高級感とレーシーな感じは最高に値する。
まず今回レビューする製品は「AKRacing ONPICEシリーズ」の「ゾロ」です。
製品の外観はこんな感じです。
全てPUレザー張りで肌触りも良く、高級感が凄いです、しかもこのスタイルはまるでRacingカーのシートをイメージした感じです。
色も、明るく良い感じの緑です。(ライトグリーン又はライムグリーンと表現した方が良いでしょうか?)部屋全体が何となく明るく感じられます。(部屋の雰囲気が変わります。)
また、背もたれ上部の前面と背面には「AKRACING」のロゴが刺繍されており、気分を盛り上げてくれます。
背もたれの両側面は盛り上がり、体をホールドする感じで、まんまRacingです。
背もたれの上部中央にはゾロのマークが綺麗に刺繍されており、この辺りもとても高級感があります。※ 刺繍の部分は、色使いと刺繍の細やかさがあり、立体感もあります。
そして座面の正面先端にはONE PICEのロゴがこちらも、刺繍されています。
ONE PIC好きにはたまらない感じがあります。※ この部分の刺繍も細やかさが有り、立体感があります。
AKRacingのHPから取得したロゴはこんな感じです。
この「AKRacing ONE PICEシリーズ」が私の元に来る前に個人的にDXRACERと言う製品(以下Dx)を使用していました。この製品との比較が今回のレビューでは最大のポイントかと思いますので、以下比較を少しずつ入れて本製品の素晴らしさが見えてくればと思います。
簡単にこの製品のサイズをメーカーHPから取得しましたのでご確認下さい。
【座面が低い】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」に座ってすぐに気がついた点は、座面の低さです。
キャスター底部から座面下部まで図のように35cm~42cmとなっています。この高さはDxでは約37cm~約44cm単に2cmも低いことになります。個人的にはこの座面の低さは気に入りました。
バイクに例えると足つき性が良い、感覚的には低重心と言ったところです。Racingカー的には低重心は接地性に寄与するでしょうから、早さやコーナーリングの良さをイメージしますね。
【ロッキングがソフト】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」のロッキング機能は調整可能範囲が広いことと、その動作が非常にスムーズ(ソフト)で車でたとえるなら、高級車のしなやかなクッション性と言ったところでしょうか、Dxではこの部分がどうもしっくりこないので、ロッキング機能自体を使用する機会が殆ど有りません。
【全体的に軽量】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」のキャスター部は樹脂製です。Dxではキャスター部が金属製でとても重く出来ています。しかし、この製品は28kg(総重量)で、移動も楽ではありませんが、Dxに比べると簡単です。
【アームレストのホールド感】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」に腰掛けてすぐに良いと感じたのはアームレストです。このアームレストは適度な幅と硬さがあります。最大幅約9cmで、私の腕にはしっくりきます。
アームレストは座面底部からの高さが外側のレバーを操作して調節することが可能です。調整は(寸法的には図面参照)ステップ式(どれくらいの単位か不明)で、好きな高さに固定できます。
座面を上げ、アームレストの高さを机の高さにすると、マウス操作時の腕の位置が楽な感じで支えられ、長時間でも快適です。
【リクライニング】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」のリクライニング機能はほぼ水平まで倒れます。・・・倒れますが、使用は130度程度までに・・・ ゲームやPC作業で疲れて少し横になりたいときにはとても重宝します。今までのDxでも結構使っていましたが、リクライニング角度が大きくなっても安定しているのとこの製品の表皮の肌触りが、気持ちの良い仮眠を提供してくれます。・・・寝過ぎてしまいそうですが・・・
【座面の厚さと硬さ】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」の座面の厚さは約10cmあります。座面は少し硬めで左右の全面からの盛り上がりによるホールド感があります。この余り柔らかくない座面が座り心地では重要なポイントになると思います。
ファストインプレッションとしてはこんな感じで、この「AKRacing ONE PICEシリーズ」の仕上がりの良さが随所に感じられるところが、いかにも職人の手によって作り込むRacingの世界を彷彿とされるものではないかと思います。・・・大手家具扱い店舗でもその座り心地は確認出来ると思いますので、見かけられた際は、一度座ってみることをお勧めします。・・・リクライニングを倒して寝入らないように注意が必要かも・・・
