今回、次世代のデジタル機器として注目されている、スマートウォッチをお借りすることができたので、そのレビューを行っていきます。数あるスマートウォッチの中でASUSから発売された「ZenWatch」。GoogleのAndroid Wear搭載のスマートウォッチになっております。さらにASUSから発売されている「ZenFone5」との連携もとれるという事で試していきます。
注目されていると書きましたが、もしかしたら皆さんは以下の事を思っていませんか?
・とりあえず気になっている程度だ
・買うにはまだ早い
・スマホあれば十分じゃない?
自分もそんな事を思っていました。
同じように思っている人も多いのでは?
今回は、そんな疑問を持っている人を対象として意識したレビューにしていきたいと思います。
❚ ZenWatch本体と同梱品
何はともあれ、まずは本体。
高級感漂うパッケージに革のストラップの時計。
ついつい写真撮影も気取りたくなってしまう。
ボタンは裏側に1つだけ。
表側からはボタンが見えない。
基本的に電源を付ける時以外はボタンを使用しなくても済むので問題ない。
腕回りの調整も簡単にできる。
穴の位置をズラすだけだ。
同梱品は以下の通り。
ほぼ充電用の機材だ。
充電時はクレードルに腕時計を装着してUSBケーブルを差して充電する。
❚ 初期画面とアプリ
電源入れてすぐはセットアップが必要。
スマートウォッチはスマホが必須アイテムとなる。
色々な言語が選べるようだった。
スマホにAndroidWearをインストールしろとでるので指示に従ってセットアップしていけば問題ない。スマホにインストールされるアプリは「Android Wear」。スマートウォッチのほうで使用するアプリの一覧が出る。スクロールするとサイクリングを開始や、タクシーを呼ぶといった項目もあって気になるが、今回は使用しなかった。
❚ できることあれこれ
・各種アプリの通知の通知(メールやLINEの受信など)
・電話の着信の通知
・音声認識によるGoogle検索(検索結果のみ)
・ナビ
・音楽再生&音量操作など(音が鳴るのはスマホ)
・歩数計測
・心拍数計測
・電子コンパス
・リモートシャッター(スマホのカメラを遠くから操作できる)
・スマホ置き忘れ防止機能
・リマインダ(時間になったらお知らせしてくれる機能)
・時刻表示
など!
これだけみてもピンッとこないかも。
続きをどうぞ。
とにかく高級感があった
最初、まずは見た目で高級感があって驚きました。
ストラップも革の匂いがして高級感を醸し出しています。
本体のサイズは想像よりも小さかったです。
CASIO G-SHOCKのような大き目の時計を付けられる人には小さく感じるかもしれないですね。「ZenWatch」は自分が普段している時計よりも大きいですが、1週間使用していて違和感なく装着できていました。デザインに関しては、ディスプレイ部分の空きが無駄に思えてしまうので、そこは改善してほしいと思いました。もしかしたら意味があるのかもしれないですけどね。
取り外しは簡単。若干の重さと大きさを感じたが付けていると分からない
装着はしやすくて良かったです。
腕に置いてパチッとはめるだけ。
外す時も開放!って感じでボタン押すだけ。
簡単です!
