レビューメディア「ジグソー」

気軽にギター練習ができる!

今回のプレミアムレビューは、Zivix社の「Jamstik+」です。

スマートギターというかポータブルギターというか…

お手軽に使える感じの5フレットギターの「Jamstik+」

これでギターが弾けるようになるのか?

まあ、私次第なのですが、初見としては「手軽に手に取れ、常に持っていられるギター」な感じで、練習しようかなと思ったら握ってるような気がします。

 

最初に、今回レビューで使う機材は、「Jamstik+」 「iPhone8 Plus」 「AirJamz」の3つです

 


 

それでは、まずパッケージや本体の見た目など

パッケージ写真(外箱・内箱等)

 

外箱の写真で、本体サイズがわかります。

ちなみに、

寸法:全長41.7 x 幅8.9 x 厚み4.6(cm)

重量:710g

スリムなウクレレ的なサイズです。


本体

弦側 5フレットの長さで左手で握るように、弦が張られています。

見難いですが、本体の右端の四角いでっぱり(弦の右終端の穴の右となり)は、ミュートボタンになっています。

 

上側 左ボタン:十字の選択キーと決定キー  右ボタン:電源ボタン(ON:緑点灯 ペアリング:橙点滅 電池残量少:緑橙交互点滅) 

 

裏面 電池BOXカバー カバー裏にはIDが書いてあります。

 

下側  左:充電ポート  中央:充電ランプ  右:メンテナンスポートらしいです

ヘッド上部 弦の押さえと調整用のネジだと思います。

 

かなりコンパクトな筐体で、持ち運びにも苦労しないサイズです。

ちょっとギターでも…と思えば、さっと手にできるような大きさです。

 

質感は、安っぽいおもちゃと違い、しっかりとしています。

ネックが反ったりパーツの結合が外れたり浮いたりすることもなさそうです。

 

フレット板は光沢のある樹脂製で、ポジションマークはありません。

まあ、5フレットなので不要かもしれませんね。

フレット版は赤外線センサーのようなものが見えるような…

これでポジションを検知しているのでしょうか?

間違っていたらすいません。

 


ネックの太さや厚みなど好みもありますが、数ミリの差でも演奏感にも影響がありますので数値化しておきます。

 

左:0フレットのネックの幅:4.8mm

右:5フレットのニックの幅:5.2mm

サイズ比較用として、

手元にあるもので測ってみました。

 

左:0フレットのネックの幅:4.3mm

右:5フレットのネックの幅:4.7mm

ちなみに、「Jamstik+」の0フレットと同じ幅は、レスポールVEでは、だいたい6フレットで、「Jamstik+」の5フレットと同じ幅は、レスポールVEでは12フレットあたりでした。

だいたいレスポールVEのネックの中央寄りの太さが同じくらいの位置のようです。

ただ、「Jamstik+」と比べるとレスポールVEは初心者入門用のネックなのか厚みが薄めで、小さく感じますが「Jamstik+」のネックが標準的な厚みだと思います。(楽器屋さんでいろいろ握ってみましたが中級以上の方が使うようなギターは「Jamstik+」程度あった感じです)

そこまで「Jamstik+」のネック太く感じませんでしたが、比較するとわかりやすいですね。

ネックの形は、かまぼこ型の山が多少厚みがある感じと言えばわかりやすいですかね?


 

ブリッジのカバーを外した写真ですが、それぞれの弦を挟んでいる感じで、普通のギターのブリッジ周りとは違う構造です。

普通のギターのブリッジ周りはサドルに弦を乗せて固定しているもので、弦振動をボディやピックアップに伝えるために余計な振動を止めるような役割や弦の高さを調整するなどの役割をしているようなものですが、「Jamstik+」では1本1本の弦を固定している構造で、たぶんチョーキングしたときに上下動を感知するための構造なのではないでしょうか?

