zigsowプレミアムレビュー シークレットミッション”発売前 USB 3.0対応HDMIキャプチャーデバイス Live Gamer EXTREME『GC550』”のレビューです。
日本版の発売に先駆けて先行販売されているGC550の海外版で検証を行っています。日本で販売されるものと性能は同一です。
今回のレビューでは動作の互換性と安定性の確認のためHDMI出力に対応した「PlayStation4、Xbox One、Wii U、Xbox360」とHDCPの関係で録画するにはコンポーネント出力の必要がある「PlayStation 3」の各種ゲーム機での録画検証と、付属のアプリの検証などを行ってみました。
AVerMedia Live Gamer EXTREME GC550はフルHD解像度で60fpsの動画録画に対応したUSB 3.0対応のUSBキャプチャーデバイスの新製品です。
検証に使用している製品は先行販売されている海外版ですがハードウェアのスペックは日本版と同一ということです。
<付属ソフト(Windows)>
・キャプチャーソフト「RECentral 2」
・カバーデザインソフト「Cover Creator」
<Live Gamer EXTREME「GC550」の主な特徴>
・フルHD 60fps 60Mbpsの高画質録画に対応
・USB 3.0対応(Intel USB 3.0)
・遅延の少ないPCアプリ上のプレビュー画面
・主流のHDMIの他にコンポーネント入力もサポート
・AUX(BGM追加)&MIC(実況) 入力によるミキシング機能
・天板部の透明カバーで本体をカスタマイズ可能
・ハードウェアエンコーダのCUDA(NVIDIA)、QSV(Intel)への対応
前面左側にAUXとマイク端子。右側にメーカーロゴ。
後側は”USB 3.0ポート、コンポーネント入力、HDMI入力、HDMI出力(パススルー)”がレイアウトされています。
付属品は”取扱説明書類、XSplitプレミアムギフトカード、フェイスプレート交換用の紙、ロックネジ1本”。(*検証に使用している製品は海外版のため取扱説明書類に日本語は含まれていません。)
ケーブル類は”HDMIケーブル、USB 3.0ケーブル、PS3専用ケーブル(コンポーネント)、コンポーネント入力用ケーブル、ミニステレオケーブルが付属。必要な物は全て揃っているので余計な出費はありません。特にPS3専用コンポーネントケーブルが標準付属しているのはポイントです!
(*付属品については海外版のため日本国内版と異なる可能性があります。)
●動作環境と推奨環境
・対応OS:Windows 8.1 / 7(64/32ビット)
・接続インターフェース:USB3.0(Intel製のUSB3.0ホストコントローラに対応)
<デスクトップPC - 推奨環境(1)(CPU/GPU内蔵のハードウェアエンコーダ必須)>
・CPU:Intel Core i5-4440 3.10GHz(Haswell)以上
・GPU:NVIDIA GeForce GTX 660同等以上
・RAM:4G RAM以上(8G RAM推奨)
<デスクトップPC - 推奨環境(2)(ソフトウェアエンコーダ使用)>
・CPU:Intel Core i7-4770 3.4GHz(Haswell)以上
・GPU:NVIDIA GeForce GTX 660同等以上
・RAM:4G RAM以上(8G RAM推奨)
<ノートPC(CPU/GPU内蔵のハードウェアエンコーダ必須)>
・CPU:Intel Core i7-4700(Haswell)以上
・GPU:NVIDIA GeForce GTX 870M同等以上
・RAM:4G RAM以上(8G RAM推奨)
”USB3.0対応、フルHD、60fps、60Mbps”など高画質に録画が可能なかわりに要求される録画専用PCのスペックは高めとなっている点には注意が必要です。
Live Gamer EXTREME GC550はHDMI&コンポーネント出力可能な
ゲーム機”PlayStation 4、PlayStation 3、Xbox One、Xbox360、Wii U”などに対応します。
GC550単体での画面の録画は非対応で接続したPCとアプリで画面を録画する方式になっています。
<検証PC環境>
・CPU:Intel Core i7-4970k(定格動作)
・CPUクーラー:Thermalright TRUE Black 120 Rev.C
・マザー:ASRock Z87 Extreme6
・メモリ:XPOWER DDR3 8GBx2 SP016GXLYU186NDA
・GPU:Palit GeForce GTX 780 JETSTREAM
・HDD #1:Intel SSD 730 480GB
・HDD #2:Seagate ST31000528AS
・ODD:LG GH24NS
・Audio:Sound Blaster X-Fi Titanium HD
・電源:FSP FSP700-80EGN(700W 80Puls GOLD認定)
・PCケース:Cooler Master CM690II Plus NVIDIA edition (NV-692P)
