レビューメディア「ジグソー」

一つ上を手頃な価格で。ビジネスからホビーまで幅広く対応するオールインワンノート

LuvBook K シリーズ LB-K600S

 

ファーストインプレッション

パッチコ

 

第4世代Intel Coreシリーズ「Haswell」が発売され、だいぶ市場にも製品が揃いつつあると思います。また、最新のWindows8が発表され、つい先日Windows8.1へのアップデートも発表されました。ここ10年ほど停滞していたかに思えるWindowsPCにとって、かなり大きな変化点を迎えていると感じています。

 

マウスコンピュータといえば、BTOパソコンの老舗です。BTOの良さと最新のCorei7とGeForceを搭載した今年の売れ筋ノートパソコンの実力はどうでしょうか。

 

今回のレビューにて、私の複数所有するノートの用途別分業を1台にまとめられるかを目的に進めていきますが、ファーストインプレッションにて、最低限、用途を満たせるかを検証しておきます。

 

 

 

10/27 今回のレビューとなります、マウスコンピュータ製LuvBook K シリーズ LB-K600Sが到着しました。店頭購入などを考えると小さくまとまったパッケージは良いですね。持ち手も着いてます。ノートパソコンの場合修理対応などパッケージをとっておかなければならないので、小さいに超した事はないでしょう。

 

同梱物

本体

ACアダプター

バッテリー

マニュアル類

ファイナルパソコンデータ引越9plus ライセンス証書

 

 

 

製品構成について

 

OS: Windows 8 64ビット

CPU: インテル® Core™ i7-4700MQ プロセッサー

(4コア/2.40GHz/TB時最大3.40GHz/6MB スマートキャッシュ/HT対応)

グラフィックス: NVIDIA® GeForce® GT750M 2GB

メモリ: 8GB PC3-12800 (4GB×2/デュアルチャネル)

ハードディスク:【期間限定】1TBに無償アップグレード

チップセット:インテル® HM86 Express

光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ

ディスプレイ: 15.6型 フルHDノングレア液晶 (1,920x1,080/ LEDバックライト)

無線 IEEE 802.11 b/g/n ・ Bluetooth® V4.0 + LE 準拠モジュール

保証期間 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

 

構成だけ考えれば十二分です。これで価格が10万円を切ってきます。

マウスコンピュータはパーツの大量発注や在庫調整によって価格を抑える事を実施しているようです。元々BTOメーカーに従事していたのでよくわかります。 

 

 

外観について

 

本体はウルトラブック形状ではなく、A3サイズのテンキー付きとなります。

全体的にはシックなデザインで、色合いは大人しい。

ノングレア液晶は反射が少なく、いろいろなシチュエーションでの利用に向きます。

若干画面の輝度が高いので、バッテリーの考慮も含めかなり暗めに設定しております。

キーボードはカーソルキー周辺のピッチが狭いようです。A3サイズはこれで3台目ですが、テンキー付きの場合、ポジションマークをつけてほしいと思います。テンキーの5にはポジションがありますが、よく使うDELにもポジションあったら少しはマシかも。テンキー無しも選べるとなお良いかもしれません。

 

 

 

 

背面は何もコネクタ類がありません。若干厚みはあるかと思います。

プラスチックボディなので、傷はつきやすいかもしれません。

ロゴは小さめです。

 

 

前面には蓋を閉じていても、視認できるアクセスランプが3つ付いています。

左からバッテリー、HDD、ワイアレス。通常白での発光ですが、状態に応じて

別色で発光します。充電中は赤など。

よくよく考えてみると、ここ1年に購入した別メーカーのノートは皆HDDのアクセスランプがついていません。省電力の為でしょうか?そうであれば電源ランプの方が無駄だと思いますけどね。

前面左側にSDカードリーダがあります。

 

 

 

 

右側面にはUSB2口、イヤホン、マイクコネクタ、DVD-Rがあります。

Bluerayはオプションになります。

Ejectボタンにアクセスランプがついています。電源ボタンとデザインはあわせてあり、これは意外に良いですね。

 

 

 

左側面です。左から、電源コネクタ、DSUBディスプレイ、Ethernet、HDMI、給電付きUSB 2口。一番右のは、盗難防止キーロック。

DSUBとHDMIのディスプレイを接続できるのは、ビジネス向けには外せない要件です。

 

