ガラパゴスの何がわるいっ!?
~ケータイ文化を彩った名機たち~

デジタル化と共に広まる携帯たち


TZ-1501(zigsowユーザーのもちもの)

ムーバの登場は携帯電話の普及に大きく寄与した。もう一つ、大きな転換のきっかけとなったのは93年の通信システムのデジタル化、いわゆる第2世代移動通信システム(2G)の登場だ。それまでのアナログ方式は通信内容の傍受が容易で、環境的な要因でノイズが増えるなどの欠点を抱えていた。しかし、デジタル方式の採用によって通話内容は暗号化され、さらに携帯端末からメールの利用やインターネットへの接続が可能となった。またこの年、長らく続いていた保証金制度も廃止。94年にはレンタル制も終了し、携帯の販売自由化されたことで初期費用も大幅に下がり、携帯電話は徐々に一般の人々の間にも広がり始めた。このデジタル化に前後して、現在のキャリアが揃い踏みする。92年にはNTTから通信事業の譲渡を受けてNTTドコモ(NTT移動通信網)が誕生。94年には、すでにサービスを始めていたIDO・セルラーグループと共に後に統一ブランドauを構成することになるツーカーグループ、そして現在のソフトバンクモバイルの祖であるデジタルホングループがそれぞれサービスをスタート。


mova D203(HiMaTatsuさんのもちもの)

さらに翌年にはNTTパーソナルやDDIポケット(現ウィルコム)らがPHS事業を開始した。こうした華々しい新規参入が相次ぐ中、携帯端末の新規加入料は急激に安くなっていき、96年、ついに新規加入料が廃止される。この辺りからキャリア間での顧客獲得競争は激しさを増していき、インフラ・プランの充実度だけでなく、魅力的な端末・サービスの提供にしのぎを削っていく。写真の「デジタルムーバD203」を始め、97年にリリースされた203シリーズはNTTドコモで初めてショートメール機能を搭載したシリーズ。半角カナ文字のみにしか対応していなかったが、ポケベルのように他の電話機から文字メッセージを送ることができた。