やってみよう!SSD > 逆引きINDEX > セットアップの方法を知りたい

逆引きINDEX

セットアップの方法を知りたい

-御挨拶- このたびは「Intel X25-M G2」40daysダイナマイトレビューに選出いただき、ありがとうございます。 この場を借りて深くお礼申しあげます。 2010年6月11日 Dynamite ReviewのIntel X25-M G2が本日届きました。(不在中だったので遅くなりました。) 2010年6月16日 レビュー完了。微少修正などを進行中。 ★概観 [image:mi_21654_1276364975_335713341.jpg:l:] [image:mi_21654_1276363484_403554056.jpg:l:] ★さて、今回のレビューの説明をさせていただきます。 レビュー環境はこちら。↓ --------------------------------------------------------------------- ・レビュー環境 [image:mi_21654_1276363693_1026334024.jpg:m:] 「SONY VAIO typeS VGN-SZ95S」 CPU : Intel Core2 Duo T7250 (2GHz/2MB) M/B : Intel GM965 Express/ICH8M + NVIDIA GeForce 8400M GS    (ハイブリッド・グラフィックシステム) Mem : Trancend DDR2-533 2GBx2 NIC : IEEE802.11abgn、Bluetooth Option : 指紋認証なし、TPMなし、Felicaなし、カメラなし、WWANなし OS : Windows 7 Enterprise 32bit (独自にクリーンインストール) [zigsow:own_item:73491] --------------------------------------------------------------------- プレミアムカーボン仕様のオーダーメード版、typeSです。 特筆したいのが「ハイブリッドHDD」を採用しているところ。 OSがVistaに変わり始めた頃だったので、少しでも快適性を実現するために採用されたのでしょう。 おかげでWindows7の起動速度が異様に速いです...(RAID0組んでるデスクトップより速い) Vistaでは作業・効率・時間的な面で辛いので、Windows7に入れ替えています。 家庭向けから企業向けエディションにアップグレードは出来ないので クリーンインストールをしています。 こちらが比較製品。↓ --------------------------------------------------------------------- [image:mi_21654_1276363862_1619694033.jpg:l:] ◎Intel製 SSD『X25-M G2 SSDSA2MJ080G2C1』  (80GB/Read250MB/s:Write70MB/s/SATA2.0/34nmプロセス/ファームウェア02HD) ◎Seagate製 ハイブリッドHDD『Momentus5400PSD ST91608220AS』  (160GB/フラッシュメモリ256MB/SATA1.5/5400rpm/キャッシュ8MB) --------------------------------------------------------------------- ハイブリッドHDDとは? ・大容量フラッシュとHDDを組み合わせることで 「省電力化」「起動/レスポンスの高速化」「信頼性向上」等を実現する複合HDD。 ・活用するにはWindows Vistaか7が必要。 ・基本的にはベンチマーク結果が速くなったりはせず、システムレスポンス改善がメイン。  Vistaのような書き込みが頻繁に行われる環境でのレスポンス改善が著しいのが特徴。  HDDとしての性能は標準的な2.5インチHDDと同じ。 大容量不揮発性メモリが高すぎて ストレージとして使えない時代に考案された異端なHDDです(笑) ※補足 最近ではSeagate社が新型ハイブリッドHDD「Momentus XT」を発表しています。 HDD+フラッシュメモリではなくHDD+SSDを採用、 最大7200rpm 500GB HDD+SLC 4GB SSDを合わせたものようです。 ハイブリッドHDDはまだ市場からは消えないようですね。 意外と活躍してくれたハイブリッドHDD→SSDはどんな優位性を与えてくれるのか。 楽しみです。 ちなみに、ハイブリッドHDDは実測99g、SSDは実測79gなので ぴったり20gの減量が可能となっています! ★それでは換装作業へ。 ※リカバリにてOSを入れる予定でしたが、クリーンインストールに変更しました。 ノートPCの分解は初なので、ドキドキ...SONYだし。 まずはバッテリーははずして、裏側にする。 底面4箇所のネジをはずす。はずす位置は手前3箇所、奥1箇所の計4箇所。 [image:mi_21654_1276407526_1404128222.jpg:l:] 表側に戻して、キーボードの上部のツメをはずす。 キーボードは上部4箇所で固定されているので、細い棒か何かでずらしてはずす。 自分は細いマイナスドライバーを使用。 ※キーボードの基板の塗装を剥がさないよう注意。 [image:mi_21654_1276408025_739853215.jpg:l:] キーボードを外したところ。配線が繋がっているので気をつけること。 繋いだまま作業するのでモニタの上にずらして置いておく。 [image:mi_21654_1276408338_2024869979.jpg:l:] 続いて、パームレストを固定しているネジをはずす。はずす位置は手前の3箇所。 [image:mi_21654_1276409089_228463879.jpg:l:] そしてパームレストをひっくり返しながら、上にずらして置く。 パームレストにはタッチパッドの配線が繋がっているので注意。 [image:mi_21654_1276409372_602640636.jpg:l:] やっとハードディスクにたどり着く。 (拡大可能) まずプリント基板に繋がっているコネクタをはずす。両端から同じ力加減で。 ※人間が触ることを想定して作られていないので、慎重に作業を行うこと。 そのあとに、ハードディスクを固定しているネジをはずす。3箇所。 [image:mi_21654_1276410382_460305339.jpg:l:] 取り外したハイブリッドHDD。 