Microsoft認定プログラム MCP体験レビュー

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なぜMCPを取得しようと思ったのか?

金融機関へ派遣で社内インフラ系SEとして、さまざまなシステムがらみの業務をしています。
企画、設計、開発、構築、運用管理、サポートデスク、などを行う中で、調べながら独学で身に着けた技術と経験だけでは、何か物足りなくこれらを裏付ける資格がほしいということで、どの会社でも必ずと言っていいほど使われているMicrosoft製品のベンダー資格を取ってみようというのが、きっかけだったと思います。
派遣元の自社は、Microsoft Gold Partnerとして、MCP技術者を出さなけれなならないということもあり、講習会やセミナーなどを会社で用意してくれたことも、取得するきっかけになったと思います。
多くの職場でも国家資格の情報処理資格を推奨し、勉強されている方も多いとおもいますが、個人的には人とは違う資格がほしかったということもあって、取得しようと思いました。 個人的な見解で比較表を作ってみました。

MCPを取得するまでの受験対策は?

初めての受験はとても緊張しました。

会社が準備してくれた試験対策講習会が基本です。
講習会は、外部会社で開催される試験対策講習会(大抵は3日間で最終日の夕方は本試験)を受講しました。
赤本を中心に実機を使いながらの解説と最終日はオリジナルの問題集を解いて、そのまま受験という短期集中型のものでした。セミナーでの問題集や回答は、主催者側に回収されますが、精度の高い問題集でした。

もちろん、講習会の前にも勉強はしていますが、取得したMCP資格に関係する業務を実務でやっていることもあり、基礎知識はあったほうだと思います。
それでも、講習会前にはテキスト(基本は赤本(翔泳社MCP教科書)です。)が配られるため、一度目を通して、不明な部分などがあれば、インターネットで調査したり、実機で試したりしていました。

そのほかの対策としては、私の所属している会社がMicrosoft Gold Partnerということもあり、その特典でもある、mstepという、無償のe-learningを使ったこともあります。
時間のない方でも、好きな時に好きな分だけ受講できますので、Microsoftとパートナー契約がある会社であれば活用しましょう。


このように試験に対応した形式で、最後には小テストまであり、何度でも受講可能です。
ステータスなども管理できるポータルにもなっています。

独学となると、やはり赤本が基本になっています。読み通して、不明な点を調べて、実機で試す。
これに尽きると思います。

対策ではないのですが、MCPを受験したことのない方に試験会場の様子を書いておきます。
基本的には、MCP試験は、試験会場の専用のパソコンで実施します。
画面に問題が表示され、回答を選択していく形式です。
使い方などは会場で説明してもらえますし、それほど難しい操作もないので、初めてでも問題ないです。
試験の内容に関しては、口外しないという同意をすることになっています。
試験問題の一部や全部を、複製したり他人に漏らしたりすることは違反になります。
違反すると、取得しているすべてのMCPが無効になり、以後受験不可能になるので注意してください。

試験中は、結構厳しく監視されます。
常にカメラで監視されており、不審な動きをするとその場で試験終了になります。
たとえば、寒いからといってポケットに手を入れたりすることもダメです。
また、机の下にものを落としても、慌てて、自分でとってもダメです。

試験以外のことをする場合、挙手したうえで、試験官に伝えて許可を得てから動いてください。
スマホやケータイも持ち込んで受験できません。音が鳴った時点でダメだったはずです。

試験前にいろいろと説明されますので、その時に、持ち物類はすべてロッカーなどに預けることになります。
筆記用具や計算機は不要です。計算機は受験するパソコンで使えます。
筆記用具は、ミニサイズのホワイトボードとペンが渡されます。
持ち込み可能なのは、普通の腕時計だけだったと思います。

試験終了後、画面上で試験終了をクリックした後、1分後くらいに、合否が画面に表示されますが、何度受けても、この1分間が異常に緊張しますね。

私が受験してきた中で特殊だなと思ったものを紹介します。
試験によりますが、シュミレーション問題やシナリオ問題などがあります。

シュミレーション問題は、今はもうないかもしれませんが、問題に対して、実機の画面で事象を解決する問題です。これに関しては実機で操作したことがない限り対策がありませんでした。たぶん、丸暗記対策でしょうね。

シナリオ問題は、情報処理試験の午後問題に近いですが、結構きついです。
通常の選択問題が完了した後に、シナリオ問題が出てきます。
20分程度の試験時間でかなりの長文を読み、5~6問の問題を10~15個くらいの回答群から回答するのもが5問ほど出ました。
しかも、前のシナリオ問題には戻れない縛りが入って、心が折れそうになりますので注意。
情報処理試験では、問題にメモや印など書き込めますが、ホワイトボードに書くのはつらいです。
丸暗記対策や問題集対策ですかね。

MCP合格のための秘訣・コツは?

