レビューメディア「ジグソー」

豆からコーヒーを淹れられる全自動コーヒーメーカー

 今回レビューさせていただく「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」は、豆挽き(ミル)からドリップまでを自動で行なえ、一杯分のコーヒー(出来上がり最大 180ml)を淹れる事が出来ます。

 

 私は普段コーヒー粉を買ってきてペーパードリップで飲んでいますが、今回のプレミアムレビューを機にコーヒーミル(手動)を購入しており、飲み比べなどもしてみたいと思います。

 

 私自身のコーヒー愛飲歴は浅く、一昨年にダイエットを行うまではほとんどコーヒーは飲んでおらず、飲んでも甘い缶コーヒーやカフェオレ程度でした。
 糖質制限・炭水化物抜き系のダイエットを行なったので、味覚が変わっていきそれまでは砂糖を入れなくては飲めなかったコーヒーがブラックでないと甘すぎると感じる様になり、缶コーヒーもブラックしか飲まなくなりました。
 しかしこの時点でもコーヒーを飲むならブラックでという程度で、積極的にコーヒーを飲むには至らなかったのですが、昨年4月に近所に個人経営のコーヒーショップが開店しよく通う様になってから自分でもコーヒーを淹れて飲む様になりました。

 

 これまでに何種類かコーヒー粉を試し、やっと最近コストパフォーマンスの良い好みの味のコーヒー粉が定まったところで今回のプレミアムレビューが決まり、大変楽しみにしております(^^

更新: 2017/03/29

【外観・構造】


◆ 外 観

 まずは本体を見ていきます。

 箱の中には、本体の他に、受け皿、計量スプーン、清掃ブラシ、説明書及び注意書きが入っています。

 特に手軽に扱える故だと思いますが、箱を開けた一番最初にやけどの注意書きが見える様に入っていました。

 受け皿は矢印部分をスライドさせてハメる様に説明書にはあるのですが、本体を持ち上げるとすぐに外れてしまう様になっています。

 コーヒーを淹れている時に動かないので問題は無いのですが、受け皿をハメたまま移動しようとすると外れてしまうので、もう少ししっかり留められる様になっていた方が良い感じがします。

 

 本体サイズは、約133(W) x 238(H) x 170(D)mm(受け皿含まず)となっており、8杯淹れられるペーパードリップのセットより容積が大きくなります。

 

 

 

 


◆ 構 造

 

 続いて内部を見ていきます。

 フタを開けると上の図の様になっており、青字で書いたパーツが外れる様になっています。

 説明書では外す順番は最初に「ミル付バスケット」を外すようにとあります。

 

 バスケットには取っ手が付いており、取っ手を起こして引き抜きます。

 

 続いて「ミルふた」を上方に引き抜きます。

 ミルふたの裏側は本体フタの裏側に引っかける様になっており、本体フタと連動して開閉する様になっています。

 

 そして「ノズル」を横に引き抜くのですが、「ミル付バスケット」を外した後でないと抜けない様になっています。

 ミル付バスケット下部の突起が本体内部の穴に挿さるようになっており

 一緒にノズルに挿さる事で、コーヒーを淹れている時に間違って抜けない様になっています。

 

 外したパーツは、それぞれ更に分解できるようになっています。

 「ミル付バスケット」は外側がホルダーになっており、

 内側のバスケットを左右に回転させる事で、ロックが外れる(ロックがかかる)様になっており、ロックが外れたらホルダーからミル付バスケットを引き抜きます。

 

 「ミルふた」もフタとカバーとに分離できるようになっており

 内側のカバーを回転させる事で、外す事が出来ます。

 ハメる時には、それぞれに「↑」マークが付いている向きを合わせハメるだけです。

 そしてこの「ミルふた」はコーヒー粉へのお湯の注ぎ口になっており、下部の黒い部分からお湯が流れ込み

 カバーに空いている穴から均等にお湯が注ぎ込まれていると思われます。
 (注がれている様子を見る事が出来ないので、構造から考えての推測です)

 

