ガラパゴスの何がわるいっ!?
~ケータイ文化を彩った名機たち~

iPhoneという名の黒船の来航


iPhone 3G 16GB(kikuさんのもちもの)

ワンセグの登場以降、携帯電話はワンセグやFeliCaなどあらゆる機能が付いた、いわゆる全部乗せの物が主流となる。1000万画素を超えるカメラを搭載したものや、音楽プレイヤー顔負けの音質を誇るものなど、店頭には電話の枠を超えたハイスペックな商品がズラリと並んでいた。しかし、そんな国内の絢爛豪華なガラケー文化の発展をよそに、日本メーカーの携帯端末の世界シェアは2000年頃を境に急激な下り坂に入っていた。2000年代半ば頃からニュース番組などでも頻繁にこの状況を取り上げ始め、『ガラパゴス携帯』という言葉が流行りもしたが、ユーザーにとってはさしたる問題ではなかった。
しかし2008年7月11日、そんな状況がガラリと変える出来事が起こる。アップルの「iPhone3G」の上陸だ。なめらかなに動くマルチタッチスクリーン、美しいフォルム、PCとの優れた連動性、そして豊富なアプリ…。その魅力は単に携帯電話プラスiPodというだけでなく、多くの人々を魅了した。さらに追い打ちを掛けるようにAndroid系の端末が登場すると、世間の関心はスマートフォンへと向けられるようになっていく。現在、国内の携帯端末におけるスマートフォンの割合は1割程度と言われているが、2015年には5割を突破するのではという予測もある。各国のメーカーの端末に比べて優れた性能を持つガラケーがなぜ世界市場で勝てなかったか、そして高い技術力を持つ国内メーカーがなぜ先に『iPhone』を生み出せなかったのかをここで論じるつもりはない。ガラケーが生き残るのか、それとも消え行く運命にあるのかも分からない。しかしガラケーと共に青春を過ごしてきた身にとっては、そのDNAが注ぎ込まれた端末がいつか世界を席巻する日を夢見ずにはいられないのだ。