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あのXperiaシリーズがMVNOのソネットで使える!

MVNOのソネットが提供する音声通話付LTE SIMとソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Xperia J1 Compact」セットのレビューです。

MVNOに対してよく使われる呼称に「格安SIM」とありますが、

高付加価値なプランとしてソネットから投入されたプランがこちら、LTE SIM+ Xperia™ セット になります。

有名なXperiaブランドのスマートフォンとセットになったこのプラン、どのくらい高付加価値か確認して行きたいと思います。


外観について。

まずはスマートフォン「Xperia J1 Compact」の確認をしていきます。

Xperiaシリーズらしく、カメラへのコダワリとIPX5/8・IP5Xの防水・防塵機能おサイフケータイ(R)といった日本市場向けの機能が充実しています。

Xperia J1 Compactは4.3インチディスプレイのスマートフォン。
大型化傾向のある最近では小型の部類に入る画面サイズです。

最もXperiaらしさを感じる右サイドデザイン。緩やかな円弧を描く金属パーツのサイドパネル上に、
中央には丸い電源ボタンとボリュームボタン、下部にはカメラボタンストラップホールが配置されている。
海外製スマートフォンが多いMVNO市場において、カメラボタンやストラップホールは分かり易い差別化ポイントですね。

左サイドには各種端子とスロットが集約。
中央の端子が見えている部分はクレードル接続時の充電端子になります。

クレードルはマグネット接続方式。少ない力でクレードルに接続~充電が可能。
クレードルも付属品となっており、これは嬉しいポイント。

右サイド各種端子の蓋を解放した状態。
写真左からmicroUSB、microSD、SIMスロット。
各端子の蓋は防水キャップとなっており、USBはキャップレス防水では無いようです。
充電はクレードルの使用が前提ですね。

背面上段にはメインカメラとおサイフケータイ(R)が配置。
メインカメラは有効画素数約2070万画素の裏面照射積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS for mobile。
Gレンズや大型1/2.3型CMOSイメージセンサーといったフラッグシップ機種に劣らないカメラ構成で、カメラ対する力の掛け具合が伺える仕様です。

付属品はACアダプタに充電クレードル、SIMカード。
(今回はメーカーからの貸出品のため3点のみですが、実売されているものにはクイックスタートガイドと保証書ももちろん付属してます)

ACアダプタとmicroUSBケーブル。
ACアダプタは奥行きが長めではあるものの、幅が狭く隣のコンセント口を塞がないので便利そうです。

起動前に、SIMカードを刺してみます。

左サイドにあるSIMスロットからSIMトレイを取り出します。
尚、SIMスロット下からはモデルNo.やシリアルNo.等が記載された紙を引き出せます。

SIMトレイに同梱されているSIMカードを載せ(向きに注意)、挿入すれば準備完了です。

APN設定を気にすることなく、そのまま使い始めることができました。

回線&端末セット販売の強みですね。

更新: 2015/08/10
LTE SIM+ Xperia™ セット の徹底レビュー PREMIUM REVIEW

細部まで気の利いた作り込み。

防水性能について。

IPX5/8の防水性能があるXperia J1 Compact。

常温で水道水、かつ静水の水深1.5mであれば30分放置しても通信が可能とのこと。

水辺レジャーが増える夏場にもお世話になる機能です。

上の写真は水道水に半身浴された状態。

この状態でも問題無く使うことが出来ました。

「常温で水道水、かつ静水」という条件があるので過酷な使い方では浸水の危険があるものの、

日常的な用途や、プールサイド等で濡れた手によるスマホ操作等は難なくこなすことでしょう。

また、ここでも見逃せないポイントがハードキーによるシャッターボタン

静電容量方式のタッチパネルでは濡れていると操作性が悪化しますが、

ハードキーなので水辺でもシャッターチャンスは逃しません。

 

 

シンプルなホーム画面について。

Xperia™ ホーム画面は5枚。

最下段の一段は全画面共通で、電話やSMS、LINE等の頻繁に使うアプリを登録すると便利。

初期アプリは画面3枚分。
一般的なアプリに加え、ソニー系の「TV SideView」や「Readerアプリ」、「My Sonyアプリ」等が追加された形で、初期アプリ数としては少な目。
不要なアプリがプリインされてしまうキャリアスマホと異なり厳選されているソフト群です。

ホームのシンプルモードに切り替えた場合。
ガラケーのホーム画面に近く、タイル状の項目から機能を選択する形なため、
ガラケーからの乗り換えに向いているシンプルなホーム画面になります。

カメラ機能について。


ハードキーによる専用のシャッターボタンが使いやすさを際立たせる。

Xperiaシリーズらしいコダワリのカメラ。
スリープ状態からでもシャッターボタン長押しのワンアクションでカメラが起動

更に、クイック起動の設定を「起動&静止画撮影」にすると、シャッターボタンを押すだけで抜き打ちで写真が撮れます。これは便利!
取りあえずメモっ!といった使い方にはぴったりで、狙ったタイミングを逃さずに撮影に入れます。