コネクタ、固定用サイドレールを外して、SSDにつけかえる。 [image:mi_21654_1276411534_1720045621.jpg:l:] [image:mi_21654_1276411595_712506574.jpg:l:] 付け替えたら、もとのように収めて元通りにしていく。 逆手順を踏むだけなのであとは楽。 [image:mi_21654_1276411713_1884600454.jpg:l:] 組み戻しが終わったら、Windowsのクリーンインストールに入る。 今回もまた専門学校のほうで 「Windows7 Enterprise Edition 32bit」を支給してもらった。 [image:mi_21654_1276532933_206539482.jpg:l:] やっぱりすごい速度でインストールが進むのがわかる。 でもDVDドライブが回らなくて(2倍速くらい?)ファイルコピーだけが遅め。 ドライバ、アプリのインストール手順はノートPCのリンク先に記述してあるとおり。 一通り終わったので、ベンチ&検証に入ります... ★ベンチ&検証開始。 ※注意 ・グラフィックモードは「STAMINAモード」で測定。   →なのでIntel GMA X3100のスコアとなっています。 ・VAIO typeS SZシリーズはXPを使用することを前提で開発されているため、 AHCIを活用するように作られていません。なのでSATAはIDE互換モードのみ。 -------------------------------------------------------------------------- ☆Windows7 エクスペリエンスインデックス まずST91608220AS。 HDDは「4.7」と、ランダムアクセスが速いわけではないので低いスコア。 [image:mi_21654_1276534105_207559296.jpg:l:] 続いてIntel X25-M G2。 ランダムアクセスが飛躍的に上がったので「7.4」まで上昇。さすがです。 RAID0組んでるデスクップを超えてます(;><) [image:mi_21654_1276534397_1585924408.jpg:l:] -------------------------------------------------------------------------- ☆CrystalDiskMark 3.0.0c ベンチとして定番中の定番ですね ・500MB、3回でテスト。(キャッシュの影響は無いかと思われます) 左がST91608220AS、右がIntel X25-M G2。 [image:mi_21654_1276615011_1515777026.png:l:] 凄まじいスコアの向上ですね... SATA2の速度まで達しているのが見てとれます。 -------------------------------------------------------------------------- ☆CrystalMark2004R3 DiskMarkと似たようなスコアを出す傾向がある旧定番 ・HDDスコアのみ、測定。他設定はデフォルト。 グラフにしてみました。 差がありすぎて、非常に見にくいですね。 [image:mi_21654_1276680844_362339750.png:l:] -------------------------------------------------------------------------- ☆HD Tune 2.5.5 Free ディスクのアクセス速度を調べる ・全てデフォルト。 まずST91608220AS。 やはり、ハイブリッドHDDとはいえ、いたって普通の性能です。 [image:mi_21654_1276617340_135426596.png:l:] 続いてIntel X25-M G2。 よくわかりませんが約200MB/sで頭打ちしてますね。 しかし、アクセス速度が0.1ms(100ns)というのは衝撃です。 [image:mi_21654_1276617426_558812250.png:l:] -------------------------------------------------------------------------- ☆ATTO Disk Benchmark 2.3.4 Crystalシリーズとはまた違った味のあるベンチマーク ・4kB~4096kBの間で計測。他はデフォルト。 左がST91608220AS、右がIntel X25-M G2。 [image:mi_21654_1276617681_866065421.png:l:] これもまたハイブリッドHDDに特に目立つ点はありません。 SSDの速さだけが際立つ結果となりました。 -------------------------------------------------------------------------- ☆CrystalDiskInfo 3.5.6a SMART情報の読み取り まずST91608220AS。 なぜか、注意信号...まぁ大丈夫でしょう! フラッシュメモリ(NVキャッシュ)が確認できます。 [image:mi_21654_1276617817_633707054.png:l:] 続いてIntel X25-M G2。 Trimや最新ファームが確認できます。 なぜか総書き込み量がもう60GBを超えている...やば [image:mi_21654_1276617909_28188160.png:l:] -------------------------------------------------------------------------- ☆起動・終了・休止・復帰・スタンバイ時間の検証 起動速度のみ、PassMark Rebooterを使用。 条件 ・起動は、5サイクル・15秒待ち。 ・終了・休止・スタンバイは、押してから電源ランプが消えるまで。 ・復帰は、電源ボタン押してからログイン画面が出るまで。 [image:mi_21654_1276686012_2135232382.png:l:] ・ハイブリッドHDD時 起動    ・・・44秒/53秒/57秒/48秒/57秒 → 平均:約51秒 終了    ・・・約22秒 休止    ・・・約18秒 復帰    ・・・約19秒 スタンバイ ・・・約7秒 ・SSD時 起動 ・・・40秒/44秒/46秒/44秒/46秒 → 平均:約44秒 終了 ・・・約14秒 休止 ・・・約9秒 復帰 ・・・約14秒 スタンバイ ・・・約5秒 ハイブリッドHDDの時から十分速いと感じていましたが、 Intel X25-M G2はそれ以上に速いですね。 