今は第3次コーヒーブームだそうです。
確かにコンビニでもレギュラーコーヒーが気軽に楽しめるようになりました。
缶コーヒーのレベルも上がっています。
オフィスでは大きめのコーヒーメーカーを利用して、一杯当たりのコストを下げつつ、コーヒーブレイクを楽しむ。 そんな方が増えていますね。
でも、SOHOでお仕事をされる方、家庭で勉強を続けている方、自分のタイミングで淹れたてのコーヒーを楽しみたい方。
そんな方々にピッタリのコーヒーメーカーがあります。
株式会社LADONNA(ラドンナ)が販売する
Toffy 全自動ミル付きコーヒーメーカー K-CM2-PA
この商品をプレミアムレビューいたします。
豆の量と 水の量 この2つをきちんと管理すれば あとはスイッチを押すだけ 正真正銘の新鮮なレギュラーコーヒーが楽しめます
本体サイズ:幅23×奥行24×高さ17cm(受け皿含まず)
重量 :1.15kg
約800ccの容積がある本体ですが、このコーヒーメーカーはお一人様用に特化しています。
本体蓋を開けて、ミル付きバスケットの中に焙煎済みのコーヒー豆を入れます
次にバスケット横にある給水タンクに適量の水を入れます
後は蓋をきちんと閉め、電源ボタンを押すだけ
一連の動作具合を動画にまとめましたので御覧ください
動画内音楽は、iMovieのものを利用しました。
豆と水の量の最適化が大事
普段愛用しているメリタのハンドドリップ用コーヒーフィルターを基準にして、Toffy K-CM2-PAにおける水と豆の最適量を探りました。
取説では付属の軽量スプーン1杯で豆が8g測れると書かれていました。
豆の形状や大きさによって実測値が異なると思われるので、まずはご自分の愛用豆で確かめてください。
給水タンクに注ぐ水量にしても、タンク側に目安となる目盛りが無いので、計量カップを利用するか
経験から目分量の位置を探る必要があります。
投入する水量に対して、出来上がりコーヒ量は、概ね2割減になりますので、愛用のコーヒーカップの9分目の水を、給水タンクに注ぐことが現実的な利用法になると思われます。
但しこの時に、ミルバスケット側に水を入れてしまわない様に注意する必要があります。
何度も繰り返しコーヒーを淹れましたが、私にとっての最適値が出ました。
コーヒー豆 12g
水量 150cc
取説に記載されているのは 水量150ccに対して 豆量8g でした
そのレシピで出来上がるコーヒーの様子は、下の写真の右側です
一見して薄い抽出液の様子が見て取れますね
もちろん、取説のレシピの風味がお好きな方もおられると思います。
ただ お伝えしたいのは 水と豆の量次第で 味わい・風味が激変するということです。
ハンドドリップなら注ぐお湯の温度や抽出時間を変えることができますが、コーヒーメーカーにおいては量が全てです。
このマシンを愛せるか 愛せないか とにかく量が大事なので、ぜひ厳密に管理してください。
もちろん どの豆を選ぶか 新鮮で匂いの無い水が用意できるか も非常に重要です。
私はコロンビア種の単品を利用することが多いのですが、使用する豆、もしくは焙煎の浅深によって、出来上がるコーヒーの風味・味わいって大きく違います。
もし手持ちの豆の酸味が強いとお感じの場合は、苦味の強い豆とハーフハーフブレンドを試す
手持ちの豆の苦味が強いとお感じの場合は、軽めの風味を持つ豆とブレンドしてみる
出来上がるコーヒーの味わいの変化の大きさを知ると、その手間が楽しみに変化すると思います
上は挽いたコーヒー豆の様子です 右がToffy K-CM2で挽いた豆の様子です
左は業務用ミルで挽いた豆の様子 想像していたたより差は小さいようです
取説では中挽き〜粗挽きを推奨されていますが、一般的に細挽豆は経済的・濃い目に抽出できますので、使用後のお手入れをきちんと行うことを前提に、細かめに挽いた豆を利用することも試す価値があると思います。
使用後のお手入れも大事です
抽出が終ってすぐに蓋を開けた様子です。 ミル付きバスケットは、可動式の取っ手が装備されていますので、ほぼ火傷の心配をせずに使用後の豆を捨てることができます。
ミルを使用した時はバスケットキャップも汚れていますので、これも取り外して水洗いします
流水で洗浄しますが、キャップ部の汚れは付属のブラシを利用すると上手く落ちます
マシンの構造を探りました
ミルバスケットキャップは、熱湯注入口も兼ねていました。
写真中央に見えるバスケットの支持部の黒い部品はパイプ構造を持っており、本体内部側面にある熱湯供給口から送り出される水分を透明部品内部に設けられた水管を経て、円形蓋周囲に並ぶ丸い孔から最適化されつつお湯が落ちて、コーヒー豆の上に注がれる仕組みでした よく出来てます。
上の写真の中央部凹みに見える白い樹脂部品が熱湯の通り道を兼ねたミルバスケット支持部です。