実務で使っていることにはかなわないですね。
赤本を一通り読んで、不明だった箇所を、調査して実機で試すのをお勧めします。

問題の表現が独特の試験もありますので、通勤途中や時間のある時に問題集をひたすら解き、出題の傾向を勉強するといいと思います。

問題集丸暗記の方法で合格している方もいるとは思いますが、最近のものは丸暗記でも厳しいと思います。
新しいMCP試験のほうが取得しやすいと思います。試験も時間がたつと、合格者調整のためか、それなりに難しくなると思います。

いいのか悪いのかわかりませんが、某オークションの問題集を、最後の仕上げに使うと効果的かもしれません。

私は業務で必要になるであろう資格を中心にとっていきましたので、基礎知識と基本動作は分かっていましたので、問題を理解するまでは早かったと思います。

MCPを取得してビジネスに活かすことはできた?

SQL Server、WindowsServer 2008、Windows 7、Exchangeとすべて、職場で使っています
SQLServerは、開発から運用管理まで、幾度となく使っています。
WindowsServer 2008は、私自身がドメイン管理者だったり、運用管理するうえで持っていると役に立ちます。
Windows 7は、効率的なWindows7の展開ということで、今現在活躍中です。
MDT(Microsoft Deployment Toolkit)を活用した、ライトタッチで社内標準環境の大量PCキッティングに関する効率的な方法を、試験を取得していなければ、知っていても実績がないため、実行に移らなかったと思います。試験で出題されたことで、正しい方法であり、展開方法として確立されている技術だと確信できたため、上司にも提案できました。

MCP取得のメリットは?

一言でいうと、実用的なITスキルの資格でしょうか?
試験の種類にもよりますが、単純な選択問題の試験で終わるとそれまでなのですが、内容を理解していれば、現場で活用できます。

問題も現実味がないようなシナリオが多いですが、考え方や使い方などは変わらないので、覚えておくとシステム設計時などに役に立つことが多いです。

私の派遣先の会社がそうなのかもしれませんが、IT関連に疎い方が多く、システムはシステムやさんに任せてしまえというような風習があり、一端の派遣社員に調査や作業が丸投げされることが多々あります。

そんな中で、いろいろと技術調査や原因調査などをして、回答をする際に、MCPを持っていることで、技術と知識が証明されますので、自信をもって説明することができます。
説明される側も、あいまいに説明されるよりも、自信をもって説明されるほうが、いいに決まってますから。

技術的な部分の裏付けにもなりますので、ユーザーへシステムやソリューションの提案をする際にも説得力があります。

あと、メリットというわけではないですが、名刺なんかに使える、ロゴの使用権が個人的には気に入ってます。



あとがき

現在まで、約10個のMCP試験を取得してきました。
ざっと書かせていただきますが、

70-431 TS: Microsoft SQL Server 2005 Implementation and Maintenance
70-680 TS: Windows 7, Configuring
70-686 PRO: Windows 7, Enterprise Desktop Administrator
70-640 Windows Server 2008 Active Directory, Configuring
70-642 Windows Server 2008 Network Infrastructure, Configuring
70-646 Pro: Windows Server 2008, Server Administrator
70-662 TS: Microsoft Exchange Server 2010, Configuring
70-663 PRO: Designing and Deploying Messaging Solutions with Microsoft Exchange Server 2010
70-659 TS: Windows Server 2008 R2, Server Virtualization
70-681 TS: Windows 7 and Office 2010, Deploying

と、取得させていただいています。こう見ると、だいぶ古くなってます。

そして、MCPの資格は、ランクがあり、特定の資格を複数取得するとランクが上がります。
MTA→MCSA→MCSE、MCSDと3段階に分かれています。

たとえば、70-640 Windows 2008 AD+70-642 Windows 2008 Network+70-646 Windows 2008 Server Administratorを取得すると、MCSA Windows Server 2008という上位レベルのスキルの証明をもらえます。
さらに上位には、MCSE、MCSDという最上位の証明をもらえるようになります。

私も以下のような称号も頂いております。
MCSA Windows7
MCSA WindowsServer2008
MCITP Enterprise Messaging Administrator
MCITP Server Administrator
MCITP Enterprise Desktop Administrator
をもらっています。
こっちも、現行のものにアップグレードする必要がありそうです。



MCPの資格体系は結構複雑です。パッと見3段階ですが、これらを取得するために、いくつものMCP資格を取得する必要があります。
これからMCPを取得する人は、自分の目指すべき技術者を見据えて、資格体系や今後の取得計画を考えて取得したほうがいいと思います。

MCPを取得する得点というほどではないですが、MCPを取得すると専用のメンバーサイトに行けるようになります。
メンバーサイトでは、名刺やメール署名になんか使うロゴの作成や、過去に取得したMCP資格の成績証明書ダウンロード、そして英語ですが何気に便利な、Certifications Plannerが、試験計画に役に立ちます。


私の拙いMCP体験レビューを見ていただき、ありがとうございました。
このレビューを書かせていただいて、気が付いたことは、私の持っているMCP資格が古くなってきていることに、焦りを感じていることです。
確かに最近、取得していなく、レビューのために一覧などを見て気づきました。
今の仕事が落ち着いたら、アップグレード試験を受けて、最新化をしていきたいと思います。
このレビューがこれからの、MCP技術者の参考になればと思いながら、私のレビューを終わらせていただきます。


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