcronisTrueImageは、昔 知人にお勧めされて、使い始めました。
かってコンビニやスーパーで気楽に買えるソフトでもあり
おてごろ価格だったのも強みでした。
パソコンの故障や携帯機器のカード破損など。何度も救けられました。
■ 使用開始 - インストール
使用開始します。
今回は、ダウンロード版。 わたしのパソコンはデスクトップでOSはWindows7です。
■ インストール
簡単です。 ネットからインストーラーをダウンロード。あとは表示にしたがうだけ。起動画面で、シリアルキーを入れると製品版。入れないと体験版として30日利用可能。
クラウドで、私事と仕事のデータを守る、古いパソコンの復旧
■ クラウドで、データを安全に守る。
ここ数年、東北大震災から始まり、台風や大雨。土砂崩れ。火山の噴火など
人生で初めて経験するような、大きな災害が続いたことで、自分や仕事のデータ保護が気になる方も多いのではないでしょうか。 そうでなくても、日常作業でパソコンを壊すトラブルもあります。
普段から外部でデータを保存できるなら、とても頼もしいし 多重の備えで安心感も大きくなります。
今回は、オリジナルテーマとして、クラウドへの『仕事と私事のデータ保存』を行います。
● アクロニスの、クラウドについて
クラウドは、自分で保存していたデータを、Acronis社がネットに用意した記憶スペースに保存できます。『外部でデータを守る金庫のようなモノ』です。
私は、クラウドはあまり使用経験が無いので心配でしたが、 Acronisのクラウドは使用も簡単。 使いやすかったので紹介します。
■ クラウドをはじめよう
● わたしのアカウントを作る
クラウドの使用には、Acronisアカウントが必要です。
初めて登録する方は、アプリかサイトからメールアドレスと名前を登録するだけでOK。
Acronisアカウントは、ネット上でAcronisの所有製品の管理やサポート。そしてクラウドデータの管理ができて便利。
次は、Acronis True Image上で自分用のアカウントにサインイン。
これでクラウドが使用可能です。
■ クラウドへのバックアップ
準備が出来ました。(*^^*)
次は、クラウドへバックアップしてみます。
■ 使用例:1 個人データの保存。 家族やペットの写真を保存する。
私は、パソコンのデータ破損や携帯を水没させたり、紛失させたり、メモリー破損。
けっこうドジなので苦い経験が多いのですが、こんな私でもクラウドがあればデータを多重に守ることができます。
まずは、誰もが大事と思うデータが写真。
想い出の写真は2度と撮れないものですし、しっかり守りたいものです。
私もパソコンに保存した、家族やペットの大事な写真をバックアップしてみました。
● クラウドへのバックアップは簡単
TrueImageで、バックアップを選択。バックアップしたいフォルダやSDカードを指定します。 美味しいものや可愛いペットが映っています。 ~ クラウドの使用方法は簡単。AcronisTrueImageのバックアップ保存先にクラウドを選択するだけ。
2015年版では、従来よりバックアップ時間が短縮され早くなったとのこと。
写真のフォルダサイズは、43MBで、転送時間は5分ほどで完了。
あとは、自分の指定したスケジュールに従い、ネットにデータが保存されます。
● データを、ダウンロードする
復元も簡単です。
クラウドからのデータの取り出し方法は2通りあります。
一つは、通常通りTrueImageのバックアップリストからの復元。クラウドから簡単に復元できます。
もしくは、ブラウザからアクロニス・アカウントにログインし、アクロニスクラウドからバックアップファイルを指定すれば、パソコン上へまるごと もしくは個別に復元が可能。
例えば、写真を一枚だけパソコンのデスクトップに復元できます。
可愛いペットの写真が無事に復元できました。(o^―^o)
■ 仕事のデータを クラウドで保存
大きな仕事用のデータを保存してみます。
420Mのバックアップで所要時間は1時間20分です。
これで、忙しい中でもバックアップはできるし出先でもダウンロードして使えます。
日常のバックアップは、スケジュール通りに行われます。
仕事用パソコンの環境を、自宅や出先でいつもバックアップし保護できそうです。
アンリミテッドで、クラウドを無制限に使ってみた感想
使って思ったのは、『クラウドは、扱いやすかった』