本体サイドに備わるノズルも取り外すことができますので、随時水洗いしましょう
またこのノズル口は上下に数センチ上げ下げすることができますので、
愛用のカップに合わせて調整します
東芝製の「ひと工夫ある 旨いコーヒーが楽しめる」一般的な価格のコーヒーメーカーが手元にありますので、比較してみましょう。
まずは動画を御覧ください Toffy vs Toshiba
動画内音楽は、iMovieのものを利用しました。
東芝製のコーヒーメーカーは、2〜6杯向けに設計された製品ですが、今回はToffy K-CM2-PAに合わせて同量の水・コーヒー豆を使って、1人前のコーヒーを淹れてもらいましょう。
まずは出来上がったコーヒーの様子を見てもらいます
見た目の濃さは変わりません 量も同じ 抽出時間も ほぼ同等です
でも味わいは違います これはブラインドテストでも「絶対に」間違えない差がありました。
レビューでそれをお伝えすることは難しいのですが、分かりやすい画も撮れました。
それがこれです
向かって右がToffy K-CM2-PAで淹れたコーヒーカップの様子です
ステンレスメッシュフィルターを利用している構造上、どうしてもコーヒーの微細粉が残ります。
東芝製品にもステンレスメッシュフィルターが付属していますが、普段もこの時もペーパーフィルターを利用しているので、微細粉は残りません。
また取説によると、Toffy K-CM2-PAのステンレスメッシュフィルターは、ペーパーフィルターでは通せない、コーヒーの油分を抽出することで、よりコクのある美味しいコーヒーが楽しめるのだ。
想像してください。 微細粉が含まれるコーヒーと そうでないコーヒーの 味の差を
おそらくほぼ全ての方の想像どおりです。
微細粉が残留するToffy K-CM2-PAが淹れたコーヒーの方が 濃くて苦目に感じます
そして その濃さと苦味は 旨さと 同義とお考えください
同じ豆の量で 濃く感じることが出来る と考えて 豆の量を減らすことが可能かもしれません
また お店でエスプレッソを注文される方なら、Toffy K-CM2-PAで淹れたコーヒーの方が圧倒的に本格的だとお感じになるでしょう。
ホイップミルクや 温めたミルクと合わせることがお好きな方にも
Toffy K-CM2-PAで淹れたコーヒーの方がマッチする可能性があります。
1人前用エスプレッソマシンという選択肢もありますが、多くの場合、この種のマシンが抽出する1人前は数十ccに過ぎません。 また別途コンロを用意する必要も発生します。
東芝製マシンが生む すっきり系の美味しさ
Toffy K-CM2-PAが生む コクのある濃い目の美味しさ
また東芝製は複数人数分の抽出が前提となるのに対して
Toffy K-CM2-PAは お一人様御用達です
インスタントコーヒーや缶コーヒー もしくはボトルコーヒーでは 物足りない
レギュラーコーヒーを手軽に楽しみたい とお考えのSOHO勤務の方へ
また思いついた時に挽きたて淹れたての美味しいコーヒーが飲みたいとお考えの方へ
そんな方々に オススメできる 良いマシンです
追記 ノズル長可変システムの様子
コーヒー抽出口(ノズル)は任意で長さを変更できます。(約20ミリ)
レギュラーサイズのコーヒーカップにはイチバン長く設定してやると、抽出時に発生する
オツリによる汚れを抑制できます
マグカップを利用する時にはイチバン短く設定します
この状態でレギュラーカップを設置すると これくらいの距離感になります
アイスコーヒーも手軽に淹れることができます
豆はアイスコーヒー用に焙煎された深煎り豆を 必ず使用してください
豆は通常の1.5倍を目安に投入してください 18〜20gを推奨します
水はホット用と同量でも良いのですが、私は2割減の120cc弱を推奨します。
カップの代わりに氷を満たしたグラスを用意して、作動させます。
熱く抽出されたコーヒーを急速冷却することで、香り高く爽やかな苦味も楽しめる
美味しいアイスコーヒーが出来ます お好みでシロップやミルクを加えてください。
これに慣れるとボトルコーヒーや缶コーヒーでは 物足りなくお感じになると思います。
味わいの好みには個人差がありますが、、
気軽に本格的なレギュラーコーヒーが楽しめるコーヒーメーカー
1人前に特化することによって、毎回挽きたて淹れたてを楽しむことができるコーヒーメーカー
ペーパーを利用せずステンレスメッシュフィルターを使うことによって、高い経済性と、コクの有る濃いめ苦目のコーヒーが手軽に楽しめました。
Toffy K-CM2-PAで 気軽にコーヒーブレイクを楽しむことが出来ます。
最後に使いこなしのコツをまとめます。
AC電源を利用するのですが、交換不能の付属ケーブルの実長は約80センチと短めですので
