このレビューに応募したのは、単身赴任中の野菜不足が解消できそうな調理家電だと思ったのがきっかけでした。果たして、思惑通り行くのかという視点でレビューを行いました。
結論から先にいうと、男の料理では絶対に挑戦しないような食材の加工がいとも簡単に実現し、やる気になれば単身赴任の野菜不足を十分に改善することができます。ここで、「やる気になれば」が重要で、以下の課題を克服する必要があります。
1.素材となる野菜を購入してくる
スーパー等で野菜を購入する場合、少量では割高となりますが、大量のものを購入しても
使いきれないので、適当な量を見極める必要があります。
2.向上心を持つ必要がある
向上心を持って、新しい調理方法に挑戦しなければ、いつも同じ料理になり、飽きてしま
います。(数種類覚えれば、ローテーションで対応できるようになりますが...)
3.後片付けを受け入れる
野菜のカットだけなら水で流すだけで相当綺麗になりますが、肉を使用すると洗い物が大
変になります。その時に鋭利な刃に十分に気をつけないといけません。
レビューテーマ2のオリジナルレシピの考案については、凄くハードルの高いものでしたが、安く簡単に手に入り、手間のかからない料理(?)を創ってみました。(恥ずかしながら、詳しくは下の方をご覧ください)
包丁では困難な加工が簡単に実現します。
これまで料理などしたことがない人間にとって、包丁で細かく刻むことなんて所詮は無理な話で、挑戦しても大きさがマチマチになってしまうと思います。ところが、このマルチチョッパーを使えば、簡単に材料を細かく刻むことができます。しかも、ただ小さく刻むのではなく、適度な大きさに刻むので、キュウリなどの固形野菜は適度な食感が残ります。この食感が重要で、食べる時によく噛むことになり、健康的に食事ができます。
一方、フードプロセッサとして使う場合は、単身赴任の身にはあまり使い道がありません。というか、そこまで手の込んだ料理なんで作ろうとは思わないのが正直なところです。安いお肉をミンチにして食べれば良いのでしょうが、結局一人では食べきれないくらいの量になってしまうのも使いにくい理由になります。
あと、欠点としては、細かく刻まれた食材の一定量がロスしてしまいます。大量の食材に対して使えば、気にならなくなるのでしょうが、一人分の材料だとロス率が高くなることではないでしょうか。ただ、これも複数の家族の料理に使えば問題はなくなると思います。
内容物など
まず、製品について紹介します。箱はグリーンを基調としたデザインで、2面が日本語表記、残りの2面が英語表記になっています。流石は、グローバルな会社であるフィリップスらしいです。
上面と下面です。
箱の中身です。黒いモータの本体、カットされた食材が入るカップ、カッター刃が2種類、マニュアル、レシピ本です。
本体以外は食洗機でも洗えるようですが、単身赴任先には食洗機が無いので手洗いで対応しなければなりません。
使用前に洗剤とスポンジで洗いました。
チョップドロップ用ブレード
食材毎に仕上がり具合を調べてみました。
【キャベツ】
一人で食べる量だと、これくらいかなと思い、刻んでみました。
動作させて、蓋を取った状態です。ほとんどが透明のカップの方に落ちていますが、紫のバスケットの方にも結構残っています。キャベツ3枚でも刻むと結構な量になります。
バスケットをひっくり返して、残っている食材をカップの方に落とします。
【キュウリ】
キュウリは1本を入れてみました。
当然、そのままでは入らないので、適当な大きさに切って入れます。
流石に1本だと、かなり多い量ができました。
キャベツと違って、バスケットに残る量はそれほど多くありません。
1回では食べきれそうにないので、密閉保存容器に移します。ただ、カップの食材を綺麗に移すことはとても困難で、若干のロスが生じてしまいます。
(水を使ってザルに取れば、無駄なく回収できるのでしょうが、折角素材の適度な水分をキープして刻まれているので、水を加えない方が良いと思いました)
【タマネギ】
細かく刻む食材といえば、タマネギです。とりあえず、1/4玉を調理してみました。
刻み終わった状態です。
タマネギ1/4でもかなりの量のみじん切りになりました。
【ニンジン】
スーパーで買ってきたニンジンは結構大きかったので、とりあえず1/2本を入れてみることにしました。ピーラーで皮をむいて、さらに半分に切りました。
しかし、大きすぎたようで、カットできませんでした。
もう少し細かくして、再挑戦。
うまくみじん切りになりましあ。
【茹でタマゴ】
茹でタマゴもそのまま入れてみました。
タマゴは丸ままでも綺麗に刻むことができました。
男の料理
実験的に刻んだ材料は、とりあえず密封容器に入れました。
まず、キャベツとキュウリは生で、茹でタマゴと一緒にマヨネーズをかけました。とても簡単な男料理で、美味しくいただきました。キュウリの食感が結構残っていて、よく噛んで食べるようになるので、体にも良さそうです。
でも、別々に刻まなくても、一度に入れれば手間が一回ですみます。
