ZIGSOWプレミアムレビュー”ゲームレコーダー ER130 ~PCなしでOK!ゲームプレイ動画をHD画質でカンタン録画~"のレビューです。
今回はPlayStation 4での検証担当となりましたので、他のゲーム機を含めて録画性能や機能を詳しく検証していきます。
ゲームレコーダー ER130は”ゲーム機のプレイ動画をかんたんに録画できる”を売りにしたPCレスで画面の録画が可能なスタンドアローン型のキャプチャーユニットです。価格は約13,000円。
録画に必要なUSBストレージ(メーカーはHDDを推奨)は別売りです。
フロントにストレージ用のUSBポートと録画ボタン、リモコンの受信部があります。
リアには”HDMI入力、HDMI出力(パススルー)、DCポート”がレイアウトされています。
付属品は取扱説明書、クイックガイド、リモコン、単三電池2本、ACアダプター、アダプター変換ケーブル。取扱説明書とクイックガイドは日本語です。
●録画性能
<入力可能解像度>
・480i / 576i
・480p / 576p
・720p (50 & 60Hz)
・1080i (50 & 60Hz)
・1080p (50 & 60Hz)
入力はHDMIのみで480iから1080pまで全ての解像度に対応しています。
録画時のフレームレートは30fps(25fps)に制限されてる点については注意が必要です。
<録画の画質>
・最高(20Mb/sec)
・良い(18Mb/sec)
・長時間録画(15Mb/sec)
録画の画質は細かな設定は行えない仕様で、最高、良い、長時間録画の3つのビットレートから選択します。難しい動画の設定などは不要のため初心者でも安心です。デフォルト設定は”長時間録画”です。
ストレージに保存される動画形式はPCで一般的なMP4(コーデック:H.264&AAC)のため、ゲームレコーダー ER130で録画したデータはPCで再生&編集することも可能です。
●静止画の撮影性能と設定
<静止画画の画質>
・最高(圧縮率 低)
・良い(圧縮率 中)
・まあまあ(圧縮率 高)
静止画の画質も細かい設定は行えず3種類の圧縮率から選択します。デフォルト設定は”最高”です。静止画はjpeg形式で保存されます。
最高の設定で何枚か撮影してみましたがとても綺麗でした。
静止画の撮影は録画してない状態と動画再生モードで動画の再生中に撮影できます。
残念なことに動画の録画中の撮影はできません。
ゲームレコーダー ER130はHDMI出力可能なゲーム機”PlayStation 4、Xbox one、Xbox360、Wii U”に対応しています。(PlayStation 3はHDCPを無効化できないため録画できません。)
録画するためのハードウェアの準備の手順を紹介します。
録画用のストレージはUSBメモリとUSB HDDに対応しています。メーカーはHDDの利用を推奨しているので、今回はWDC WD5000BPVTと玄人志向 2.5インチ USB3.0接続 ハードディスクケース GW2.5TL-U3/RDの組み合わせを用意しました。
リモコンに付属の電池を入れて、先ほど用意したストレージをフロント側のUSBポートに接続。HDMIケーブルの配線とACアダプターを接続し、USBポートにUSB接続の外付けHDDを取り付けたら準備完了!
ゲームレコーダー ER130の電源を入れると、初回起動時は設定画面が表示されるようになっています。言語と地域と時間、パススルーの設定などを行います。
難しいことはありませんので数分で設定が完了します。
最後にストレージの確認が行われますので事前に用意していた外付けHDDやUSBメモリを取り付けてから電源を入れることをお勧めします。
外付けケースとの相性か電源をオンにしたときにACアダプターの容量不足の警告が表示されました。
ACアダプターは付属品を使用しているので気にしないで先に進めてみたところ、後の検証で録画は問題なくできる事を確認しました。
メインメニューはシンプルで”動画&静止画の再生モード”と”設定”の2種類のみ。
複雑なメニューや設定などはありません。
簡単操作で高画質な動画と静止画の録画と撮影が可能です!