家にあるPCの中で起動速度が最速だったのですがまたその記録を更新しました! 初回OSインストール時の終了は瞬時に切れたので驚きました。 休止~復帰までが起動~終了よりあきらかに高速なので、 そちらを使う選択肢も見出せました。 [movie:youtube:X0DC1FBu_L4] -------------------------------------------------------------------------- ☆バッテリー持続時間の検証 条件 バッテリーモード:バランス LED輝度50%、音量50%、WLAN有効、バッテリ残量5%で終了 →HD動画をフル画面でループ再生 (動画詳細:CryENGINE2のデモ、WMV9 1280x720 8000kbps 126MB 3分18秒) ・ハイブリッドHDD時 153分 ・SSD時 151分 なぜか誤差の範囲内であまり変わらない結果に。 たぶん、ドライブ自体を読み込む動作が少ないのが原因かなと。 もっと大容量データを読み込む必要のある実験にするべきだったorz -------------------------------------------------------------------------- ★使ってみて。 反応速度面で大きく劣るノート用2.5インチHDDから大きく改善され 活躍してくれたハイブリッドHDDですが、 やはりメモリだけで構成された本物には全く歯が立たないようです。 電源入れた直後からのHDDのプラッタ回転音が全くなく、 BIOSでの認識速度もほんの何コマか速くなったりと良いことばかりですね。 なにより稼動部がないので、 ・移動時に気にせず持ち運べる。 ・動作中に揺らしてもHDDプロテクションが起きない など個人的にここが安心になりました。 ハイブリッドHDDはOS動作を非常に快適にしてくれますが、 NVキャッシュに収まらないものはやはりHDDから読み書きします。 その都度、プラッタを回転させるため待ち時間の発生(極短いフリーズ)や モーターの起電力に大きく電力を取られたりします。 Intel X25-M G2はこのようなことを一切排除し、非常に高速な応答速度を体感させてくれました。 SSD技術が今後のコンピュータ業界の革新へ役立っていくことを期待しています。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 また、レビューに御選考していただいたzigsow様へお礼申し上げます。
Intel X25-M G2 Dynamite Reviewに当選し、レビューの機会をいただきました。ありがとうございます。 今回のレビュー指令は「応募時に登録したノートパソコンを使ってHDDと交換、OSのインストールまでをレビューしろ」とのこと。 私は、もちものにも登録しているAsusのネットブック、Eee-PC 1000HEを応募時に登録しました。 コイツをSSDへと換装するのですが、普通に換装してOSを復旧させるだけでは面白くない。しかも、ダイナマイトレビューで「詳細な換装マニュアルを作成しろ」とありますので、何か違った事をやらないと(こっちが先に始まったレビューなんですが)。 というワケで「標準のXPではなくWindows7のインストール完了まで」をレビューいたします。標準のXPなら、付属のリカバリディスクから起動してしまえばあとは待つだけで終わってしまいます。それに、SSDにしたのならやっぱりOSも最新にしたいというのが人情。 ※今回のレビューのため、今まで装着していたSSD+Windows7を外し、あえて標準のHDD+XPへと戻しています。パソコンショップなどで「SSD+OSのDSP版」を購入しようと考えている、初心者の方向けのレビューとしてお送りします。 では、さっそくレビューです。 以前に自分で購入した「X25-V」はリテール品です。化粧箱に入ってました。 で、届いたのはこちら [image:mi_17838_1276162678_1691864506.jpg:l:00 届いた箱.JPG] 付属品がないだけで、SSDはリテールと同じモノ。 そして中身。 [image:mi_17838_1276162711_1833004767.jpg:l:01 X25-Vと.JPG] 見た目ですが、手持ちのX25-Vとほぼ同じ、というかラベル以外は同じです。2枚並べたら間違えそう… レビュー応募のページ最上段にある「全身シルバーのボディ」をイメージしてたんですが、まぁ性能には関係ないところなので。 [image:mi_17838_1276162737_1993225093.jpg:l:02 イメージしてたSSD.JPG] (0:事前準備) 現在使っているHDDに、万が一にも「失っては困るファイル」がある場合はどこかへ避難させておくことをお勧めします。今回のレビューでは標準HDDの中身は消えませんが、脱着時の落下などによりデータが破損する可能性があります。別のメディア、HDDなどへコピーを作成しておいた方が無難です。 次に、AsusのHPからEee-PC 1000HE用の「Windows7用ドライバ、アプリケーション」を念のためダウンロードしておいてください。ほとんどのドライバは自動でインストールされますが、最新版のドライバでより便利になっている場合もあります。また、省電力機能などのアプリケーションは別途インストールする必要があります。 (1:換装) さっそく、Eee-PC 1000HEにSSDを換装します。 ネットブックの中には、HDDを交換するにはかなりの手間を要する機種もあるそうです。が、コイツは非常に簡単。ボディをひっくり返し、小さなネジ2本を緩めるとフタがとれてHDDを拝めます。 [image:mi_17838_1276162799_651946082.jpg:l:03 裏フタのネジ.JPG] フタを取ったら、ステーを固定しているネジ1本を取ればあとは向かって右側にスライドさせて抜き取るだけ。 [image:mi_17838_1276162845_1940982896.jpg:l:04 HDD固定ネジ1.JPG] [ 注意!!! ] この小さなネジを本体内部に落としてしまい、出てこなくなった場合は筐体の分解が必要となります。万が一にも内部でショートしてしまったら、パソコンそのものが壊れてしまいます。また、筐体を分解するにはキーボード下の「封印シール」を破らなければなりません。