 そして「ノズル」は、コーヒーカップに合わせ伸縮する様になっており、そのまま引き抜く事が出来ます。

 お手入れ時には、各パーツをここまで分離して清掃します。

 

 


◆ 水の流れ

 

 説明書に特に書かれているわけでは無いので構造を見ての推測になりますが、以下の水の流れでコーヒーが淹れられます。

 

 まず給水タンクのフタを開け水を注ぎます。

 投入できる最大量は 220mlとなっており、内側に「MAX」線が引かれているのですが大変見辛いので

 計量カップを使い水を入れるか、オーバーフロー穴を目安にどのくらい入ったか感覚で覚えておくと良いでしょう(それでも水位が見えづらいので予め量っておく事をお奨めします)。

 

 給水タンクから下に流れた水はヒーターで熱せられ、ミルふたへと送り込まれコーヒー粉の入っているミルバスケットに注がれます。

 抽出されたコーヒーはバスケット下部の突起部からノズルへと流れていきます。

 

 最初に 220mlあった水は蒸発及びコーヒー粉に吸収され、約 180mlくらいのコーヒーが抽出されます。

更新: 2017/03/29

【コーヒーを淹れてみる】


 

 それでは実際にコーヒーを淹れてみます。

 

 「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」はコーヒー豆からだけでなくコーヒー粉からも淹れる事が出来ます。

 

 まず付属の計量スプーンですが、説明書ではコーヒー豆・コーヒー粉共に 1杯約 8gとなっているのですが、手持ちのコーヒー粉で試してみたところ豆・粉共に実測 6gでした。

 

 コーヒー豆又はコーヒー粉を投入する量及びその時に注ぐ水の量ですが、説明書では以下の様な目安になっています。

 

 コーヒー豆(粉)の量  水の量     出来上がり量

  約  8g        約 150ml     約 120ml

  約 12g       約 180ml     約 150ml

  約 16g       約 220ml     約 180ml

 

 使用する豆や好みの違いがありますので、何度か淹れる事で自分の好みの量を探すと良いでしょう。

 ただし「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」で使用出来るコーヒー豆(粉)の最大量は約 16gまでとなっているので注意が必要です。

 

 私は普段マグカップで飲んでいるので、最大出来上がり量のコーヒーを淹れてみます。

 

1.本体のフタを開けミルバスケットがしっかりセットされている事を確認します

 この時、しっかりセットされていないとフタが突然開いたりする事があるので、見た目でだけでなくミルバスケットを触ってみて浮いていないか確認すると良いでしょう。

(実際に私の所で発生し、フタを閉めてもしばらくすると開いてしまい、最初故障したのかと思い問合せをする寸前で、ミルバスケットをセットし直す事でフタが勝手に開く事はなくなりました)

 

2.コーヒー豆またはコーヒー粉を入れます

コーヒー豆 コーヒー粉

それぞれ 16g投入の状態

 

3.給水タンクに水を入れます

 

4.電源プラグをコンセントに差し込みます

 

5.カップを受け皿に置き、ノズルをカップの高さに合わせ調整します

 

6.本体フタを閉めます

 問題が無ければ、ブザーが 1回鳴りランプが 1回点灯しスタンバイOK状態です。

 もしブザーもならずランプも点かなければ、前項までの点をしっかり確認し直してください。

 また連続で淹れる場合はヒーター部の粗熱が取れるまでの約 5分間は待機状態となり動作しません。

 

7.スイッチを押します

 スイッチは上下に分かれており、上がコーヒー豆から淹れる時、下がコーヒー粉から淹れる時に押します。

 

 上のボタンを押すとブザーが 1回鳴り、ミルが約20秒間動作します。
 (この間ランプが点滅)

 続いてドリップが開始され、ブザーが 2回鳴りランプが点灯に変わります。

 

※2倍速で再生しています。また出来上がり量が 150mlの時の様子です。

 

 下のボタンを押した場合はドリップが開始され、ブザーが 2回鳴りランプが点灯します。

 