設置場所によってはACタップの準備が必要になります。
挽いた豆を投入するときは平たく均しておくことが大事です
豆を入れてミル機能を利用するときはフタ部分の清掃を行うことを推奨します
水を投入する時にミルかご部分にこぼさないように注意することが必要です
蓋部のお手入れ時には蓋内側に備わるフックに内蓋の中央にある逆三角形型のフラップを引っ掛けるのですが、少しだけ慣れが必要です
この作業と、蓋周囲に備わるシリコンパッキンををきちんと合わせないと、上手く蓋が閉まらないことになります。
慣れが解決するので、それまでは慎重に作業してくださいね。
手軽なお手入れ法が見つかりました。(取説には記載されておりません、自己責任ですよ)
豆を入れずに水だけを入れて抽出作業を行うことで、通路内に残る成分を洗い流すことが可能です。 箱から取り出して 最初のコーヒーを淹れる前に この作業を行うことも推奨いたします。
繰り返しになりますが
ハンドドリップがイチバン経済的で コーヒーの味を楽しむ、確かめることに繋がると思います。
でもいちいちコンロやポットを用意する必要が出ます。
抽出中の数分間は目を離すことが出来ません。
でもお気に入りのコーヒーメーカーを見つければ、仕事に集中しつつ、手軽に挽きたて淹れたての美味しいレギュラーコーヒーが楽しめます。
1人用のマシンが欲しいと思っていた貴方へ
このToffy K-CM2-PAでコーヒーブレイクを楽しんでください。
補足
抽出時間は水温によって前後すると思われますが、水温の低い時期はカップも冷えているので
予めカップを温めておかないと せっかくの淹れたてコーヒーがぬるくなってしまいます。
予め温めておいてね
アイスコーヒーも同じですが、一般的にドリップコーヒーは、最初の1滴が一番濃く抽出され
最後に近づけば近づくほど薄いコーヒーが出てきます。
そしてそれはカップの中で自然に混ざることはありません。
もし貴方がミルクなし砂糖なしでコーヒーを楽しまれる方であったとしても、いただく前に
くるりと一度 スプーンでコーヒーをかき混ぜてくださいね。
豆は産地銘柄によって味わいの傾向がありますが
コロンビアが全て キリマンジャロが全て モカが全て 同じ傾向に揃っているとは言えません
また焙煎の深さ 挽き目の細かさ 投入する豆と水の量 抽出時間 水の温度など
様々な要因で変化します
ぜひお気に入りの豆の特徴をつかんだ後、マシンという固定要件をきちんと据えた上で
水と豆の量を管理してくださいね
cybercatさん
2017/03/20
とくに豆と水の容量の微調整に関してはなるほど、と。
ステンメッシュによる微粉混入は味わい↑にもなるんですね。
(トルココーヒーの味わいの濃さもそういう↑ことなのでしょうか)
ショートのカップの場合、もう少し珈琲の出口とカップを近づけられるとよいでしょうね。
いぐなっちさん
2017/03/20
色々勉強になりました。
フェレンギさん
2017/03/20
トルココーヒーを比較対象としてお出しになるとは、手練でございますな。
厳密に言うと、サイフォン式でもすこし微細粉を確認できます。
この風味を良しとするのかどうかは難しい問題ですよね。
ペーパードリップは、脂分も吸着しますので、最も澄んだコーヒーが楽しめます。
でもどんなに豆の量を増やしても、ペーパーはペーパー という風味に仕上がります。
その日の気分に合わせて 色々と楽しむのもよろしいかと思います。
カップとノズルの距離は のちほど、もう少し分かりやすい写真を掲載します。
完全ではありませんが、伸び縮みさせることが可能です。
フェレンギさん
2017/03/20
いぐなっちさんも そこに注目されていたのですね。
この図式に限らず、取説のレシピどおりではぜんぜんあかんわ〜 ということはままあります。
例えばココアレシピに、水80ccに牛乳80ccと記載されるケースがありましたが、牛乳160ccで作るべきです。 ぜんぜん違います。
コーヒー卸メーカーが販売しているペーパーには、
蒸らし時間15秒と豆量15gの組合せが記載されますが
蒸らし時間30秒と豆量12gで ほぼおなじ風味が楽しめます。
みなさんご自分の商品が良く売れるように、(多少の)(誇張を)記載される傾向があります。
ぜひ、いぐなっちさんのように、まず興味を持たれて、試す。
そして自分自身のレシピを作る これが大事だと思います。
hidechanさん
2017/03/20
読んで、画像を見るだけで美味しいコーヒーが飲みたくなってきちゃいました(*´▽`*)
なにせ、事務所に置いてあるユニマットのコーヒーセットは、保温しっぱなしで酸っぱくなってしまう駄コーヒーw
最近、作った後は保温を消して、飲む時にレンチンしましょう!
