絢爛なりしガラケー文化
「i-mode」誕生で幕を開けた日本独自のガラケーは、着うたフルやFeliCaなど機能をさらに深化させていく。人々はメールで写真を送り合い、携帯のカレンダーでスケジュールを管理し、携帯サイトでゲームのダウンロードやショッピングを楽しみ、ケータイ小説やギャル文字・絵文字がブームになるなど独特の文化を育んだ。一部では日本の携帯電話のガラパゴス化を危惧する声もあったが、当時の我々は世界の最先端を行く日本のケータイ文化を少なからず誇りに思っていたのではないだろうか。こうしたガラケー文化を支えたのは、各キャリアからシーズンごとに数多くリリースされる高性能な端末だった。2004年に登場した「P506iC」は、SONYとNTTドコモの合弁会社が開発した「モバイルFeliCa ICチップ」を搭載した最初の一台。いまやすっかりお馴染みとなった「おサイフケータイ」やEdyなどの電子マネー、Suicaや各種ポイントカードとしての機能をケータイで利用できるようになった。現在、国内メーカーが提供する端末のほとんどに搭載されている。また2004年頃からはiアプリ容量を大幅に増量したモデルが続々と登場。人気ゲームがプリインストールされているのをウリにした機種も登場した。「P900i」には「ファイナルファンタジー」がインストールされており、通勤や仕事の合間に熱中している姿を当時はよく見かけた。ちなみに同時期に発売された「N900i」には「ドラゴンクエスト」がプリインストールされていた。写真の「P901i」には「ファイナルファンタジーⅡ」がインストールされている。2005年にはPDAの雄であるシャープとウィルコム・マイクロソフトの3社が共同開発したキーボード付きのPHS「W-ZERO3 WS003SH」が華々しく登場。PHS通信に加え、「Windows Mobile 5.0 for PocketPC」が搭載され、Eメールの送受信やブラウジングが可能。PDAとして自分の好みでカスタマイズできる多彩なアプリも用意されていた。キャッチフレーズの『PCでもない、ケータイでもない、オールインワン型』という言葉通りの肉厚の機能が注目を集め、ビジネスマンを中心に大ヒット。それは来るべきスマートフォン時代を予感させるものだった。
こうしたビジネスやエンターテイメント性をセールスポイントにする機種が多い中、防水・防塵性と耐衝撃をテーマに独自に進化を続けているのがauブランドで展開しているカシオの「G’zOne」シリーズだ。俗に「G-SHOCK携帯」とも呼ばれ、ゴツっとした独特のフォルムとコンパスやアストロカレンダーなどのアウトドアに役立つ個性的な機能が人気だ。写真の「G’zOne TYPE-R」はシリーズ初の折り畳みボディを採用したモデル、「G’zOne TYPE-R」はシリーズ10周年記念モデルだ。