これを破るとメーカー保証が切れて、多分ショップ保証も無効になります。大事件にならないよう、最新の注意を払ってネジを回収してください。できれば、磁気を帯びた「帯磁ドライバー」が用意できればリスクが減ります。 裏技として、ネジの「+」が切ってあるところに薄手のビニールテープなどを小さく切って乗せ、その上からドライバを押し付けます。こうすることでドライバーとネジの隙間がなくなり、ドライバーの先からネジがポロリすることがほぼなくなります。 自動車の整備で、上向きにネジを取り付けなければならない場合などによく使うテクニックです。 さて、安全にネジを回収し、ブラケットをX25-Mに移植してネジで固定したらフタを元通り、フタもネジで固定して終了です。 [image:mi_17838_1276162911_1658660927.jpg:l:07 ブラケット移設完了.JPG] [image:mi_17838_1276162934_2031999589.jpg:l:08 交換完了.JPG] (2:インストール前の準備) Asusのネットブックに、自前のOSをクリーンインストールするときは若干注意点があります。 このパソコン、起動を早くするため「Boot Booster」なる機能があるんです。この機能は、起動時のPOST(Power On Self Test)を省略してHDDを読みにいくそうです。そのため、起動するとAsusのロゴ画面が表示されず、わずか2~3秒でWindowsの起動画面が拝めます。 ただし、この機能を有効にしていると「Alt+F2」で立ち上げるBIOS更新ができません。ESCキーで立ち上げるブートセレクターも起動できません。 そして、この機能において一番の問題は「パーティション」です。HDD内に専用パーティションを持っているのです。 [image:mi_17838_1276163015_575332584.jpg:l:09 BootBooster専用パーティション.jpg] このパーティションに保存された情報を読み出しPOSTを省略しているので、コレがないとBoot Boosterが有効になりません。 パーティションを作成するアプリはAsusから提供されていませんので、OSをクリーンインストールしてなおかつBoot Boosterを有効にするのは普通のやりかたでは無理です。 そこで、方法は2つ。 ①リカバリディスクから標準のXPともどもデータをリカバリし、Windows7を新規インストールする ②「Acronis TrueImage」というバックアップソフトを使い、Windows7の新規インストール後に専用パーティションを復元する 私はデュアルブートが嫌いなので、今回はその選択肢はありません。そして、今回のSSDは書き込み回数制限が低い(10,000回らしい)とされるMLCタイプのSSDなので、無駄にデータを書き込ませたくありません。なので、②の方法を採ります。 まず、隠しパーティションをバックアップイメージであらかじめ別のHDDに保存しておきます。標準HDDでもかまいません。ただし、後ほどEee-PCに接続するのでUSBの外付けケースを用意しておくといいでしょう。 もともと、標準の160GBHDDが余ることになりますから今後は外付け化して使えば無駄になりません。ケースは今や¥1,000以下で購入できます。 そして、OSをインストールしたあとにこのバックアップイメージをSSDの一番後ろに復元してやれば「Boot Boosterが有効なWindows7」が完成します。 ちなみに、試してはないのですがTrueImageの体験版でも復元はできるそうです。 (3:OSのインストール) さぁ、いよいよOSのインストール開始です。今回のOSは、Windows7 Ultimate 32Bitを使用します。せっかくの「ネットブックでレビュー」ということもあり、DVD-ROMからのインストールではなくUSBメモリからインストールします。USBメモリの作成は、Microsoftから提供されている「Windows7-USB-DVD-tool」なるアプリが簡単です。私は提供前に自家製で作ったため苦労しました。 OSインストール用にセットアップしたUSBメモリをEee-PCに挿入し、電源を入れます。 [image:mi_17838_1276163053_1316792548.jpg:l:10 USBメモリからインストール.JPG] 内蔵ストレージにBoot Booster用のパーティションがないために無効化されてしまい、Asusのロゴ画面が表示されます。 内蔵したデバイスが新品であれば、放っておいてもUSBメモリから起動します。しかし、BIOSの起動順位などを変更していたり、以前に別のパソコンで使っていたSSDやHDDを標準のリプレイスとして用意した場合は、放っておいても起動しなかったりエラーがでて止まったりします。 そのときは、Asusのロゴ画面でESCキーを連打してください。するとブートセレクターが起動し、どのデバイスから起動するか指定できますので、用意したUSBメモリを指定するとインストーラが起動します。 [image:mi_17838_1276163088_979408427.jpg:l:12 ブートセレクター2.JPG] USBメモリに限らず、USB接続したDVDドライブでも同じです。 さて、無事に起動できたらしばらく待つとOSのセットアップが始まります。 [image:mi_17838_1276163116_523854637.jpg:l:13 インストーラ起動.JPG] 別に注意点はないのですが、Windows7はインストール先の選択方法で構成が少し変わるようです。 別のパソコンなどであらかじめパーティションを作っておき、そこを選択してインストールすると単一のパーティションにOSがインストールされます。 しかしインストール時にパーティションを作ると、別に100MB程度の「システムで予約済み」というパーティションが作られ、ここがアクティブとなり起動パーティションとなるようです。 [image:mi_17838_1276163171_1882944357.jpg:l:15 パーティション作成後1.JPG] [image:mi_17838_1276163198_1392569127.jpg:l:16 パーティション作成後2.JPG] どちらも問題なく起動するのですが、何だか気持ち悪いので私はインストール中にパーティションを作ります。最大容量を指定して作成すると、100MB程度のパーティションを先頭に作成して残りが本来のパーティションとして作成されます。 が、ここでBoot Booster用のパーティション領域を残しておくため、最大容量といいつつも100MBほど少なく指定します。 