が浸透してきて、スッパまずいコーヒーを飲む事が少なくなりましたが、会社で作業をしていれば、4分5分はあっという間なので、十分使用に耐えられそうです。
豆の量の微調整は流石!
私も水を入れる量を微調整して、自分好みの味にしていますが、ちょっとでも朝の出勤が遅れると、同僚が気を利かせて適当に淹れてくれちゃうので水を入れる量をテープを貼っておいているのですが、中々こちらは浸透してくれていませんw
豆のカスなどが入っていた方が美味しく感じるというのは、お土産のジャコウ猫コーヒーで体験しました。
こちらは、コーヒーを入れる器具も付いていたのですが、細かい粉が入る適当な感じの器具でしたが、フィルターを付けて淹れてみると、味が薄くなってイマイチなのと、香ばしさが足りなく感じたので、それ以降は粉入りウエルカムで淹れておりましたが、苦み=旨味というお話を読んで納得が行きました^^
もう少し、キャップの清掃が楽だと、毎回掃除するのも苦じゃなくなりそうですが、その辺りは難しそうですね^^
ちょっと経費が余ったら買ってくれとオネダリしてみたくなりました^^
フェレンギさん
2017/03/20
コーヒーって、なんでも良いよという方と、hidechanさんのように、保温しっぱなしが原因の酸味増加や、水や豆の量による風味の変化に敏感な方とに別れますよね。
このマシンは1人前つづしか作れないので、それが長所になる場合と短所になる場合があるとおもいます。 条件がフィットする方にはオススメできる製品でした。
レビューの中に書いた情報を、上手く利用していただければ本望でございます。
豆もね、高ければ旨いというものでもないし、かと言って安いには理由があるような気もします。
ぜひ、良い環境を整えて、真にリラックスできるコーヒーブレイクを楽しんでくださいね。
sorrowさん
2017/03/27
でも色々な風味を楽しむということで。
フェレンギさん
2017/03/27
ミル内臓で挽きたてが楽しめる代わりに、粉で投入しても カップの掃除には一定の手間がかかります。
おっしゃること、、、その通りなんです。
北のラブリエさん
2017/03/27
こう書かれると説得力がありますね。
フェレンギさん
2017/03/27
ありがとうございます。
少しでも参考になれば ほんとに嬉しいです。
jakeさん
2017/03/28
ただ、掃除が面倒くさそうだなと思ってしまいました。
お茶も同じですが、後始末が意外と面倒くさいんですよね、、、
フェレンギさん
2017/03/28
このメリタ製ドリッパーは、相当良く考えられた製品だと思いますし、後始末も簡単ですが、業務用として使うと、それなりに手入れが必要です。
シミが気になるので、定期的に漂白しています。
紅茶にしても、同じブランドの茶葉比較で、ティーバッグとリーフティでは風味・味わいにかなりの差が認められます。
日本茶も同じです。
一定の手間を惜しまず、美味しいものをいただくか、
ボトル入り・缶入りで済ますか、
お店でおまかせするか を選ぶことになりますが、お店でも簡単なものを出しているところがありますので、良い店を選んでくださいね〜。
みっちゃんさん
2017/03/28
やはりプロのレビューですね!
最近は喫茶店に行くことが無くなりましたが、
レビューで香ばしい香りが懐かしくなりました。
フェレンギさん
2017/03/28
コメントを頂戴することによって、またこのレビューが育ちます。
淹れたてのコーヒーの香りは格別ですが、挽くときにも良い香りが立ちます。
その意味でも、その度に挽くことから始めるこのコーヒーメーカーは「楽しめ」ますよ〜。