レビューメディア「ジグソー」

個人的には、海外旅行では必須!但し事前にそれなりの準備は必要(総括追加しました)

今回、仕事でル・マン24時間レースに行くことになったのだが、ここ10年ほど海外取材はお見限りで、その10年間の間に通信環境は激変した。知り合いやwebの情報などから、wifiルータが便利だろうな、レンタルも調べなくては、と思っていた矢先に、この「グローバルデータ」(以下Mifi)レビューの案内が来て、申し込んだところ見事に当選、ということで有難く利用させて頂くことにした。

届いた荷物の中身
届いた荷物の中身


モノは出発10日ほど前に到着。開けてみれば、ひとそろいを入れられる小さなポーチの中に、本体とモバイルブースター、充電用USBケーブル、本体とモバイルブースター用のACアダプタ充電器、海外でのコンセント形状を変換するアダプタが入っていた。

僕が持っていた変換アダプタ類との比較
僕が持っていた変換アダプタ類との比較


僕自身は昔海外によく行っていたこともあり(最近はご無沙汰だったが)、変換アダプタも持っていたし、セカンドバッテリもいくつか持っているが、そうでない人にはこれは有難いだろう。
ちなみに、ついてきた変換アダプタはROAD WARRIOR製で、色々形を変えることで世界中のコンセントに対応する。昔はその国のコンセントに合ったアダプタを買いそろえる必要があった(写真奥)が、このアダプタがあれば一つで済む。ちなみに僕が昔購入した変換アダプタも同社製だがかなり古く、入っていた現行品とはかなり作りが変わっていた。勿論現行の方がコンパクトになるし使い勝手も良い。

成田でボーディングの直前までやっていた仕事を、投げたまま12時間のフライトに入ってしまったので、その後トラブルなどがなかったかどうか気が気ではなかった。そのため、飛行機がシャルル・ド・ゴールに到着して停機し、機内に携帯を使っていいよというアナウンスが流れたと同時にMifiとスマートフォンの電源を入れ、スマートフォンの機内モードもオフ。機内から出るのを待つ間にメールを確認できてしまった。また、イミグレーション待ちやバゲッジ待ちの間にも、SNSなどで暇をつぶすことができた。

シャルルドゴールのバゲッジクレイムで、荷物が出てくるのを待つ間にもネットが使える
シャルルドゴールのバゲッジクレイムで、荷物が出てくるのを待つ間にもネットが使える


空港からはバスでホテルの近く(オペラ座)まで行ったが、バスを降りてからホテルを探す間も、スマートフォンは大活躍。知人から前もって聞いていたホテルへの道順説明(これもEverNoteに入れてスマートフォンから呼び出したのだが)がよくわからず、ホテル名で検索してGoogleマップで問題なく到着できた。

ただ、空港でなかなかバスが来ず、乗ってからもパリ市内に入る前の高速道路が大渋滞で、飛行機到着からホテル着まで3時間ほどかかってしまった。
チェックインして、先行で入っている知人とメシでも、という時点では、サブバッテリを着けていなかったためバッテリが終了。その後は常に、添付されてきたモバイルブースターを着けたまま使用することとなった。

その後も、パリからル・マンへの移動及びル・マン市内での移動で、スマートフォン+ルータでアクセスできるのは非常に有難かった。とにかく、国内でも地図はほとんど持たなくなり、スマートフォンのGPS+マップ機能で何でもこなすようになってしまっているので、それがフランスでもそのまま使えるのは素晴らしい。ル・マンは今回で3回目だが、13年ぶりなので市内はかなり変わってしまっており、他のメンバーも含め、道が全然分からなかったり、食事をするにも店が変わってしまって分からない、などという状況になると、僕のスマートフォン+ルータが大活躍だった。クルマは1台がナビ無し、もう一台はナビがついているが非常に使いにくく(一応英語だったが)、結局僕のスマートフォンが一番頼りになるという状態だった。