座りを追求した機能美がある。
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」に座り、PC画面を目の前にして動く目標物を追い、ゲットする(仕留める)そんなゲームでも、そして今こうして文章を作成している時でも腕の高さ、背もたれのホールド感、座面のホールドを感じている。
疲れてきたら、少しリクライニングして目を閉じれば、ホールドされた安心感が質の高い仮眠を提供してくれます。・・・実は、体を横向きにして寝ることも出来る。特に、体格の小さな方の場合は自分の好きな格好で仮眠できます。
下の写真は、座った感じ・・・私の場合は体の幅があるので、しっかりホールドされています。
※ モデルの醜さはご了承下さい。(^^ゞ
足の部分(腰の部分)のホールド
座面の前部から盛り上がってホールドしてくれます。
実際にリクライニングしてみます。
普通に仮眠するならこの程度です。(130度くらいですかね。)
流石にここまで倒して寝るには転倒の危険がありますので、止めた方が良いです。
☆ 背もたれのリクライニングは180度まで可能です。
ヘッドレストは位置がほぼ固定です。可動範囲は取付方に左右されます。
背もたれの穴(車では4点式シートベルトの穴でしょうか?)を通して固定すると可動範囲は約8cm位になります。ヘッドレストのゴムには結構余裕があるので外回しで取り付けると可動範囲はもっと大きくなります。
※ 背面のAKRACINGのロゴも上部にはっきりと見ることが出来ます。
後から見るとこんな状態で、ヘッドレストクリップを使用して取り付けています。
このランバーサポートは上の写真の左右で下に向かっているベルトで取り付けられていますので、自由に高さを移動させることが可能です。座面の一番下から穴の位置(ヘッドレストにも使えます)まで稼働できます。もちろん、使用しない場合は簡単に取外しできます。(下の写真の上側のクッションがヘッドレスト、下側のクッションがランバーサポートこの両方にAKRACINGのロゴが刺繍されています。)
PCデスクとの関係は
座面を最大まで上げて、アームレストを最大まで上げた状態が丁度デスクの天板から1~2cm低い程度で、マウス操作もキーボード入力も疲れを感じない状態で丁度良いです。
座り続けることも、苦にならない心地よさ
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」を使い始めてそろそろ1週間になるのでお盆のこの3連休に試してみたいことがある。
それは、何時間続けて座っていられるのかって事、何もしないで座り続けることは苦痛を通り越して罰になってしまうので、今回はここ数年続けて遊んでいるWebゲームの「Bigfarm」を楽しみながらやってみようと思う。
途中抜けはあると思うが、できる限り座り続けてみることにする。
さて結果は・・・まず開始は8/11
① 午前9時から1時間・・・これは問題ないか
特に問題はありませんでした。
② 午後1時から2時間~3時間座ってみる。
昼食の後で、プレイを開始してすぐに眠気に襲われてしまいました。・・・
仮眠の際はランバーサポートが少し邪魔になるので、ヘッドレストくらいまで移動して使うと問題なく仮眠も出来ます。・・・場合によっては外すのも有りです。
☆ 普通に座り続ける場合は、ランバーサポートがあると姿勢をキープしやすいので、使うことをお勧めします。
3時間ほど座ってました(途中1時間半ほど寝てしまいましたが)、おしりや腰も大丈夫でした。
ランバーサポートの位置が完全に固定できるともっと良いかも・・・途中で何度か、ランバーサポートの位置は動かしました。(腰の位置より少し高めの方が姿勢をキープするのに丁度良かったです。
プレイしたのはBigfarmです。・・・もう数年やっています。(笑)
一応プレイ中の簡単な動も撮影してみました。
正直動きは少ないゲームですが、凄くのんびりしていて時間が掛かるので、中々レベルが上がりません。(笑)
でも、右腕の高さが丁度良い高さなので、マウス操作に関する疲れなどはありません。
ゲームをしながら、のどの渇きを潤せるように、炭酸水も準備しました。
座り続ける苦痛は感じません。
組立について
この「AKRacing ONE PICEシリーズ」はゾロに限らず以下のラインナップです。
キャスター部、座面、背もたれが統一されたカラーで塗られています。
発送は1箱でパーツはバラバラで各パーツを接続して組み立てます。
【パーツ構成】
パーツ構成は以下の通りです。
サイドカバー(2個)、プラスチックカバー(左ヒンジ用)、ガスシリンダーカバー、ガスシリンダー、シリンダー固定台、ヘッドレスト固定クリップ(後から入手しましたので、別写真です。)、ネジ(黒3個カバー用)、六角レンチ(2種)、ヘッドレスト(写真にはありません。)、ランバーサポート(写真にはありません。)、PU(ポリウレタン)キャスター(5個)、5本足ベース(写真にはありません)、背もたれ部(写真にはありません。)、座部(写真にはありません。)、組み立てマニュアル・保証書、よくあるご質問(1枚)、軍手1組(使いませんでしたが)
