レビューメディア「ジグソー」

そんな桁数必要ない?けど計算させちゃうもんね!(ギリギリレビュー1兆桁達成!)

Core™ i7-3970Xに続いてCore™ i7-4960Xにも触れる機会を得ることができました。

 

 

このコンシューマー向けの最上位CPUをギリギリまで使いきるという今回のレビューですが、どこまでその限界に近づけるかがんばりたいと思います。

 

 


 

 

 

・外観

まずは外箱からです。

 

今までの黒い箱から青い箱に変更されたみたいですね。

 

 

中は前と同じくCPUのみでCPUクーラーはついていません。

 

それでは公表されているスペックをまとめてみます。

 

3960Xの時とさほど大きな変化はありませんが、どれほどの差がでるのでしょうね?

 

 

それでは早速組み込んでみます。

 

ハードウェア構成は

この3970Xを構築したときと同じですが、今回最新CPUを搭載するということでBIOSの更新とそれにあわせて、ドライバを最新のバージョンに更新しました。

 

まずはタスクマネージャを動かしてみました。

 

 

確かに12スレッド動いていますね。

 

やはりここまでスレッドが動いていると気持ちいいですね。

 

 

それでは早速ベンチマークをまわしてみます。

 

今回もベンチマー君はCineBench11.5を利用します。

 

 

 

3970Xの時に比べ5%近くスコアは上昇しています。

 

これは性能差なのか、BIOSやドライバの差なのか・・・

 

若干気になるところですが、性能がまったく影響していないということはないでしょう。

 

 

 

 続いて消費電力をみてみます。

 

これは製造プロセスが32nmから22nmに変更になっていることやTDPが150Wから130Wに落ちているので期待できそうなところです。

 

 

 

アイドル時が135Wから127Wへ。

CineBench実行時が284Wから257Wへ下がりました。

 

TDPが下がった分は確実に落ちていますね。

 

 

もう少し3970Xから性能UPを期待していたところがあるので、若干拍子抜けになったところもありますが、さすがはエクストリームエディションといえるだけの性能ですね。

 

ということで、まずはファーストインプレッションとして基本的な性能評価をしてみました。

 

 


 

 

それでは次は性能をギリギリ使い切るということで

 

円周率

 

を計算させていきます。

 

 

そう小学校でみんな習った3.14とかってやつですね。

 

この円周率は無理数で延々と続くのですが、2011年に長野県の男性とアメリカの大学生がPCで10兆桁目まで計算させたのだとか・・・

 

1年かけて・・・

 

 

今は2013年。

現在のコンシューマー向け最上位CPUでどこまで太刀打ちできるか試してみたいものです。

 

ということでやっちゃいますよ!!

ただひたすらに円周率!!

さすがに10兆桁は時間的にも無理でしょうけど・・・

 

今回は先ほど紹介した10兆桁求めたプログラムを入手したのでこいつでやっちゃいます!

 

プログラム自体はここで入手可能ですよ。

 

それではまずは小手調べ・・・・

 

どれくらいの処理能力があるかを測定するためにもまず1億桁を計算させます。

 

本計算では少しでも負荷を下げるためにLinuxにしたいところですが、小手調べのOSはWindows7 64bit 

 

 

 

結果は・・・

 

Computation Time: 15.294 seconds
Total Time: 20.192 seconds

 

・・・え?

 

円周率計算専門で早いのはわかりますが、ほんとに計算してるの?

ってことで計算結果ファイルをみると・・・

 

95.3M(1億とんで2バイト)

 

 

うほっ!?

本当に計算してるよ・・・・

 

ってことは・・・

1億桁の計算が20秒だったとすると1兆桁計算させるのに必要な時間って・・・

 

20x10000/3600=55時間

 

10兆桁計算させても550時間!?

 

まぁメモリ不足や書き出しのスワップでもっとかかったとしても・・・

 

1月もまわせば10兆桁いくんじゃないだろうか?

 

これは是非1兆桁行きたいですね!