ドリップが終了したらランプが消灯します

 ただし構造上、ノズルや途中に溜まっているコーヒーがしばらくポタポタ垂れてきますので、別途カップなどを用意しておき、飲用のカップの代わりに置いておけば周囲を汚さずに済むでしょう。

 

 文字で書くと長いですが、実際はコーヒー豆(粉)と水を入れて、ボタンを押すだけで簡単に 1杯のコーヒーを淹れる事が出来ます。

 

 


◆ コーヒー豆から淹れた時とコーヒー粉から淹れた時の違い

 

 プレミアムレビュー申し込み時に「豆から淹れた時とコーヒー粉から淹れた時の味の違いが出るか確認したい」と書いてしまったので検証しますが、ちょっと後悔しています(^^;

 

 結論から先に述べると私には味の違いは分かりませんでした

 

 コーヒー豆から淹れた事がある人なら、挽きたてのコーヒー粉から淹れた方が香り高いし美味しいのは常識なんだと思うのですが、特に味に関しては豆を挽いてから時間が経ってしまったモノは酸化してしまい味が落ちてしまいます。

 試したかったのはそんな分かりきった事ではなく、コーヒー粉を購入してきて開けたてのモノと比べて違いが分かるものなのかでした。

 

 試してみたコーヒー豆は最近の一番のお気に入りのこちらです。

 大阪にある「藤田珈琲」さんの「黒曜石の煌めき」と命名されているマンデリンブレンドのコーヒー豆&コーヒー粉です。

 通販での購入ですが、こちらのお店ではコーヒー初心者にも選びやすいように香味の特徴を 5段階評価で示してくれています。

 

 「黒曜石の煌めき」は以下の様な特徴になっています。

 香り ★★★★☆
 苦み ★★★★★
 酸味 ★★☆☆☆
 コク ★★★★★

 焙煎度合:深煎り

 

 うちの家族(飲むのは私と奥さんと娘の 3人)の好みは似通っており、苦みが強いのが好きだけど酸味は極力無い方が良いので、こちらをペーパードリップして淹れたものを大変気に入っております。

 こちらのコーヒー豆とコーヒー粉を使ってみたのですが、ハッキリ言って 3人とも違いを感じられませんでした(--;;;

 違いの分からない男故なのか、開けたてならそんなものなのか.....

 

 これだけではなんですので、コーヒー豆から淹れた時とコーヒー粉から淹れた時の違いで本体の方で気づいた点を一つ。

 

 コーヒーを淹れたら片づけもしなくてはなりません。

 コーヒー豆から淹れた時とコーヒー粉から淹れた時では、後片付けの面倒臭さが段違いです(私にとっては)。

 それは、本体のフタを開けた時に一目瞭然でした。

コーヒー粉から淹れた時
コーヒー粉から淹れた時


コーヒー豆から淹れた時

 

 コーヒー豆を挽いた時(ミルした時)に粉が飛び散り、ミルふたに飛び散っています。

 フタの内側にも粉が入りこんでいて、ミルふたの内側までコーヒー粉でベタベタです。

 コーヒー粉から淹れた場合にミルふたには水滴しか着かないので軽く水で流すだけで済むのに比べ、後始末が大変です。

 

 しかし本品はコーヒー豆から淹れられる事に大きな魅力があります。

 そこで一旦豆を挽き終わった状態で停止出来ないかと説明書を熟読すると、ありました(^^

 動作中にボタンを押すと一時停止し、10秒以内に再度押すと再開する仕様だそうです。

 

 今回は豆が挽き終えた状態で停止させ、ミルふたを清掃してからコーヒー粉から淹れる操作を行なってみます。

 

 ミルが止まった事を見計らい一時停止させ本体のフタを開けてみると

 しっかりコーヒー豆は挽かれ、ミルふたには少し粉が付いている程度です。

 しかしミルふたの内部にも粉が入っているので、ミルふたを一旦取り外し粉を全て払ってから戻し、コーヒーを淹れてみました。

 コーヒー豆から最後まで淹れた時と比べれば雲泥の差ですが、結局ミルふた内部までコーヒー粉のべたつきがあるので、水で流すだけではキレイになりません。

 

