レビューメディア「ジグソー」

毎日の睡眠の見える化だけでなく、深い睡眠の質を改善できる最新ウェアラブルデバイス

初版:2020/08/16

今回プレミアムレビューの機会をいただけたのはPHILIPSから発売されている
睡眠補助機器「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド」です。プレミアム
レビューの選出はほぼ1年ぶりですので、いろいろ確かめながらレビューして
いきます。

■当方の睡眠の現状

レビュアー募集の要項で、

- 効果が期待できる/推奨している対象者-

・年齢が18歳以上50歳以下
・睡眠時間の不足が原因で、日中の眠気等を感じる方
・睡眠時無呼吸症候群や不眠症(入眠ができない、夜中何度も目を覚ます)等、睡眠障害と診断されたことがない方
・聴覚障害と診断されたことがない方(ヘッドバンドより微弱の音を流すため)
・2週間程度の継続使用が可能な方(効果を感じるのに2週間程度必要なことがあります。2週間継続してのご使用をお勧めします)
※SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドは50歳以下の方にお勧めします。徐波の振幅は、年齢とともに自然に減少します。このような徐波が減少する場合には効果が期待できない場合があります。

と記載がありましたが、これに当てはまる程度には日中眠さを感じるなどここ最近の
眠りの質の低下を感じていました。睡眠の質の改善にいろいろ試しており、就寝時の
室温を最適化すべくエアコンの設定温度を試行錯誤したり(現時点で一番良かったのが
室温がら2℃下げる再熱除湿の50%設定)、部屋にある機器の夜間の動作音を下げる
などを行っていますが、以前より使用している睡眠時間計測デバイスによれば


特に睡眠時間に問題は無い(ただ就寝時間が遅いことは指摘されている)という状態
でした。それでも眠いことに変わりはないのですが・・・。丁度レビュー期間内に9日の
盆休みが入りましたので、今回の「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド」を
2週間継続使用してみて、仕事始めの日までに睡眠の質を改善できるか試してみました。
更新: 2020/08/16
SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド 徹底レビュー PREMIUM REVIEW

複雑な手順は必要無く、就寝前に数ステップで使い始められるシンプルな使い心地

■製品の概要



✓脳波から深い睡眠を検出、オーディオトーンでその質を高める目的で開発。
✓脳波から睡眠段階を検出。深い睡眠時にオーディオトーンを流し、深い睡眠の質を高めることを目的に開発。
✓専用アプリとの連携で、睡眠状態、深い睡眠の持続時間を可視化。睡眠スコアを算出し、健康な生活維持をサポート。
✓ハーバード大学医学部教授を始めとした世界的な医師・科学者とともに、14年の月日をかけ開発。
✓ライフスタイルが原因で睡眠時間が短く、「寝起きが悪い」、「日中に眠くなることがある」という方に。
✓MサイズとLサイズから選べる。
(メーカーサイトより抜粋)

睡眠をサポートするデバイス、特に睡眠の質を記録するデバイスは手首につけるバンド
タイプが多いところ、SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドは名前の通り頭に
つけるバンドとなります。オーディオトーンによる睡眠の質の向上を狙った製品のため、
バンド部分にスピーカーが内蔵されており、睡眠の記録のみを行っている他の製品に
比べるとより踏み込んだ作りになっています。

このような大きめの箱に入った状態でやってきます。

「平均睡眠時間が6時間未満の方におすすめ」とのことで、夜更かし気味だと当てはまる
人が多そうです。スリーブを外すと

PHILIPSロゴの入った箱が出てきます。開けると内側にクイックスタートガイドが記載
されているので、説明書を開けなくてもすぐに使い始められる親切仕様となっています。







箱に入っているものの内訳は

・SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド
・SmartSleep センサー(10個入りx3パック)
・microUSBケーブル
・USB ACアダプター
・ユーザーマニュアル
となります。写真のバンド中央に見えている銀色の部分が額センサーとなっており、
こちらを額に当てることで就寝中の睡眠状態を記録します。バンド自体は手触りの
いいファブリックで包まれており、眠りの妨げにならないような配慮が感じられます。

バンドの電源ボタンはこのようになっており、電源マークのある部分を押してみると
クリック感のあるボタンです。また、このマークの上にランプがついており、充電中は
オレンジ色に点灯し充電完了時や電源オン時は緑色に点灯します。睡眠時は消灯して
いるので、明るさで睡眠を妨げることはありません。

