いつもの自分でいられる旅。非日常の中の日常の快適さに驚き。
あじさいの美しい6月、久しぶりの箱根旅行。
東急バケーションズ箱根強羅に2歳、6歳の男児とともに家族で滞在してきました。
◆リゾートマンションって何?
ホテルとも、別荘とも違う、いわゆる「タイムシェア」。
ホテルは1泊ごとに宿泊費用を支払うけれども、金額によってはお部屋が狭くなってしまう。
別荘を買うと広くて自由に使えるかもしれないけれど、管理も自分でしなければいけなくて大変。
そのいいとこどりをしたのが「リゾートマンション」。複数のオーナーで物件を共有して使うことで、安価で、そして管理運営もおまかせできて、さらに全国いろんなところにある施設を使うことができるというシステムです。
実は我が家、ディズニーのタイムシェア(ハワイのアウラニを共同所有+世界中のディズニーリゾートも利用可能)を検討したことがあり、なんとなくシステムはすぐに理解することができました。
宿泊するには「ポイント」が必要で、そのポイントを年単位で(たとえば1年100ポイント、など)購入して使っていく仕組みになってます。
施設や宿泊する季節によって必要なポイントが替わります(繁忙期はたくさんポイントが必要)。
ディズニーのはかなり長期間の契約だったけど、東急バケーションズの場合は、5年利用権など短い期間でも販売があるようなので、ライフプランに合わせやすそうです。
タイムシェア物件は、普通のホテルよりも広くて設備がきちんとしているイメージがあったので
今回の滞在もかなり楽しみにしていました。
◆広い!綺麗!便利!一言でいうと「住みたい」部屋
「中強羅」駅から歩いて7分ほどの場所に「東急バケーションズ箱根強羅」はありました。
綺麗なマンションのような外観。
こちら、タイムシェア形式のリゾートマンションですが、
フロントにはスタッフさんがいらっしゃいます。
服装こそカジュアルですが、とても丁寧に対応していただき、子供たちには館内用のキャラクタースリッパまで貸し出してもらえました!これ、とっても喜んでいました。
アンパンマン教の次男は、帰りにこれをお返しするのにかなりグズりました。(笑)
案内されたお部屋に入って、びっくり。広い!そしてとっても綺麗!
廊下、長いです。
いきなりテンションが上がってポーズを取り出す長男(笑)
リビングダイニングは
広すぎて1枚の写真に収まらないくらい。
テレビの右側にはローテーブルとソファ。こちらのソファはソファベッドになっていて
広げて寝具をつければ大人2人が寝ることができます。
さらに、6畳の和室もつなげられるようになっていて、
リビングダイニングと合わせて20畳以上は確実にあろうかという広さ!
子供たちも入って早々はしゃいでいました(笑)
そして、カウンターの向こうにはしっかりしたキッチンが。
調理器具も一式そろっています。炊飯器、電気ポット、トースター、コンロは電気タイプで2口です。エスプレッソマシンもあり、フロントでカプセルを購入できるようになってました。
こちらのお部屋の最大収容人数が6名ということで、食器類もすべて6人分そろっています。
カトラリーもしっかり6人分。栓抜きやピーラー、おろし金といった
ないと困るけどたまにしか使わないような調理器具もしっかりあるのがうれしい。
(実際、瓶ビールを買って行ってたので栓抜きがあって助かった…)
そして、この広ーいリビングダイニングのほかに、さらに「寝室」があるんです!驚き!
ここはベッドが2台あり、クローゼットや小さめのテレビ、金庫もあります。
夫曰く、「普通のホテルはこの一部屋分くらいだよね」とのこと。まさにその通り。
この一部屋でも十分、家族で過ごせます。
そして洗面台はなんとダブルシンク!
6名まで宿泊できるということなので、多人数でも順番争いが起きにくい仕様、素晴らしい。
ちゃんと踏み台も用意されていて、子供でも手を洗ったり歯磨きしたりできました。
鏡に映っているのは洗濯機&乾燥機!これも各部屋にあるのは本当に助かる!
特に子連れは汚れ物が出やすいので、いつもホテルに一つランドリーがあれば御の字ですが
これなら時間を気にせずいつでも洗えます。
洗濯機があるということは当然、洗剤やお洗濯セットもある!
我が家は乾燥機を使ったので物干しは使わなかったけど、こういうものはわざわざ旅行に持ってこないから常設してもらってると本当に便利ですよね。
さらに掃除機もあるんです!本当に至れり尽くせり。
間取り図はこちら。(公式サイトより)
…これ、はっきり言って理想の間取りじゃないですか…?