 想像するに豆を挽いた時に飛び散ったコーヒー粉はミルふた内部だけではなく、特にミルふたの周囲が汚れているのでミルバスケット周囲にコーヒー粉が飛び散っていて汚してしまったのではないかと思われます。

 豆が挽き終わった時点で、ミルふただけでなくミルバスケットも取り出し内部を清掃してからコーヒーを淹れればミルふたもキレイなままに出来るような気もしますが、既にミルふたを途中で外して清掃している時点で本末転倒なので今回の検証はここまでとします。そこまでやるなら、電動ミルを買ってきて「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」では粉から抽出した方が良いですね(^^;

更新: 2017/03/29
Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー の徹底レビュー PREMIUM REVIEW

ペーパードリップでコーヒーを淹れた時との比較


◆ ドリップ時間比較 

 

 普段ペーパードリップでコーヒーを淹れていますが、どれだけコーヒーを淹れるのにかかる時間の差があるのか計測してみました。

 

 最初に書いた通り、コーヒーミル(手動)を購入し

 

 コーヒー豆を挽くところから行ないどれだけ差が出るか比べてみました。

 

 ペーパードリップの計測は「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」で使用出来るコーヒー豆の量と同じ分量(16g)を挽くのとお湯を沸かすのは並行して行い、どちらか長くかかった時間を加算します。

 

 ペーパードリップで淹れる手順は

 ・コーヒー豆 16gを挽く

 ・ヤカンでお湯を沸騰させる(少し多めに 300mlの水から沸かす)

 ・ドリップ

  ヤカンから耐熱ガラスの計量カップに 220ml分移す

  計量カップからお湯をドリップポットに移し、ドリップを行う

  この時注ぐお湯の温度を測ったところ、92℃位となっていた

  ドリップを行なうに当たり、最初の一投は 30秒ほど蒸らし、後はドリッパー内の
  水位が変わらない程度にちょろちょろと注いでいきました

 

 以上を計測してみたところ

 ・コーヒー豆を挽くのにかかった時間 2分強

 ・お湯 300mlをヤカンで沸騰させるのにかかった時間 3分程度

 ・ドリップにかかった時間 3分30秒程度

 

 お湯を沸かすのとコーヒー豆を挽くのは並行して行なっているので、豆からペーパードリップでコーヒーを淹れるのにかかった時間は 6分30秒程度でした。

 一杯分の豆を挽くよりお湯を沸騰させる時間の方が長いので、コーヒー粉からドリップさせるにも同程度の時間がかかる事が分かります。

 ただコーヒー豆から淹れる場合は完璧に並行して行える事は無いので、実際はもっと時間がかかっています。

 

 ちなみに 220mlからの出来上がり量は、約 180mlでした。

 そして出来上がりの温度大体 68℃になりました。
 (計測時の気温やカップの温度によって変わります)

 

※実際には、コーヒー豆を計量する時間、ドリッパーにコーヒー粉を入れる時間、
 器具を準備する時間など他にも細かい時間が考えられますが、「Toffy 全自動
 ミル付コーヒーメーカー」でも発生する事象なので大して時間が変わらないと
 考え、これらの分は割愛させていただきます

 

 

「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」での計測結果は以下の通りです。

 コーヒー豆(粉)や水は投入された状態で、スイッチを押してからドリップが終了する(ランプが消灯)までの時間を計測

 コーヒー豆(粉)は 約16g、水は 約220ml投入

 

◎コーヒー豆からドリップ

・4分5秒程度

約20秒でミルが終了し、1分15秒位からノズルよりコーヒーが抽出され始めた。
ランプ消灯後も 1分位コーヒーがノズルより滴っていた(この時間は含めていません)

 

◎コーヒー粉からドリップ

・3分45秒程度

50秒位からノズルよりコーヒーが出始めた。

ランプ消灯後も 1分位コーヒーがノズルより滴っていた(この時間は含めていません)

 

 コーヒー豆からとコーヒー粉からの時間の違いは、ほぼミルにかかる時間差となった。

 気温に結構左右され、部屋の温度が低いと 20秒くらいは差が出ました(時間がかかった)。

 