その後は何の問題もなくインストールが進み、再起動の後に完了します。 再起動後は、USBメモリではなく内蔵デバイスから起動してください。そうしないと、またWindowsインストーラが起動してしまい同じことの繰り返しになります。もし気を利かせて、USBメモリを起動順位の最上位にしていた場合は要注意です。 このSSD、ランダム書き込みの速さがウリなだけあってOSのインストールも非常に速いです。同じSSDでも、今まで使ってたのはインストール中にプチフリが起きていたと思われます。明らかにプログレスバーの進み方が違います。 (4:完了後の処置) Windows7をインストールした場合は、基本的にほとんどのドライバが自動でインストールされるので特にやることがありませんが、AsusのHPからダウンロードしてきた最新ドライバを一つずつインストールしていきます。 [image:mi_17838_1276163726_579436800.jpg:l:17 起動直後のデバイスマネージャ.jpg] ・ACPIドライバ ・チップセットドライバ ・グラフィックドライバ ・サウンドドライバ ・有線&無線LANドライバ ・BlueToothドライバ などがあります。 他にも、インスタントキーのユーティリティやタッチパッドのユーティリティ、電力管理のユーティリティなどをインストールして標準のWindows XPと同じ環境を整えていきます。何が入っているのか不安な方は、標準のHDDを取り出す前に「すべてのプログラム」やコントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から確認しておく事をお勧めします。 このドライバ&ユーティリティのインストールが、今までのSSDだと一番苦痛な時間でした。頻繁にプチフリを起こし、OSインストールの数倍もの時間がかかっていたんです。もちろん、頻繁に再起動を伴います。 ですが、このSSDを使うと、まったくプチフリが起きません。Eee-PCがAHCI対応ではないので、Trimは期待できませんから心配していたのですが快適そのものです。 一通りのドライバ&ユーティリティが終わると、Boot Boosterを有効にするためパーティションを復元します。 「TrueImage」をWindows7にインストールするもよし、起動ディスクから起動するもよし。好きな方法で起動します。 そして、保存していたバックアップイメージから隠しパーティションをSSD最後尾に復元、その後BIOSセットアップに入りBoot Boosterを「Enable」にすれば完了。ここまで終わり、認証を済ませたこの状態をTrueImageでバックアップしておけば、いつでもクリーンな状態が簡単に復元できます。今後は面倒な手順やドライバ&アプリのインストールをしなくても、いつでもこの状態に復元できます。Intelのマザーボードにもオマケとしてバンドルされるくらいのソフトですから、一つ持っていて損はありません。優秀なバックアップソフトです。 このSSDを使うと、バックアップの時間すらも早くなります。バックアップに時間がかかってしまうと、どうしても億劫になってしまうので非常にありがたい効能です。 (あとがき) 今回は、AsusがWindows7用のドライバ&ユーティリティを提供してくれていたので構築は非常に楽でした。 ネットブックをお持ちで、Windows7用のドライバが提供されていない機種の方も多くいらっしゃると思いますが、XP用のドライバが提供されていれば試してみるのもいいかもしれません。ダメモトになりますが、「デバイスマネージャ」から手動で指定してやるとインストールされるドライバも結構あります。今回のEee-PC 1000HEも、RC版の頃はWindows7用のドライバなどありませんでしたから、そうやってXP用のドライバを使っていました。 2.5インチストレージ内蔵のネットブックをお持ちの方は、是非SSDに換装してWindows7を入れてみてほしいと思います。Atomの非力さを補ってくれる、強い味方です。 価格に見合うだけの性能を有しており、ハイエンドからAtom搭載のネットブックまで幅広くその性能を発揮できる素晴らしい物です。
[はじめに]  このレビューはMSI製ネットブック「[link:Wind Netbook U100 Extra:http%3a//zigsow.jp/portal/own_item_detail/55573/]」に、Intel製SSD「X25-M G2 80GB」を導入する手順をまとめたものです。このレビューの目的は、初心者の方でも不安なくこのSSDを導入できるようにすることにあります。そのため既存の環境を引き継ぐことはせず、一から環境を再構築することにしています。  このレビューによって一人でも多くの方がSSD(特にIntel製)の素晴らしさに気付き、導入を決心してくれることを願っています。 [このレビューについて]  このレビューは大きく分けて3部で構成されています。第1部が準備編、第2部が改造編、第3部が設定編です。読者の方自身が理解できていると感じる部分は、読み飛ばして頂いて問題ないと思います。 ~第1部:準備編~ ・必要なものを準備する ・現在の環境を保存する ~第2部:改造編~ ・分解できるようにする ・パソコンを分解する ・HDDとSSDを取り替える ・分解したパソコンを元に戻す ~第3部:設定~ ・作業をはじめる前に ・WindowsXPをインストールする ・AHCIドライバを組み込む [レビュー]  それでは早速、レビューを行います。 ====================================================================== ~第1部:準備編~ ====================================================================== ========================== ・必要なものを準備する ==========================  はじめに今回の作業で必要になるものを準備しましょう。必要なものを予めきちんと準備しておいた方が、作業をスムーズに進めることが出来るからです。もし準備をしないで作業を開始すると、多くの場合、何らかのトラブルが発生します。予想していない事態が何度も発生することになるのですから当然ですね。 今回の作業で必要なものは以下の通りです。 ・MSI Wind Netbook U100 Extra [image:mi_19593_1276432429_123935033.jpg:m:U100EX.JPG]  これがないと始まりません。