これはパイロットの2万円クラスの万年筆です。この価格帯の国産万年筆として、他と同様に、ペン先には金合金を使っています。
珍しいフレックスニブ
このペンは14金の10号ニブ(中型)を使用したペンです。少し高価なように思いますが、この「フォルカン」というペン先はフレックスします。フレックスニブの万年筆は現在では非常に珍しゅうございます。現行のフレックスニブのペンとしては、ほかに Noodler's の Ahab などがありますが(こちらは鉄ペンです)、日本では一般販売しておらず、海外通販を要するなど入手が困難です。
この「カスタム742」には当然、細字や中字といった普通のペン先も用意されております。
刻印よりフレックス性
一般的な仏壇色万年筆です。プラスチックの軸に金メッキの飾りが付いています。クリップの先が玉になっていますが、これはカスタム74シリーズの特徴です。
「フォルカン」ではフレックス性を重視するため、刻印が最小限となっています。同社の他の金ペンなら行われるはずの枠の刻印もありません。
柔らかい分表情が付きやすい
この「フォルカン」に限っては非常に柔らかい万年筆なので、筆圧の強い人は控えた方がよろしゅうございます。何やらカリグラフィーに使えそうなペンですが、実際に使えなくはありません。ただ、2万円もしますので、そのような使い方は控えたほうが無難です。つけペンであれば、ずっと安価に手に入ります。カリグラフィーに使うとしても、インクフローが問題になってきます。そういうペン芯になっていないからです。
筆圧をかけずに日本語筆記に使うと、柔らかい分文字に表情が付きやすいです。
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購入金額
17,280円
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購入日
2014年09月頃
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購入場所
モリタ万年筆店
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