明治6年創業
140年を越える歴史を誇る正田醤油株式会社は、美智子皇后のご実家本家筋でもあります。
醤油醸造だけでなく、飲食店経営、各種調味料製造販売・輸入・不動産事業のほか、文化事業への関わりも深い大きな会社です。
全国に販路を広げつつ、本社は群馬県館林市。
その由緒ある会社は、伝統を守りながら、並行して新しいことに挑戦なさるからこその今があるのでしょうか。 きっとそうに違いありません。
変わらない為には 変わり続ける必要もあると思います。
その正田醤油さんが、この11月13日に新しく発売されたのがこの
「ぐだたまに捧げるだししょうゆ」です。
ぐでたまをおいしく食べてあげる為に つくられただししょうゆ
手軽に「ぐでたま」をおいしく食べてあげるためにつくられた「だししょうゆ」
ベースになるのは、非加熱仕上げの生しょうゆ。
通常はもろみを搾ってから加熱処理を行いますが、それを行わず搾ったままの美味しさが味わえます。
その生醤油にかつおだしをブレンドすることで、深い味わいを楽しむことたできます。
その「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」を納めるのは、密封ボトル。
一滴だけでも、本当に必要な分だけを簡単に出すことができる柔らかいボトルは、2重構造になっており、中の醤油は外気と触れることがありません。
酸化を防げるので、鮮度も味わいも、そして色も、開封後常温保存で長期間保つことが可能です。
特に記載されていませんでしたが、キッコーマン製の同様製品では90日が担保されています。
この密封ボトルに慣れてしまうと、醤油差しから出てくる濃い色のお醤油には戻れません。
濃口醤油って、色が濃いという意味じゃなかったんです。
左端が「ぐでたまが愛する醤油」 右端が「キッコーマンのしぼりたて生しょうゆ」
真ん中は冷蔵庫保存のキッコーマン濃口醤油。
やはり最も濃い色に変色しています。 動画の切り替え部分で、同じ濃い口醤油をペットボトルから
醤油差しに移して常温保存しているものに変えています。
酸化が進み、より濃い色に変色しているのが判ります。
やはり密封ボトルの醤油は透明感があり 綺麗なことが確認できました。
ぐでたまが鰹を抱えてます
ボトルのオレンジは、ぐてたまのトレードカラー。
それは新鮮なたまごの黄身の色そのものです。
ボトル全体でぐでたまが、たまご愛を語ります。
「かつおのうまみがきいてるんだわ〜」と表面で語り。
裏面では、白身からググッと体を起こしながら、醤油の一滴を欲しがっています。
キャップ部分の色が青色なのが、だししょうゆ。
姉妹品の濃口醤油は、茶色のキャップカバーです。
ぱっと見て、これが醤油瓶だとは思えないという方も居らると思います。
でもサンリオファン、ぐでたまファンの方々には希求力があるグッドデザインだと思います。
http://www.sanrio.co.jp/character/gudetama/
私、この商品をいただくまで「ぐでたま」を知りませんでした。
画像を最初に見た時は、「多摩川のアザラシ・タマちゃん」由来かと思いました。
でもほんとは、食べられることを覚悟しているタマゴそのものだったんですね。
サンリオにあって、一切ファンシーさを振りまかず、惰性を持って良しとする特異なキャラクターのようです。
このキャラクターが美智子皇后ご実家本家筋企業とコラボしているなんて!
