Android端末を組み合わせ、USBケーブルで接続し使用していますが、電源を入れてUSBケーブルを挿すだけ、非常に簡単です。その他の操作も音量の上下程度であり、極めて簡単で使いやすいです。最初はこの独特なデザインと操作性はどうなのかなぁと思っていましたが、案外すんなりと慣れることができました。色による音量表示も、最初に自分の手持ち機材ではどの当たりが適当かがわかれば、後は耳で聴いた感覚でどうにかなり、実際今のボリュームがいくつなのかを気にしたことは殆ど無いです。そのぶん、音量が大きくなり過ぎないよう自分でセーブする必要はあると思います。

しいて言えば、充電残量がわかりづらいのでその点だけはどうにかならないかなーと。

USBが充電用、データ転送用の2つあるのは良かったです。家で据え置きのようにして使用する際に常に給電しつつ使うことができ、充電残量を気にせずに済みます。アナログ入力がないのはそういったコンセプトの商品である以上仕方なく、また必要ないだろうと思います。アナログアンプが欲しい人は、もっと他に色々と商品がありますし。

コアキシャル、オプティカル、USBと一通りあり、入力も市販の音源で再生できないものはないのではないでしょうか。USB最優先の設計は、切り替えスイッチよりは個人的には良かったと思っています。無駄な操作を追加すれば、使用する上で面倒が増えますしね。

あと、ヘッドホン出力のジャックが2種類ありますが、一つで良いなぁという感じ。2人で聞きたいという場合、同じイヤホン・ヘッドホンである場合はあまりないと思いますし、その場合同じ音量で出力しても異なる音量で鳴るため、あまり意味のない機能だと思います。特に出力のおおきいこの機種ではそう感じました。

この価格で据え置きアンプ＋DACを頑張って揃えるより、これ1台あれば足りるという感じがしました。Q701を持っており、これをドライブさせるためにこれまで据え置き機器を置いていましたが、正直Mojo1台で十分でした。外でも家でもメインで使うことができる機種だと思います。ただ、やはり音場は狭めで上位機種と聴き比べてからにされたほうが良いのではないかと。聞く音楽の系統によって機種は選ぶべきです。

Chordの独特のデザインは好みによって印象が異なると思いますが、Mojoの本体はマットな質感で十分高級感があり、個人的には文句がありません。すこし傷(というか擦れ痕？)がつきやすいのがネックですが、磨けば消えます。

音量ボタンと電源ボタンが光っている見た目はおもちゃっぽいともいわれますが、電源が入っていることがひと目で分かり僕はそこまで嫌いではないです。

いい音だとすぐにわかるオーディオ機器です。使用する上での不満もあまりなく、何よりもこのサイズに対する音が魅力的です。持ち歩きを考えている人、デカイ据え置き機器に辟易としている人、何段もポータブルアンプ等を重ねている人等は検討されてみてもいいのではないでしょうか。

良いオーディオ＝大きい筐体といった概念は今後通用しないのかも知れません。技術革新に伴い、小さなサイズでも良い音を楽しめるようになり、また、この価格で手に入るというのはかなり魅力です。

気になっておられる方は是非一度お聞きになられることをおすすめします。