・OS:Windows7 SP1 Home Premium SP1
・モニター:DELL U2711
今回の検証では上記のスペックのPCを使用しました。録画に使用した検証用PCの各種ドライバは検証時点で最新又は比較的新しいもので安定しているものをインストールしています。
●PCとゲーム機との接続
Live Gamer EXTREME GC550にPCと接続するための付属のUSB3.0ケーブル、ゲーム機からの入力のHDMIケーブル、パススルー用のHDMIケーブルの3本を接続します。USB 3.0ケーブルは安定動作のためマザーボードのリアI/O(バックプレート側)に接続することをお勧めします。
続いてサイトからドライバ+専用アプリをダウンロードしてインストールします。
<レビューに使用したアプリ&ドライバのバージョン>
・GC550_application_and_driver_v2.0.0.34_20150611.exe
ダウンロードしたファイルを実行すると専用アプリとドライバのインストールが行われます。
専用アプリのインストーラーは既に日本語に対応しています。ドライバのインストーラーは英語ですが特に難しい設定などは無いので問題ありません。
インストールが完了したらRECentral 2を起動してLive Gamer EXTREME GC550を正常に認識できているか確認します。ドライバのインストールや接続に問題があると”キャプチャーデバイスが見つかりません”とプレビュー画面に表示されますので、ドライバのインストールの確認とIntel USB 3.0ポートに接続できているのか確認しましょう。
専用録画アプリ”RECentral 2”を検証!
RECentral 2はLive Gamer EXTREME GC550に付属している専用の録画用アプリです。
Live Gamer EXTREME GC550はエンコーダを内蔵してないので接続したPCのCPU(又はGPU)とRECentral 2で画面の録画を行う仕組みになっています。
UIや設定画面の紹介とPiP機能について実際に使用して検証してみました。
●録画品質
録画品質は解像度やビットレートの異なる”最高、良い、標準”のシンプルな3種類のほかに、ユーザーの好みでカスタマイズも可能です。
動画のビットレートは最大で60Mbpsまで設定できるので高画質で動画ファイルを残して編集用にするといった使い方もできます。フレームレートは入力ソースや解像度次第で60 fpsには設定出来ない場合があるようです。
ハードウェアエンコーダのQSV(Intel)とNVIDIA(CUDA)を使用する場合はデフォルト設定では用意されていないのでカスタム設定を利用することになります。エンコーダをQSVとNVIDIAから選択するだけですので難しい設定は特にありません。
●動画アップロード機能
設定画面で事前に登録している”Facebook、Twitter、YouTube”に動画ファイルを簡単にアップロード可能です。
●設定画面
<一般>
表示言語、録画の保存先、ショートカットキーの設定。
<マイク>
使用するマイクデバイス、マイクの音量、入力音量のテストが行えます。
<共有>
動画アップロード用のアカウント情報登録を行います。
<設定プロファイル>
プロファイルの保存先の変更とインポートとエクスポートが行えます。
<RECentral 2>
アプリのバージョンとGC550のドライバとファームウェアのバージョンを確認できます。
●ライブ配信機能
ニコニコ生放送、Twitch、Ustream、YouTube Liveなどの各種動画配信サービスに対応します。
PiP機能との併用も可能です。
●ライブ編集機能
録画中に選択可能な編集機能です。録画中の過去の映像を遡って表示・カット編集を行うことができます。
ライブ編集機能を利用するには”画質の選択できなくなる、ライブ配信中は選択できない、CPU/GPU共にコーデックに「ハードウェアエンコーダ」を選択する必要がる”などの条件があります。
●シーン機能(PiP機能)
Live Gamer EXTREME GC550はピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)機能を搭載しています。PiP機能を利用して録画中の動画に”Webカメラの映像、接続機器の映像、画像(*画像のみ複数配置可能)”を重ねて表示して録画又は配信することができます。配置するオブジェクトは位置と表示サイズを変更可能とかなり本格的です。
作成したレイアウトはシーンとして複数保存できます。保存したシーンは瞬時に切り替えできます。
動画/ライブ配信の画面の下段にあるシーンタブをクリックしてデフォルトで登録されているシーンを表示します。
今回は静止画を1枚表示するタイプの”Record Scene”を選択して用意していた画像を登録してみました。
画像を表示させたい場所に移動します。
(表示する映像や画像は重ね合わせ表示用の優先順位も指定可能です。)
表示サイズを詳細設定で微調整してオリジナルのシーンが完成!
