レビューメディア「ジグソー」

遂にココまで...

もちろん,恒例の付録目当てです.

No.22の付録は,遂にバランス対応ヘッドフォンアンプです.

監修は,olasonic.

 

 

バランス出力用XLR端子のピン配がわからなかったので,まだ変換ケーブルは未作成です.今度に休みに,XLR-2.5mmモノラル変換ケーブルを作製して,バランスで聴いてみようと思います.

 

 

 

【アンバランス接続試聴】

バランス接続で聴く前に,アンバランスで聴いてみます.

入力はRCA,ヘッドフォンはATH-M50&ATH-AD2000.ATH-AD2000はバランス改造済みで,バランス-アンバランス変換ケーブルで聴きます.

 

最初,音出ししたら,いきなりの大音量.ボリューム調整が出来ないと思って,本読んだら,3.5mmステレオ入力のみボリューム調整可能とありました.

ヘッドフォンアンプですよ.ボリューム調整して欲しかった...

これは,DigiFi 15&16のDDC+DACが,RCA出力もボリューム連動だからかもしれません.

 

音質ですが,低域が強い.このアンプの特徴かもしれません.

しばらく聴いていると,全体的にはDigiFi 15&16と同じ様な印象を受けます.解像度が高くて,クリア.

だけど,低域が強いのは,このNo.22特有.クリアなので,中域を邪魔することなく,コスパは良さそう.

低インピーダンスのイヤフォンだとノイズが気になるかな?と思える部分もあります.

 

 

【バランス接続試聴】

 

では,本命のバランス接続.

入力は同じくRCA.ヘッドフォンはATH-AD2000(バランス改造版).

 

バランス動作させるためには,OP-AMPを追加する必要があります.

アンバランスと同じOP2134Aで比較するのが一番だと思いますが,手持ちのOP2134Aは1個しかないので不可.

そこで,贅沢にもLME49860NAを使用することにしました.バランスとの比較は出来ませんが,その必要もないので.

 

そして,もう一つ,バランス出力はXLR端子だけなので,変換も必要です.専用の拡張基板も別売されていますが,2.5mmモノラル×2は対応していません(対応していても,あの値段では買いませんが).

そこで,XLR-2.5mmモノラル変換ケーブルを作ることを予定していたのですが,実物を見て,気がつきました.そんな事をしなくても,拡張基板用の端子(4pinメス)に直接2.4mmモノラルジャックを接続すればいいだけだと.

端子は,Hot(L)/Cold(L)/Hot(R)/Cold(R)の順に並んでいます.そのままmogami2977で引き出して,2.5mmモノラルジャックをハンダ付けして終了.

 

 

 

やっと,バランス試聴です.

バランス接続でも,低域が強く,クリアな印象は同じですが,より強くなります.

バランス接続した分,低域はよりしっかりとして,重くなります.

アンバランスで聴くより,バランスで聴いた方が,より定位がしっかりして,重心が下がり,解像度も高く,オススメです.オープン型ヘッドフォンで聴いたほうが,より効果が高い気がします.

 

電源はeneloop.

 

 

5500円の雑誌付録としては,良くできていると思います.これからバランスで聴いてみようと思っている人にはオススメです.

ただし,追加でop-ampが2個は必要で,場合によっては拡張基板も必要です.そして,ケースも考えると1万円を軽く超えます.

そうすると,本当にコスパがいいのかという疑問.

フルバランスで電源内蔵のこちらのほうがお得ではないかと...

 

 

 

もう一つの疑問は,標準搭載のXLR端子.なぜ標準がXLR端子なのか?

XLR端子のバランスケーブルは,高級ヘッドフォン用にたくさん市販されています.一番需要が多いかもしれませんが,XLR端子のバランスケーブルを持っている人が,果たしてこのヘッドフォンアンプを買うのか?

XLR端子のバランスケーブルは,本機より確実に高価です.そんなバランスケーブルを買う人を対象にしたヘッドフォンアンプなのか?

標準搭載のXLR端子を削除して,コストダウンするか,4極端子で十分でなかったか.

XLR端子は背が高いので,ケースを探すのも,穴開けするのも大変なんです(裏事情).

 

 

いろいろと書きましたが,Olasonicのバランス接続ヘッドフォンアンプとして,バランス接続にチャレンジするには良い選択の一つであることは確かです.

この本だけで完結しない点は注意してください.

 

 

【追記】

バランス用op-ampに,手持ちで2個あったLME49860NAを使いましたたが,アンバランス出力を使わないなら,手持ちのOP2134Aと合わせて,バランス用に使えることを思いつきました.

 

OP2134Aの印象ですが,芯が強く,低域がしっかり出る分,LME49860NAにあった解像度の高い音は隠れてしまいました.

 

このOlasonicのHPAは,OP2134Aで音作りがされている感じがします.なので,OP2134Aのほうが,合っていると思います.あとは,好みの問題だと思いました.

  • 購入金額

    5,500円

  • 購入日

    2016年05月30日

  • 購入場所

    amazon

30人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (10)

  • mr_osaminさん

    2016/06/04

    バランス接続が一般化してきましたね。

    私の持っている唯一のヘッドホンもバランス型に改造していますが、
    私の場合、コネクタと変換ケーブルの組み合わせを自作すればいろんなパタンに対応できそうな気がします。
  • harmankardonさん

    2016/06/04

    mr_osaminさん,コメントありがとうございます.

    ある程度以上のヘッドフォンは,バランス効果が大きいようです.
    バランス接続のコネクタ種類は,多種多様で,困った状況ですよね.
  • mr_osaminさん

    2016/06/04

    CD900STもバランス接続に変更したところ、アンバランス変換コネクタを接続しても改造前よりセパレーションが向上したように思います。
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