 出来上がり量は 160 ~ 180mlで、出来上がりの温度は 62~65℃の間でした。

 実際に使う時の事を想定し豆(粉)や水の量を目分量で入れ何度か試したので、特に豆が多めで水が若干少なかった時に出来上がり量が少ない事があったように思います。

   ※出来上がり量の違いは、他に本体内に残っていた事も考えられます。

 

 人によっては、この程度しか時間の差が無いのかと思われるかもしれませんが、「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカーが凄いのは、ドリップ時間よりもドリップ終了までの手間のかからなさです。

 スタートボタンを押したらドリップ終了まで何もする必要がありません。

 ペーパードリップで淹れる場合は最初から最後までずっと着きっきりになってしまいますが、「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」の場合はボタンを押したらドリップ終了まで他の事を行なえます。

  

 ただし、あくまで凄いのはコーヒーの出来上がりまでで、コーヒーを淹れるという事は片付けの事も考えなくてはなりません。

 

 


◆ 片付け時間比較

 

 単純に洗浄するモノについてだけ考慮し、洗浄後乾燥台に置くまでを計測します。

 また計測開始は、コーヒーをカップに注ぎ終わった直後からとします。

 

 まずはペーパードリップ時の片付け時間です。

 作業内容としては、ペーパーフィルターごとコーヒー粉をシンクにある三角コーナーに廃棄し、ドリッパーとサーバーは毎回スポンジを使い洗剤で洗っています。

 

 片付けはカップに注ぎ終わった直後からとりかかる事が出来、洗浄後水を切った後乾燥台に載せるまでに 1分30秒程度かかりました。

 

 「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」の場合は、ドリップ終了直後は各パーツがまだ熱いので注意して作業を行なわなくてはなりません。

 特に箱を開けた時の最初の注意書きにもあるように、給水タンクに水が入ると蒸気が急に発生するので気を付けなくてはなりません。

 洗浄時に特に気になったのが、ミルふたです。

 ミル付バスケット内のコーヒー粉は三角コーナーに廃棄しバスケット自体は水で洗い流せばかなりキレイになりますが、ミルふたにはコーヒー粉がこびり付いているので分離した上で付属のブラシでこすってやる必要があります。汚れが気になれば私は洗剤も使います。

 

 説明書にある普段のお手入れの方法は毎回使用後に洗うようにとある程度で、どこまでやれば良いのか指針がないのですが、パーツだけではなく本体の方も結構汚れています。

 

 本体は水洗いする事が出来ず、水を含ませ固く絞ったやわらかい布でふき取るようにと書いてあります。

 ただし汚れる部分は水(コーヒー)が通る部分だけですので、初めて使用する時に行う本体内部の洗浄方法を行なう事でキレイにする事が出来ます。

 

 方法はコーヒー豆を入れずに水だけ注ぎ「ミル+ドリップ」ボタンを押すだけです。

 これで水の通り道にあるコーヒー粉も流されキレイになります。


これだけコーヒー粉が出てきました

 

 後は再度ノズルを含め各パーツを水洗いしてやり


この段階でもミルふた内にコーヒー粉が入りこんでいる事があります

 

 本体内部をやわらかい布で拭き上げてやり


私はペーパータオルで拭き上げていますが、内部に少しコーヒー粉が残っている時もあります

 

 各パーツの水気を切り乾燥させます。

 ここまでやって 15分強かかりました

 本体内部の洗浄まで行わなければ、10分程度で終える事も出来ますが、コーヒー粉が内部に残る事でコーヒー粉が酸化し次に使用する時に風味を損なう恐れもありますし、汚れが付着しドリップ時間が長くなったりする事もあるようです。

 人によって洗う時間はどこまでキレイにするかでかなり違うと思いますが、後々の事を考えると多少手間でも本体内部の洗浄まで行った方が良いかと思います

 

 結局片付けまで含めて考えると、コーヒーを淹れるところまでは簡単でもペーパードリップと比べてあまりお手軽とは言えないでしょう。

 