バンド裏側はmicroUSBコネクタがあり、こちらにケーブルを接続して充電します。

SmartSleep センサー コネクタです。ボタンのような形でパチンとはまります。

SmartSleep センサーです。こちらが上のコネクターとつながります。粘着性が
ありますが、低周波治療器の電極パッドに比べると弱めで1つにつき3回まで使用
可能とされているとおり、使い捨てです。乾くと粘着力が落ちるため、密閉して
ケース保管が必要です。

■実際に使ってみる


クイックスタートガイドの通りに就寝前の準備をしていきます。バンドを2~3時間
充電し、前面のランプが緑点灯(満充電)になっていることを確認して、まずは

SmartSleep センサーを1枚ケースから取り出し、右耳後ろの骨のあるあたりに
金属部の裏側が当たるように貼り付けます。汗が出ていると剥がれやすくなるので、
ウェットティッシュで拭くなどして綺麗にしてから貼る必要があります。ちなみに
「顔出しNG!」とレビューの応募時に記載しておいたので装着写真はぬいぐるみで
勘弁して下さい(w

バンドを頭にセットします。ヘアバンドと特に装着方法は変わりません。額に額
センサーが当たるように位置を調整し、前髪がセンサーを邪魔しないように避けて
おきます。バンド右側から出ているSmartSleep センサー コネクタをSmartSleep
センサーにはめ、バンド内のスピーカーを耳の上にくるように位置を調整します。
スピーカーのでっぱりが耳の近くにくればよく、スピーカーの間隔調整はできない
のでヘッドホンのようにドンピシャな位置には来ないです。

後頭部の調整スライダーを使い、バンドをフィットさせます。あまりきついと締め
付けられているような感覚になり落ち着かず眠りにくくなりますし、緩いと睡眠時の
寝返りで外れたり無意識に取っ払ってしまうので、ここの調整がこのバンドを上手く
使うためのキモかなと思います。バンドのセットは完了です。

ちなみにバンドの手入れですが、ファブリックなので難しいと思いましたが


こちらの通り額センサー部分は取り外して洗浄ができました。また、本体部分は水洗い
厳禁ではありますが、メイク直しシートや洗顔シートなどのウェットティッシュを
3枚以上使用して拭き取り、乾かすことである程度の清潔さは保てるかと。1週間に
1度の手入れが推奨されています。
更新: 2020/08/16
専用アプリ「SleepMapper」徹底レビュー PREMIUM REVIEW

睡眠状況を分かりやすく表示し、質の改善のサポートもしてくれる

初めての使用だと、SleepMapper アプリとのペアリングができていないのでそちらも
使用前にやります。使用しているスマートフォンはAndroid搭載のため、Google Play
ストアで「SleepMapper」と入力し検索して出てきたアプリをインストールして起動します。

このアプリは複数のデバイスに対応しているようで選択画面が最初に表示されます。
「Deep Sleep Headband」を選択します。

匿名化されたアプリのデータをPHILIPSに送信してもよいかどうかの画面です。どちらを選択
しても使用できますが、レビュー用に提供して頂いていることもありますので同意しました。

ここでペアリング画面になります。Bluetoothで接続されるようで、バンドの電源ボタンを
押してから開始ボタンをタップします。


Androidだけかもしれませんが位置情報アクセスが要求されるため、アプリ使用中のみ許可を
選択します。

特に何か操作する必要もなく接続が完了しました。シリアル番号が表示されています。

個人情報の入力画面です。年齢に応じたアドバイスを表示するのに使われるので入れます。
誕生年と月で、日の入力はありません。

プロファイル設定です。いつも寝る時間と起きる時間を入れることで、アプリ側から寝る前に
スマートフォンに通知が表示されます。ここまで設定するとやっとアプリのメイン画面に移動
します。

が、アプリの評価をお願いする画面が出ますのでまだ使ってもいないのでCLOSEで閉じました。

コントロールの画面にはSmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドの状態が表示されます。
就寝前なので「眠る準備完了」ボタンを押すとバンドの装着方法が表示されます。バンドを
セットして電源を入れるとバンドのスピーカーから「ピポ」と周期的なビープ音が小さく
聞こえてきて、脳波の取得が完了するとビープ音が「ピロリ」と変化して止まり