シェアリングリゾートとしても最高ですが、私、もう普段から住みたいです。77平米。
正直、シェアリングリゾートということで、もっと使い古されているのかと思ってたんです。
でもきちんと管理する方が毎日常駐されているからかとてもきれいに保たれていて
ホテルのような綺麗さなのに、備品や環境は家のようにかゆいところに手が届くという素晴らしいお部屋でした。
◆大浴場も最高
しかも、部屋風呂だけじゃなくって、ちゃんと露天風呂まであって
温泉気分もしっかり味わえます。(写真はありませんが…公式を見てね)
箱根に来たら、温泉に入らなくちゃね!!!!
大浴場はすごく広くはないけど、洗い場が10個ほどあり、浴槽も広め。
全体の部屋数がさほど多くないので大浴場が混雑しないのも本当に快適でした。
何度か入りに行ったけど、脱衣所が混みすぎてるとか、洗い場があいてないということがなかったです。
◆いざ、お食事タイム!
温泉大好きな夫と長男がさっそく大浴場に入りに行っている間に、お料理開始!
道中で買ってきた食材を冷蔵庫に入れて…(もう完全に家の冷蔵庫みたい!笑)
持参したお米を炊飯器で炊きます。3合の小さいお米袋を持ってきました。
3合全部は多いかな、と2合分炊いたんですが、輪ゴムがあって助かったー!
こういうとこ、本当にかゆいところに手が届く、感じ。
麺類大好きな子供たちには、強羅駅で買った自然薯そばをゆでます。
箱根湯本の干物屋さんで買ってきた干物をフライパンでジュージュー。
二口コンロだからお蕎麦ゆでながらでもおさかな焼けちゃう。
アジサイの季節限定の蒲鉾もカット!
いろいろ買ってきたおつまみも開封して、超簡単な夕飯。
炊き立てごはんに焼きたてのお魚ってだけでめっちゃくちゃ美味しかった!
干物、子供たちにもパクパク食べられてこのあとさらに2尾追加で焼きました。
やっぱり新鮮なお魚はおいしいんだなぁ。
箱根のビールも買ってきました。3種類あったうちの1本だけど、全種類買えばよかった…。
炊き立てごはん、おさかな、ビール、おつまみ、最高(語彙力低下)
テレビ見ながら食卓に着く(お行儀悪い)日常の光景…。笑
翌朝は、これまた箱根湯本駅で買ってきたパンをトースターで焼いていただきました!
焼き立てパンに、入れたてのコーヒー。旅先だからって、山奥だからって、
インスタントや出来合いのものしかないってことがない、出来立てを食べられる幸せ!
◆家族がゆったり過ごせる場所
広いお部屋、そして、気持ちのいい大浴場、普段使うものがすべてそろった環境。
まるでいつもの生活の中に突然きれいなお部屋と温泉が現れた!というような不思議な感覚です。
場所見知りをしがちな子供たちも、まるで我が家のようにのびのびと過ごしていました。
お風呂上りにお部屋にあったぶるぶるするマッサージ器で足裏をほぐしていたら
家族が全員寄ってきてこんな状態に!
なんだか、「幸せだなぁ」とかみしめてしまった瞬間でした。
子供たちに我慢をさせないですむ旅って、あまりないような気がするんです。
子供って、少しの環境の変化にも敏感だから、たとえば電車に長い時間静かに乗っていることも
きっとすごくストレスだし我慢していると思う。
ホテルのお部屋では食べたいものが食べられなかったり、スプーンやフォークがなかったり。
旅のだいご味は非日常でもあるけれど、非日常を楽しみながらも、日常の良さだけを用意しておいてくれる、そんな場所だなぁと感じました。
しかも、その「日常」の準備は管理人さんたちがしてくれるという、母には最高の環境(笑)
こんな風に、自分の家のように楽しめる旅もあるんですね。
車なしでもアクセス良好!ユニバーサルデザインで祖父母世代も過ごしやすい
東急バケーションズ箱根強羅のいいところは、なんといっても駅から近いところ!
ケーブルカーの駅ではありますが、「中強羅」駅から徒歩でも10分かからない距離というのが
車のない我が家には最高です。
登山鉄道も、ケーブルカーも、乗り物自体が観光になっている部分があるので
乗るだけでもわくわくできます。
強羅駅。ここからケーブルカーに乗ります。
ホームに入ってくるケーブルカー。ホーム自体が坂になっていて面白い。
ちょうどアジサイの季節で、本当に沿線のいたるところにアジサイが咲いていました。
車窓からもアジサイ、電車のシートもアジサイ。
最寄駅の「中強羅駅」小さい駅ですが、きちんとスロープがついています。
ホームが左右にあってどちらからでも降りられるのですが、反対側に降りてしまうと
線路を超える手段がないということで、降りるサイドを間違えないように。
東急バケーションズ箱根強羅は、早雲山方面に向かって右手側のホームです。
駅を出て、ひたすらまっすぐまっすぐ歩くだけ!