 


◆ ペーパードリップで淹れたコーヒーとどれだけ味の違いがあるか

 

 ペーパードリップで淹れた時と比べ見た目では淹れたて時には分かりませんが、飲み終わった時に違いが見て取れます。

  
ペーパードリップ        Toffy K-CM2

 

 ペーパードリップではペーパーフィルターの目が細かいのでコーヒー粉の微粉を通しませんが、「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」はステンレスメッシュフィルターを採用しているのでコーヒー粉の微粉が濾過されずに一緒に入ってきます。

 これにより同じ豆の量でコーヒーを淹れても「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」の方が苦みをより強く感じられました。

 一般的に金属製メッシュフィルターを用いるとコーヒーの油分が濾過されずに抽出でき、コクや香りが強く出るそうです。その分、雑味も含んでいると言って良いかと思います。

 ペーパードリップの方は雑味を含めコクの基になる油分も濾過してしまうので「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」と比べスッキリした味わいになります。

 

 家族分含め多く淹れる時にほとんどはペーパードリップを行なっているのですが、たまに一人だけで飲む時には下記のメッシュフィルターのモノを使っています。

 

 「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」はこちらで淹れた時と近い味わいになります。

 

 ただしこの辺の味わいは好みの問題で、どちらが美味しいかと言えば飲む人次第でしょう。

 私なんかは、まだいろいろなブレンドの種類を試していないせいか、スッキリしたペーパードリップの方が飲みやすいのですが、「これだからコーヒー初心者は」と言われてしまいそうですね(^^;

 

 うちの家族は苦みが強いのが好きだけど酸味は極力無い方が良いので、コクや酸味も抽出してくれる「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」よりもスッキリした味のペーパードリップの方が評判が良いです。

 

 ただあくまで比べた場合であって「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」で淹れた時には、ペーパードリップと比べても苦さや濃さ(これがコク?)は美味しいと言っており、酸味と特に飲み終わりの最後の方でザラザラした微粉が気になるようです。

更新: 2017/03/29

【動作音について】


 

 

 コーヒーミル(手動)を使い始めて気になっているのが、コーヒー豆を砕いている時の音です。

 私自身は美味しいコーヒーを飲むための儀式として楽しめる音でも、近くにいる者にとっては騒音でしかありません。

 

 「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」は手動のコーヒーミルよりも早く挽けるとはいえ、音は更に大きいです。

 

 ということで、どのくらいの音が出ているのか Androidアプリを使って計測してみました。

 利用したアプリは「サウンドメーター&ノイズ検出器」((c)Tools Dev)というフリーウェアで、計測している間の現在値、最低値、平均値、最高値の環境騒音デシベル(db)を表示してくれます。

 使用するスマホのマイクを利用するので精度はスマホ次第ですが、参考にはなるでしょう。

 

 夜に家族が部屋に上がって行った後に奥まった部屋で計測してみました。

 まずは何も動作させていない状態での計測状況です。

 49dbという数値はストップするためにスマホをいじった時の音で、ほぼ 43dbという環境です。

 付属の騒音レベル表を見ると

 「静かな図書館レベル」との事ですので、大体そんなものでしょう。

 それでは実際に「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」を稼働させた時の計測結果です。

 MAXの 81dbは最初の 20秒間のコーヒー豆を挽いている時の値です。

 日中に動作させている時と違い静かな環境で動作させたので、いつもより音が大きく聴こえます。

 「目覚まし時計レベル」となっていますが、もっと大きく感じました(^^;

 日中にテレビを見ている場所で動作させた時には、テレビの会話内容は全く聞き取れませんでした。

 

 その後抽出時は 45dbくらいがずっと表示されるのですが、終盤に差し掛かると「プッシュー、プッシュ―」という蒸気音が時々して 60db強が表示されていました。

 60dbは「通常の会話レベル」との事で、日中に聞いたら大して気にならない程度ですが、急に音がするのでビックリするかもしれませんね。

 

 他のコーヒーメーカー及び電動ミルを使用した事が無いので、これが静かな方なのか分かりませんが、特にミル稼働時にはコーヒーを心待ちにしている人以外から「うるさい」と言われても仕方ありませんね。

 家の中でしか使う事はありませんが、周りの状況をよく見て使いたいと思います。

更新: 2017/03/29

ダメと言われるとついやってみたくなる...