今回、「患者」となるネットブックです。このネットブックには少しだけスペックなどを変えた姉妹機がたくさんあり、このレビューはその姉妹機(U100やU100Vogue)にも適用可能だと思います、たぶん。 ・Intel X25-M G2 [image:mi_19593_1276432460_1309473303.jpg:m:SSD_3.JPG]  今回のレビューの主役です。SSDは振動などの外部刺激にHDDよりも強いですが、電子部品であることに変わりありません。静電気には十分注意をして取り扱いましょう。 ・外付けDVDドライブ [image:mi_19593_1276432485_1102318492.jpg:m:dvsm-pn58u2v-bk_m1.jpg]  SSDに交換後のリカバリー作業で使用します。今回使用するU100EXには光学ドライブが付いていないので、必須になります。このレビューではイレギュラーな方法を用いて、即席外付けDVDドライブを作っていますが、あまり褒められるものではないので真似しないでください。通常は電気屋さんでポータブルDVDドライブを購入することになると思います。大体6000円~8000円くらいで購入出来ます。 例:[link:DVRP-U8E:http%3a//www.iodata.jp/product/storage/portable/dvrp-u8e/](アイ・オー・データ機器)・[link:DVSM-PN58U2V:http%3a//buffalo.jp/products/catalog/storage/dvsm-pn58u2v/](バッファロー) ・プラスドライバー [image:mi_19593_1276432508_78620616.jpg:m:プラスドライバー.JPG]  工作の基本道具ですね。今回はパソコンの裏蓋を開けたり、HDDの固定を解いたりするのに使用します。100円ショップで売っている安いドライバーでも大丈夫ですが、500円程度でなかなか良いドライバーを買うこともできるので、もし購入するのであればホームセンターなどで実物を確認してから、購入をオススメします。  ちなみに私は精密ドライバーを使うことになりました。写真のドライバーだと大きすぎてネジを回せませんでしたw ・リカバリーDVD [image:mi_19593_1276432535_420205898.jpg:m:リカバリーDVD.JPG]  パソコンの付属品として持っているはずです。U100EXの場合はWindowsのメディアとドライバのメディアが分かれており、合計で2枚のメディアがあると思います。  ちなみにU100EXはリカバリーディスク作成機能があるので、その機能を利用して作成したリカバリーディスクを使用しても問題ないと思います。(ただし、レビューはその方法を解説しません。というか、作成してないので出来ませんw) ・購入後に入れたソフトウェアのインストールメディア  ウイルス対策ソフトやOfficeはリカバリー後に再インストールをしなければならない可能性が高いです。インストール作業に必要なインストールメディアとライセンスキーは準備しておきましょう。 また、必須ではありませんが用意すると便利なものを紹介します。 ・静電気防止手袋(またはリストバンド) [image:mi_19593_1276433592_363900516.jpg:m:sb-03_s.jpg]  画像はアイネックスの[link:SB-03:http%3a//www.ainex.jp/products/sb-03.htm]です。パソコンの内部をイジる時には静電気に気を付けることが必須になります。この手袋は静電気のリスクを減らしてくれますので、安心して作業を進めたい方は購入しましょう。ケガの防止にも役立ちます。 ・小物入れ [zigsow:own_item:67223]  分解を行うと細かな部品が色々と出てきます。机の上に置いておくと、いつの間にかどこかに行ってしまうので、小物入れなどでしっかりと管理をするとトラブルを防止できます。 ========================== ・現在の環境を保存する ==========================  万が一に備えて、現在の環境に含まれるデータをバックアップします。今回の作業ではHDDをSSDに交換するので、取り外したHDDをそのまま保管すれば大丈夫なのですが、取り外す際に誤って壊してしまう可能性がありますし、新環境にデータを戻すことが難しくなる場合がありますので、予めデータを別の記録媒体にコピーしておきましょう。  記録媒体はデータが収まればHDDでもDVDでもUSBメモリでもOKですが、私は外付けHDDをオススメします。理由は2つです。SSDを導入することによって減少するストレージ容量を補完できること、そして、データの転送が比較的高速なことです。バックアップ用途だけでなく、その後の使い方を考えるとベストな選択だと思います。    記録媒体を用意したら、それにデータをコピーしましょう。購入後に追加したデータはすべてバックアップすることをオススメします。具体的にはご自身で作られた文章ファイルや撮られた画像・動画、Webブラウザのお気に入り、メールソフトの設定などです。この部分は読者の方によって大幅に作業内容が変わってしまうので細かく記述できませんが、なくなったら困るものはすべてコピーしておきましょう。後に不必要とわかったら消せばいいのです。 ====================================================================== ~第2部:改造編~ ====================================================================== ========================== ・分解できるようにする ==========================  データのバックアップが済み、後顧の憂いなくパソコンを「壊す」準備はできましたか?第二部からはパソコンを壊す可能性のある作業に取り掛かります。慎重に作業をすればパソコンを壊してしまう可能性はほとんどありませんが、備えは必要です。気を引き締めて取り掛かりましょう。  それでは早速分解……と言いたいところですが、念のために分解が出来る状態にパソコンがあるかを確認しましょう。意外に見落としている部分があるかもしれないので、初心者の方はバカにせず一つづつ確認することをおすすめします。(ちなみに注意点はこれだけでない可能性があります。) 