【ヘッドレストクリップ】
【座面】
これに背もたれを背もたれ側に取り付けられたネジを外して取り付けます。
【背もたれ】
内部構造は金属フレームをポリウレタンで覆った丈夫なものとのこと。(次の写真参照)
【背もたれの内部構造】
こちらの写真はメーカーHPから切り取ったものです。
【座面と背もたれの結合】
背もたれ左右に取り付けられている六角ネジを外し、ねじ穴をあわして、右側から取り付けます。
※ 左側はフリーで動きますので、先に右側を固定するのが作業しやすいと思います。
【シリンダー固定台】座面の底部に取り付けられたネジ4本を外します。
そこにシリンダー固定台を取り付けます。(前後に注意します。)
このシリンダーはガス式で、耐荷重は150kgもあります。
5本足ベース部にキャスタを取付、ガスシリンダにセットします。
このキャスタは直径が大きいので、とても安定しています。
ベース部は強度が必要なのでラチス構造になっています。
これをキャスタを下にして起こし、ヘッドレストとランバーサポートを取り付ければ「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」の出来上がりです。
【詳細データ】
この「AKRacing ONE PICEシリーズ」の詳細なデータはメーカHPより
軽いと感じたのですが、25kgと意外にあるんですね。・・・持って移動することは無いと思いますが、腰を痛めないように注意する必要があります。
同梱の「組み立てマニュアル・保証書」を見れば組み立て自体はさほど難しいものではありません。
せいぜい30分程度だと思います。
過去にDxを組み立てた際に、サイドカバーのネジを締め付けたら割れてしまい、メーカーに部品を要求したことがありましたが、この製品でサイドカバーの締め付けによる割れ等の不具合はありませんでした。
あとは、Dxでは使用開始から5年近く経過し、座面サイド前側の足とのすれによる色落ちが少し気になりますが、こちらはどうでしょうか?
参考までにDxの座面サイドの擦れによる脱色箇所です。
この「AKRacing ONE PICEシリーズ ゾロ」の座面サイド前側は同様に足と当たりますので使い込んで行った際にどうなるのか、少し長い目で見てみたいと思います。
【AKRacing ONE PICEシリーズとDXRACER】
今回のレビュー対象品AKRacing ONE PICEシリーズ(写真左)は全体がPUレザー張りです。以前から使用しているDXRACER(写真右)は全体が布張りです。
DXでは金属製で、結構な重量があります。
【総評】
全体的には、良く出来た製品だと思います。
特に、ロッキング機能のソフトでしなやかな部分とPUレザー張りの座面と背もたれ、ヘッドレスト、ランバーサポートの肌触りには感激です。
ただ、ランバーサポートの位置については固定がもっと強力に出来ると良いと思いますが、リクライニング中の位置を想定すると現状が最も良いと思います。
アームレストもデスクの天板付近まで上げると非常に効果的な疲労軽減が出来ます。
そして、疲れたらリクライニングしても安定しているので、安心して仮眠できるので、長時間のゲームやPC作業にも十分耐えることが出来ます。
高級感があり、包み込む安心感がある究極のゲーミングチェアそれが
「AKRacing ONE PICEシリーズ」であると確信します。
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2019/8/17 追記
同梱部品から抜けていたヘッドレストクリップをメーカー様に要求し、迅速な対応により、入手することが出来ました。(テックウインド株式会社様のHP上サポートから)
ヘッドレストクリップの写真を2枚(取付状況と部品として)追加しました。
checkerflagさん
2019/08/12
正直この手のチェアを使用した経験がないものとしてはクルマほど
揺れや振動が無い部屋の中での使用にこれほどまでのホールド性が
必要なの?逆に窮屈なのでと疑ってしまうのですがレビューを拝見
してるとサポート感が半端なく長時間の使用も楽なんだなあと言う
のがよくわかります。
ゲームを始めると長時間座りっぱなしってことが常態化しますもの
ねえ。
いやコレ良いですね。
CLWさん
2019/08/12
同様に以前から使用しているDXRACER含めホールド感は必要だと思います。(笑)
特に動きがなくとも、姿勢をホールドしてくれる感覚は長時間の使用には非常に助けとなります。
長い時間ゲームをするなら、是非お勧めしたいです。(^^ゞ
mickeyさん
2019/08/17
実際に、CLWさんが座られた画像など分かりやすいですね。
自分もレビューに出ようか考え中です(^^;
CLWさん
2019/08/17
コメントありがとうございます。
お見苦しい姿をさらしてしまい、申し訳ありません。(^^ゞ
気にしても、致し方ないので最近はサングラス掛けて出るケースが多いです。(笑)