課題のPlayStation 4を複数のゲームを使用して検証してみました。
PlayStation 4の画面を録画&撮影するには”HDCPを無効化”する必要があります。
具体的にはメニューの”設定>システム”のメニュー内の”HDCPを有効にする”のチェックを外します。
●PS4 DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN
アクションRPGの名作”DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN”のPlayStation4移植版。
ゲームプレイ中、常に録画しておけば”マルチプレイによるボス討伐、闇霊乱入、面白プレイ、神業、レアアイテム入手”などのシーンを録画できます!
●PS4 コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア [字幕版]
人気のFPSのナンバリングタイトル”コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア [字幕版]”のPlayStation4版。
オンラインの対戦プレイを録画して研究したり、キャンペーンモードを録画して自分のプレイを映画のように楽しむのも良いでしょう。
●PS4 ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー
オフライン専用のFPSの名作”ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー”のPlayStation4版。
自分のプレイを録画してYoutubeなどで紹介したり、アイテムの取り残しの確認などに利用できます!
●PlayStation4の検証結果
PlayStation 4は3本のゲームで検証してみました。
PlayStation4の画面の録画に関しては”動画、静止画”ともに問題なく撮影できました。
注意する点はPlayStation 4のHDCPの設定変更のみ。録画したデータは30fpsにフレームレートが半減してしまうのは残念ですが、かんたん設定で1080pのHD動画を綺麗に録画できます。これならハードウェアに詳しくない初心者でも使いこなせるはずです。
追加検証としてWii Uで録画検証を行ってみました。
使用したゲームは先日最新バージョンと追加コンテンツが公開された”マリオカート8”です。
●Wii U マリオカート8 Ver4.0
Wii Uの画面の録画は特殊な設定などは必要ありません。
動画、静止画ともに問題なく撮影できました。
追加検証としてXbox360sで録画検証を行ってみました。
使用したゲームはアクションRPGの名作”The Elder Scrolls V: Skyrim”です。
追加検証としてアクションRPGの名作スカイリムを使用してXbox360の画面を録画してみました。
●Xbox360 The Elder Scrolls V: Skyrim
Wii U同様、Xbox360の画面の録画も特殊な設定などは必要ありません。
動画、静止画ともに問題なく撮影できました。
ゲームレコーダー ER130で録画&撮影したメディアファイルをPCレスで再生できます。
メインメニューの録画ファイル/「静止画を選択すると動画再生モードにかわります。
ファイル表示は”サムネル付き、ファイル名表示のみ”の二種類に加えて”名前順、変更時間順、サイズ順、種類順”にソート可能。操作などのレスポンスは良好でストレスはありません。
動画再生は”x2、x4、x8、x16、x32”の早送りと巻き戻し、”1/2”スロー再生に対応。見たいシーンまで素早く移動できます。
録画したプレイ動画の確認やゲーム画面が正常に録画できているのかをPCレスで素早く確認できるのでとても便利です。
ゲームレコーダー ER130は本体の機能として動画編集機能を搭載しています。
動画&静止画再生モードで編集したい動画ファイルにカーソルを合わせてリモコンのF3キーを押すと編集モードに移行します。
リモコンのF3キーを押すと、ファイルネームの変更と動画ファイルの編集二つの項目がメニュー表示されます。注意点として、ER130で録画したデータのみ編集が可能です。
機能としては動画の不要な部分を1秒単位でカットできます。操作はOSDメニューで時間を直接変更するかカットしたいシーンまで再生し停止させて編集します。フレーム単位での編集は出来ないので本格的な動画編集には向きません。