作成したオリジナル・シーンを使用して動画を撮影してみました。
PiPは”入力映像1枚、Webカメラなどの映像は1枚、静止画は2枚”まで同時に表示可能です!
RECentral 2のプレビュー画面にはPiP機能で表示している画像が表示されますが、パススルーHDMI出力には表示されないのでゲームのプレイには支障はありません。
●AUX入力検証
AUX入力での音声ミックスをandroidスマートフォン用の無料アプリ”効果音マスター”を使用してゲームプレイ動画に実況プレイ風に効果音の追加に挑戦してみました。
GC550のAUX入力とスマートフォンのヘッドフォン出力を接続します。
接続には付属のステレオミニケーブルを利用しました。
AUX入力をオンにするには”音声入力ソース”をクリックして、今回はHDMI入力のWii Uを使用しているので”HDMI+AUX”を選択します。
サウンドアイコンをクリックすると、デバイス音声バランス設定メニューが表示されます。
ここで映像入力(HDMIやコンポーネントのLR音性)とAUX入力の音量バランス調整を行います。
(一度設定したバランスは入力を変更しても記録されて保持されます。)
後は動画撮影中に効果音マスターを起動したスマートフォンで効果音を追加すれば、効果音付オリジナル動画の完成です!
●プレビューの遅延について
専用アプリのプレビューはUSB 3.0対応による高速転送やハードウェアのスペックの向上により、遅延は少なくゲームのプレイも可能なレベルになっています。
ドラゴンクエスト・ヒーローズとマリオカートでは操作に対して若干のタイムラグを感じたので完璧ではありませんが”ゲームのプレイにギリギリ耐えられる”というのが感想です。
ネット情報では3フレームほど遅延があるようなので、FPS対戦や格闘ゲームには向きませんがRPGなどシビアな操作タイミングを要求しないゲームなら問題ありません。ただし、若干表示にカクつきがあるので個人的には遅延の無いパススルー出力+別モニターの利用をお勧めします。
GC550で60fps動画録画してYoutubeにアップロード!
実際に”プレイ中のゲーム動画を録画して検証!”ということで現行の各種ゲーム機を接続して録画検証を行ってみました。
録画設定はハードウェアエンコーダを使用するためカスタム設定で”1920x1080、30Mbps、60fps、NVIDEA(CUDA)と一部検証でH.264(ソフトウェアエンコーダ)とQSV”を使用しています。動画ファイルはGC550で録画したものを画質を優先して加工無しで60fps動画に対応したYoutubeにアップロードしています。
Youtubeには1080p 60fpsでアップロードしてあります。60fps再生は720pと1080pのみのため高解像度かつ60fpsで動画を確認したい場合は動画再生後に右下に表示される設定から解像度を720p又は1080pに変更することで確認できます。
PlayStation 4でゲームの録画を検証してみました。
使用したゲームはアクションRPG”ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城”です。
PlayStation 4は事前に設定画面からHDCPを無効化しておくことを忘れずに!
●エンコーダ:NVIDIA(CUDA)
動画を停止して確認すると静止画のキャプチャーかと思えるほど綺麗に録画できています。
PlayStation 4(+ドラゴンクエストヒ-ローズ)では音ズレの発生もなく完璧です!