腕回りの調整も1回調整してしまえば固定できるので手間が少ないです。
重さは、自分が普段している時計と比べると重いですが、付けている時は重さを意識する事はありませんでした。
ファッションに関しては自分が疎いのですが・・・約1週間違う服を着て試してみましたが、合わない服はなかったように感じました。少なくとも男性で、奇抜すぎる服じゃなければ合うように思いました。
暗い場所や部屋内での視認性は抜群
普通の時計としてみると、1つの端末で文字盤のデザインを簡単に自分好みに変更できるので楽しいです。デフォルトで用意された文字盤の他、アプリから新しくダウンロードすることもできますし、有料の文字盤なんかも存在する為、楽しみ方が広がります。さらに暗い場所や部屋内での視認性は抜群です。
しかし反対に、屋外で日中に時計を確認すると見づらいです。角度によっては全く分からない事もありました。それが改善されているディスプレイが存在するのかは知りませんが、スマートウォッチ全体の課題のような気がします。それを考慮した設定もありますが、いちいち手動で変更しないといけない為、それが面倒と感じるかもしれません。また、ディスプレイの明るさを最大に明るくすると見えやすくなったりもしました。
操作は概ね良好ですが、音声認識画面から戻る時の操作だけ引っかかりを感じました。まぁ、時計を手で覆うと最初の画面に戻るので、それを使えば問題ないです。
「ZenFone5」と連携して使用したところ、メールはホボ同時ぐらいに受信しているようでした。電話はワンテンポ遅れて受信していたので多少の誤差はあるようですが、電話に気がつけるのは助かります。
音声認識での動作を動画で撮ってみました。(無音でごめんなさい)
「音声認識でGoogle検索」
「音声認識で音楽を再生」
メールや電話の着信通知は地味に役立つ
ありきたりですが、メールや電話の受信通知機能は大変便利だと思いました。
自分は自転車移動が多い事もあり、スマホをカバンの中にしまっている事が多いのですが、それだとメールや電話の着信に気がつかない事が多く、いつも、見ていなかったと言い訳をしていました。また、自転車移動している時にいちいちスマホを取り出してメールの確認&返信という手間も、手元で確認し、簡単なメールなら音声認識のみで返信もできるので、信号待ちとかでササッと出来て、この手頃感ハンパない!!!という印象を持ちました。これだけの為に「ZenWatch」が欲しくなった程です。
また、地味ですが歩数計が気に入っています。
毎日の歩いた歩数を自動で保存してくれる為、今週はどれだけ歩いたかな?などを簡単に確認できます。健康の為に、1日1万歩は意識して歩きたいと思うようになりました。数字で現されると余計に歩きたくなりますね。最初に設定してしまえば、あとは開始も終了も無いため、しばらく歩いた後に、歩数計つけ忘れた!なんてこともありません。
いつものちょっとしたシーンで
普段使いで力を発揮するというほうが適切かもしれません。
ビジネスで使うには音声認識でのメールの返信は一言で終わってしまって失礼ですし、認識が甘い時や誤字もまだ多いです。
同様にデート・・・といいますか、恋人との連絡で使うにも味気なくなってしまいます。でも、待ち合わせなどにリマインダの設定をすると良いのかも?
スポーツ用というには見た目がカジュアルです。Wellnessというアプリでの運動量チェックは面白いですが、それと連動した歩数計も1歩、歩く毎にカウント表示が増えているわけではないので正確なのか不安感があります。しかし腕時計をしているだけで勝手に計測してくれているのは楽しいです。そういった日常のちょっとしたシーンで力を発揮すると思いました。
スマホでみれるWellnessは以下のような画面になります。
目標となる歩数を設定したり、時間毎に何歩あるいたのか?といったことが一目で分かります。意識しなくても自動で保存してくれるのが手間がかからずに良いと思います。
”時計” を自然につけていたい人に
「ZenWatch」は普段使いに良いと思いましたが、会社につけていっても違和感なく時計と認識されるデザインだと思いますので、自然につけていたい人にオススメできます。
最新のガジェットなので自慢したい気持ちもあるかもしれませんが、そこはさり気なく、気がついた人に自然と自慢できる製品になっていると思います。
さらに、禅を意識した日本風の無駄のないシンプルな美しさを追求した製品だからこそ日本人にオススメできる製品です。
まだ不満点はあるのでこれからに期待
・置き忘れ防止機能のバイブレーション回数
設定したスマホとスマートウォッチが離れた時にバイブレーションでお知らせしてくれる機能がありますが、ブーッと1回なるだけで終わってしまいます。意外とこの1回というのが気が付かない時があるので、何回かならして欲しいと思いました。
・音声認識による操作対応
メールのお知らせ機能ですが、読むのに手の操作が必要になってくるので、音声認識でどうにかならないものかと思いました。手袋をつけているとイチイチとるのが面倒になってしまい、それで結局メールの確認をせずにいたらお知らせ機能の意味がなくなってしまうと思いました。
ただし、自分が確認した中では、メールの本文の確認ができたのはGmailのみでした。YahooやOutlookのメールの受信もしていますが、通知のみで本文はスマホを使用して確認していました。その点は・・・全部のメールをGmailに転送するなどすれば解決できそうですが、自分はそれぞれ役割を分けているのでしたくなかったです。改善してほしいですが、、、それぞれのアプリに合わせるのは無理があるかな・・・
・専用クレードルなしでも充電できるように!