 

 

 

背面もシンプルです。ゴム足は薄型でしっかりしています。

また、厚みはそこそこあります。裏蓋の開け方は若干癖がありますが、ドライバー不要であける事ができます。HDD側の蓋は不安になるくらい固かったので、後ほど開けます。マニュアルには開け方を書いてほしかったかも。

 

開けてみました。HDDはWD Blue1TB。その横のスペースがmSATAのスロットです。

 

 

 

   ネジは2つで外せます。

 

 

 

プリインストールの状態について

 

 

起動時最初の状態です。バンドル版の場合、ありがちですが、いくつかのパネルアプリが組み込まれた状態です。また、レタッチしていますが、スクリーン右上部にはIDが表示されます。これはWindows8の仕様ですが、セキュリティ面を考えると、MSとの接点であるIDを表示してしまうとセキュリティ的にはあまり良い事ではありません。

ローカルアカウントに切り替える事もできますので、追々説明していく予定です。

 

ご存知の通りWindows8はスタートメニューがパネルに変更になり、アプリを追加するとパネル上に表示されていくのですが、あくまでもタッチパネルを意識した構成です。

アプリを入れれば入れるほど、スクロールしていく必要があり面倒です。

本機はタッチパネル搭載機ではないので、スクロールはできるだけしない方が良いと

思います。

近年のスマホ、タブレット製品を意識した事により、使いやすいと感じる人、苦手と感じる人がいるかもしれません。 筆者はどちらかと言えば後者です。

ファーストインプレッションではまず、Windows8そのままの状態での利用をし、後半では8.1へのアップデートを行なっていく予定です。

 

 

初期パーテイションについて

 

 

 

リカバリ領域などで3つのパーテイションを予約されているので、

若干少ないですが、1TBもあるので、十分です。データドライブなどを

分けていないのは好みです。

 

 

Windows標準ベンチマーク

 

 

WindowsベンチマークではやはりHDDがボトルネックでしょうか。

数値は十分出ています。

 

 

 

プリインストールアプリ(WindowsRTアプリ除く)上記にのみ。必要最低限は良。

リカバリディスクの作成が見当たらない。せっかくなので、サポートダイヤルに問い合わせてみます。

 

 

HDDのベンチマーク

 

無償容量アップはWD Blue 1TBです。安心な製品です。

 

先日レビューしたWD Redと大体同じくらいです。問題ない範疇でしょう。

バッファの量が半分ですが、それほど差が無いようです。

 

 

 

ゲーム機としてのベンチ

 

ドラクエベンチ1.10

 

 

 他の所有機と比較する為、あえて標準品質の1280×720に設定しています。

MacBookAirの結果は3781でした。

 

 

PSO2キャラクタークリエイト2.0体験版

 

Macbook air2012 の結果が1162であったので、2倍以上好スコアでした。

これなら十分にゲームできそうです。

 

ドラクエもPSO2も大体190%くらいの結果が出ています。HDDの差もありますが

やはりCPU,GPUの差が大きいように思います。

 

 

 

通勤にて

 

 

通勤で持ち歩いてみました。A3サイズなので、あまり得意分野ではないかと思います。ただ、サイズ、構成の割には2.58kgとなっている為、つらいと感じるほどではないです。強いていうなら、しっかりとしたクッションを含むPCバッグはあった方が良いかと思います。HDDモデルは駆動部品があるという事を念頭においた方が良いですね。

 

近年のウルトラブックよりも、バッテリー面は若干苦しいかもしれません。パフォーマンス設定でかなり状態が変わります。デフォルトはバランスなので、省電力設定にする事で幾分のばす事は出来るでしょう。

写真は近所の喫茶店のカウンターですが、さすがにテーブルいっぱいになってしまいました。アイスコーヒーのグラスをみてもらえばその大きさがわかるかと思います。

大迫力ですけどね!