日常のバックアップで、使う際に外部との境目は感じません。
単にバックアップの指定先名が変わるだけです。
外出先でネットからバックアップできたり、ネット上からブラウザで保存したバックアップを操作出来るのもかなり便利だと感じます。
やや転送に時間がかかるという弱点がありますが、 個人でパソコンを使う場合は、日々追加されるデータの量は少ないので、初回のバックアップさえ済めば追加のデータの保護は簡単です。
仕事で保護したい場合でも、”最強の環境”だと感じました。
■ オリジナルテーマ :1 古いパソコンの復元に挑戦
活用術の二つめとして、私がチャレンジするのは、
「古いパソコンのデータを、実際に復元してみる」です。
バックアップソフトで気になるのが、「どのくらい、古いデータを長期間サポートするか」です。
新型ソフトで古いデータを扱えないと、多くのバックアップファイルに合わせてパソコンやソフトを準備せねばならずあまり現実味が無い。 ~ 大手の事務処理、画像処理ソフトが古いデータでも取り扱えるように、バックアップソフトも古いデータに対応して欲しい。 最新版で古いバックアップデータが管理と操作出来れば、とても楽になります。
最新のAcronisは、「古いバックアップ」にどこまで対応しているのでしょう?
今回は、パソコンで最新のTrueImageを使い、古いパソコンが復旧できるか試して見ました。
■ ミッション : 古いパソコンを復旧する
対象となる古いパソコンを紹介しますね。
むかし、私が知人に頂いて使っていたものです。
旧パソコンのデータ: セレロン2.6Ghz OS:WindowsXPプロ ハードディスク:160GB
使用時の環境: 私がAcronis2009を使用してバックアップしていました。
2010年末に調子が悪くなり、リカバリに失敗。 当時の私の技術では復旧できませんでした。
可哀想なことに、3年ほど部屋の片隅に放置していました。
今回は、最新のTrueImageを用意し、復元する機器も準備。環境も整いました。頑張って直します。 (*^^*)
■ リカバリ環境 - 使用機器
作業は、現在のパソコンで行います。
つまり、復元作業は正常に動いてるパソコンで最新のTrueImageを使い、古いパソコン用のバックアップデータからリカバリを行います。
リカバリー先にはHDDを用意しました。容量は以前のPCで使用していたHDDより大きいです。
接続には、以前の作業で復旧用に買い求めたHDD台を使用します。
■ リカバリ作業について
AcronisTrueImageのリカバリには、3種類あります。
1 稼働しているWindows上のTrueImageで行うもの,
2 パソコンのブート時に行うもの 「スタートアップ リカバリ マネージャ」
3 パソコンを外部媒体から起動しおこなう。「ブータブルレスキューメディア」
今回は、1と3。 Windowsと外部媒体からのリカバリを試しました。
成功例から紹介します。
■ ブータブルレスキューメディアを使う
TrueImageは「ブータブルレスキューメディア」と呼ばれる外部媒体から、パソコンを起動し回復作業を行えます。
利点は、パソコンのOSが起動できなくなった時でも回復用にTrueImageが起動可能。
また、新しいHDDからの復旧作業もできるなど多くの利点があります。
Acronis TrueImageを使い始める時に一番先に作るのがオススメ。
外部媒体は、USBメモリーやCD、DVDなどが選べます。 プログラムメニューから簡単に作成できます。5~10分もあれば作成可能。
● リカバリ作業
復旧作業に使うパソコンに、CDを入れておくと、AcronisTrueImageが自動起動。
メニューは2009版の頃からほとんど変わっておらず、経験者には使いやすいと思います。
メニューから、ファイルのリカバリを選択。そして復元に使いたいバックアップ・ファイルを選択。 復元先を設定します。
ここで「レスキューメディア」で復旧する利点として、細かい設定ができます。
古いHDD用に、MBRの復旧選択、ディスク容量の設定も可能です。
復旧は、時間がかかります。
2時間ほどかかり、処理が見事成功しました。\(^O^)/
● 失敗例 : 参考までに
簡単に書きましたが、リカバリが成功するまで 週末に丸2日ほどかかりました。(~_~;)
私のように 作業でつまづく人もいると思いますし、失敗例も書いておきます。
X 失敗していた原因は・・・?