専用のクレードルによる充電が面倒だと感じました。MicroUSBのみの接続で充電ができれば他のWifiルーターやスマホなどと一緒にケーブル1本あればモバイルバッテリーなどからも充電ができてイザという時に便利だからです。旅行先で忘れた日にはスマートウォッチが使い物にならなくなりそうで怖いです。
・電池の消耗が早い
おそらく実質1日ぐらいしかもたないのではないだろうか。充電忘れて寝た日には次の日は半日くらいしか使えない気がする。
スマホで十分? 使ってるとあると便利で手放したくない
スマホで十分じゃないか?の回答にもなるかもしれません。
良い意味で・・・日常生活は変わらないように思います。音声認識が主流になっていき、独り言を言っている人が増えるかもしれませんが(笑)
変わらないといったのは、やっていることはスマホの簡易版なので、そうそう劇的に変化するものではないかと思ったからです。実際、1週間ぐらいの使用でもそこまで変化は感じませんでした。個人的には、カバンにしまいっぱなしのスマホにきた電話やメールに気がつく事ができるという変化と、ちょっとしたメールを音声認識で返信するようになった程度です。でも1日の歩数も気にするようにはなったような・・・これも変化の1つなのだろうか。
それぐらいです!
基本的にスマートウォッチはスマホと連携しているので、スマートウォッチ単体ではただの時計といっても過言ではありません!
スマホありきです!
ですので、劇的な変化はありませんが、あると便利。
あると手放すのが惜しくなる(泣)
そういう代物だと感じました。
改善する余地がまだあり、便利さを実感できれば
誰もが持つ・・・となると難しいと思います。アナログな腕時計を好きで付けている人もいるでしょうし、まだスマートウォッチの種類が多くないので自分の好きなデザインに巡り会えない人もいるかもしれません。しかし、利便性を追求していく人達には当たり前の存在になる可能性はあると思います。自分は正直、使い道がないんじゃないかと使用する前まで思っていました。しかし、いざ使用してみるとフトした瞬間に便利さを感じる事が多々ありました。手放すのが惜しいと思うぐらいに。まだまだ改善点は多いように思いますので、それらがある程度改善していき、その便利さが伝わっていければ、今後、きっと普及していくと思いました。
ちょっといいたいこと
ちょうどこのレビュー執筆時にAppleからもスマートウォッチが登場しました。気にはなりますが、そもそもiphone持ってないし、なによりもダイヤル部分が気に食わない。使っていれば便利なのかもしれないですけど、やっぱり時計らしさというのは大事な気がします。
余談ですが、一応・・・今回は「ZenWatch」をお借りした形になっているんですが・・・ずっとつけていると結構あちこちにぶつけるんですよね(汗) これは普段つけている時計もそうなんですが、右利きで右腕につけている所為もあり、ガラス面を強打してしまうことがあります。実はいつもつけている腕時計はすでにヒビが入ってます。そんな使い方をしていましたが、見た目上は壊れていなくて良かったです。「ゴリラガラス」という強化ガラスを使用していて耐久性もあるみたいで安心でした。
このレビューで足りない部分?は、ASUSの動画が役立つかもです。ハイテンションなお兄さんが軽快にZenWatchの解説をしてくれます。
自分がスマートウォッチをお借りしたのがちょうど桜が見頃の時期でした。
これからスタートするスマートウォッチ市場にもちょうど良い時期な気がします。
これからもっと大きく華々しく咲き誇っていってほしい・・・このレビューがその礎となれば幸いです。
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