良い時代でございます。
鰹だしと生醤油が出会い生まれる美味しさ
たまごのために作られただししょうゆですが、まずはお醤油としての味わいを試します。
最初は焼きおにぎりに挑戦。
おにぎりは、強火のフライパンの上。 油は少量のバターを使いました。
フライパンに回し引きするようにお醤油をかけます。
これはもう絶品ですね。 だししょうゆとバターの組み合わせは強力でした。
日本人の魂を揺さぶる味わいです。
もちろんぐでたまの濃口醤油も、キッコーマンの濃口醤油も、及第点以上なんですが
だししょうゆに比べると、すこし「塩が勝ってしまう」感がありました。
特にキッコーマンのそれは少し刺激的な辛さが伴います。
次は焼き餅で比較しました。
小皿には上白糖を置いて、醤油だけ、次に砂糖と醤油を混ぜて試しています。
焼き餅と相性が良いのは濃口醤油でした。
「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」単独では、それなりの美味しさが味わえるのですが、砂糖と組み合わせると甘さが強くなりすぎます。 砂糖の主張が強くなりすぎてしまうようです。
やはり塩気はキッコーマンの方がほんの少し強く感じます。
今度は薄揚げを焼いたもの。 京のおばんざいで言えば「おあげのやいたん」です。
軽くフライパンで焼いたおあげを、醤油と大根おろしで楽しみます。
これはどれもそれぞれ美味しいという印象でした。
でも味わいは違います。やはり「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」で味わうと、少し淡白な印象です。
ご飯の友には濃口醤油。 お酒の友には「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」という印象です。
おあげと一緒に少し良い絹こし豆腐を買いましたので、冷奴で試しましょう。
「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」に有利ですが、敢えて鰹節は出さずにネギと生姜だけで試します。
やはり想像どおり、「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」は鰹節の代役をしてくれました。
豆腐が良かったので、どれも美味しいのですが、「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」の風味が素晴らしかったです。
いよいよタマゴに近づいてきましたよ。
玉子焼きには、砂糖も塩も、なにも足さずに焼いたものを用意しました。
それぞれのお醤油と大根おろしを用意して食べ比べです。
だし巻きなら、そのままがイチバン美味しいはず。
プレーンな玉子焼きでしたので、「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」の力が出ました。
美味しいです。
さすがに「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」が遺憾なく力を発揮した形です。
でも全部美味しかった。
玉子焼きサイコ〜です。
修了検定
卵かけごはんで試します。
一度に比較できるように、小さなお茶碗にご飯を用意しました。
ちょっと良いタマゴを用意し、かき混ぜてから三杯のお茶碗にかけます。
そして三種のお醤油をかけました。
キッコーマンのしぼりたて生しょうゆは、辛い。
ぐでたまが愛する醤油も 少し辛い。
ぐてたまに捧げるだししょうゆは、ほんのり甘くて良い感じ。
さすが卵かけごはん用に開発された商品だけのことはありますね。
こうなったら、教えてもらった「ひと手間かけた卵かけごはん」で試すことにします。
卒業検定
タマゴの黄身と白身を分けて、その白身だけをご飯にかけます。
そして十分に撹拌します。
次に中央を凹まして、そこに黄身を落とし、次にだししょうゆを適量かけます。
後は黄身だけを掬おうが、がっちり混ぜようが、お好み次第です。
いや〜 美味しいです。
中高生だったら、タマゴ一個でどんぶり大盛りコースでした。
タマゴが無ければ、ご飯に「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」だけでも食べられます。
でも、やっぱりタマゴに合います、このお醤油。
醤油自体の品質はもちろん、密封ボトルが素晴らしい
正田醤油の2本に加えてキッコーマンにも比較対象として登場願いました
ぐてたまの生しょうゆの色がイチバン濃いようです。
やはりだししょうゆの色は薄いのがよく判ります。
ほぼ見た目と味わいはシンクロしていますが、塩味をイチバン感じたのはキッコーマン製でした
真ん中はキッコーマンのペットボトルからの醤油。冷蔵庫保存のものです。