アクロニスは、定期的にバックアップする際に、変更点だけバックアップしファイルを追加保存していく方法が選べます。 3年前と今回での復旧失敗は バックアップファイルのうち、新しいファイルが破損。もしくはバックアップ設定を間違えてたみたい。
何度もリカバリー作業をしては、処理の途中で中断し途方にくれてました。 ~ 結局、正常そうな日付のファイルを選んだところ成功しました。
2015年版では、リカバリー作業が失敗すると『復旧に失敗しました』とだけ、メッセージが表示されます。 Windowsからの復元では、リカバリが失敗しても何も表示されませんでした。
これには『ファイルが破損している』『データが間違えている』とか警告表示が出て欲しい。 また、データが破損していても強行作業を可能にして、作業を最後まで出来る選択肢もあると良さそう。
ミッション成功☆ 古いパソコンが、復活
後は、リカバリしたHDDを接続するだけです。
さらに2日掛けて、なんとかパソコンの始動に成功。 OSが無事に起動しました。
懐かしいデスクトップ画面が見られて感激。 3年ぶりの生還です。
バックアップに使用していたのはTrueImage 2009年版ですので、最新版でも、5~6年以上前のバックアップデータや、XP時代の古い機器に対応していることになります。
すごいなと思いました。
TrueImageは、古いデータや機器でも復旧が可能で、信頼感が大きく増し、不安が解消され安心しました。
Acronis2014版との変化、使いやすさを比較
最新型と、いままでのTrueImageとの違い。変化点を紹介します。
2015年版は、Acronisを初めて使う方やWindows8を使う方に向けて進化しています。
大きな特長、2014年版とくらべての変化点を紹介します。
1 フラットデザイン化
ここ数年の大きな流行である”フラットデザイン化”が進みました。
外観。操作画面は、別物のソフトです。
バックアップの管理画面はシンプルに。操作はクリックが基本となり、従来の右クリックを使う操作場面は無くなっています。リストのソートや折りたたみは無くなりました。
2 アイコンが大きくなった
アイコンとボタンが大きくなっており Windows8やタブレットで操作しやすくなってます。
小さい画面でも見やすく誤操作の心配が減っています。
「 この大きいボタンなら、間違わないだろう! 」というくらい”おおきな”ボタンです。
3 機能の絞り込み。
機能の絞り込みは徹底されています。
人気がない、あまり使われない操作、バックアップに関係ないと思われる機能や設定は、
『 整理。もしくは深い階層へ追いやられるか、startメニューへ移動』しました。
■ 実際にバックアップを紹介します。
バックアップリストから、既存のリストを選択するか新規追加。
既存なら、バックアップ開始を押すだけ。
新規でも、大きなアイコンからバックアップ先を選択して、バックアップ開始を押すだけになっています。 ソフトの起動から、3~4回クリックするだけで、バックアップが始まり簡単。
● おすすめ点
今回バックアップ方法に「バージョンチェーンスキーム」という設定が追加されました。
完全バックアップと差分の追加。そして削除を自動でしてくれます。
完全バックアップを複数残しながら、差分を追加して更新していきます。
一定周期で手動でやってた人が多いと思われる作業を自動でやってくれる設定で便利です。
アンリミテッド 2015年版を使ってみての感想
外観は簡略化され、そして操作はわかりやすく。
2014年版までとの違いを 自動車に例えるとしたら
2015年版は、”オートマ車” 旧版は、”マニュアル車”。
2015年版はAT車のような感じで、シンプルな画面で簡単に操作しバックアップが可能。
多くのバックアップを扱う方には、 現状では、リストでファイル管理や素早く操作出来る 以前のTrueImageが向いてると思います。