 

 

 今回はわざとやったわけでは無いのですが、水の最大投入量 220mlに対する自分の好みのコーヒー豆の量を探る中で、「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」で使用出来るコーヒー豆(粉)の最大量を超える 18gで抽出を行いました。

 

 まずコーヒー粉で抽出してみたところ問題なく抽出できたので、改めてコーヒー豆でも抽出してみました。

 

 ところが....途中からどこかから水が漏れているようなのですがどうする事も出来ず抽出が終わるまで待ちました(この時は、一時停止の方法を調べる前でした)。

 

 結局周りは水浸しで

 中はとんでも無い事になっていました(--;

 説明書の途中に書かれている注意書きでは、豆や粉を多く入れた場合に豆が挽ききれずにコーヒーが薄くなったりミルが正常に作動しない事がある旨は書いてあったのですが、まさか水が漏れてバスケット内がこんな事になってしまうとは...

 しかし「故障かな?と思ったら」の ≪水が漏れる≫項の原因にしっかり豆や粉の入れ過ぎについて書かれていました。

 「故障かな?と思ったら」から説明書を読む方はあまりいないと思いますが、説明書は注意書きなどもしっかり読んで、用法・容量は必ず守りましょう(^^;

更新: 2017/03/29

【気になる点】


 

 

 しばらく使ってきて、いくつか気になった点が出てきました。

 

 


◆ コーヒー抽出時に飛沫が飛び散る

 

 ノズルは伸縮するようになっており、注ぐカップの高さに合わせて調整できるようになっています。

 ところが、背の高めのカップに抽出を行なっていた時に飛沫が手に飛んできたのでカップを覗いてみるとカップの内側にも飛沫がいっぱい着いています。

 背の高いマグカップでここまで飛んでいるので、普通のコーヒーカップ(最大容量 150ml)ならどうなってしまうのか白い紙の上で抽出を行なってみたところ結構飛び散ってます。

 ノズルを最大に伸ばしても、普通のコーヒーカップではカップの縁までは届かないのでどうしようもありません。


ノズルを最大に伸ばしたところ(2つ共最大容量 150mlのカップ)

 

 飛沫の飛び散りがあると困る場所で使用する場合は、同じ容量でも背の高いカップを使うか、抽出量に関わらず容量の大きいマグカップを使った方が良さそうです。

 

 


◆ 抽出後、しばらくノズルからコーヒーが滴っている

 

 ドリップ時間比較のところで書きましたが、抽出後 1分程度ノズルからコーヒーが滴っています。

 これはノズル内部とミル付バスケットとホルダーの間にコーヒーが残ってしまっているためで、バスケットの下部は傾斜しているのでノズルの方に流れようとしているのですが、どうしても少量ずつしか出てこれないようです。

 更に止まったと思っても本体を前方に傾けるとまだ内部に残っているようで一気に残りが出てきます。

 ただし抽出直後に本体を傾けると内部に残っていた水がヒーターに熱せられ蒸気が出てくる事があるので注意が必要です。

 

 私は抽出が完了(ランプが消灯)した時点で、他の空のカップと入れ替えてしまっています。

 どのみち片付けを行なうのに毎回本体内部の洗浄を行なうので、洗い流したお湯の受けが必要です。

 

 構造上どうしても抽出後もコーヒーが滴ってしまうのならば、ノズルの先にフタでも出来るようになっていれば気にならないのですけどね。そしてノズルに溜まった分は片付け時に捨ててしまうようにするとか。

 

 

 


◆ 片付けが面倒

 

 主観ではあるのですが、今まで他のコーヒーメーカーは使った事がなくペーパードリップの時と比べてあまりに片付けに時間がかかってしまいます。

 もっとも、ここまで毎回キレイにしなくても良いのかもしれませんが、説明書ではどこまでやるのが正解なのか見当がつきません。

 