こちらは動画をPC上でキャプチャーしてJpeg圧縮をかけたものです。
かなり綺麗に動画を録画できていることがわかります。(画像をクリックで拡大します。)
Xbox Oneでゲームの録画を検証してみました。
使用したゲームはシングル専用FPSの新作”ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド”です。
●エンコーダ:NVIDIA(CUDA)
映像に関しては非常に滑らかに綺麗に録画できていますがXbox Oneまたはゲームタイトル別の相性なのか音ズレ(音声が若干遅く再生される)が発生しています。
画質の劣化を抑えるのとハードごとの検証を兼ねているので、録画データの時点から音ズレが発生しているので、今回はそのまま修正(再エンコード)しないでアップロードしました。
●エンコーダ:H.264(ソフトウェアエンコーダ)
NVIDIA(CUDA)との相性も考慮してH.264(ソフトウェアエンコーダ)で検証してみたところ、音ズレもなく問題ありませんでした。Xbox Oneの録画はH.264(ソフトウェアエンコーダ)の使用をお勧めします。
Wii Uでゲームの録画を検証してみました。
使用したゲームは名作レースゲームの”マリオカート8”です。
●エンコーダ:NVIDIA(CUDA)
映像に関しては比較的滑らかかつ綺麗に録画できていますがWii Uまたはゲームタイトル別の相性なのかマリオカート8では許容範囲内ですが若干カクつきが見られます。
●エンコーダ:H.264(ソフトウェアエンコーダ)
Xbox Oneと同様にNVIDIA(CUDA)との相性も考慮してH.264(ソフトウェアエンコーダ)で検証してみたところ、若干カクつきが少なく綺麗に録画できているように感じますが誤差範囲内かもしれません。
Xbox 360sでゲームの録画を検証してみました。
使用したゲームはオープンワールド・アクションRPG”ドラゴンズドグマ:ダークアリズン”です。
●エンコーダ:NVIDIA(CUDA)
ゲーム自体が720pでフレームレートも高くないため滑らかとまではいきませんが綺麗に録画できています。Xbox 360(+ドラゴンズドグマ:ダークアリズン)では音ズレの発生もなく完璧です!
こちらは動画をPC上でキャプチャーしてJpeg圧縮をかけたものです。
かなり綺麗に動画を録画できていることがわかります。(画像をクリックで拡大します。)
Live Gamer EXTREME GC550はHDMI入力の他にコンポーネント入力もサポートするということで追加検証としてHDCPの関係でHDMIで録画することが出来ないPlayStation 3(CECH-3000)をコンポーネント入力で録画検証を行ってみました。
使用したゲームはアクションRPGの名作”ダークソウル2”です。
(*追加検証のため動画は短めになっています。)
●エンコーダ:NVIDIA(CUDA)
映像に関しては非常に滑らかに綺麗に録画できていますがPlayStation 3またはゲームタイトル別の相性なのか音ズレ(音声が若干早く再生される)が発生しています。
●エンコーダ:H.264(ソフトウェアエンコーダ)
NVIDIA(CUDA)との相性も考慮してH.264(ソフトウェアエンコーダ)で検証してみたところ、音ズレは改善されました。PlayStation 3の録画はH.264(ソフトウェアエンコーダ)の使用をお勧めします。
●コンポーネント入力時のパススルーのHDMI出力について
Live Gamer EXTREME GC550内でコンポーネント入力の映像をHDMIに高速変換しているようで、HDMI入力時と同様にパススルーのHDMI出力から映像と音声が出力されます。アップスケーリングについては苦手(または行っていない)のようで720p出力のダークソウル2は”やや眠たい画像”でした。かわりにパススルーのHDMI出力の映像遅延は体感での感想ですが無いように感じました。ゲームプレイに支障はありません。
