実施予定のレビュー内容:釣りかキャンプにての通常使用での着心地や汗など蒸れにくさ通気性をレビューします。
雨天になった時は防水性と晴天時との比較も
レビュー課題以外でやってみたい内容:もう6月で暑いので少しだけですが普段使いでの使用
雨天時があればのカッパ替わりの使用
2つのレビュー内容を約束したのですが、仕事の都合で期間中に前述の釣りとキャンプでの使用はできませんでしたので、
後述の普段使い使用してのレビューのみ、しかも雨天にも恵まれませんでしたw
なので代わりにシャワーを浴びて防水性能と透湿性能を、あと追加で脱衣のしやすさをレビューします!
自分はフライフィッシングをするので透湿性能のあるウェーダーやレインジャケットを使っています。
渓流遡行には雨天時もたまにあるので防水性能および夏前後はかなり汗をかくので透湿性能も重要です!
自分は晴れ男なのと天候を選んでの釣行なので現所有レインジャケットはまだ3回ほどしか使用してませんが、透湿性能のあるなしで快適性が別次元ですので期待せざるを得ません!
パッケージ表
パッケージ裏
パッケージを見ると期待してしまいますね~
4900円で耐水圧も高く、透湿性能もある!
価格は4900円!
耐水圧10000mm
透湿度5000g/㎡/24H
「耐水圧」とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値。レインウェアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。
例えば、耐水圧10,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて10,000mm(10m)までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。(JIS規格)
一般的な目安
20,000mm --- 嵐
10,000mm --- 大雨
2,000mm --- 中雨
300mm --- 小雨
(傘の耐水圧:250mm程度)
10,000mmなので大雨に対応しています!
ちなみにキャンプテントだと1000~5000mm程で3000mm以上あれば雨に強い部類です。
「透湿度」とは、生地1㎡あたり24時間で何gの水分(水蒸気)を透過できるかを表します。
水分表記ですが水は通さず水蒸気として透過します。
有名なゴアテックスで3レイヤーだと13500g/㎡/24Hのようです。
ただしゴアテックスは2万~6万あたりの製品が多く高価です。
価格差があり2.5倍の差があるのは当然です。
東レのエントラントだと10000mmで10000g/㎡/24Hのレインスーツで6千円台のものもあります。
以前使用していたウェーダーがエントラントで透湿性能がないものは汗でビタビタに濡れるのに対して
夏はしっとり程度、春秋はサラサラなので大変お世話になっています。
このへんがライバルでしょうか?
ライムイエロー(サイズL)の透湿レインスーツはデザインも良い
●色 5点
画像ではグリーンイエローな感じですが実際の色は後述の胸ポケットや袖口の画像の色に近いです。
雨天時には車やバイクなどからの事故を防ぐためにも視認性は大事なので、ライムイエローは目立って良いです。
脇から内側にグレーの2色なのも1色よりデザイン的にも好きな感じです。
●サイズ 3点
自分は169cm70~75kgで小太り体型です。
普段はLで、上着は少し大きめズボンは丁度のパターンが多いです。
こちらはTシャツとジャージの上から着て、上着は丁度で、ズボンはわずかに窮屈感があり普通のLサイズと比べて少しスリムな感じです。
レインスーツなら厚着の上からも着れるように、もう少し太めのほうが良かったと思います。
購入する時はワンサイズ上が良さそうです。
丈の長さは普通のLサイズ並で余りましたが、レインスーツは長めでないと防水的にダメなのでここは十分でした。
裏地のコーティングが素肌に・・・
●表生地 5点
いかにも透湿素材の滑らかな感触でしっとりしています。
厚みも東レのエントラントに似ていて厚すぎず薄すぎずと丁度良い感じです。
●裏地 1点
まず気になったのは裏地が防水コーティングされたままの生地でした。
こういうのは素肌に引っ付きやすいので、晩春~初秋の暑い時期には汗もかき余計に不快になる可能性が高いです。
通常はそれを防ぐために裏地にメッシュ生地などを使い、引っ付きやベタつきを防いでいます。
ココらへんが安さなりの、または工夫足りずな所ですね!