 特にコーヒー豆から淹れた時のミルふたの汚れを取るのに時間がかかり、ノズルやバスケットの様に水洗いするだけで済ませれば少しは楽なのですが。

 この点だけでも「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」でコーヒーを淹れる時には、比較的後片付けの手間が減るコーヒー粉から淹れる様にしようかと考えてしまいます。

 

 また本体も水分を扱うモノの割には水濡れには気を使います。特にフタを開けた部分はコーヒー粉で汚れやすいので一気に水洗いなど出来れば楽なのですが。

 

 


◆ 給水タンクに水が入れにくい

 

 本体形状から仕方ないのですが、計量カップによってはかなり慎重に注がないとこぼしてしまいそうです。

 ドリップポットを使っても良いですが水量が分からないので、どうせなら水を注ぎやすい計量カップが添付されているとありがたいです。

 投入目安量にある 150ml、180ml、220mlだけ目盛りが入っているモノならなお良さそうです。

 

更新: 2017/03/29
総評

直ぐにコーヒーを飲みたい人にはお奨め


 

 

 片付けに関して面倒な点は否めないと思いますが、Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカーの一番の魅力コーヒー豆と水を用意すれば手間無く美味しい一杯のコーヒーを淹れられるところだと思います。

 

 朝の出勤前に美味しいコーヒーが飲みたくても、淹れる手間を考えるとその間つきっきりになってしまうペーパードリップでは大変です。

 「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」ならばコーヒー豆と水をセットすれば、出来上がりまでは他の事が行え、4分後にはコーヒーを飲む事が出来ます。

 

 片付けは割り切って帰ってきてからする事とし、とりあえず出がらしのコーヒー粉を捨てミルふたとバスケットを外し水に浸けておくなどしておけば良いでしょう。

 

 朝の忙しい時でなくとも直ぐにコーヒーを飲みたい時もあるでしょう(うちの奥さんがよく言うんです(^^; )。

 

 またハンドドリップでは時間と手間だけではなく、使用する器具も多くなってしまいます。

 今回はドリッパーとサーバーの画像しか載せませんでしたが、他にドリップに使うポットも必要になります(私の場合は別途ヤカンでお湯を沸かしてドリップポットにお湯を移して使っています)。

 更に豆から淹れるとなるとコーヒーミルも必要です。

 

 それが「Toffy 全自動ミル付コーヒーメーカー」ならば本体のみで全てが完結します。

 

 これらに魅力を感じ気になる点を許容できるならば、お気に入りの一台になってくれる事でしょう。

28人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • ふじしろ♪さん

    2017/03/31

    片付けは本当にネックですよね~。
    いい機械を買っても、結局面倒くさくなって、物置の肥やしになってしまう…。
    それ踏まえて、片付け時間は後回し…と融通をつければいい商品なのかもしれませんね。セットしておけば入れたてコーヒーが飲めますし。
    非常に参考になりました。
  • atsuo@tokyoさん

    2017/03/31

    > ふじしろ♪さん

    同程度の面倒臭さでも準備と片付けだと、圧倒的に後片付けの方が面倒に感じちゃいますよねぇ(^^;

    コーヒーを飲むまでの過程の楽さは、ハンドドリップの比ではないので、忙しい時に早く飲みたいって時にはとっても便利ですからねぇ。

    片付けも水を入れればボタン一つでミル付バスケット等含め自動洗浄してくれれば完璧なんですけどね。

    ただコーヒー粉から淹れた時はミルふたにコーヒー粉がほとんど着かず汚れないので、ミルバスケット内のコーヒー粉を廃棄して洗ってやり、コーヒーメーカー本体内をふき取ってやるだけで良いので片付けの手間はグッと減ります。
    そんな事をたまたま家に来ていた兄貴に自慢していたら「それならコーヒー粉から淹れる普通のコーヒーメーカーでいいじゃん」って。ごもっとも(^^;;;

    やっぱり本品はコーヒー豆から手間なく淹れられる事が一番の魅力だと再認識しました。

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