※チョーキング:左手でギターの弦を押さえながら、上下に押し上げたり引き下げたりする奏法。チュイーン!なんて音がそれにあたります。(文字では伝わりにくいですが)弦を上げたり下げたりすることで、急に音程が変わるので、あんな音が出るのですが、弦楽器ならではの双方とも言えますね。

 


 付属品

本体下の左上:ストラップ固定ピン×2 ピック×2

    右上:充電用USBケーブル

    下:ストラップ

 


充電池と裏蓋内側

 

裏蓋を開けますと、充電池が出てきます。

バッテリ容量は1650mAhです。

輸送時にショートしないように、接点にテープがついていますので、使用時はテープをはがして使います。

バッテリの下には、弦の交換や調整で使う6角レンチと弦を通す穴があります。

普通のギターと違い、短い弦なので切れにくいとは思いますが、切れた時には交換できるようです。

ちなみに、裏蓋の内側にはスマホなどとのペアリング時に必要なJamstik+IDが書かれています。

で、最初裏蓋開けるときは、かなり固いので気合い入れて開けてください。

指先痛かったです(笑)

 


セッティング

今回は「Jamstik+」と手持ちの「iPhone8 Plus」と接続をして、利用します。

「Jamstik+」はネックが短いためなのか、生音がほとんど出ません。

この辺がギターと違う点で、「Jamstik+」単体で練習しても「ペキペキ」としか音が出ないので弾いている感じがしません。

それなので、Bluetoothを利用してスマートフォンやタブレットなどと接続をして音を出していきますちなみに、「Jamstik+」はBluetooth SMART規格を利用しますので、未対応の機器では接続できないかもしれません。

Bluetooth SMARTもしくはBluetooth Low Energy(Bluetooth LE)対応の確認はした方がいいです。

iPhoneは4S以降対応しています。

また、アプリを利用することで、様々な音源やエフェクトを利用することができます。

早速ペアリングをしてみましょう!

予めiPhoneにインストールしておいたアプリ「Jamstik+」でペアリングです

ペアリングは、「Jamstik+」本体の電源ボタンを押して、橙色点滅になった状態で、「Jamstik+」アプリを起動し、画面左上の「Jamstik+を選択」をタップし、Jamstik+IDが表示されたら選択します。(IDは一応一部消しておきます)

接続が完了すると、「接続済み」となり本体の電源ランプは緑色点灯に変わります。

写真は左から右へ接続の様子を撮影したものです。

これで接続完了で、弦を弾けばiPhoneから音が出ます。

 

ちなみに、セッティング中に何か変更してしまったのか、左利き用のセッティングになってしまいました。(初めからかな?)

色々と試してみたら、右利き用の設定に戻りました。

6弦(左手に持った時の上側の弦)を弾くと1弦の高い音になり、1弦(一番下の弦)を弾くと低い音が出てましたが、ちゃんとした音になりましたよ。

一応気を付けてください。

 

 

ファームウェアのアップデートも簡単に行えます。

ファームバージョンやMACアドレスの確認などもメニューでできます。

ストアから音源のダウンロードが可能です。

MIDIでいろんな音源使う場合は重宝します。

予め必要なものダウンロードしておくとよいでしょう。

 

余談ですが、FXという項目はエフェクター2つとアンプをつないで音が出せるようになっています。

音作りしたりでき、本物のエレキギターっぽく使えます。

 

音質は、iPhoneのスピーカーにもよりますが、相当いいと思います。

あたりまえですが、ギターの生音ではないので、デバイス次第ですが、アンプで聞くよりノイズはないです…(そりゃそうだ)

更新: 2018/06/04
jamstik+ 徹底レビュー(ギター経験がない方) PREMIUM REVIEW

これなら弾けるようになるかもしれないコンパクトギター

さて、初期設定完了して演奏できる状態になりました。

それでは、実際にプレイをしてみましょう!

と言っても、曲を弾けるような熟練者ではありませんので、簡単なところからプレイしてみます。

 

ギター初心者が、どうやって練習するか?