撮影モードも豊富。おまかせオートが優秀ですので意識しなくても綺麗な写真が撮れます。
マニュアルモードもあるのでコダワリの作品作りにも使えます。
右上の「+アプリ」ボタンからソフトの追加もできます。


ステッカークリエーターやボイスバルーンフォトなど、名前を聞くだけで面白そうなアプリがありますね。

マニュアルモードでどんなことが出来るのか調べてみました。
オートだと選べない解像度やフォーカスモードも選択できるようになります。
フォーカスはシングルオート、マルチオート、顔検出、タッチフォーカス、追尾フォーカス。

ISO感度や測光も調整可能に。

EVやWBも調整可能。
ここまでの機能を見る限り、カメラでいうPモード並の調整が出来るようです。

 

カメラ機能をZenFone5と比較してみました。
まずは、物撮りで比較。モードはそれぞれオートモードを選択。

撮影風景【撮影環境】
 白色電球型蛍光灯 60W 2灯、室内灯(白色蛍光灯) 手前に白レフ板、白ケント紙

写真比較(Photoshopでリサイズ) 左:Xperia J1 Compact 右:Zenfone5

各写真のヒストグラム 左:Xperia J1 Compact 右:Zenfone5

Xperia J1 Compactにて撮影(原寸)。
プレミアムおまかせオート ISO50 4.9mm 1/100 f/2.0

ZenFone5にて撮影(原寸)。
オートモード ISO100 2.96mm 1/120 f/2.0

オートモードで撮り比べると、Xperiaは若干黄色が強い印象。
ZenFone5は白飛び傾向でヒストグラムでもこの傾向は顕著。
より見えたままで撮れるのがXperia J1 Compact、コントラストを上げて「綺麗に」見せる調整がZenFone5といったところでしょうか。

パッと見の記憶色に近いのはZenFone5ですが、Xperia J1 Compactは白飛びが少なく再現性が良好のようです。

 

次は外で撮影してみました。

 写真比較(Photoshopでリサイズ) 左:Xperia J1 Compact 右:Zenfone5

 各写真のヒストグラム 左:Xperia J1 Compact 右:Zenfone5

Xperia J1 Compactにて撮影(原寸)。
プレミアムおまかせオート ISO50 4.9mm 1/640 f/2.0

ZenFone5にて撮影(原寸)。
オートモード ISO50 2.96mm 1/200 f/2.0

フォーカスは手前の木の中心くらいに当てました。
ここは一目瞭然。
Xperia J1 Compactは若干の黒潰れはあるものの、空の色までしっかり表現
ZenFone5はやっぱり白飛び傾向。

こうして比較するとXperia J1 Compactのカメラは優秀ですね。
非常に素直な描写で、オートが安心して使えます。
ZenFone5は白飛びが強すぎて風景を取るのはイマイチですね。
美白効果でスナップにはいいかもしれませんが。

ZenFone5と外観比較について。

MVNOで使われているスマートフォンでは知名度のあるZenFone5と外観を比較してみました。

Xperia J1 Compactの4.3インチに対して、ZenFone5は5インチ。サイズは2回り程異なります。

重量比較ではXperia J1 Compactは138g、ZenFone5は145g。
比較するとXperia J1 Compactの方が軽いですが、サイズの割には重く、身が詰まった感じで高級感があります。

厚みはZenFone5 10.4mmに対して9.7mm
画面サイズと相まって小さく持ちやすい。
これだけ小さいですが、電池容量2300mAhとZenFone5 2110mAhよりも多いですよ。

側面はアルミフレームで覆われており、肌触りも良く高級感抜群。
ボタン、端子類の加工にも高級感もあり、高付加価値スマホの名に恥じない雰囲気です。
スピン加工が施されたZenFone5のボタンも単独でみれば悪くないですが、
Xperiaらしい電源ボタンの輝きは流石といったところ。


背面処理はどちらも綺麗で甲乙付けがたい印象。
この塗装処理はZenFone5のがんばりどころ。
Xperia J1 CompactとしてはXperiaシリーズのフラッグシップ機で採用されている背面ガラスからの変更点なのでちょっと譲っておきますか、といったところでしょう。

総じて外観は、高級感がある作りになっています。
サイズが小さい割に重量差があまりないのは金属パーツや防水機能などが影響していると思いますが、バランスは悪くなく程よい重さが心地よいです。

まさにプレミアムコンパクト

更新: 2015/08/10
ソネットが提供する、LTE SIM+ Xperiaセットの通信サービスに関するレビュー PREMIUM REVIEW

絶妙な日時通信送量。動画見なければ大丈夫。

通信サービス比較について。
LTE SIM+ Xperia™ セットということで、通信部分についても調査してみました。

比較対象はOCN モバイルONE(110MBコース)とIIJ mioミニマムスタートプラン。
共にコース選定は端末代を除外した場合の月額料金が同等のものを選択し、
前者は日量制限のもの、後者は月量制限のもの。

LTE SIM+ Xperia™ セット のメリットとしては日次通信総量が最も多い140MBという点にあります。

日量同士でOCN モバイルONEより30MB多く、
月量方式のIIJ mioも単純日割りで考えれば 100MB (=3GB/30日)であるため、日次通信量に関してはもっとも多い。


