レビューメディア「ジグソー」

990X Extreme Edition 始動!

メインPCの更なる強化の為に購入しました。
サンディにも興味があったのですが、こいつにターゲットを絞ってお金を確保しておきました。

さて、Core i7 980Xから一体何が変わったのか?
僕なりの角度から検証してみたいと思います。

■ロットナンバー
出回っているロットナンバーよく耳にしたりみかけるのは「3045A596」「3045A643」ですが、僕が購入したロットは「3045A709」というロットナンバーでした。
番号からして、後発ロットのようです。

IMG_4727_サイズ変更.JPG
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■パッケージ
980Xのパッケージより若干小さくなっています。
中に入っているクーラーなどは変化ないんですが、箱を開けた瞬間に何からビニールがぽとっと地面に落ちました。なんだろな、これ、と拾ってみたらなんとビックリ、CPUグリスでしたw

IMG_4725_サイズ変更.JPG
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■定格動作時
低格:133x26 =3.4GHz 0.967V

■BCLK
BCLK:220


■低電圧検証
僕は、常用OCや空冷OCにおいて、その石がどれだけ低電圧で回るか、というのは非常に重要な要素だと思っています。各クロック毎に起動できるギリギリの電圧を知ることで、各種の設定の目安を決めています。

以下は、4.0GHzからオーバークロック低電圧チェックです。
なお、各種ベンチは、スコアアタック用の設定ではなく、低電圧検証用のゆるめの設定にしてあります。タイムやスコアなどはあまり気にしないで下さい。

※オーバークロックは大変危険な行為です。
当方のレビューを見てオーバークロックをされて何かが起こったとしても当方は一切責任を取りません。
当たり前ですが、オーバークロックは自己責任です。

①Pi焼き
そのクロックでいかに低電圧でPaiが焼けるかを確認しています。

②3DMK06 CPUベンチマークテスト
そのクロックでいかに低電圧で3DMK06をクリアできるかを確認しています。


では、それぞれの低電圧テストの結果を掲載します。

【4.0GHz 低電圧テスト】
①Pai焼き 1.144V
低電圧テストpai 4.0GHz@1.144V.jpg
低電圧テストpai 4.0GHz@1.144V.jpg


②3DMK06 CPUベンチマークテスト 1.144V
低電圧テスト3DM06 4.0GHz@1.144V.jpg
低電圧テスト3DM06 4.0GHz@1.144V.jpg


4.0GHzを1.2V以下で各種ベンチマーク完走可能。
これはちょっと期待できるかも!


【4.2GHz 低電圧テスト】
①Pai焼き 1.158V
低電圧テストpai 4.2GHz@1.177V.jpg
低電圧テストpai 4.2GHz@1.177V.jpg


②3DMK06 CPUベンチマークテスト 1.158V
低電圧テスト3DM06 4.2GHz@1.177V.jpg
低電圧テスト3DM06 4.2GHz@1.177V.jpg


4.2GHzも1.2V以下でクリア。980Xからは信じられない耐性ですね。


【4.5GHz 低電圧テスト】
①Pai焼き 1.277V
低電圧テストpai 4.5GHz@1.277V.jpg
低電圧テストpai 4.5GHz@1.277V.jpg


②3DMK06 CPUベンチマークテスト 1.296V
低電圧テスト3DM06 4.5GHz@1.296V.jpg
低電圧テスト3DM06 4.5GHz@1.296V.jpg


※3DMVANTAGE 1.296V
低電圧テスト3DMV 4.5GHz@1.296V.jpg
低電圧テスト3DMV 4.5GHz@1.296V.jpg



4.5GHzを1.3V以内でクリア。このクロック域でこれだけの低電圧で駆動してくれれば、高クロックのベンチマークでも温度管理が非常にラクです。
このクロックまであげても温度があまりあがっていないんですよね。
驚くほど低発熱です。更にこの電圧では通らないだろうと思った3DM VANTAGEも通ってしまいました。


【5.0GHz 低電圧テスト】
①Pai焼き 1.462V
低電圧テストpai 5.0GHz@1.462V.jpg
低電圧テストpai 5.0GHz@1.462V.jpg


②3DMK06 CPUベンチマークテスト 1.528V
低電圧テスト3DM06 5.0GHz@1.528V.jpg
低電圧テスト3DM06 5.0GHz@1.528V.jpg



6C12Tで5GHzです。
まさか、このクロックが1.5V以内でさくっと起動してくるとは思いませんでした。
更に、空冷でのPai焼きも問題ありません。

1.528まで上げれば3DM06が完走します。驚異的な安定性です。

■空冷5.2GHz突破!
空冷で5.2GHzを1.541Vで達成しました。
低電圧テスト起動のみ 5.2GHz@1.541V.jpg
低電圧テスト起動のみ 5.2GHz@1.541V.jpg



僕の980Xは、空冷でこのクロックまで起動できませんでした。
5GHzですら6C12Tで起動させて、画撮するのは大変でしたが、この状態ブラウズしたりできるので、まだ余裕はあるんだと思います。
が、これ以上は、さすがに危険水域を越えているので、やめておくことにしました。

■5GHzで3DM06を回してみた
3DMark Score 34224
SM2.0 Score 12462
HDR/SM3.0 Score 16539
CPU Score 10395

CPU5.0GHz_3DM06_34224.jpg
CPU5.0GHz_3DM06_34224.jpg


※OS:Windows7 64bit

ついにWin7でCPU Score1万を超えることができました。
XPなら一体どれくらい伸びるか…。

僕は、5GHzで3DM06を通すのにはかなり苦労しました。本当に電圧のクセが980Xとは違うんです…。
購入された方は、QPIVに注意が必要とだけ記載しておきます。

■総評
感触としては、980Xよりも全然ラクです。でも、980Xをすでに持っている人が買い換える必要は全くないかと思います。なぜなら空冷の常用範囲である4.0GHz~4.4GHzまでであれば、いくら低電圧で動いても双方性能に違いはない、と言えるからです。

990Xの価値は常用を超えた先にあるクロックに期待したい人向けですね。
ベンチマークやゲームなどにこの金額をかけてもいい人ならば、非常に満足できる性能と自己満足を与えてくれる商品だと言えます。僕は、そうでしたw

各種設定においては、980Xとは電圧の挙動がまるで違います。
電圧設定は、オートにしない方がいいですね。

同じGulfのはずなのに、ここまで違うというのは正直驚きました。
ブラッシュアップ以上の何かがあるのではないかと思えます。

4.0GHz時ですが、Primeなどの負荷テストはこれからですが、1.2Vでブラウズ、画像編集できていたので、1.25Vでは余裕で常用できそうです。

空冷では、本当に化け物のような耐性を持っていて、5GHz以上の領域での安定性は驚異的です。

これから、高負荷テストによる常用範囲や各種ベンチマークなどの検証を追記していきたいと思います。
  • 購入金額

    92,800円

  • 購入日

    2011年03月05日

  • 購入場所

    ドスパラ

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