キーボードを選ぶ上で最も重要なのは、キータッチといっていい。ほかの要素はスペックや写真からもある程度判断できるが、キータッチだけは、実際に打ってみないと自分に合うかどうか分からない。それだけ個人の好みを反映する要素だともいえる。
ACRYLUXシリーズのキータッチをスペックで表現すると、
・キースイッチはパンタグラフで、1キーにつき1,000万回の耐久性を備える
・キーの土台は1mm厚のジンク加工スチール板を採用
・キーピッチは19.05mm
・キーストロークは2.2mm±0.5mm
ということになる。
パンタグラフキーとは、ノートパソコンによく採用されているスイッチで、軽くて浅いタッチ感が特徴だ。キーの中心を押さなくても、キートップならどの位置を押してもキーが垂直に沈むため、打ち間違いも少ない。
●打ち心地はどうか、検証してみた!
では、実際に打鍵してみよう。キー配列は少し斜めになっていたり、上下にズレていたりするものもあるが、キートップの文字を見て打つわけではないので、ほとんど気にならない。キータッチは非常に軽く、筆者の好み。「T」や「Y」など人差し指を伸ばさなければならないキーも、バタフライキー特有の隅を押してもきちんと認識されるせいで、ミスせずに打鍵できた。
デスクトップ用のストロークの深いキーボードに慣れている人にはちょっと物足りないかもしれないが、慣れればこのタイプのほうが手にかかる負担が軽く、すいすい打てることが分かるだろう