むき出しのエンジンが語りかける美学
~4大メーカーを代表するネイキッドたち~


INAZUMA400(RYOさんのもちもの)

ゼファーが生まれた1989年、スズキとホンダからもそれぞれネイキッドタイプのバイクが発売されている。スズキがリリースしたのはバンディット250とバンディット400。先に発売されていたレーサーレプリカのGSX-R250R、GSX-R400をそれぞれベースにした 4ストローク水冷4気筒エンジンを搭載。スポーティーな雰囲気を醸し出す、ダイヤモンド構造の鋼管フレームが印象的だった。94年には正統派のネイキッドとして、GSX400インパルスをリリース。GSX400Sカタナをベースにした4ストローク水冷4気筒エンジンを採用し、ボディには82年に誕生した初代インパルスを髣髴とさせるクラシカルな味付けがされている。

さらに96年にはSACS(Suzuki Advanced Cooling System)を活かしたスズキならではの油冷DOHC4気筒エンジンを搭載したイナズマ400が登場。400ccには国内市場ではリリースされなかった750ccクラスのボディをそのまま採用していたため、丸みを帯びた大きなタンク、太いタイヤなど同クラスに比べると大柄だった。2000年に発売された400ccの後継モデルもイナズマ1200とほぼ同じサイズと、とにかくデカイのが特徴だ。

レーサーレプリカブームのさなかにもネイキッドバイクがリリースされていなかった訳ではない。各社ともにレプリカからカウルを取り外したモデルも発売していた。ただ、それらはどれも『レプリカのおまけ』感が強くネイキッドブームを生むまでには至らなかった。80年代後半、レーサーレプリカで頂点に立ったホンダは、レプリカとはまた違った価値観を持つバイクに対するニーズを感じていた。そこで新たなコンセプトのバイクを開発する。まずは88年に発売されたBROSだ。

街乗りに適した低・中速域での扱いやすさと軽快さ、高速域での伸びのある走りの両立を目指し、水冷4サイクル52度3バルブVツインエンジンを搭載。個性的なアルミツインチューブフレーム、ショットガンマフラー、プロアームなど装備も充実。極太のフロントフォークとタイヤなど個性的で野生味あるデザインが新鮮だったがヒットには至らず、後発マシンの成功の陰で93年に絶版となる。

そして89年、ゼファー、バンディットに先駆けてリリースされたのがCB-1だ。CBR400RRにも採用されたNC23E型エンジンを採用。フレームには極太のスチール、ダウンチューブには分割式角パイプを用いるなど、それまでにない垢抜けたボディと軽快な走りが特徴。当時は最速のネイキッドといわれたが、レーサーレプリカのアンチテーゼとしてクラシカルなネイキッドが支持された事もあり、時流に乗り損ねてしまった感がある。

その反省を踏まえて92年に誕生したのが、不動の人気シリーズとなるCB400スーパーフォアだ。エンジンは水冷4ストロークDOHC 4バルブ並列4気筒。CB-1で不評だった燃料タンクを11Lから18Lと大型化、フロントブレーキを油圧式ダブルディスクブレーキに改良するなど弱点を克服。しかし一番の改良点は、CBX400Fを思わせる旧車風に仕上げたボディだ。それまで市場はゼファーの一人勝ち状態だったが、バイクの王道といった風貌を持ち、走りも意識したCB400スーパーフォアは大いにヒットする。99年モデルからはエンジン回転数やスロットル開度で吸気バルブを2本or4本と切り替えるHYPER
VTECを採用。その後もVTECは着実に進化し、2008年にはREVOが登場。CB400はロングセラーシリーズとなった。


BROS(Level4さんのもちもの)

CB400 SUPER FOUR(ジグソーユーザーのみ閲覧可能)