万年筆に恋い焦がれていると、最終的に出くわすのが万年筆の王、モンブランの「マイスターシュテュック」だ。その王に並ぶ二大巨頭のもう一方がペリカンの「スーベレーン」というシリーズで、宮殿の柱のような美しいデザインは例え難いほどの美しさだ。
このP205は、スーベレーンM400(数字は本体の大きさを表し、600、800、1000と数字に比例してサイズが大きくなる)の廉価版にあたるモデルで、スーベレーンは金ニブなのに対し200シリーズはスチール製になっている。スチール製のペン先のメリットは、安価な事に合わせ硬めのタッチでボールペンなどに慣れた人でも気軽に万年筆を楽しめるものになっている。
逆にデメリットは、金でできたペン先よりも劣化が早いため長持ちしないという点などがあるが、といっても普段の使用の中で突然使えなくなるというほどのデメリットではない。
ところでこのP205、海外ブランドのわりにはかなり線の細い字が書けるため、よほどのことがない限りEF(極細)はおすすめしない。というのも、書く紙を選ぶからだ。
日本製の上質で滑らかな紙であれば問題ないが、安い紙などのわずかな紙の凹凸にペン先が引っ張られてしまって字がヨレてしまうからだ。良い紙を使うか、Fニブ(細字)をおすすめする。
そういった点を差し引いても余りあるほどの持つ喜び、書く楽しみを味あわせてくれるのは言うまでもない。
完璧なサイズ
ペリカンの代表作、スーベレーンのM400と同じサイズ。手帳にちょうど良い大きさで、極細のペン先でカリカリと思いついたことを書いていくのによく使う。
思い出した時に水洗い
先日丁度インクの色を交換する時に水洗いをしてみた。
カートリッジタイプなので、取り外した穴からペン先を下にして水を流すと、内部にたまったインクが流れ出る。その後1時間ほどぬるま湯につけ、取り出してキッチンペーパーで水気を拭き取りしばらく乾燥。
やってみるとなんてことない作業だし、頻繁にやることでもないので楽。
よく万年筆の事について書かれたブログなどを読むとかなりデリケートに扱うように書かれてるので気がひけるけど、気にせずとにかく一番のお手入れは毎日使ってあげること。
なんといってもロゴマーク
ハイクラスのスーベレーンなどは浮き彫りのロゴマークで、この200シリーズはプリントのロゴ。
それでもやっぱり伝統のロゴマークなので、持つ喜びを満たしてくれる。
気兼ねなくメモをとる
ペリカンの200シリーズは、ペン先が金ではなくスチールニブになので少し硬めで初めての万年筆でも書きやすい。逆に金のニブは柔らかくてよくしなる。
ちなみに200シリーズの頭に付くアルファベットは二種類あり、Pがカートリッジとコンバーターの両用タイプでMが吸入式(本体に直接インクが貯まる)タイプ。
200がゴールド、205がシルバーにクリップなどのパーツがそれぞれなっており、この末尾が0か5かはスーベレーンなどでも同じようになっている。
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購入金額
12,960円
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購入日
2016年03月03日
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購入場所
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