ホテル及びサーキットのメディアセンター内はwifiが飛んでいるので、mifiの出番は少なくなるが、基本的にこれらのwifiは1台しか接続出来ないため、PCで接続してしまうとスマートフォンは接続出来ない。また、フランスのwifiは、接続自体はセキュリティ無しで、接続語にブラウザで認証を行うものが多く、スマートフォンでは接続のたびに認証を行わなければならず、いきおい常にmifiを起動させておく状況だった。

まだあまり人のいないメディアセンター。到着直後、メディアセンター内のwifiの登録前にもMifiは役だった
まだあまり人のいないメディアセンター。到着直後、メディアセンター内のwifiの登録前にもMifiは役だった


また、サーキットに併設されているミュージアムや、サーキット内で面白いものを見つけてツイートしたい、なんて時にも非常に重宝した。

その後、スマートフォンの一台には、こちらのプリペイドSIMを購入して利用しているが、こちらは実用よりも多分に好奇心によるもので、購入及び設定は非常にハードルが高いし、何よりもSIMを購入するまでの空港からの道のりや、SIMが購入できるショップを検索するのにも役立っており、現状でもMIFIは手放せない存在となっている。


<6月26日追加:帰国後の総括>

帰国して1週間。ちょっと間が開いてしまったが、利用に関する総括をしてみたいと思う(写真は飾り)。

まず、基本的な印象としては、最初のレビューと変わりない。常に複数台のスマートフォンとPCを持ち歩いて仕事をしている自分にとって、海外に行くのであればほぼ必須と言って良い。

今回はモニターのため無料で利用させてもらったが、有料でも使うか、と言われたら、間違いなく使うと思う。

現在僕はdocomoの回線とauの回線を所有しているが、どちらも海外でのデータ通信を行うと、使用開始から僅かなデータ量は従量制だが、その後はある程度のレベルまで1980円、それ以上になると2980円というコースになる。

今回のグローバルデータも直近の3日間で400MBという制限がかかる可能性があるが、動画などハードな使い方をしなければそこまでは行かないだろうし、国内キャリアの海外プランではどちらにしてもほぼ間違いなく1980円には達してしまう。これで複数台は大きすぎる。最近のdocomoスマートフォンでは恐らくテザリングは出来ないだろうし、今回は現地に10日いたので、差額は数万円単位になりかねない。

ル・マン24時間レースの車検はサーキットとは離れた市街中心部で行われたため、Mifiが大活躍した。
ル・マン24時間レースの車検はサーキットとは離れた市街中心部で行われたため、Mifiが大活躍した。


グローバルデータのサービスであれば、今回利用したフランスの定額プランは1日980円。アメリカ、ヨーロッパのメジャーな国は980円、中国、韓国や東南アジア圏は680円のところが多い。これなら、よっぽど長期でない限り使おうという気になるのではないだろうか。

出発前はサービスエリアが気になってはいたが、フランスでのサービスについては、最大手のorangeの回線を使用しているようなので、パリからルマンまで、ど田舎な高速道路での移動時にも電波が途切れるようなことはなかった。速度も十分で、不満はなかった。但し、直近の3日間で400MBという制限については、もうちょっとネットなどでわかりやすくして欲しい。

プレスコンファレンス時には、会場となったミュージアム前にデルタウィングのプロトタイプ(ドンガラ)が置かれており、すぐ近くでじっくり見られた
プレスコンファレンス時には、会場となったミュージアム前にデルタウィングのプロトタイプ(ドンガラ)が置かれており、すぐ近くでじっくり見られた

ル・マンミュージアム内からのツイートには多くの素早いレスがついた
ル・マンミュージアム内からのツイートには多くの素早いレスがついた


個人的には現地でプリペイドSIMを購入し、所有しているSIMフリースマートフォンに入れて使ったりもしてみたのだが、フランス語が読めないとかなり敷居が高い。購入自体は英語ができるショップに当たってみるという手がある(それでも一カ所、英語がしゃべれないと断られた)が、購入後の設定やチャージなどのメニューが全てフランス語なので、別途PCなどで調べながらでなければ絶対に実用にはならなかった。そういう意味でも、何も心配せず利用できるグローバルデータのサービスはオススメできる。