入門書や教則本など見ながら、弾き方やコードの押さえ方などを練習していく場合や、Youtubeなどの動画見ながら練習したり(うちの子供はこの方法で練習してました)、天才的な人ならいきなり音聞いて弾けちゃうのかもしれませんね。

だいたい、初めて弾く場合に、何を信じてやっていくかで、上達度合いや継続性が違ってきますよね。

「Jamstik+」では、jamTutorというアプリが準備されていて、ビデオレッスンや練習用のカリキュラム、音ゲー的なものやコード練習できるものなど、隙間時間で学習できるものが準備されています。

 

練習やワークアウト的なものゲーム感覚で弾けるもの、自由に遊べるものなど、ギター初心者だけでなく弾ける人も楽しめます。

 

 

基本から説明されていますが、全て英語です(;´・ω・)

ただ動画で見られますので、なんとなくわかります。

それでは、実際練習した時の動画をを載せます。

まずは解放弦で、ストロークの練習です。

ダウンストローク、アップストロークが練習できます。

 

フレットを指で押さえるときの基本の動きです。

指を立てて押さえましょうなど言っていると思われます(笑)

5フレットでも大きく手を開き動かす様子がわかります。

 

人差し指・中指・薬指・小指で1フレット目から5フレット目までの押さえる練習です。

簡単なんですが、小指の弱さがよくわかりました(笑)

 

1弦の1フレットから順に5フレットまで押さえ、次に2弦の1フレットからと、運指の練習です。

地味ですが、初めてギターを弾くには指が思った通りに動かないですので、手の動かし方なども合わせて学習できるようになっています。

最後の方に小指で押さえるところミスタッチしていますのは、ご愛敬ってことで(笑)

ここまで動画載せましたが、まだまだ序章です。

ただ、いつでも振り返って練習でき、わかりやすい動画で気楽にできるので、初心者にはちょうど良いです。

練習が進んでいくと、途中ゲーム感覚で練習できるArcadeというのがあります。

息抜きのような感じで、楽しみながら練習できるのもいいですね。

またしても映像最後の方でミスちゃってます(笑)

まあ、わざと間違えて分かりやすいようにしていると思っていただければ…

 

 

これなら、継続して練習ができそうです。

進行度も、各カリキュラム毎にわかるようになっていますので、自分の成長具合がわかります(笑)

更新: 2018/06/04
その他の機能

これは面白い

これまでは、練習の様子でしたが、「Jamstik+」の実力はこれだけではないんです!

ギターを演奏するだけではなく、MIDIコントローラーとしても利用できます。

というか、本格的にギターを弾く方は、こちらの機能の方が利用されるかもしれませんね。

 

ちなみにMIDI(ミディ)とは…

電子楽器の演奏データをデジタルで転送する共通規格みたいなもので、30年以上前からあったような気がします。

自分がKORG DS-8のシンセ買ったときには搭載されていました。

丸形5ピンでクマの手のような形していたもので、デジタルと言いつつアナログ的な接続かなと…

シンセサイザーにシーケンサーつないで自動演奏したり、シンセと音源つないだりとか…

昔のTMネットワークの動画なんか見てもらうとわかりやすいですが、シンセいっぱい並べて、ラックに沢山の機器入れてなんか演奏してるやつです(笑)

 

脱線しましたが、最近のMIDIはMIDIケーブル使わずとも、USBやIEEEなどでも利用でき、気軽に使えるようになりました。

パソコンなどの普及でDTM(ディスクトップミュージック)が気軽に使えるようになり、MIDIを簡単に利用できるようになってます。

 

さて、「Jamstik+」もコントローラーとして使えて、とにかく遊べます。

たぶん、鍵盤でされる方多いと思いますが、ギターなど弾ける方は弦があるコントローラーはいい入力端末かもしれませんね。

ただ、私がDTMに疎いので、今後勉強していこうかと思っています。

 

まあ、やれることとして「jam MIX」というアプリもラインナップにありますので、ひとまず軽く遊んでみました。

アプリ起動し曲をセレクトします。

 

あとは適当に弦を押さえて、弾くだけ

各弦に、ドラムやベース、キーボード、ギターなどの音源と各フレットにリズムが割り振られていて、適当に押さえて弾いても、上の動画のような感じになります。

さらに「Jamstik+」と互換性のあるアプリと連携させればさらに使い方広がると思います。

Bluetooth MIDIデバイスの設定できるアプリであれば使えそうですね。

iPhoneなどのiOS系ではGarageBandで利用できるようです。

設定ー詳細ーBluetooth MIDIデバイスと辿っていけば設定できます。

更新: 2018/06/04
良いところ

とにかく気軽に弾ける

ちょっと弾いてみようと思ったら、すぐに手に取れて弾き始められる気軽さは○

ギターなどの弦楽器の場合、弾いていれば多少なりともチューニングが狂うので、調律が必ず必要ですが、「Jamstik+」は特にいりません。

音源が別にあるので。

ギターだけでなく、MIDIコントローラーとして利用できるので、ある程度コードなどが弾けるようになったら、ホンモノのギターで弾き始め、「Jamstik+」はアプリと連携させMIDIコントローラーとして使うのがベストかもしれません。