動画の編集のレスポンスは時間を指定してから再生まで約3秒かかるなど若干もっさりしていますが、PCレスでの動作ですから仕方ないと言ったところでしょうか。動画編集機能については、動画の不要な部分を大まかにカットして動画のファイルサイズを抑える用途など限定的な機能と言えます。
動画をアップロードするにはPCへファイル転送する必要があるので、動画の編集はファイル転送後にPCの動画編集ソフトの利用をお勧めします。
●USB 外付けHDDを使用すると起動時に電源の警告画面が表示される。
セッティングの紹介のところでも説明したようにUSB接続の外付2.5インチHDDを接続してゲームレコーダー ER130を起動すると、電力不足の警告画面が表示されます。
検証には使用していませんがUSBメモリを接続して起動すると警告画面は表示されませんでした。
2種類の2.5インチHDD USBケースで試してみましたが両方とも警告画面が表示されました。警告画面が表示される状態でも動画の録画の安定性は問題ありませんでした。録画が安定しない場合があるため安全性を重視して念のためHDD使用時は警告画面を表示しているのかもしれません。
この警告画面が表示された状態でゲームレコーダー ER130の動作や録画が安定しない場合はUSBメモリに切り替えるなど対応が必要になるので、一度試し録画をしてから本格稼働させるようにすることをお勧めします。
ゲームレコーダー ER130を使用してみた感想です。
まず録画機能については、複雑な設定などは一切不要。3種類の画質を選んだ後は録画ボタンを押すだけと”簡単に綺麗な動画を録画できる”という点については看板に偽り無しです。
録画した動画の画質に関しては、長時間録画モードでも十分綺麗で驚きました。長時間録画モードのビットレートは15Mb/secと高めに設定されているので、画質が綺麗な分ファイルサイズはやや大きめになってしまいます。
長時間録画モードで約18分の動画ファイルは約1.8GB。PCを併用して録画したデータを定期的にPCのHDDに移動すれば、長時間録画を何度も行わないかぎりストレージは32GBあたりの容量のUSBメモリでも十分です。USB接続の2.5インチHDD&ケースに対応しているのと、大容量USBメモリも64GBで2000円台と低価格化が進んでいるので問題なし。PCレスで綺麗なゲームプレイ動画をたくさん録画できます!
録画(ER130)の安定性については検証中は録画の失敗やフリーズなどは一度もありませんでした。
紹介用の動画は約10~30分と長めに録画していますが動作は安定しています。
(*紹介用動画はYoutubeのアップロードが安定していないので短く編集してあります。)
録画と停止の動作のレスポンスですが”録画ボタンを押してから画面が表示されるまで約9秒、停止ボタンを押してから停止するまで3秒程度”かかります。録画が開始されるまでの間の画像は録画されないので、動画を録画する時は早めに録画ボタンを操作する必要がある点には注意が必要です。この点に関しては、早めに録画を開始して編集機能かPCの動画編集アプリで不要な部分を編集でカットするなど対応すれば問題ありません。
続いてレスポンス面ですが、本体やメニューの応答速度についてはOSDメニューの表示に3秒近くかかる点は気になりました。OSDメニュー表示後のリモコンの操作への反応速度は良好でストレスはありません。
動画の細かい編集とYoutubeなどへの動画ファイルのアップロードはPC経由で行う必要があるわけですが、PCレスで簡単にプレイ動画を録画できるので便利で良いと思います。
ゲームレコーダー ER130は、簡単操作で綺麗に録画できる代わりに”ゲーム実況などに便利なマイク入力やPCとの連動機能は無し”と割り切った仕様ですが、実売価格は1万円前半と低価格。ゲーム動画の録画の入門用に最適なキャプチャーユニットです!
<2015/04/30>
・Wii U マリオカート8の動画のリンクをロングバージョンに差し替えました。
<2015/05/12>
・PS4 コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア [字幕版]の動画を新しいものに差し替えました。
タコシーさん
2015/04/28
編集(カット編集?)も出来るとは完成度が高いですよ...
Sheltieさん
2015/04/28
動画編集機能は”1秒単位”と制限はありますが動画の途中の部分もカットして前後の動画を結合することも可能です。本格的な編集には向きませんがオマケ機能としては十分な機能ですよね。