コンポーネント入力の画像に対して色調整(輝度、コントラスト、色合い、彩度)も可能です。
各エンコーダ利用時のCPUの負荷率と、ディスクリートGPUレス環境でのH.264とQSVについて追加検証を行ってみました。
<補足説明>
CPU負荷率の計測に利用したサイドバーガジェットアプリ”CPU & MEM meter II”は仕様でTB分のクロックは反映されていません。右下に”CLOCK:4.00 GHz”と表示されていますが実際にはCPUは4コア共に4.20GHzで動作しています。
●NVIDIA(CUDA)利用時のCPU負荷率について
今回のレビューでの検証に利用したカスタム設定での録画中のCPUの負荷率を確認してみました。
CPUへの負荷率は4スレッドを使用して19%前後とかなり低くなっています。
これならCore i5クラスのCPUでも十分負荷に耐えられそうです。
●H.264 ソフトウェアエンコーダ(CPU:Intel Core i7-4790k、GPU:GeForce GTX 780)
上記のXbox OneとWii Uの検証でディスクリートGPU(GeForce GTX 780)を取り付けた状態でソフトウェアエンコーダを使用してフルHD&60fpsで録画してみました。ソフトウェアエンコーダ使用時の環境についてはメーカーではCPUはIntel Core i7-4770 3.40GHz(Haswell)以上を推奨となっています。
録画した動画ファイルを再生してみると、若干フレームレートが安定していないようですが十分滑らかで綺麗な動画ファイルが出来上がりました。
CPUへの負荷率は7スレッドを使用して40%を超えていますがソフトウェアエンコーダは画質面で有利ですから、録画に使用するPCのスペックが条件を満たしているなら試して見る価値は十分に有ります!
●QSV検証(CPU:Intel Core i7-4790k、ディスクリートGPU:無し)
ディスクリートGPU(GeForce GTX 780)を取り外してIntel CPU内蔵ハードウェアエンコーダのQSVを使用してテストしてみました。QSV使用時の環境についてはメーカーではCPUはIntel Core i5-4440 3.10GHz(Haswell)以上推奨となっています。
フルHD&60fpsで録画してみたところフレームレートも比較的安定していて滑らかな動画ファイルが出来上がりました。CPUの負荷率は高めですがフルロード状態ではありません。
CPUへの負荷率は60%を超えてやや高めとなっていますが高速なCPU+ディスクリートGPUレス環境でもQSV(ハードウェアエンコーダ)を使用することで高画質な動画ファイルを録画可能です!
注意点としてメーカー推奨環境以下のためかPCのプレビューの遅延が多くなっているのでパススルーHDMI出力+外部モニターは必須です。
●ソフトウェアエンコーダ(CPU:Intel Core i7-4790k、ディスクリートGPU:無し)
ディスクリートGPU(GeForce GTX 780)を取り外してソフトウェアエンコーダを使用してフルHD&60fpsで録画してみました。ソフトウェアエンコーダ使用時の環境についてはメーカーではCPUはIntel Core i7-4770 3.40GHz(Haswell)&GeForce GTX 660同等以上推奨となっています。
録画した動画ファイルを再生してみると、フレームレートが安定していないようでカクカクした動画ファイルが出来上がりました。CPUの負荷率は90%を超えて8スレッドともフルロード状態と処理が追いついていないことが分かります。
CPUの負荷率が高いことが影響しているのかQSV使用時と同様にPCのプレビューの遅延が更に多くなっているのでパススルーHDMI出力+外部モニターは必須です。
ディスクリートGPUレス環境はメーカー推奨環境以下ですので当然ですが、H.264(ソフトウェアエンコーダ)ではフルHD&60fpsの録画は厳しいという結果となりました。
カバーデザインを変更してC550を自分専用にカスタマイズ!