1.パソコンをシャットダウンする  えっ?と思う方がほとんどだと思います。電源を付けたままで分解を行おうとする奇特な方はあまり多くないはずですから。しかし、ごく稀にスリープ状態にしたのを忘れて分解をし始める人もいます。最終的にはバッテリパックを外すので問題ないのですが、念のためシャットダウンされているかしっかりと確認しましょう。  写真の緑色のランプが点滅していると、それはパソコンがスリープ状態になっていますよ。 [image:mi_19593_1276498718_459253321.jpg:m:スリープ.JPG] 2.周辺機器を取り外す  ネットブックだと購入してから現在まで途切れなく、無線マウスの超小型レシーバーや超小型USBメモリを挿したままで利用している方が少なくないと思います。これも外さないとパソコンが必ず壊れるという訳ではありませんが、分解作業中に邪魔になったり、何かを引っ掛けてしまうなどのトラブルの原因になります。念のために取り外しておきましょう。準備した小物入れに収納すると、私のように汚い机の上で作業しても無くさずに済みます。 [image:mi_19593_1276499292_956282693.jpg:m:USBメモリ.JPG][image:mi_19593_1276499303_547046938.jpg:m:SDカード.JPG] 3.バッテリパックを取り外す  これがもっとも重要な作業です。最悪、上記の2つの作業は飛ばしても大丈夫ですが、バッテリパックは取り外すのを忘れると、悲惨なことになる可能性がとても高いです。パソコンが壊れて使えなくなるのはまだマシで、体で痛い目をみる可能性もありますのでご注意を。 [movie:youtube:KFBC8v9LKU4] ========================== ・パソコンを分解する ==========================  バッテリパックをきちんと取り外したら、早速分解作業に入ります。分解とは言っても、裏ブタと部品を少々取り外すだけですので安心してください。スムーズに進めば、15分程度で終わります。  はじめに体の静電気を逃がしましょう。静電気で中の電子部品を壊さないようにするためです。基本的には手で机の金属でできた部分などを触れば自然と逃げてくれます。それで心配なら、静電気防止手袋やリストバンドを使いましょう。  次にパソコンの裏ブタを取り外します。U100EXは9つのプラスネジにてフタが固定されており、これらを取ってしまえば簡単にフタを外せます。作業自体はとても簡単です。しかし、ここであなたは選択をしなくてはなりません。それは保証を捨てるという選択です。 [image:mi_19593_1277114460_931835065.jpg:l:裏蓋_ネジ位置.jpg]  フタを固定しているネジですが、9つのうち8つはすぐに見つけられるでしょう。しかし残りの1つはなかなか見つけられないかもしれません。なぜなら、そのネジ穴が保証シールの下に隠されているからです。つまり、フタを開けるには保証シールを破らなければならないのです。製品の発売時期から考えて、無償保障期間である1年間は過ぎているかと思いますので、そこまで深く考える必要はないのですが、保証シールを破ったことで発生する結果は自己責任です。ご注意を。 [image:mi_19593_1277114506_1342732000.png:m:裏蓋_ネジ位置_隠れたネジ.png]  保証を捨てる覚悟を決めてネジを9ヵ所分外し終わったら、フタを取り外します。映像のようにサイドから慎重に取り外しましょう。取り外した際にセキュリティーワイヤー用の金具が落ちてくることがありますが、フタを戻すときに一緒に戻せば大丈夫です。 [movie:youtube:aLNrPdTGyH0] ========================== ・HDDとSSDを取り替える ==========================  フタを取り外したら、遂にHDDとSSDの交換です。U100EXの場合はHDDを取り外すために、一度無線LANカードを取り外す必要があります。HDDを固定しているネジが無線LANカードの下に隠れているからです。  無線LANカードは写真の○部分の部品のことです。ネジで1ヶ所固定されているので、他の部分を傷つけないように、慎重に取り外しましょう。 [image:mi_19593_1277977520_29657374.jpg:l:無線LANカード_位置.jpg] [movie:youtube:zqxbTxVF5TE]  無線LANカードの下にネジが見えてきましたか。それがHDDを固定しているネジです。このネジも周囲に気をつけて取り外しましょう。取り外せたらHDDはM/Bのコネクタにくっついているだけなので、抜き出してください。 [movie:youtube:5wj2JNItiYI]  HDDを取り外したら、パソコン本体は少し端っこに置きましょう。次はHDDに付いている金具(マウンタ)をSSDに移植します。固定はネジだけですので、落ち着いてネジを外し、マウンタを外しましょう。そして、取り外したマウンタをSSDに取り付けましょう。 [movie:youtube:-DJqcCG8ODM]  マウンタをSSDに移植したら、SSDをパソコン本体に固定しましょう。基本的には取り外した手順と逆手順になります。HDDをパソコン本体に挿し固定し、無線LANカードを元に戻します。SSDもカードも差込口にしっかりと挿し込まないと正常に動きませんので、最後までしっかりと挿し込みましょう。 [movie:youtube:Q2tYVaegqSw] ========================== ・分解したパソコンを元に戻す ==========================  パーツをすべてセットし終えましたか?次は開けた裏ブタを閉める作業です。基本的には開けた時の逆手順で問題なく閉じることができます。 [movie:youtube:wMclGtOwTcM]  ただここで注意すべき点があります。それはフタを閉める際に色々なものを挟んでいないかをチェックすることです。下の画像では無線LANのアンテナ線を挟んでしまっています。こういう細かいところが後々面倒なトラブルを引き起こすことになりますので、面倒がらずにチェックしてくださいね。 [image:mi_19593_1278000620_900920473.jpg:l:裏ブタを戻すときは気をつけよう.jpg] ====================================================================== ~第3部:設定~ ====================================================================== ========================== ・作業をはじめる前に ==========================  SSDへの交換作業が終了したら、次はOSインストールなどの新しい環境を構築する作業に入ります。ここから先の作業は基本的にSSDでもHDDでも同じ手順になります。そのため、細かい解説は省かせてもらいます。  以下では、通常のリカバリーではサポートされないAHCIの導入について詳しく解説します。AHCIを導入するとパフォーマンス上有利な機能が色々と使用可能になります。その反面、トラブルの原因になる場合もあります。安定性重視な方はそのままで、遊びたい方はAHCIに挑戦してみてください。 ========================== ・WindowsXPをインストールする ==========================  早速、AHCIを導入する手順を説明します。WindowsXPでAHCIを使用できるようにするためには、AHCIドライバというものが必要になります。Vista/7には予めこれが組み込まれているのですが、XPにはありません。その為、別途組み込む作業が必要になります。  この組み込みを行う方法は複数あるのですが、今回はXPをインストール後にAHCIドライバを無理やり組み込む方法を採用します。本当はもっと安全性の高い別の方法を採用する予定だったのですが、私の環境ではどうしてもうまく動作しなかったので断念しました。今回採用した方法にも、余計なハードが不要であるというメリットがありますので許してください。  それでは最初にXPのインストールを行ってください。今回の方法ではXP上からドライバを更新することでAHCIを導入するので、とにかくXPが動作する状況にしなくてはなりません。  U100Extraには様々なリカバリー手段がありますが、このレビューでは購入時に付属してきたリカバリメディアを使用しました。リカバリーメディアなら誰でも同じ作業手順でAHCIの導入が行なえますからね。ちなみに試していないのですが、おそらく他のリカバリー方法でもAHCIを導入できないことはないと思います。ただ、どんなトラブルが起こるかはわかりませんのであしからず。  XPのインストールが終了したら、各種ドライバのインストールとWindowsUpdateを済ませてください。原因は不明ですが、WindowsUpdateを終えないでドライバを更新すると(私の環境では)うまくいきませんでした。 ========================== ・AHCIドライバを組み込む ==========================  次はAHCIドライバの導入です。はじめにインターネットからドライバを入手しましょう。ドライバは[link:Intel:http%3a//downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=18860&lang=jpn]からダウンロードが可能です。ファイルは圧縮されているので、展開してデスクトップなどの分かりやすい場所に展開しておいてください。ちなみに展開すると以下のようなファイルが見えるはずです。 [image:mi_19593_1279630924_1710962158.png:m:AHCIドライバ_5.png]  ドライバの準備が出来たら、更新作業を行ないます。次に掲載する画像のとおりに作業を進めてください。 [image:mi_19593_1279804246_500187116.png:l:AHCIドライバ更新_01.PNG] [image:mi_19593_1279804273_523792224.png:l:AHCIドライバ更新_02.PNG] [image:mi_19593_1279804279_199272137.png:l:AHCIドライバ更新_03.PNG] [image:mi_19593_1279804286_17835949.png:l:AHCIドライバ更新_04.PNG] [image:mi_19593_1279804292_1468360854.png:l:AHCIドライバ更新_05.PNG] [image:mi_19593_1279804299_1830395840.png:l:AHCIドライバ更新_06.PNG] [image:mi_19593_1279804307_128571304.png:l:AHCIドライバ更新_07.PNG] [image:mi_19593_1279804313_2048442942.png:l:AHCIドライバ更新_08.PNG] [image:mi_19593_1279804319_1034853477.png:l:AHCIドライバ更新_09.PNG] [image:mi_19593_1279804324_129059190.png:l:AHCIドライバ更新_10.PNG] [image:mi_19593_1279804333_249944424.png:l:AHCIドライバ更新_11.PNG] [image:mi_19593_1279804339_1242281643.png:l:AHCIドライバ更新_12.PNG] [image:mi_19593_1279804345_39373178.png:l:AHCIドライバ更新_13.PNG] [image:mi_19593_1279804351_1596224825.png:l:AHCIドライバ更新_14.PNG] [image:mi_19593_1279804357_761970240.png:l:AHCIドライバ更新_15.PNG] [image:mi_19593_1279804363_1769492986.png:l:AHCIドライバ更新_16.PNG] [image:mi_19593_1279804368_883092003.png:l:AHCIドライバ更新_17.PNG]  この作業が終了しウィンドウを閉じるとWindowsが再起動を求めてきます。その求めに従って再起動をしましょう。  再起動するときにBIOSを立ち上げて、AHCIモードに切り替えることを忘れないでください。  無事にAHCIドライバが導入されると、デバイスマネージャの欄が以下のように更新されていますので確認してください。 [image:mi_19593_1279804374_533285190.png:l:AHCIドライバ更新_18.PNG]
1