まず最初に、お詫びです。
事前に今回のレビュー製品の詳細を十分に把握していなかったため、製品を使用できる適当な革靴(ピカピカにする靴)が我が家にはほとんどなかったので、うまいレビューを行うことができませんでした。
(あと、写真もなかなかうまく撮れなくて、視覚的に違いを表現することができていません)
しかしながら、数少ない革製品で試してみたところ、非常に綺麗に仕上がる製品だということを実感できました。
今回のレビュー製品は皮靴の仕上げに使用するものでした
今回のレビュー製品は、所謂「靴墨」ですが、最後の仕上げに使用するものでした。
まず、届いた商品は次の通りです。
●ハイシャインベース(白色のクリーム)
●ハイシャインコート(黒色のクリーム)
●ポリッシュクロス (白色の布)
●説明書
ただ、ポリッシュクロスは3枚ではなく1枚しか入っていませんでした。
説明書によると、手順は次のとおりです。
【通常の手入れ】
1.ブラシで汚れをおとす(作業しました)
2.レザーローションで古いクリームを落とす(作業してません)
3.シュークリームで革に栄養を与える(手持ちのクリームで作業しました)
4.ブラシで磨く(簡単に作業しました)
【ハイシャイン仕上げ】
5.ポリッシュクロスでハイシャインベースを塗りこむ(作業しました)
6.ハイシャインコートを塗り伸ばす(作業しました)
7.ポリッシュウォータで磨く(普通の水で作業しました)
8.艶がでるまで、6~7を繰り返す(作業しました)
我が家の革靴で試した結果を以下に示します。
なお、手持ちのクリームは、コロニルのクリームです。
通勤靴(黒)
ハイシャインコートが黒色なので、通勤で使用しているアシックスの革靴で試してみました。
作業前がこちらです。
革の表面がざらついた感じのものなので、どこまで光るようになるのかの実験です。
つま先が元からツルツルの靴ではなかったので、効果は期待できませんでしたが、とりあえず左足のみ磨いてみました。ハイシャインベースを塗った状態です。クリームで一時的に艶がなくなっています。
ハイシャインベースが乾いたら、ハイシャインコートを塗りこみます。少し艶が出てきた感じがします。
ポリッシュクロスを湿らせて磨く作業を何度が繰り返しましたが、もともとの皮が凸凹なので、ピカピカにはなりませんでした。
本来はポリッシュウォーターを使用するようですが、amazonで探すと1本1000円程度するみたいですし、成分を見ると精製水にアルコール等が含まれているだけのようですし、ネットで検索してみても普通の水で良いと書かれてあるページもあったので、水道水を使用しました。
当初の想像通り、この靴には適用できませんでした。当然といえば当然の結果です。
通勤靴(茶)
気を取り直して、同じアシックスの通勤用の靴で茶色のものに試してみました。
見苦しいかもしれませんが、履き心地が良く結構履いているので、少しくたびれています。
手順どおり、ハイシャインベースを左足だけに塗りこみました。
ハイシャインコートは黒色ですが、少々色が濃くなることを覚悟で茶色の靴に使用してみました。
磨きこむと、少し艶がでてくる感じがしたので、5回作業を繰り返してみました。
うまく写真が撮れていませんが、明らかに艶が復活しています。
(写す方向が逆なので、左足が右側になっています)
踵も綺麗になりました。
ハイシャインコートは黒色ですが、茶色の靴にも使用できます。
息子の靴(黒)
下駄箱を探してみると、息子のリーガルの革靴が比較的艶のあるものでした。
つま先を見ると、結構大きな傷が入っています。
これをハイシャインベース、ハイシャインコートで磨きこむと、傷がほとんど目立たなくなりました。
根気と仕上がりは比例?
今回は3足の靴に使用してみましたが、もともと艶がある靴であれば根気を入れて何度も塗り重ねて磨くことに比例して仕上がりも綺麗になることが確認できました。
特に息子の靴は、つま先についていた傷がほとんど目立たなくなるという仕上がりを素人でも実現可能でした。
上で示したのは左足の写真のみですが、当然靴として使うためには右足も磨かなければならず、3足の靴に対する作業を全て終えるのに4時間かかってしまいました。
左足は写真を撮りながらなので、余計に時間はかかっていますが、それでも1足あたり1時間程度は必要な計算になります。
ただ、繰り返し回数に応じてきれいになっていくので、どこで妥協するかが作業時間を左右することになります。
財布
他に適用できないかと思い、普段使っている長財布に使ってみました。
作業前は、結構キズだらけです。
革用クリームを塗った後に、ハイシャインベースを塗りこみました。
靴と同様に、茶色の財布に黒色のハイシャインコート塗りこみましたが、特に色が変わる感じはしません。
湿った布で磨きこんだ結果、傷が目立たなくなりましたが、思ったほど艶は出ませんでした。
長財布のように面積が広いと一様に磨きこむのは素人では難しいからかもしれません。
ベルト
本当に、我が家には黒色で艶のある革製品がなかったので、失敗しても良い茶色のベルトで試してみました。
作業前の状態です。使いこんでいるので、表面はかなり傷んでいます。写真は丁度背中あたりになります。
革に栄養を与えるため、クリームを塗りこみます。表面が荒れていた状態が少し改善された気がします。
クリームが乾いたら、ハイシャインベースを塗りこみます。この時点で艶は無くなりますが、表面が均質な感じになりました。
ハイシャインコートを塗った状態です。黒のクリームなので、縫い目は真っ黒になりますが、ここから湿らせた布でハイシャインコートをなじませる作業を繰り返します。
今回は10回繰り返したところ、鏡面にはなりませんが、かなり艶が出てきました。
靴から作業を始めて、財布を試し、最後にこのベルトの作業を行ってきましたが、ようやくどの程度の力で作業すれば良いのかが分かってきた気がします。
磨くというと、何となくゴシゴシな感じですが、この製品の場合は塗重ねることで、コート膜を形成し艶が出てくるもののようなので、ゴシゴシこすると下の膜が剥がれてしまい、失敗するみたいです。
感覚としては、ハイシャインコートを円を描くように軽い力で薄く塗り、湿らせた布でそっと拭く感じです。湿らせた布でふく場合、最初は少し抵抗がありますが、次第にその抵抗がなくなってくるので、その状態で一工程が終わります。それを繰り返せば、少しずつ艶が増してくるので、あとは自分の納得がいくところまで繰り返すだけです。
手間をかければかけるほど、きれいになるみたいです。
本製品は、ハイシャインと名付けられている通り、ピカピカにしたいときに使用するもので、もともとピカピカでなければ、その効果を発揮することができません。
(コーティングの膜を作るみたいなので、もしかしたらどんな革でもピカピカにすることができるのかもしれませんが、そこまでの根気はありませんでした)
ただ、もともと艶を期待した革に対しては、磨きこむ工程を繰り返すことでピカピカに戻すことができます。
性能を発揮する用途は限られますが、普通に革の手入れでも使えます。
艶のあるオシャレな靴を持っている人にとっては、簡単に艶を取り戻すことができる製品だと思いますが、その様な靴を持っていない人にはその性能を発揮することはできません。
しかしながら、茶色の革に使用しても大きく色が変化しないので、通常の皮に栄養を与えるだけのクリームの後にも使用できるので、通常の皮の手入れにも有効な製品です。
逆に、この製品を手に入れたことにより、艶のある靴が欲しくなりました。
なお、ポリッシュクロスは消耗品なので、今回のレビューで用意していただいた1枚では3足を作業するとほとんど使えなくなります。(レビュー要項には3枚と記載されてはいましたが.....)
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