レビューに先立ち、「泡マスター」のレビュアーに選出いただき、日本炭酸瓦斯株式会社様並びにzigsow株式会社様にお礼を申し上げたい。
さて、家で飲む缶(瓶)ビールを、お店で飲むビールの味に変身させるという“泡マスター”。
ビール好きには堪らない響きのするこのアイテム。
その実力を確認してみよう。
パッケージはとてもシンプル。
キット内容は、泡マスター本体、炭酸カートリッジ×1、ノズル×2、取扱説明書。
手の平サイズでとてもコンパクトな本体。
黄色い部分はプッシュボタン。
側面の穴はノズル口。
炭酸ガスの逃げ穴。
頭の部分を回すと炭酸カートリッジをセットするホルダー部分が外れる。
ホルダーに炭酸カートリッジをセット。
1本で300回程度使えるそうだ。
カートリッジをセットしたら、頭の部分をねじ込んで元に戻す。
ねじ込む途中にプシューと音がして炭酸ガスが逃げ穴から抜けていく。
それがカードリッジに穴が開いた合図だ。
そのままねじ込めばすぐに止まるので気にしないこと。
カートリッジ装着後は頭とホルダーの間に少し隙間ができるようになっている。
ノズルを穴にねじ込めばセット終了。
プッシュボタンを押して、ガスが出るかどうかテストしてみる。
ボタンを押すと1回分のガスが噴出される。
泡マスターと一緒にご提供いただいたうすはりグラスとビール等の飲料。
生ビール、発泡酒、第三のビール(その他の醸造酒、リキュール)の4種類。
これらを使って泡の立ち方を比較してみた。
■生ビールを普通に注いでみる
ビールと泡の比率が7:3、いわゆる“黄金比率”を意識して注いでみた。
まずは勢い良くグラス半分辺りまで注ぎ、泡が治まるまで待つ。
続いて、ゆっくりと注ぐ。
意外に時間がかかって面倒だ。
撮影中にもどんどん泡が減っていく。
泡の切れる速度が速く、思わず焦ってしまった。
上から見ると泡の密度が低いことが良く分かる。
■生ビールをビールアワーで注いでみる
ビール好きのお遊びアイテム“ビールアワー”。
まさかこんな形で再登場することになろうとは・・・。
羽根で掻き混ぜることでビールを泡立てるアイテムなのだ。
普通に注ぐよりは泡立ち、そして泡の持ちも断然良い。
泡の密度も結構高く見える。
■生ビールで泡マスターを使ってみる
ビールにノズルの先端を少し差し込み、プッシュボタンを1回押す。
これだけで泡立ったビールを楽しめるのだからとてもお手軽だ。
かなりの勢いで泡立つので、グラスに6~7分目くらいの量で使用すると良い。
あくまでもビール中の炭酸を刺激して泡を立てるものであって、炭酸ガスを追加する道具ではない。
何度か繰り返すと気が抜けてきてしまうので、1杯に1度が目安だろう。
気泡が細かく、泡の密度が非常に高い。
クリーミーな泡立ちだ。
ビールアワーの泡立ちと比較しても違いが明確に分かる。
■発泡酒で泡マスターを使ってみる
泡立ちの勢いは生ビールよりも多少劣る。
気泡は目立つものの、泡の密度は高く、質感も生ビールに近い。
■第三のビール(その他の醸造酒)で泡マスターを使ってみる
グラスの底に向かって泡が広がった後に上へ吹き上がる勢いが生ビールと比較すると弱い。
ぱさついた感じのする泡。
■第三のビール(リキュール)で泡マスターを使ってみる
その他の醸造酒 と同様の泡立ち方だ。
肝心な味はどうなのか。
生ビール、発泡酒、第三のビール(その他の醸造酒)、第三のビール(リキュール)で泡マスター使用後の味の変化を確認してみた。
■生ビール
滑らかできめの細かい泡。まさにシルキーな泡の味わい。
炭酸の刺激が弱くなり、マイルドな口当たりになった。
滑らかな飲み口で美味しい。
ふんわりとした質感の泡で泡持ちも良い。
ビールサーバーから注いだ店飲みの生ビールに近い。
■発泡酒
クリーミーな泡立ちで喉越しが良いが、生ビールには劣る。
酸味が弱くなり、口当たりがまろやかになった。
そのままグラスに注いで飲むよりも飲み応えがある。
■第三のビール(その他の醸造酒)
見た目ほど泡の存在が感じられない。
生ビールや発泡酒とは泡の質が違う。
薄くてぱさついた感じのする泡だ。
第三のビール特有の酸味が弱くなり、味が薄くなったように感じられた。
■第三のビール(リキュール)
苦味が消え、酸味が弱くなった。
その他の醸造酒 ほぼと同じ味わいになった。
セッティングは簡単でワンプッシュで使える手軽さが良い。
使用後の手入れはノズルを水洗いするだけで手間がかからない。
コンパクトサイズなので楽に持ち運べそうだ。
これからの季節であれば、忘年会を盛り上げるアイテムとして良いのではないだろうか。
気になったのは、ノズルの収納方法がないという点だ。
付けたままでは邪魔な感じがする。
ノズルの収納方法を工夫すれば、コンパクトさをより活かせるだろう。
“シルキーな泡の味わい”というキャッチコピーはまさにそのとおり。
これだけ簡単に泡の味わいのあるビールを作り出せるのは素晴らしい。
レビュー中でも説明したが、本製品は飲料中の炭酸を刺激して泡を立てる仕組みになっている。
つまりは、飲料中の炭酸を飛ばしているということだ。
そのため、炭酸で酸味を出している第三のビールでは、酸味がなくなり味が薄くなったように感じられた。
ざっくりといえば、生ビールと発泡酒では飲み応えが増し、第三のビールでは逆に損なわてしまう。
第三のビールといっても30種類以上あるようなので一概にはいえないが、今回試した限りにおいては、第三のビールでは十分な効果は得られないというのが正直な感想だ。
以上から、ビール、発泡酒派にはお奨めできるアイテムと結論付けたい。
リーダーさん
2012/11/25
ビールがお好きなんですね(^^
yachさん
2012/11/25
ありがとうございます。
ビール大好きですよ。
毎晩飲んでます!