周囲には、同じくリゾートマンションがたくさん立ち並んでいました。
人が少なすぎて怖いような道でもなく、そこそこ車や人の気配もあるので、安心です。
交差点を2回ほどわたるとこの看板が見えてきます。到着!
こちらのリゾートマンション、すごくいいなと思ったのは、
ユニバーサルデザイン、ベビーカーや車いすでも全く不便を感じない作りになっていたこと。
我が家はベビーカーだったのですが、途中に階段しかないとか、そういう場所が一つもなかった。
高齢の方は車いすの方もいると思うので、宿選びに気を使うと思うけれど、ここなら安心です。
お部屋のお手洗いは2つあったんだけど、1つが手すり付で引き戸になってました。
大浴場にも、洗い場の後ろに1つだけ、手すり付の洗い場が用意されていて
私はあまり他のホテルでこういうのを見たことがなかったので、驚きました。
ここなら足腰の弱った祖父母とも一緒に来られそうです。
箱根は子供の楽しめる施設がたくさん!駅近なので選択肢多数。
箱根は、温泉だけじゃなくて子供が楽しめる場所がたくさんありますよね。
我が家は、初日は彫刻の森美術館へ。ここも、駅から歩けるので車がなくてもOK。
雨でも屋内で遊べるスペースもある。
屋外にはこんな大きな作品兼遊具も!
そして、2日目にはユネッサンへ。
東急バケーションズ箱根強羅からは直線距離だとかなり近くて、
タクシーでも20分くらいなんじゃないかな?我が家は、強羅駅からバスで行きました。
この日も小雨がぱらついていたけれど、温かい温泉プールでたっぷり遊べました!
道中のロマンスカーも、登山鉄道も、ケーブルカーも、男児にとってはロマンの塊。
「新幹線のるの?」「この電車おもしろい!」と行きも帰りも大興奮。
ケーブルカーで早雲山まで行って海賊船に乗ったり、ロープウェーに乗るのも、いいですよね。
ケーブルカーがホームに入ってくるのを見て大興奮の長男。
箱根には子供のわくわくポイントがたくさん!
そして、いろんなエリアに行きやすい場所にある「東急バケーションズ箱根強羅」はとっても便利でした!
近くに食材を調達できるスーパーが欲しい。箱根湯本で調達を。
一つだけ難を上げるとすれば、せっかく素晴らしいキッチンがあるのに、中強羅駅付近には食材を調達する場所がないこと!
私たちは箱根湯本や強羅、そして彫刻の森美術館のあたりのコンビニなどで、いろいろと食材を買い込んでいきました。
箱根湯本駅は色々なお土産屋さんがたくさんあるので食材も豊富!
富士屋ホテルのパン屋さんもありました。
外で試食させてくれる干物屋さん。
彫刻の森美術館駅の近くには茶色いローソンがありました。
箱根湯本をぶらぶらしてお土産物をみがてら、美味しい食材を選ぶのも楽しかったです。
重たいビール類は、強羅駅でも数種類取り扱いがあったので、最後のケーブルカーに乗る前の調達がおススメ!
ただし、食材以外のもの(浴衣や、歯ブラシなどの小物や、ベビーベッドや子供用食器など)は
フロントでレンタルが可能なのでほぼ困りません。
食事も、配達してくれるお店がたくさんあるようで、お部屋のリーフレットにたくさんチラシが入っていました。長期滞在の場合は事前予約をしておけば、食事も困ることはなさそうです。
子供や祖父母と一緒の旅に使いたい。購入を検討したくなりました。
実際に宿泊してみると、想像よりもとても便利でした!
箱根は東京からも行きやすく温泉の泉質も私好みなので、定期的に行きたくなる街です。
ただ、旅館は子連れには敷居が高くお部屋食も落ち着いて食べられない…と、出産してからはなかなか足が遠のいてしまっていたのですが、こういう形なら、もっと気軽に来られるのでは?とうれしくなりました。
実際、今回の滞在は普段の旅行のように他のお客さんに迷惑をかけないようにと神経をすり減らすことが格段に少なく済み、子供たちも、私も、のびのびと過ごせて疲れも少なかったです。
ポイント制のタイムシェアなので、もちろんここ以外の東急バケーションズの施設も使えるし、
孫たちをかわいがってくれる祖父母との旅行に使えたらとてもいいのではないかと思っています。
帰りのロマンスカーからみた夕焼け。
また来たいな。
まこりんさん
2017/07/09
強羅に行ったんですね。
強羅も綺麗ですね。マンションの間取りがそのまま自由に使えるって感じで気楽で良いなぁ。
僕は那須塩原に行きました。現在絶賛レビュー記事の記載中です。
miyaxmiyaさん
2017/07/10
那須塩原に行かれたんですね!レビューとても詳しく書かれていて楽しく読ませていただきました。
強羅は距離も近いですし、間取りがまさにマンションという感じ!ちょっと温泉でも入りに行こうか、という気軽な旅ができそうです。