デメリットとしては、通信速度制御や繰り越しが無いこと。
通信速度制御は、能動的に高速通信をON/OFFを切り替えることで、高速通信使用総量を抑える機能。
繰り越しは、OCN モバイルONEでは前日の、IIJ mioミニマムスタートプランでは前月の使いきらなかった通信総量を次の日/月に持越しができる機能。
また、容量を一時的に増やすチャージ機能も無いため、一日あたりの通信総量は140MB以上にも以下にもならない。
 
以上のデータから、LTE SIM+ Xperia™ セットは一日あたりの通信総量が他社のプランよりも多い代わりに、通信総量の調整が効かないプランと言えます。
シンプルで分かり易いプラン、それがLTE SIM+ Xperia™ セット のプランです。

実例比較について。
実際のケースとして、Manya家の通信データを基に比較をしてみよう。
次の表はManya家’15年7、8月のデータ通信量推移です。

【サンプリング期間】2015/07/03~ 08/08(37日)
【標本数】2回線合計n=74
【使用端末&使用プラン】
  ・manya嫁 : ZenFone5(A500KL) × IIJ mioミニマムスタートプラン(データ)
  ・Manya :  ZenFone5(A500KL) × IIJ mioミニマムスタートプラン(SMS)
【使用状況】
  ・manya嫁 : 不定期な使用状況、家庭内、職場内ともにLAN環境有り
  ・Manya  : 平日1~2時間/日程度データ通信使用、家庭内LAN環境有り
【主な使用用途】
  ・manya嫁 : Web閲覧(テキストサイト)、LINE
  ・Manya  : Web閲覧(テキストサイト)、ゲームアプリ(チェンクロ)

・どちらの回線も平均の日量は、manya嫁21.9MB、Manya 42.8MBであり、日次通信総量は110MB及び140MBより大きく下回っており、普段使いは問題がありません。
・本期間中の総通信量は、manya嫁811MB/37日、Manya 1585MB/37日です。
・110MBを超えるハズレ値は、本サンプリング期間中に2回線で4回(5.4%)あり、そのうち110~140MBの回数は2回(2.7%)です。
・110MBを超えた前日の通信量は110MB以下であり、OCNモバイルONEの場合は繰り越し通信総量が発生します。

以上の結果から、本実例に対する各プランでの超過時速度制限発生回数を比較しました。
 ◆LTE SIM+ Xperia™ セット  2回発生(2.7%)
 ◆OCN モバイルONE      発生無し(繰り越しされた残量分で相殺)
 ◆IIJ mioミニマムスタートプラン 発生無し
残念ながら、LTE SIM+ Xperia™ セットでは速度制限が発生してしまいます。
繰り越しや月内での調整が効かない分、突発での通信量増加に対応できないためです。
ここは是非、通信量繰り越しをつけて欲しいところです。

とはいえ我が家の場合、速度制限が発生するような通信量は出先でのアプリ更新が発生した時くらいなので、2.7%とはいうもの、気を付けて運用すれば発生しないでしょう。
通信量が多い動画やアプリ更新など、出先でやっていいこと、やらないことを決めてから運用すれば、実用上は問題無いレベルと考えられます。

まとめ
スマホと通信がセットになっているLTE SIM+ Xperia™ セット。
これまでのハードウェア、通信の調査、実例に基づく検証結果から、次のような人にオススメできるセットです。

 ・おサイフケータイ(R)防水機能が必須機能な人
 ・5インチは大きいけど高スペックなスマホが欲しい人
 ・スマホカメラで手軽に綺麗に撮りたい人
 ・日々の通信使用イメージが決まっており、動画等のリッチコンテンツを使用しない人

おサイフケータイ(R)が使えることは大きなアドバンテージですね。
一度使うと止められなくなる便利な機能で、この機能が必須という人も少なくないようです。
所謂SIMフリースマホには搭載されていることが少なく、
ここは大きなアドバンテージです。

大型化するスマホ市場の中で、4.3インチのサイズ感が刺さる人にも勧められるところ。
ストラップホールもあって、スマホは落としそうで怖いという人にもバッチリ。

最近ではキャリアプランも通信量が決まっているため、
日頃の通信状況把握は必須スキルになりつつありますね。
そんな中、日量140MBは軽作業には十分な日時通信総量だと思いますので、
リッチコンテンツは使わないように注意すれば快適な環境を得られるでしょう。
付加価値を求めながら、キャリアよりも通信料を抑えたい人はLTE SIM+ Xperia™ セット!

コメント (12)

  • れいんさん

    2015/08/10

    Xperiaはやっぱりいいなぁーとつくづく思ってます。
    あたいももう少しでプレミアムレビュー完成ですわん
  • CLWさん

    2015/08/10

    素晴らしい❗\(^_^)/
    大変にお疲れ様でした。
    私は未だ、未完成・・・頑張ります。(^^ゞ
  • Manyaさん

    2015/08/10

    >れいんさん
    Xperiaは外れが無い安定感ありますね。

    頑張ってくださいねー
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