さて、サービスとしてはほぼ満足しているのだが、それ以外に、今回利用して気になったことをいくつか。

まず、それなりに使い込むまでマニュアルは一緒に持ち運べ、ということ。個人的には、国内でWifiルータを複数台使ってきているので、そんなに違いはないだろうとタカをくくって、機内持ち込みは本体のみとしていた。そして、実際に接続してみようと思ったら繋がらない。ナンのことはない、パスワード入力でハイフンを入れずにいただけだった。webサービスでの電話番号や各種問い合わせ番号など、数字とハイフンだけの組み合わせの場合、ハイフンは略するもの、という意識が頭にあったのか、ハイフンは入れなくても良いものだと思い込んでいた。マニュアルには確かにハイフンも入力せよと書かれているが、本体上にSSIDとパスワードが書かれたステッカーが貼られているのだから、そこにハイフンに関する注記もしてくれれば良かったかな、とちょっと思った。僕が早とちりなだけかも知れないが。
もう一つは、唐突にコントロール画面に繋がってしまうことがある。コレも解決方法はマニュアルに書かれているが、それに気付くのに時間がかかった。

次に、これは最大の問題であるが、持ち歩いて使おうと思うと電池の持ちが厳しい(3時間前後?)ので、勢い同梱された充電用エネループをUSB接続したり、車載でシガーライターからUSB接続して充電しながら利用することになるのだが、この利用方法ではバッテリがものすごく熱くなる。取り出してみると手で持ち続けるのがちょっと辛いくらいの温度になる。また、恐らく、それが原因と思われる異常終了(オーバーヒート?)のような症状も何度か経験した。このため、メディアセンターやホテルでの使用時には、ACからUSB給電しながら、バッテリ自体は外してしまう(それでも動作はする)という使い方をしていた。
ただ、外に持ち歩く際には、ちょっとした衝撃などでUSBケーブルが外れたり緩んだりで電源が落ちる可能性があるので、バッテリを外すのはしたくない。故に常にかなり熱い本体をポケットに入れておかなければならなかった。

最終日はパリにいたので、メトロで“パリの秋葉原”と呼ばれる場所へ。メトロでの移動と徒歩移動共に、ネット(googleマップなど)なしでは何も出来なかっただろう。実際、帰ってくるギリギリのところでスマートフォンの電池が切れ、ちょっとひやりとさせられた
最終日はパリにいたので、メトロで“パリの秋葉原”と呼ばれる場所へ。メトロでの移動と徒歩移動共に、ネット(googleマップなど)なしでは何も出来なかっただろう。実際、帰ってくるギリギリのところでスマートフォンの電池が切れ、ちょっとひやりとさせられた


本家のサービスを見ると、充電用エネループはオプションサービスで、加えて予備バッテリもオプションサービスに入っている。ただ、可能であれば、予備バッテリを単体でUSB充電できる充電器が欲しかったところ。それがあれば、予備バッテリをUSB充電しながら、本体は単体で動作させ、電池が終わったところで入れ換える、という使い方ができる。実際、僕自身はスマートフォンでこの方法を採っている。
給電しながらの利用では、十分に充電されないなどの注意書きはあるが、実際には給電しながらでなければ使い物にならないので、USB接続での充電器は是非何とかして欲しい。

もう一つは、公式サイトや他のサイトでのレビューなどを見ていて気付いたのだが、紛失に対する弁償料金が非常に高い。今回はモニターでそのあたりに関する説明がなかったので実際に紛失した場合どうなったのかはわからないが、今後自分で利用するのであれば、安心パックフルは絶対に必要だと思う。

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