あまり変色していないのが判ります。 密封ボトルでない場合は冷蔵庫保存が良いようです。
同じキッコーマンの醤油ですが、赤と黄色の醤油差しに移して室温保存しているものです。
4日毎に入れ替えているのですが、明らかに酸化が進んでいます。色が濃くなっていますね。
ご家庭の醤油差しは大丈夫でしょうか? 密封ボトルがこれからのトレンドですね。
賞味期限360日
内容量 200ミリ
原材料 しょうゆ・砂糖混合異性化液糖・食塩・かつお節エキス・みりん・アルコール
調味料(アミノ酸)・酸味料・くん液 (原材料の一部に小麦・大豆を含む)
賞味期限が360日というのは少し短めの設定のように見えますが、それが却って高品質な商品だという印象に繋がるという考えもあります。
開封後90日が使用期限の目安だと聞いております。
汎用性では 「愛するしょうゆ」
ぐてたまに捧げるだししょうゆと一緒に提供していただいた
ぐてたまが愛するしょうゆ(濃口醤油}との比較です。
そのまま舐めると、どなたも同じ印象を持たれるはずです。
だししょうゆは甘くて、濃口醤油は塩っぱいんです。
目玉焼きや玉子焼き。 薄揚げを焼いたもの。 あるいは炒めもの。 炒飯。
普段、ご家庭で供されるお料理にさっとかけるお醤油は、濃い口をお使いの方が多いと思います。
その普段のお醤油に替える形でお使いの場合は、やはり「ぐてたまが愛するしょうゆ」が無難。
これまで味わってきた、あの味わいが変わらず楽しめます。
これまで使ってこられたお醤油が酸化していたら、ぐてたまボトルのお醤油は、好印象をもって迎えられると思われます。
しかし、卵かけごはんを始めとする「素材を楽しむお料理」
例えば出汁を使わない玉子焼き。 プレーンな目玉焼き。
重複しますが、良い白米と良いタマゴで楽しむ卵かけごはんには、
ぐてたまに捧げるだししょうゆ こいつが美味しいです。
正田醤油直販の通販ショップで、この2本の販売価格を調べてみると、
ぐてたまに捧げるだししょうゆ 370円
ぐてたまが愛するしょうゆ 360円
できれば2本お買い求めになり、適時使い分けて楽しまれることをオススメします。
目玉焼き 追加動画 ぐでたまに捧げるだししょうゆと半熟卵の相性は抜群
目玉焼きで「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」と「ぐでたまが愛するしょうゆ」を食べ比べします。
味わいの違いを見るために、目玉焼には塩・胡椒・味の素の類は使いません。
フライパンにサラダ油 半熟仕上げの目玉焼きの下には刻んだレタス。
もしレタスの他にウインナソーセージやベーコンが添えられていたとしたら、「ぐでたまが愛するしょうゆ」の万能性が際立ったと思います。
でも半熟の黄身と「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」のマッチングは素晴らしい。
私はそれをご飯の上に載せて簡単な「目玉焼丼」にして味わいました。
サイコーです。
目玉焼には、醤油だ、ソースだ、ケチャップだ、いやいやマヨネーズやろ
論争がありますが、醤油の代表選手として、この「ぐでたまに捧げるだししょうゆ」を推薦します。
余談
初めてのプレミアムレビューでございます。
至らないことがあるかと思います。 ご指導ご鞭撻を頂戴できればありがたいと思います。
レビュー期日に間に合わせようと急いで仕上げましたので、目玉焼きやお刺身等のお料理で
試すことが出来ておりません。
その辺りは随時追記してゆく予定です。
文右衛門蔵の調味料
正田醤油さまからプレミアムレビューのご褒美に、文右衛門蔵ブランドの高級調味料セットを頂戴しております。
レシピブックも同梱されておりましたので、それを参考にさせていただきながら
家内が色々な料理を出してくれました。
高級ポン酢や、ティーバッグ方式のお出汁等を使わせていただいた作例は上のリンク先に掲載しておりますが、昨夜は「ぐでたまが愛するだし醤油」の瓶入りを利用して
豚のオレンジだし醤油ソテーが出ました。
豚のソテーといえば生姜焼きが鉄板ですが、このレシピに沿った醤油ソテーも絶品でございます。
大豆の味をたのしむ
すこし良いお豆腐を戴きました。
きちんとしたお豆腐や、きちんとしたお醤油は やはり大豆の味がしますね。
体は食べたものと したことで 出来上がります。
きちんとした食材は きちんとした体を作ってくれると再確認しました。
きちんとした食材は、きっときちんとした人が作っているんでしょうね。
ありがとうございます。
supatinさん
2015/12/16
(*・ω・)*_ _)ペコリ
それぞれのお醤油の風味や味わいの違いと
素材によっての使い分けがとても良くわかりました
さすがの内容充実のレビュー恐れいりました!
