KLIMAX DS徹底攻略 第七話

ネットワークケーブルで音が変わる?

さてKLIMAX DSを屋内LANに接続してみたものの、どうにも音がしっくりこない。やはりLANケーブルに問題があるのだろうか。LANケーブルには数種の規格があり、カテゴリ5や6などと区別されている。この数字が大きいほどノイズ対策が強化されているようだ。屋内配線に用いられているLANケーブルの規格は不明だが、繋ぎ替えた途端に音が明らかに鈍ってしまう。これではせっかくのKLIMAX DSが台無しだ。しかし前向きに考えれば音を良くするヒントを見つけることができたともいえる。そこで、LANケーブルのカテゴリや長さによって音に違いが出るのか試してみることにした。どうやら線の撚りが細かい上位カテゴリのケーブルほど、音像のフォーカスが定まりレンジ感も拡がるようだ。また、短いケーブルの方が鮮度の高い音を聴かせてくれる。それから電源ケーブルの近くにLANケーブルを配置してみたところステレオ定位が定まらなくなり、下位カテゴリのケーブルでは著しくクオリティが損なわれた。

こうなると今後LANケーブルそのものをじっくりと吟味する必要がありそうだ。結局ネットワーク環境は今まで通りに戻し、ケーブルはなるべく短いものに変更した。

ソフトウェアのアップデート

仕切り直して、次はLinnGuiとLinnConfigをアップデートしよう。LinnGuiの最新版はLINNジャパンのホームページからダウンロードできる。ダウンロードするとダイアログボックスが表示されるので[実行]をクリックしてインストールを開始する。私のPC環境では、ものの数秒でインストールが完了した。さらにLinnConfigも最新版をダウンロードして同様にインストールする。これら一連のソフトウェア・アップデートはLinnConfigからも実行できるようだ。LinnConfigのウィンドウ中段にある【Updates】タブからアップデートしたい項目を選択すると、自動的にダウンロードとインストールが行われる。早速、最新バージョン(2008年10月現在)のLinnGuiを起動してみよう。なにやら左下に見慣れないボタンが追加されたようだ。ボリュームコントロールとミュートのようだが、クリックしても特に反応がない。どうやらこれはKLIMAX DSとAKURATE DSではなく、MAJIK DSとSNEAKY MUSIC DSに使える機能のようだ。コミュニケーションリンクに対応したLINNのプリアンプにも使用できるようだ。

ファームウエアのアップデート

今度はKLIMAX DS本体のファームウェアをアップデートしよう。LinnConfigを起動し、中段の【Updates】タブから【Device Firmware】を選択する。するとKLIMAX DSの表示窓に丸いリングが点滅した。どうやら、この点滅がアップデート中を意味しているようだ。ファームウェア・アップデートには5分ほどの時間を要した。

さて、この最新ファームウェアは従来のWAVとFLACに加え、MP3、AIFF、アップルロスレス(ALAC)の再生が可能になった。また、本体の表示窓に曲名やアーティスト名などのタグ情報を表示できるようになった。さらに、SHOUTcastとPODCAST(インターネットラジオ)も再生できるようになり、ネットワークオーディオならではの利便性を享受できるようになった。

今のところアップデートは機能追加がメインのようだが、今後はサウンド面に手を加えたファームが登場することも当然考えられるだろう。

屋内配線に接続 LANケーブルを聴き比べ LinnConfigからアップデート ファームウェアのアップデート ファームウェア・アップデート中の表示