「Jamstik+」アプリの動画が英語ですが分かりやすいので、練習が楽しいです。

更新: 2018/06/04
残念なところ

ギターのようでギターでない

例えば、Cコードを押さえた場合、

白:人差し指  赤:中指   青:薬指

のように押さえます。

6弦が×になっていますので、基本弾きません。

しかし、親指で軽く押さえミュートします。

ただ「Jamstik+」ですと、ミュートが効きませんでした。

しっかり弾ける方には、この辺は変な感覚になるんでしょうね。

カッティングなどの奏法は使えないので、残念。

ただ、コードを押さえ弾く、どんな音が出るのか確かめる。

コードの押さえ方や指の動かし方を学ぶには、すこぶるいい教材ですので初心者には十分使えると思います。

多少、遅れて音が出たりすることもありますね。

私演奏するレベルまで到達していませんので、今のところはいいですが…

また、弦が切れたときには替えの弦がすぐ手に入るのか?

この辺も心配ですが短いので切れにくいとは思いますが…

「Jamstik+」アプリ以外は、英語なのも残念です。

日本語対応はそのうちされると思いますが、設定などちょっと考えながらなので面倒かな~。

 

あとは、コンパクトなんですが、それでも少し長いと感じてしまいます。

練習の時は別に何も感じませんが、鞄に入れて持ち運ぶなど、家以外で使おうと思うと大きめの鞄でないと入りません。

キャリングケースなどあればよいかもしれません。

更新: 2018/06/04
おまけ

エアーギターリストを堪能できます

ギターピック型コントローラー「AirJamz」もプレゼントでいただきましたので、ここっとだけレビューします。

ピック型のコントローラーですがなかなかでかいです(笑)

2つ下の動画見ていただくとサイズ分かると思います。

 

 

まずは、AirJamz Musicで演奏した動画

4種類の楽器があり、それぞれ音が違います。

今回はRock Starという組み合わせ?

左上:Chunk ディストーション系の歪んだ音

左下:shredder たぶん速弾き系の音

右下:Guitar Solo  ギターソロっぽい音

右上:Bottom 低く太めの音これを組み合わせAirJamzをギターのピッキングのように動かすと音が出ます。

早く動かしたりゆっくり動かしたりすると音やスピード変わります。

また、絵のところに赤いピックが表示されているところが、AirJamzで弾いている音源です。

AirJamzで弾きながら他の楽器のマークを手で押すと音が鳴ります。

重ねて音が出せ、音に厚みが出ます。

 

では、かるーくエアギターしてる動画も

恥ずかしくてノリノリのは出しませんが、案外飽きずに遊べます(笑)

世界的なギタリストになった気分!…となれた気がする(笑)

 

 

更新: 2018/06/04
総評

ギター練習に飽きない環境が揃いました

まずは、ギター初心者にはとにかく良い機材「Jamstik+」です。

アプリも楽しみながら練習できるようになっていますので、飽きずに毎日弾いている感じです。

特に長い時間弾いてはいませんが、気が向くと触っている感じです。

 

個人で教則本とか見ながら練習するより、なんとなく早く習得できそうな気がします。

コード練習などはこちらでいつでもできる環境にしておけば、上達早いかもしれません。

 

コンパクトなのでどこにでもおいておくことができ、ながらコード練習など可能。

 

生音が出ませんので、音源使わなければ深夜に弾きまくっても、近所迷惑にはなりません。

 

ただ、前にも書きましたが、ギターのようでギターではないので、ある程度コード押さえられるようになったら、本物のギターで練習をお勧めします。

ギターでないとできないこともありますので。

 

また、「Jamstik+」はMIDIコントローラーでもありますので、DTMを始めるきっかけにもなりそうです。

 

「Jamstik+」ひとつあれば、音楽ライフの幅が広がります。 

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