それにしても夜中にこの動画を見てしまった事を少し後悔
みんな美味しそうでお腹がすきました~
(*´ω`*)
KOUKOUさん
2015/12/16
朝起きてすぐに見てます。
お腹が鳴ってヨダレが・・・
朝飯は卵かけごはんにします。
タコシーさん
2015/12/16
いやあ、醤油って色が変わるほど酸化するのですか
びっくりですね
レビュー見ててお腹が空きましたね"(-""-)"
L2さん
2015/12/16
いつも、朝食は卵かけごはんなので、この醤油を買って試してみようと思います。
余談:醤油は、熱したフライパンに垂らして、直ぐにごはんのみを入れて食べる(焦がし醤油ごはん)のも好きなのですが、母が許してくれないので、滅多に食べれない御馳走なんですw
これで試したら、最高かも。
夜中に見なくて良かったw
フェレンギさん
2015/12/16
ありがとうございます。
お刺身とお肉が間に合いませんでした。
生醤油のレビューを書く時に 合わせてご紹介するつもりですので、ぜひご覧くださいませ。
フェレンギさん
2015/12/16
卵かけごはんって、とんでもないご馳走ですよね。
EU赴任の友人が、帰国するとすぐに食べるのがそれです。
他国では日本のように外を綺麗に洗浄しないので、サルモネラ菌の危険が伴うのだそうです。
今回はじめてだししょうゆを使いましたが、全く異なる風味に驚きます。
でも、その違いを楽しむのも良いです。 みんなサイコ〜でした。
フェレンギさん
2015/12/16
冷蔵庫保存するだけでもずいぶん違うことを改めて知りました。
ただ酸化した醤油が自分のスタンダードになってしまう恐れもあります。
真新しい綺麗な醤油を見て、「なんだ薄いな」とか。
ぜひご確認くださいね。
フェレンギさん
2015/12/16
Webで検索すると、卵かけごはんにも色々ありました。
今回のレビューは、「料理自慢」になってはいけないので、どなたでも簡単に試せる範囲で
考えてみました。
焼きおにぎりとおあげのやいたんを楽しんだ後に、締めとして卵かけごはん なんて
材料費としては安価ですが、満足度は非常に高いものです。
ぜひお試しあれ。
cybercatさん
2015/12/16
自分はあんまりしょうゆ使わないんですが、使ってみたい!と思わせる紹介でした。
↑
あまり使わないだけにギンギンに酸化しまくっていて?ソースのような色なんですがw
いままでこういう生醤油系の密閉ボトルは今回の対照商品のキッコーマンのは近くのスーパーでも良く売られているのですが、同社の独特の香りと塩気が勝った感じがイマイチ好きになれなくて使っていませんでした。「愛する」の方でも買ってみようかな...
フェレンギさん
2015/12/16
年齢と共に醤油の消費は減る傾向にあると、私も感じていました。
反面、調理されたものの中には使われていることも知るようになりました。
京都は薄味とよく言いますが、実はかなり塩分濃度の高い薄口醤油や白だしがつかわれており
そのまま、なにも足さずに戴くことが前提です。
日本人の魂の奥深くに刻まれている昆布と鰹節経由の出汁は万人が好むところではないでしょうか。
キッコーマンのお醤油に関するご意見は 私も同じような印象を持ちます。
独特の香りって よく判ります。
ただ あの密閉ボトルを普及させてくれた功績は大きいし、愛する春風亭一之輔師匠のお父さんがお勤めになる会社でもありますので、今回は比較対象として登場願いました。
後から追記したり、愛するしょうゆのレビューも作る予定ですので、ぜひご覧くださいませ。
jirさん
2015/12/25
久々にたまごかけご飯食べたくなった!
ぐでたまに捧げるだししょうゆは都内のスーパーで手に入るかな?
フェレンギさん
2015/12/25
タマゴ殻の洗浄技術が違うそうですね。
ちょっとお高めの、黄身がぷっくらと膨らんだたまごを使って、
ぐでたまに捧げるだし醤油をかけると、、、、、美味しいですよ〜。
お近くのスーパーで売っていると良いですね。 ぜひお試しください。