今回のレビューは『ラトックシステム「RP-MP2-BK」「RS-USB6CG」「RS-HD2HDA-4K」でエンタメを快適に堪能!』レビューアー選出によるものです。
今回レビューさせていただいたのは、『RS-USB6CG「6ポートUSB急速充電器(スタンド付)」』になります。
最近の電子機器はUSB充電が基本になっているので、最早USB充電器は生活必需品の1つであると言えますが、宅内の電子機器の数が多くなってくると、同時に充電したい機器の数も増えてきます。
充電ポートの数は大いに越したことはないですが、多すぎても本体サイズが大きくなりすぎて邪魔だったりします。
少なすぎず、多すぎず、と言うことで、私的には5~6ポートの物が使いやすいように思います。
QC2.0対応は嬉しいが、通常ポートは使い分けが面倒かも
先ずは『RS-USB6CG「6ポートUSB急速充電器(スタンド付)」』の仕様を。
定格出力の項目を見るとポート1~3は最大5V/2.1A。
ポート4~5は最大5V/2.4A。
ポート6がQuicklCharge2.0対応で、通常時は最大5V/2.4A、QC2.0時は9V/1.2A、12V/1.0Aで接続した機器に応じて自動的に切り替わるようです。
ポート1~3の2.1Aと、ポート4~5の2.4Aの使い分けが悩ましい所ですね。
ただ実際問題2.1Aと2.4Aで気になる程変わるかと言えば変わらない気もします。
また2.1Aや2.4Aと言っても最大値の話なので、接続した機器に応じて適切に処理されるでしょうから、どの機器が2.4A対応だから、というように難しく考える必要もなさそうです。
となれば、寧ろ全てのポートで最大5V/2.4Aでも良かったんじゃないのかな?と思いますが……
その辺りは何か理由があるのでしょうかね?
QC2.0については対応機器が必要ですが、対応していれば充電時間が短く済むので嬉しい機能ですね。
立てても良し、寝かしても良し
では商品の方を見ていきたいと思います。
先ずはパッケージから。
クリアパッケージで本体が見えている状態です。
下の台の部分が箱になっていて、中に取説や電源ケーブルが入っていました。
内容物一覧。
本体には予めスタンドが取り付けられています。
そして箱の中から取出した取説と電源ケーブル。
本体を立てた状態。
スタンド部分が末広がりで、しっかりと安定しています。
本体を前方に、スタンド部分を後方に動かすことで、スタンド部を取り外すことが出来ます。
そして横に寝かせて置いた所。
本体背面のラベルを確認すると、ちゃんとPSEマークが有りました。
国内で販売されている充電器については、電気用品安全法の対象なので必ずPSEマークが付いています。
逆に言えば、PSEマークの付いていない充電器は違法なので使用してはいけません。
PSEマークにはひし形と丸型の2種類がありますが、ひし形のPSEマークについは「特定電気用品」が対象となっており、JET等の第三者機関による認証が必要です。
PSEマークについて詳しくはJET(一般財団法人 電気安全環境研究所)等の説明に目を通されるのが良いと思います。
さて、ポートの中に 一つだけ色の違うものがありますが、良く見るとQC2.0の文字が。
この色の違うポートがQuick Charge 2.0対応ポートになります。
QC対応スマホだと、このポートに繋ぐと充電時間を短縮できるわけです。
Quick Charge 2.0については、以下などを参考に。
・「Quick Charge 2.0」とは - いまさら聞けないスマートフォン用語
さて、話を戻して形状的な事を。
良くある縦横両置きの充電器は四角い形をしていて、どちらにでも置けますよ、なのですが、RS-USB6CGについてはスタンドを付けて立てる形になっています。
これは場所を取る反面、本体を立てた時の幅だと倒れやすいのをスタンドの広さで足元をしっかりカバーしてくれるので、立てた時の安定性が段違いに良いです。
その分、本体を全体的に伸ばせるようになり、ポートとポートの間に余裕があるレイアウトに出来ているのだと思います。
6台繋いでも余裕の安定性
では、実際に使用してみたいと思います。
今回使用する機器は以下の6つ。
- amazon Fire HD 10 タブレット 2017
- lenovo YOGA TABLET 8
- Newニンテンドー3DS LL
- FREETEL priori2
- HUAWEI GR5
- HUAWEI nova
・amazon Fire HD 10 タブレット 2017
・lenovo YOGA TABLET 8
・Newニンテンドー3DS LL
今回充電中の電力測定にはエコキーパー(簡易電力計)EC-03を用いました。
RS-USB6CGは製品仕様上、全ポート合計62Wの出力が可能なので、全部繋いでも半分ちょっとしか行ってないことになります。
今回使用している機器の中で、HUAWEI novaは唯一のType-C対応機器で急速充電にも対応していますが、残念ながらnovaが対応しているのはFCP(Fast Charger Protocol)の方で、Quick Chargeには非対応です。
と言う訳で、今回QC2.0の恩恵はありません。
さて、暫くすると一部の機器が充電終盤に差し掛かったのか、ワット数が34Wから27Wに減少していました。
安定性重視
コンパクト筐体の充電器に比べると、本体サイズ自体は大きめです。
その分、隣り合うUSBポート同士の間隔には余裕があります。
またコンパクト筐体にありがちな、多数の機器を繋いでの充電時に本体が熱くなるという事も無く、安定した電力供給が出来ていたように思います。
今回、簡易電力計を用いて充電時のワット数を確認しましたが、6台の機器を繋いだ状態でも定格最大値の半分程度という結果になりました。
昨今ではノートPCやタブレットPCもUSB充電だったりしますが、それらの大型機器を繋いだ場合でも安定した電力供給が見込めそうです。
末広がりなスタンドで接地面にどっしりと根を下ろす事で、立てて使っても安定して使える点もGoodです。
二重の意味で安定して使える充電器と言えます。
一方、最初に書いたようにポートによってアンペア仕様が異なり、ユーザーが戸惑う仕様になっている点は残念ですね。
立てた場合で考えるなら、余り電力を必要としない機器は上の方へ、電力を必要とする機器は下の方へ、と覚えておけば良い気もしますが……
実際には、普通のタブレットやスマホ、ゲーム機程度なら、余り気にせず適当に刺しても問題は無さそうです。
QCに関しては、対応機器を持っているか否か、に尽きますね。
QCについては歴史がある分、キャリアスマホ等で対応機器も多いので、先ずは手持ちの機器の対応状況から確認するのが良いかも知れません。
現状ではスマホの急速充電規格がQCを始め、USB PDや、HUAWEIの独自規格なFCP・SCPなど乱立して混乱気味であるのも事実です。
接続に使用するケーブル側にも対応が求められる物もあり、使用するケーブルの品質も問題になってきます。
日本国内で流通しているスマホについて、ある程度はRATOC側で対応一覧表のような物が用意されていると事前確認が楽になって良いのになぁ、とも思いました。
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