ですが防水コーティングは細かい所も隙間なく、縫製の精度も良いです。
●前面ジッパー 4点
YKK製ではないと思われますが、結構しっかりしていて引っかかるような事はありません。
生地も厚めなので巻き込みもなく、なかなか良いです。
ですがやはり耐久性が気になります。
止水テープ付きのジッパーで隙間からの水漏れ対策と、裏側が生地で4cmもガードされているので
そこで防水できると思います。
ジッパー部分の裏地も防水コーティングされているし、なかなか丁寧な作りです。
●ポケット 4点
前面両サイドに2つと左胸に1つあります。
両サイドの2つは防水性を高めるために生地を互い違いにして奥に通常ジッパーのポケットの構造です。
胸ポケットは前面ジッパーと同じ止水テープ付きのジッパーで、上部のジッパーを閉じた時の隙間から水が入り込まないようにジッパーを覆う生地が取り付けられています。
●フード 2点
2ヶ所ベロクロがありフードを留めるためのもの(フード外側首上)と、襟状に畳んで止めておけるもの(画像の裏地側)がついています。
できれば襟が最初からありその中にフードを収納できれば良かったです。
そうでないと皺になる部分に水が溜まりそうです。
●袖口と裾と上着のエンド部分 3点
袖口はベルクロで絞れるようになっています。
裾は1箇所のボタンのみ
これはイマイチ!留めにくいし、こちらもベロクロにすべきです。
上着のエンド部分の内側に滑りどめ加工がしてありました。
予想ですがかがんだ時などのめくれ防止でしょうか?
細かい配慮ですね。
防水性能は良いが透湿性能は・・・
6月は仕事で持ち歩いていましたが雨が降らず、着る機会なしでした。
7月は1度雨天のチャンスがあったのですが、家に忘れてましたorz
しょうがないので7月の暑い最中、自家用車の洗車作業30分とシャワーで実用性を試しました!
ついでに脱衣のしやすさも記述しておきます。
●通常使用 (自家用車の洗車作業30分 結構厳し目な条件です)
1番暑さの厳しい季節ですので流石に日中は無理ですので朝6時気温27℃での試験です。
20分たつと流石に汗を結構かいていました。
腕を動かすと裏地がくっついてくるのが分かります。
30分後、洗車作業終了。
脱いでみたら裏地に結露がびっしりでした!汗が水蒸気になってから裏地の温度で結露したようです。
テントで寝たときと同じ状況ですね。
汗だくになるとレインスーツを着ている意味が半減してしまいました!
●シャワーを斜め上から毎秒0.2L程を10分、フードを被って浴びてみます
感覚的には豪雨に相当しますね!
上記作業後に写真を撮ってからもう一度着用。
これほどでも染み込みなどはありませんでした。
腕部分は水玉に撥水していました。
ですがサイドポケットの中に入れていたものは水がついていました!
サイドポケットのジッパーに止水テープが無いのが原因かもしれません。
●脱衣のしやすさ
○クーラーのある部屋26℃で試着
着る時 汗をかいていないので裏地の肌へのひっつきはそれ程気になりません。
脱ぐ時 30分着た後でも汗はほとんどかいておらず、すんなり脱げました。
○上記作業30分後の汗をかいた後
着る時 一度脱いでもう一度着ようとしましたがベタベタで気持ち悪いです。
一応シャワーテストするために着ましたが肌部分で引っかかります。
衣類の部分は大丈夫でした。
脱ぐ時 半袖、5分丈ジャージだと素肌もべったりで、やはり脱ぎにくい!
ズボンの方は裏返し状態になりそうでした。
○シャワーテスト後も似たような状況でした。
以上実用性でのレビューでした。
やはり裏地の工夫が足りない、秋~春用のレインスーツ
やはり夏場前後にこれを着て動くと必ず汗をかきます!
その時裏地が素肌にくっつき、動きにくいのと気持ち悪いのと脱ぎにくさに合わせ透湿性能が低下します。
低下すると更に蒸れるという悪循環になります。
やはり裏地にメッシュ生地をあわせたほうが製品評価も違っていたと思います。
他の造りはお値段以上なのに惜しいですね。
ただし汗のかきにくい方や秋~春の涼しい時に着用する分には十分な防水透湿性能だと思います。
基本は秋~春用のレインスーツで長袖長ズボン着用の上使用した方が良いですね。
きっちょむさん
2017/07/22
私も、これを含めていくつかカッパを持っているんですが、
全くの同意見で夏場使おうと考えているなら透湿度5000g/㎡/24Hは足りないと思います。
辛口批評で良いと思いました^^
patriさん
2017/07/22
やはり雨が多い季節の梅雨前から秋に使用することが多いので、
暑さと汗対策は重要ですよね。
メシュがあれば肌に付かず、もう少し透湿性能も上がり、
★4以上をつけていたと思います。
価格が上がっても10000g/㎡/24Hと裏地の工夫が欲しかったですね。
辛口評価せざるを得ませんでした。