2015年版は、どちらかといえばWindows8のタブレット用に使いやすく作られてます。
私は最初にバックアップの開始する際「この設定でいいのだろうか」と、悩んだり戸惑いましたが、1度使ってみると、分かりやすい画面。操作しやすいです。
● まとめ
Acronis TrueImage2015年版は、
Windows8で使う、初めてバックアップソフト体験する方に使いやすいソフト。
そして、仕事に使う場合も強みがあります。
アンリミテッドがあれば年間1万円でバックアップ環境が整う。
通常版との価格差は5千円。 5千円でクラウド環境が用意出来ます。
個人や自営業。小規模な事業をなされる方にも、現時点では最強の環境ではないでしょうか。
体験版は30日ほぼ製品版と同じに使えるし、気になる方、乗り換えを考えてるかたにお勧めです。ぜひ、試してみてね
■ 更新情報
2017年01月08日 文章整理、句読点を整理。写真追加
2015年07月28日 文章整理、区切り線を追加して見やすくした。
2014年11月26日 自動バックアップについての誤った表現を削除
2014年11月26日 文章整理、- 重複する解説をまとめる 素材画像追加
2014年11月02日 画像サイズ調整、枠追加、文章位置調整
2015年11月01日 文章整理 - 重複する解説をまとめる
2014年10月31日 作成
● 使用した機器
・パソコン acer AM3920-H74F Windows7 HomePremium 64
自作機 WindowsXP Pro
・外部機器 MARSHAL クローン IDE HDDスタンド MAL-2935SBK
■ 文について
- 説明や読みやすくするために 敬称を略している場合があります。
■ 最後に
モニター商品を、提供して頂いたAcronis社様
モニターに選んで下さったzigsow様。
貴重なソフトをレビューする機会を頂きありがとうございます。
■ 関連リンク
・ Acronis社
>Acronis True Image Unlimited for PC and Mac
http://www.acronis.com/ja-jp/personal/unlimited-backup/
アイヴァーンさん
2014/11/01
やはりちょっと戸惑うほどのUI変更ですよね(^_^;)
私は,手動で完全バックアップを不定期にする際,名前に新しい番号付けてバックアップ管理していたのですが,名前どうやって変えるん!?って思ってしまいました。
旧UIに慣れていると,ブータブルメディアから起動したほうが使いやすいような…。
AIさん
2014/11/02
はじめまして。
手動で完全バックアップを時々したり、名前変更は良くしますよね。
2015年版は、外観やUIが大きく変わったので、慣熟が要ります。(~_~;)
スキンで、切り替えれたらいいですね。
新型は、初めて使われる方、Windows8やタブレット、Macに優しくなってます。
hachiさん
2014/11/02
プレミアムレビュー、お疲れ様でした。
バックアップに命を賭けて居るくらいバックアップには興味を持っています。このソフトも最も評判の良いソフトなので名前は知っているのですが、試用版しか使った事はありません。
分かり易い解説を読ませて頂き、ますます、興味を持ちました。特に、「様々な方法でのバックアップと復元」は、ユーザーにとって心強いですね。
AIさん
2014/11/02
初めまして。
労りの言葉と、レビューを読んでの感想も頂き、ありがとうございます。
バックアップって、とても大事ですよね。
TrueImageは、自分の好み、状況やトラブルに、合わせて使えるので便利です。
新型のUnlimitedは、クラウドで無制限にバックアップができて 理想のバックアップ環境だと思います。