Live Gamer EXTREME GC550は正面の透明なカバーが開閉式になっていて自分の好きなデザインを印刷した紙を挟むことでオリジナルデザインにカスタマイズすることができます。
標準で挟んである紙の他に、LEDのステータス情報(裏面はソフトウェアのダウンロード先)が記載された紙も1枚付属しています。
RECentral 2とドライバをインストールすると同時にCover Creatorというカバーデザイン用の専用アプリもインストールされます。早速Cover Creatorを利用してオリジナルデザインのカバーを作成してみましたので手順を紹介します。
●Cover Creator ー オリジナルデザインのカバー作成手順
Cover Creatorは標準では何も登録されていません。
イラストやゲーム画面をキャプチャーした画像などのJpegファイルを複数登録できます。
画像の登録は左上の”+”ボタンを押して登録したい画像をフォルダから選択します。
登録した画像ファイルはCover Galleryにプレビュー表示されます。
プレビュー画像をダブルクリック又は画像を選んだ状態で右下の編集をクリックするとEdit Coverモードになります。画像は”拡大、回転”など簡易編集機能で加工を行うこともできます。
細かい調整は出来ないので登録前にフォトレタッチソフトの使用をお勧めします。
画面下の”プリンターアイコン”をクリックするとPrint Cover(印刷メニュー)が表示されます。
印刷に使用するプリンターや用紙サイズを選択したら”プリント”をクリックして印刷します。
はじめに普通紙に印刷しましたが色合いや質感が微妙なので光沢のあるファイン用紙(光沢紙)に印刷しなおしてみました。普通紙に比べてファイン用紙は厚みがあるのでGC550本体にセットしやすいというメリットもあります。
線にそってカッターやはさみでカットします。
ファイン用紙(光沢紙)に変更したおかげでカバーの出来と見栄えが良くなりました。
切り取ったオリジナルデザイン・カバーを本体にセットします。
マリオカート8仕様のオリジナルデザインのLive Gamer EXTREME GC550の完成です!
追加検証として実況プレイ(?)の動画撮影に挑戦してみました。
ヘッドセットはGC550の使用上、アナログ接続のタイプが必要になるので”サンワサプライ マルチメディアPCヘッドセット シルバー MM-HS515SV”を用意しました。
●接続方法
マイク出力はGC550のMIC入力へ。ヘッドフォン(音声)入力は延長ケーブルを使用してスピーカーのヘッドフォン端子に接続してみたところ音量がかなり小さくなっていたので、Wii ゲームパッドのヘッドフォン出力端子に接続しました。
HDMI+MICに変更してオプションから音量バランスを調整します。
マイクテストも用意されていますがヘッドセットの種類、ゲーム機やゲームタイトルにより音量が異なる可能性もあるので、実際に何度か試し録画して調整をお勧めします。
シーン機能(PiP機能)を併用する場合はシーンを用意します。
以上で実況プレイの録画の準備完了です!
実況プレイというほどの内容ではありませんが、シーン(PiP)機能と併用して動画を撮影してみました。
Live Gamer EXTREME GC550の検証中に遭遇したトラブルと気になった点についてまとめてみました。
●NVIDEA(CUDA)を利用すると音ズレが発生する
上記の録画検証で一部のゲーム機で音声のズレを確認しました。
対応方法は既に紹介していますが、エンコーダをハードウェアエンコーダのNVIDIA(CUDA)からソフトウェアエンコーダのH.264に変更することで対応可能です。
メーカー推奨スペックのCPUがIntel Core i5-4440 3.1GHz(Haswell)以上からIntel Core i7-4770 3.4GHz(Haswell)以上と要求スペックが上がってしまう点には注意が必要です。
●PCケースのフロントUSBポートに接続すると動作が不安定になる
はじめにPCケースのフロントI/OのUSBポート(Intel USB 3.0のフロントピンヘッダー経由)にGC550を接続したところ、プレビュー画面(入力している映像)が1~10分程度で頻繁に停止してしまい、録画した動画ファイルも停止したままの画像が録画されてしまうという現象を確認しました。
マザーボードのピンヘッダーからPCケースまでの延長ケーブルに原因があるように思いますが、時間の関係で詳しい原因は特定できていません。PCケースの問題も考慮しましたが2台のPCケースで同じ症状が発生したので、GC550をPCに接続するときは出来るだけマザーボードのリアI/Oポートに直接接続することをお勧めします。