ニンジンとタマネギは生で食べにくいのでオムレツ風にしてみました。
まず、炒めます。
溶き卵でとじれば、、、、
晩酌のつまみの出来上がりです。冷蔵庫に賞味期限寸前のもやしがあったので、炒めて一緒に食べました。
後片付け
食べ終われば、後片付けが待っています。とりあえず、水で流すだけでもかなり綺麗になりますが、一応洗剤でも洗いました。
しかし、チョップ用のブレードは鋭利な刃物なので、スポンジに切れ目が入ります。
気をつけないと、ちょっと刃先に当たっただけで出血です。
もったいないですが、回収しきれない食材が排水口の網にこんなに溜まってしまいました。
フードプロセッサー用ブレード
はっきり言って、何ができるのか全く思いつかないので、付属のレシピ本に載ってるハンバーグを参考に食材を準備しました。
タマネギ1/4
食パン1/8斤
豚肉50g
鶏肉50g(本当は牛肉ですが売ってなかったので代用です)
適当な大きさに切ってカップに入れます。
少しずつ混ぜます。
ある程度混ざると連続で作動させます。
(3分までのようで、動かし続けると本体が少しずつ熱くなります)
ペースト状になったら完成です。
刃を気をつけて取り出します。
適当な大きさに丸めて、フライパンで焼きます。
完成です。先に刻んでおいてキャベツとキュウリのみじん切りと一緒に食べました。
あと、ダイコンおろしができないかと思い、実験してみました。
皮をむいて少し小さく刻んだものをカップに入れます。
音の変化がなくなるまで作動させてみましたが、ダイコンおろしにはならず、ダイコンのみじん切りになっただけでした。実験は失敗です。
細かく刻むか、練り上げるか
今回のレビューにおける最大の難関であるオリジナルレシピです。
タイトルには、刻むか練るかなんて書きましたが、フードプロセッサメニューなど思いつくわけもないので、チョップドロップを使うことにしました。しかし、いくら考えてもオリジナルレシピなんで思いつきません。その時、少し前に舞茸を朝食に食べると良いと言った記事を目にしたことを思い出したので、舞茸を使った朝食のおかずにすることにしました。
でも舞茸をチョップドロップに入れると、粉々に切り刻むことになるので、それをどう使うかを考えなければなりません。とりあえず、刻んでみました。
結構、細かく刻まれました。
とはいえ、単身赴任の家にあるものと言っても知れているので、オリーブオイルとタマゴを使うことにしました。
オリーブオイルを温めます。
刻んだ舞茸を炒め、オリーブオイルを染み込ませます。
舞茸に火が通ったら、溶きタマゴを流し入れ、かき混ぜます。
舞茸風味のスクランブルエッグが出来上がりました。(所要時間は5分くらいでしょうか)
舞茸の香りがするスクランブルエッグって意外に美味しかったです。
(お皿に盛った写真は撮り忘れてしまいました)
刻むことに特化したマシン
簡単に安定した品質で刻むことに関しては、便利この上ないマシンだと思いました。特に、今まで料理をしたことがない人間にとっては、確実に味方になってくれます。後片付けのことも十分に考えられていますが、少し食材のロスが発生してしまいますので、少量しか使わない単身赴任では勿体ない状況が発生してしまいます。
簡単すぎる!!!
食材を適当に切って入れて、蓋をして、本体を上から押さえつけると、数秒で出来上がります。簡単すぎます。
食材の良さが活かされます
そんなに沢山の食材を試したわけではないですが、細かく刻まれても食材の良さそのままをキープしていると思います。特にキュウリの食感が個人的にはたまりませんでした。
aPieceOfSomethingさん
2017/09/23
こういったキッチン家電でも男性の方?がレビュアーに選ばれるんですね..。
このマルチチョッパーは妻が使ってみたいと言ってましたが、僕がレビューできる自信がなくて見送ってしまいました。(まぁ仮にレビューに応募したとしても大したコメントが書けなかった気もしますが..)
単身赴任で果敢にレビューされていて感心してしまいました。
製品の長所や短所もよくわかりました。
刃物があることによる洗いにくさや食材ロスはこういったフープロ系の製品にはつきものですね..。
それでもこのマルチチョッパーは、比較的場所を取らないことと、網目状のパーツから食材が落ちるので触感を保ったサイズで食材をカットできるのがよさそうですね。
くすくすさん
2017/09/24
まず最初に、?をつけなくても男ですよ。
私もレビューする自信はありませんでした。(特に後半のオリジナルレシピの方がハードルを高くしていたと思います。)
でも、単身赴任を始めると、野菜不足が避けられないので、本当にこのマルチチョッパーが改善に使えるのではないかと思い応募してみたところ、選ばれました。おそらく、単身赴任中でなければ、私も応募しなかったと思います。
野菜不足対策で市販のカット野菜も購入していたのですが、一人では1回で食べきれずないですし、開封してしまうと結構早く傷むので、徐々に買わなくなってしまったのが一番の理由かも知れません。