レビューメディア「ジグソー」

接着剤というよりは、粘着テープに近い。

まず一番大事なことは、これが瞬間接着剤とは全く違うということを理解することです。

接着剤というのは、接着したい物の間に塗って張り合わせるものですが、これは光が当たらないと固まらないため、間に塗るという使い方は出来ません。

そのため、使い方としては粘着テープの方が近いです。

根本的に使い方が全く違うので、向き不向きというのが当然あります。

BONDICに向いているのは、接着面が小さくて接着剤では十分な強度が出せない場合と、表面をコーティングしたい場合です。まさに粘着テープを使いたくなる用途です。

 

使用例では、折れた眼鏡のつるを接着していますが、あれくらい接着面が小さいと瞬間接着剤では貼り付けられません。それでも接着剤しかない場合は当て板を使いますが…。

BONDICの場合はそのものが当て板代わりになるので、接着面を合わせたら上から塗りたくって使います。

樹脂としての硬さはBONDICがショアD硬さ80~85と書かれています。ちなみに、水道管で使うような硬質ポリ塩化ビニル(灰色のあれ?)で65~85だそうです。つまり、プラ版を当て板にするようなものということですね。当て板に金属板を使えるのであれば、その方が強度はありそうです。

 

 

そもそも何でこれを買ったかと言えば、爪が割れたからです。 

そう、爪が割れたんです。人差し指の爪の端がバキッと。過去に爪が割れた時はアロンアルファを使っていました。ある程度成型出来るので、何度も塗り重ねることで一応何とかなっていたわけですが、もっと良いものはないかと探してこれに行き着きました。ネイルアートでも紫外線硬化樹脂はよく使われています。所謂ジェルネイルというやつです。

 

元々アロンアルファは成型には向いていないので、塗り重ねた後で表面をヤスリがけしなければなりませんし、そういう使い方だと固まるのも遅いです。

その点ではBONDICはすぐ固まり、表面もツルツルになるので、そのままで済みます。

ただし、BONDICは硬化する時に熱を発するようで、爪全体に塗り拡げて一気に固めようとした時は予想外の発熱で焦りました。爪を修理する時は3分の1くらいまでにした方が良さそうです。 

 

爪で良い感じだったので、切り傷ではどうかと試してみました。

瞬間接着剤と違って皮膚表面で貼り付けるので、テープ代わりになればと…。

くっつくにはくっつくのですが、すぐに剥がれてしまってダメでした。皮膚だと汗が染み出すとか、水分でふやけるとか、接着面の状態が変わりすぎるのが原因でしょうね。

爪でも多少はふやけますので、水を扱ったりすると剥がれることがありました。それはアロンアルファでも同じですが、剥がれても簡単に付けられるのは便利でした。

更新: 2018/04/22
使用感

新しい選択肢

ちょっとした修理に使う道具にはいろいろありますが、一般家庭にあるのは瞬間接着剤、ガムテープ、ビニルテープくらいではないでしょうか。それぞれに適した用途というのはありますが、どちらにもイマイチ向いていない用途に使えるのがBONDICです。

 

接着時間を考慮しないのであれば、エポキシ樹脂でも可能ではありますが、あれは固まるまでの時間がそれはもう…2液混合ですし、使い勝手は良くないです。硬化時間以外では瞬間接着剤に劣る部分はなさそうなのに、一般には全く普及していないのはそのへんが理由でしょう。

更新: 2018/04/22
コストパフォーマンス

高い!

アロンアルファが2gで300円しないくらいですが、BONDICは4gで1700円です。

ただ、瞬間接着剤って使い切る前に固まってしまうことも多いので、BONDICが長期間保存出来るのであれば、長い目で見ればコストパフォーマンスはもっと良いのかもしれません。

 

ライトの電池は交換不可で、電池が切れたらライトごと買い換えるようにと公式には言っていますが、電池は一般的なCR2016でネジ4本外すだけで交換出来ます。

更新: 2018/04/22
デザイン性

金属ケースは(たぶん)見た目だけじゃない!

結局のところ、これは紫外線硬化樹脂ですから、付属のライトでなくても光が当たればゆっくり固まる可能性はあるわけです。自然光にはあらゆる波長の光が含まれていますから、おそらく付属のライトと同じ波長の光も入っているでしょう。

 

それを防ぐには、とにかく光を当てないことです。

中身が見えなくて不便にも関わらず、カートリッジが真っ黒なのはそういうことです。更に、これは金属製のケースに入っています。きちんとケースに入れて保管すれば、光は全く当たりません。そのへんが類似品は付いていなかったりするので、高いだけあるということでしょうか。

 

本体のデザインは…ライトを樹脂容器に取り付ける意味はないと思います。無くさないためなんでしょうか。とりあえず、作業する上では邪魔です。

キャップみたいに乗っかっているだけなので、簡単に外せます。作業する時は外してしまった方がやりやすいと思います。ケースに入れるためにいちいちハメ直すのはやや面倒ですが…。

  • 購入金額

    2,536円

  • 購入日

    2018年02月06日

  • 購入場所

    amazon

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