キーの配列は、標準的な日本語キーボードだ。109/JIS配列でローマ字入力、かな入力の両方に対応。キートップには英字とJISかなの両方が刻印されている。
  ファンクションキーは12個。最下段は、[Ctrl]キー、[Windows]キー、[Alt]キー、[無変換]キー、[Space]キー、[変換]キー、[ひらがな]キー、[Alt]キー、[Windows]キー、[アプリケーション]キー、[Ctrl]キーがほぼ等間隔に並んでいる。

タッチタイピング(盤面を見ずにキーを打つ技法)を行う場合、指の定位置であるホームポジションは、左親指が[Space]キーに、右親指が[変換]キーの上にくるため、どちらの指でも変換できる。キーピッチ(キーの中心から中心までの間隔)は19.05mmあり、手の大きい人でも余裕だ。


 キーボードを選ぶ上で最も重要なのは、キータッチといっていい。ほかの要素はスペックや写真からもある程度判断できるが、キータッチだけは、実際に打ってみないと自分に合うかどうか分からない。それだけ個人の好みを反映する要素だともいえる。
  ACRYLUXシリーズのキータッチをスペックで表現すると、
・キースイッチはパンタグラフで、1キーにつき1,000万回の耐久性を備える
・キーの土台は1mm厚のジンク加工スチール板を採用
・キーピッチは19.05mm
・キーストロークは2.2mm±0.5mm
  ということになる。
  パンタグラフキーとは、ノートパソコンによく採用されているスイッチで、軽くて浅いタッチ感が特徴だ。キーの中心を押さなくても、キートップならどの位置を押してもキーが垂直に沈むため、打ち間違いも少ない。

●打ち心地はどうか、検証してみた!
  では、実際に打鍵してみよう。キー配列は少し斜めになっていたり、上下にズレていたりするものもあるが、キートップの文字を見て打つわけではないので、ほとんど気にならない。キータッチは非常に軽く、筆者の好み。「T」や「Y」など人差し指を伸ばさなければならないキーも、バタフライキー特有の隅を押してもきちんと認識されるせいで、ミスせずに打鍵できた。
  デスクトップ用のストロークの深いキーボードに慣れている人にはちょっと物足りないかもしれないが、慣れればこのタイプのほうが手にかかる負担が軽く、すいすい打てることが分かるだろう

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