最新のUSB 3.0対応キャプチャーデバイス”Live Gamer EXTREME GC550”を使用してみた感想です。
まず、肝心の動作と安定性については現在公開されいてるアプリとドライバはベータバージョンということで若干不安ではありますが動作は安定しているので問題ありません。
<GPUとコーデック(CPU負荷率)>
・GTX 780 / NVIDIA(CUDA):20%(4スレッド使用)
・GTX 780 / H.264:45%(7スレッド使用)
・iGPU / QSV:65%(8スレッド使用)
・iGPU / H.264:95%(8スレッド使用)
CPUの負荷率はCore i7 4790kを使用した場合、エンコーダとGPUの有無で上記のような結果となりました。高画質設定で安定して録画を行うにはNVIDIA GeForce GTX 660同等以上のディスクリートGPUは必須です。
<検証したゲーム機(コーデック)>
・PlayStation 4:NVIDIA(CUDA)
・Xbox One:H.264(ソフトウェアエンコーダ)
・Wii U:H.264(ソフトウェアエンコーダ)、NVIDIA(CUDA)お好みで
・Xbox360s:NVIDIA(CUDA)
・PlayStation 3:H.264(ソフトウェアエンコーダ)
今回の検証環境では各ゲーム機とコーデックの相性について上記の結果となりました。
録画に使用するPCのパーツ構成に加えてOSやドライバのバージョンなどで結果は異なるとは思いますので、本格的な録画を行う前にH.264(ソフトウェアエンコーダ)とNVIDIA(CUDA)の両方を試して見ることをお勧めします。
専用アプリRECentral 2はPiP機能、ライブ配信機能なども搭載した高機能な録画アプリです。複雑になりがちな録画アプリをシンプルで分かりやすいUIでまとめていて操作性は良好。説明書要らずで簡単に高画質な動画を録画できます。
AUX&MIC入力で効果音や実況音声入力に加えてシーン機能(PiP機能)でWebカメラの映像や画像を複数同時に表示できるので、実況プレイの録画やライブ配信で大活用するはずです!
CG550のスペックについてはフルHD解像度で60fps+最大60Mbpsの高画質録画に対応し、BGM追加用のAUX入力と実況用のマイク入力を搭載。現在主流のHDMI入力のほかにパススルーHDMI出力にも対応したコンポーネント入力を搭載することでPlayStation 3やその他の古めの機器の録画もサポートするなどスペックに妥協はありません。
Live Gamer EXTREME GC550の日本語版については現状でアプリケーションの対応はすでに済んでいるので説明書やパッケージなどのローカライズのみのようですので問題無いでしょう。
高速なプレビュー画面はUSB 2.0対応キャプチャーデバイスを使用したことのある経験から、ゲームのプレイにも耐えられることに驚きました。USB 3.0&60fpsに対応するキャプチャーデバイス製品も少しづつ増えてきましたが、まだまだ小数派のためハイスペックなUSB 3.0キャプチャーデバイスのLive Gamer EXTREME GC550はPCからコンシューマーのゲーマー達の待望の製品と言えます。
USB 3.0&60fps対応のため安定性を重視して録画用PCはIntelプラットフォーム限定かつハイエンドよりの環境が必要になりますが、非常に高画質で滑らかな動画ファイルを撮影することができるのは魅力です。特にフルHD解像度でも安定して60fpsで録画できるので次世代機のPlayStation 4やXboxOneの他にハイエンドPC環境でプレイするPCゲームの録画に最適な製品です!
<2015/07/09>
・CPU & MEM meter IIのCPUクロック表示について補足説明を追記しました。
<2015/07/10>
・レビュー公開に合わせてYoutubeの動画を限定公開から公開に変更しました。
<2015/07/11>
・コメントを追記しました。
<2015/07/12>
・「実況プレイ(?)に挑戦!」を追記しました。
<2015/07/14>
・誤字を修正しました。
<2015/12/05>
・誤字を修正しました。
カーリーさん
2015/07/09
書いといてくれればいいのにー
Sheltieさん
2015/07/09
PS3のAVコネクタはPS2と互換ですよね。PS2は流石に古いゲーム機なのと出力がD2までですからメーカーも正式にはサポートを表明していないのかもしれません。
自分はコンポーネント入力があることを知らなかったのでPS3の検証は予定していなかったのですが、専用ケーブルが付属しているのでせっかくなので追加検証として検証を行いました。