 

 

Office2013を導入

 

正直、あまり極端なUI変更はきついです。それでも使っていかないと変化についていけないのは仕方が無いですね。表現力は良くなっているそうですが。。

 

Excelを起動してみると、この画面サイズです。実際こういう使い方はあまりしませんが、複数のシートを並べて編集などのときには効果的です。

 

 

 

 

Windows8.1 アップデートとスタートメニュー問題

スタートボタンの復活を大々的に発表した8.1へとアップデートする事にします。

実行は「ストア」から行ないます。

MSのストアアプリが若干バグっぽく、途中で操作をしてしまうと画面が点滅するなどしますので、アップデート作業中はなるべく触らない方がいいでしょう。アップデート料金はかかりませんが、容量が4GBくらいあるので、インターネット回線が安定しているところ、出来れば有線接続されている方が良いでしょう。再起動も発生するので、アプリは閉じておいた方が無難です。

約1時間くらいかかります。

 

 

アップデート完了後のスタートメニューは

ほぼ変わりありません。

また、デスクトップにスタートボタンらしきものが書かれました。

スタートボタンを左クリックしても、「スタート」画面になるだけです。

右クリックをすると、若干メニューが出ます。

見事に期待を裏切られました。

 

Windows7のようなスタートメニューにする為のアプリは結構リリースされているようですので、ストアからそれらしいアプリを探してみました。

このアプリを入れる事で、メトロ以前のスタートメニューぽくしてくれます。

ただ、8.1にしてしまったので、スタートボタンみたいな表示が2つになりました、、

 

 

ubuntu13.10 導入について

 

10月に入ってubuntu13.10がリリースされました。導入に当たり、isoイメージを取得し、パーテイションを先に確保しましたが、CDブートでBIOSからの起動で一度つまづきあり。

Windows8は通常、シャットダウン操作ではサスペンドになっており、通常のシャットダウン操作では完全にシャットダウンされません。チャームをWin+Cで起動し、シャットダウンではなく再起動をShiftを押しながら実行すると、正しいシャットダウンが選択できます。 当機では、BIOS変遷ボタンが表示されておりませんので、HPのサポートページより確認しました。

 

手順としては以下。

・ チャーム起動

・ メニューの再起動をShiftを押したまま実行。

・ 新たに表示されるシャットダウンを選択

・ 電源ボタンを押し、ESCを連打。

・ BIOSが表示されるので、BootSelectorからCDで起動。

 

忘れないようにBIOS変遷ボタンの表示をBIOSで設定しようとしましたが、 残念ながら出来ないようです。 UbuntuのDVDからLive起動を実施しましたが、HWドライバーの適用もしくはHDDパーテイションの問題でBoot中にハングする事象がありました。

 

次の手段として、以下がとれます。

・ LiveDVDのbootオプションにチートコードを追加。

・ Ubuntu13.04のDVDで起動。13.04を導入後にアップデート実施。

・ VMwareでの実行(HWドライバー依存の回避)

 

少々気になるのは、リカバリ等の為、既に3つほど余分に確保されているパーテイションがGRUBに対応できないと起動ができません。 納期も少ない事ですので、VMWarePlayerにて導入を進めます。

 

 

 VMWare Player はタイトルバーにもある通り、個人利用であれば無償で利用できます。メリットはWindows上で同時に複数のOSを起動できます。特に、当機のようにハイパワーなCPUを利用している場合には、CPUコア数を大きく割り当てる事が可能になり、非常に有効です。デメリットとして、HWドライバーはすべて仮想HWとなる為、ネイティブドライバーの恩恵を受ける事が出来ません。筆者の場合は、仕事用として問題がある為、ライセンスを購入するか、再度インストールをする事になるでしょう。個人的な検証では問題ありません。

 

 

当初の予定とは異なりますが、Windows8.1とubuntuの併用環境が出来上がりました。おそらくは、リカバリパーテイションを削除してしまえば、普通にブートできるのではないかと思います。

参考までに、13.04のディスクではブートが可能でしたが、MBRへの更新が無効化されたためインストールはエラーとなりました。これは、Thinkpadx202eでも発生した事象です。

 

 

使用していて、高性能な部分が多い反面、低コストゆえに採用されなかった部位は以下

・キーボードの質感、バックライト無し。

バックライトも最近のトレンドなので、選べるなら選びたいところ。

 

・ACアダプタープラグ

プラグが側面から出ているので、出来ればL型にしてほしかった。

可能であれば、マグネット型が選べるともっと良いです。ACアダプタコネクタは実は故障率が高いので、不意に引っ掛けてもさっと外れる事で耐久性は増します。 

 

・内蔵スピーカー

下面への反射を利用したスピーカーですが、低音が出ません。外付けを取り付ければ良いのですが、標準で付いていればなお良い訳です。住宅事情からヘッドホンの人はあまり関係ないでしょうか?