このような表示になり就寝できる状態になります。あとは寝るだけです。

睡眠中はスマートフォンとSmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドの接続は切られて
いるため、アプリ上に情報は表示されません。翌朝バンドを外して充電し、アプリの「今すぐ
同期」ボタンを押すとバンドと情報が同期されて健康睡眠スコアと睡眠グラフが表示できる
ようになります。健康睡眠スコアの一例は



こんな感じです。100点満点で今回の睡眠が何点だったか表示されます。円の水色の線は
深い睡眠のタイミングでスピーカーから流されるオーディオトーンによって眠りの質が
改善されたスコアを示しており、すでにSmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドの
効果が出ています。朝のうちの眠さは確かに使用前よりも減ったように感じられますが、
気のせいだと言われるとまだ否定できないレベルですので引き続き使っていきます。
スコアの動きを確かめるためにいつもより1時間程度早く寝たところ99点という高得点を
たたき出したため、やはり夜更かしはNGなんだなと実感できます。なお減点については


目覚めている時間や途中で目覚めた回数、規則正しい睡眠かどうか(就寝や起床が遅く
ないか)や深い睡眠の時間の長さによって減らされていきます。上とは別の日のデータ
ですが、盆休み中に割と適当な生活をしているとこうなりますので注意です。スコアは
これくらいで睡眠グラフの一例は

こんな感じで、睡眠中の各フェーズがどれくらい続いてどう遷移したかが一目で分かり
ます。自分でも感じていたとおり、3時近くに起きてますね。この日は暑さを感じて
起きてエアコンのリモコンを探して起きてしまったので覚醒の部分が長くなっています。
データは日ごとだけでなく週や月でも表示でき、週だと



このような表示となり健康睡眠スコアの変化が一目で分かります。使い始めた週なので
最初のスコアがだいぶ低いです。ベッドにいた時間はあまり変化がないですが、目が
覚めている時間が日によって睡眠途中にあることが分かります。睡眠段階は総じて深い
睡眠が短く、浅い睡眠が半分くらい占めているようです。他のユーザーとの比較は


こんな感じに同年代のスコアと比較できます。起床時間は誤植でしょうか?45分遅い
と表示されるはずが年間45分になっています。眠りに落ちる時間は割と早かったよう
です。睡眠時間はほぼ一緒なので自分だけ不眠というわけではなさそうです。目覚めて
いる時間は1/4近いので皆さん結構途中で起きてなかなか寝付けないんですかね・・・。
目覚めの回数も半分くらいですが、疲労回復などに効果のある深い睡眠が15分少ない
のが残念な結果です。

睡眠の質の改善についてはヒント機能で毎日いろいろと教えてもらえます。昼寝がNG
なことは何となくは分かっていたものの、寝付きの悪さに直結だとは知りませんでした。

2週間使ってきたなかで数日あったのが、

センサーの接続が切れてデータの取得がうまく出来なかった日と寝ている間にバンドを
無意識に外して仕舞い全く取得できなかった日でした。センサーがはがれてしまって
いたようで、3回使えるとはいえ貼ってみて緩いときは新しいセンサーに交換した
ほうがよいですね。バンドを外してしまう(外れてしまう)のはきつく感じたため
だと思われ、これは装着時にきつすぎず緩すぎない程度に調整が必要だと上で書いた
とおりです。どちらも最初のほうでしたので、最近では発生していません。

■総評

SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドのおかげで睡眠状況のモニタリングが的確に
行え、かつ深い睡眠時に睡眠の質も向上でき便利でした。ボトルネックがどこにあるの
かも推測しやすく、2週間でまだ劇的な改善までは行かないものの変わってきたと感じ
られています。使っていて気になった点は寝返りを打つ際、どうしてもバンドの出っ張りや
スピーカー部の固い部分が顔に当たるところですが、これのためにやわらかめの枕を
推奨しているのでしょうかね。それほど硬い枕を使っているわけではありませんが・・・。
あとは額センサー以外の布部分もできれば洗いたいので、次期モデルでは洗えない部分を
取り外せるようにしてほしいかなと思います。今後もいろいろな睡眠改善を試してみて、
このSmartSleep ディープスリープ ヘッドバンドで効果を可視化していきたいと思います。

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