 

ってことでソフトに入力してみると

 

 

結果出力で1.6TB・・・

スワップで5.5TB

そんなHDDねぇよ・・・

 

どうすっかな・・・

 

ひとまず、先にあげた試算時間の目安の検証のため50億桁の計算をさせてみます。

 

結果

 

 

 

Computation Time: 2235.797 seconds
Total Time: 2910.953 seconds

 

2910秒(48.5分)

 

1億桁が20秒だったのに対し50倍の桁数なのに約140倍の時間がかかってます。

やはりディスクスワップになった部分で時間がかかったのでしょう。

 

となると先の試算した1兆桁で55時間なんて数字はありえないですね。

 

24時間くらいを目安にするとすればここは1000億桁くらいが妥当でしょうか?

 

 

しかし、同じ円周率チャレンジャーのexchaさんが1兆桁に挑戦するらしいので、私も1000億桁ではなく1兆桁に目標修正です。

 

 

ディスクは新たに3TBのHDDを3台確保!

 


私はOSはLinuxであるCentOS6.4(x86_64)で行います。

 

HDDはRAID0で構築しました、。

 

CentOSはGUIでインストールしましたが、他の負荷をかけないようにするため不必要なサービスは一切インストールしません。

 

 

おかげでスクリーンショットもとれなかった(w

 

 

とりあえず約5時間で2%の進捗でした。

 

さて、今月一杯をレビュー期間に申請したけど・・・

間に合うか!?

 

 

さて、進捗報告です。

 

25日の夕方の画面です。

ちょっとSYSLOGがいろいろ吐き出してますが無視して・・・

進捗は45%となってます。

 

15日の夜中にスタートしたので、10日ほどで45%となります。

このままいくと12月突入は間違いなさそうです。

 

これは11月いっぱいのレビュー期限は間に合いそうもないですね。

 

 

当初のレビュー期限である今日、進捗は56%でした。

といっても3日前から変わって無かったので実際はもっと進んでいるけど更新されてないだけだと思いますが・・・

 

しかし、24時まで待ったって100%になるはずもないですね・・・

ということで数日前に期限延長願いを出していたので、1兆桁の計算は続行です!!

 

最終期限は12月20日としていただけました。

12月は出張で日曜しか家に帰れないのですが・・・間に合うかな?

 

 

ひとまずの区切りとしてまとめておきます。

 

はっきり言って普通の使い方では6コア12スレッドの恩恵を感じるのは難しいのかもしれません。

 

しかし!円周率とはいえマルチスレッド処理においてフルにCPU性能を要求するものにおいてはこのCPUの実力を垣間見ることができます。

 

長野の男性が約1年で打ち立てた10兆桁の1/10の1兆桁とはいえ、(恐らく)1ヶ月程の計算でそれが出来てしまうのはやはりコンシューマーのCPUの性能向上によるところも大きいのでしょう。

 

そしてなにより、製造プロセスが22nmとなったことで、劇的とはいえないにしても消費電力が下がったのは、最近電気代があがっているのでありがたいことです。

 

 

そして、ついに1兆桁の計算終了です!!

11月15日 02:05:08に開始して、

12月16日 00:06:02に終了しました。

 

 計算時間は715.756時間(約30日)。

ベリファイも含めると742.815時間(約31日)かかりました。

 

まるまる1ヶ月かかっちゃいましたね・・・

こんなに酷使したの初めてですね・・・

 

 

そして出力をみてみると・・・

1兆とんで2バイトのファイルが!!

 

同じ円周率チャレンジャーのexchaよりCPU使用率とかは良かったようです。

ここはLinuxだったからかな?

 

とにかくこれで1兆桁チャレンジ終了です。

 

さぁ1ヶ月ぶりにWindowsに戻そう・・・

コメント (14)

  • kazgbさん

    2013/11/05

    わー円周率ですか!
    地味だけどそれこそCPUの本分ですよねぇ。
    なんだか結果が楽しみです。
  • リーダーさん

    2013/11/05

    とうとうコンピューターをいじめに入ったのですね(笑)
    どれだけ行くか楽しみですねー
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