上位のモデルではこうした内容を盛り込んでいるのもあるので、ご検討ください。

 

BTOなので、多少選べるかとは思っていましたが、残念ながら選択できないようです。今後に期待したいです。

 

購入時にはSSD(mSATA)とHDDを同時搭載に構成した方が満足度は高いと思います。また、せっかくなので、BlueRayもつけたいですね。OSは好みですが、私の場合は、RDP受けの機能が必要なので、Windows8ならProを選びたいところ。

 

 

 

【“これは買い!”と思えるオススメポイント】

 

筆者が注目したオススメポイントは、有り余るCPU性能とグラフィック性能の高さです。これらを生かすには、モバイルは必要時のみに留め、マルチモニタ環境を整備する事と結論しました。

地デジ化により、パソコンのモニタとして利用できるTVも廉価になり、LuvBook Kシリーズであれば、同時3台のUXGA表示も可能です。(それ以上の表示できるモニタを持っていないので、情報があれば教えてください。)

コネクターがいろいろ出っ張るのは美しくありませんが、VGAとHDMIが同時に出力できるので、筆者のように3画面同時表示も可能です。たくさんの画面を表示し、複数の作業を行うには十分な能力があるといえます。

 

 

正面にREGZA 37Z3 37インチ,右側にDellデジタルハイエンド23インチ。

大きいと思っていたLuvBookが小さく見えます。

すべて1920×1024で表示しています。

 

 

 

 

 

実際のデスクトップでは以下のように大きさが違いますが、用途に合わせて表示すれば良いと思います。普段は大体20画面くらい表示している事もあるので、これだけ広ければ作業効率は上がるでしょう。

 

 

 

 

 うれしい誤算は、HDMIで出力した際にスピーカ出力がREGZAから出力されました。本体のスピーカーが悪い部分もわざわざ増設せずに低音が出るようになり結果オーライです。

 

 

 

まとめ

想像以上にパワフルなCPU、GPU。故にWindows7でも十分動けると思いました。

Windows8もおそらく、有志によって支援できるアプリがそろうでしょうし、きっと安定方向になると信じています。

使えば使うほどSSDもつけたくなるし、OSも一つ上が欲しくなるでしょう。

私のおすすめはmSATA+HDD構成で、7or8Proの構成が良いでしょう、

BTOの良さを生かしてオプションパーツを充実していただけるともっといかせるのではないかと感じました。

また、Ubuntu等の為のOS無しモデルも選べるとうれしいです。OSは持っているので。(他社でもOS無しはあまり無いですけど。)

 

 

 

謝辞:マウスコンピュータ様、インテル様、Zigsow様。今回のレビューの機会をいただきまして誠にありがとうございました。

 

 

 

 

2013/11/30

SSDを増設し、Win8proに乗せ換えましたので、ベンチを掲載します。

 

 

ちっちゃいです。

 

 

 やはり、SSDは素晴らしいですね。HDDでも、仕事には問題ないですけど、これほど違うと

不安になります。

 

WEI

 

 

 2013/12/08

一部の表現を改めました。

 

2014/08/13

WD Black2でベンチに使用しましたのでリンクを貼ります。

 

コメント (7)

  • 退会したユーザーさん

    2013/10/30

    レビューお疲れ様です^^
    とても、読みやすく参考になりました!
    てか、格好いいですね!
    ちょっと応募しなかったこと後悔です;;
  • パッチコさん

    2013/10/30

    くっくまーさん:
    ありがとうございます!
    今回はパソコンなので、守備範囲は広いですよねー。
    これだけのスペックで10万切るのはかなり頑張っていると思います。
    一方でコストの影響を受けている箇所も少しあります。
    その辺は後半戦で触れていくつもりですのでお楽しみに。
  • パッチコさん

    2013/11/09

    2013/11/09
    裏蓋を開けた状態の写真を追加しました。
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